ディッター物語

【初出】
第414話
【著者】
シュボルト*1ローデリヒ*2のペンネーム*3
【挿絵】
レスティラウト予定*4
【印刷所】
グレッシェル工房か*5
【参考】
フェルディナンドディッターの覚書など*6
【概要】
宝盗りディッターを通して友情を育む物語*7
貴族院で文官見習いと騎士見習いが協力し合って勝利を目指す。ローデリヒが名捧げの際に名と共にローゼマインに捧げた、騎士物語でもなく恋物語でもない新しい物語。*8
【特徴】
長編続き物。物理的に一冊に収まらなかったのと、印刷に時間がかかりすぎるため、できた分ずつ出していくことになっている。*9

進捗状況


13年冬・エグランティーヌ主催の本好きのお茶会
一巻貸出開始*10

読者感想

ローゼマイン
麗乃時代の小説で考えるならば、熱血スポーツ少年達の青春物語という感じだろうか。*11
レスティラウト
「どれ?……これには挿絵がないのか?」*12
「興奮は理解できる。文官見習いと協力して勝利を目指す話など、私も初めて読んだからな。今までになかった物語だ」
言われてみれば、以前に読んだエーレンフェストの本と比べても、ディッター物語はかなり毛色が違う話だ。*13
ケントリプス
「読んでいる時の高揚感は素晴らしいです。」
「歴史的な騎士物語はあっても、現代の貴族院を描いた物語は少ないですからね。」
「今までとずいぶん傾向が違って面白いですから。」*14
ラザンタルク
「読むと、宝盗りディッターをしたくなります。訓練にも熱が入るというものです」「あのように途中で止まっていると、先が気になって仕方ありません。作者であるシュボルト先生を探し出して、一刻も早く続きを書くように頼まなければ!」*15

備考

ダンケルフェルガーとのお茶会で「作者は[略]宝盗りディッターを知らない世代ですから」とローゼマインが説明したにも拘らず*16、作者についてレスティラウトが「宝盗りディッターを題材にするのだ。さすがにもう学生ではあるまい。成人している他領[エーレンフェスト]の貴族」だろうと推断した*17のは矛盾する叙述であるが、ジギスヴァルトの入学の前あたりからカリキュラムが変更されている*18ことから、ダームエル前後の世代~コルネリウスの世代の人間が作者であると想定していると見れば成人済みの点は解決する。しかし「宝盗りディッターを知らない世代」なのに「宝盗りディッターを題材にする」ことを理由に挙げた点で整合せず、問題が残る。作者のミスか、さもなくば、大領地の次期アウブたるレスティラウトが社交の場で他人の話を聞かないほど頑愚であったことになる。

コメント

このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。
編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。
表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
  • 初出は414話じゃね - 2017-04-08 03:55:35
  • 連載の続刊および新作は、アレキから出すのだろうか? ……シュボルトがロゼマ側近だと一発でばれそうだww (2020-06-25 19:44:37)
  • 娯楽小説だけど、フェルディナンドの戦術の覚書とかを参考資料にしてるから貴族院でディッターをする騎士に教材として「とりあえずこれ読んどけ」と渡してもいいくらいの出来にはなってそう。 (2020-07-02 08:39:32)
  • 備考の部分は少々訂正が必要かと。貴族院の大幅なカリキュラム変更が行われたのはダームエルが在学中の辺りである点(570話等)、エーレンフェストにとって新しい事業である印刷業の中でも比較的中枢に近いであろう執筆作業を普通に考えたら未成年に任せるものではない点(562話「普通は未成年に大きな事業を任せません」等)、「”さすがに”もう学生ではあるまい」とある点等から、レスティラウトはダームエル~コルネリウスの年齢の宝取りディッターを経験していない世代のエーレンフェスト貴族が著者だと推測してるだけで、他人の話を聞いてないわけではない筈 (2020-10-11 19:56:17)
    • とりあえず直しておきました。 (2020-10-11 23:08:43)
      • 成人済みなのはカリキュラム変更から説明できても、ローゼマインが「宝盗りディッターを知らない世代ですから」と言ったのにレスティラウトが「宝盗りディッターを題材にする」ことを理由に「さすがにもう学生ではあるまい」と推測したのはやはり筋が通らない。 (2021-02-15 16:10:42)
        • 宝取りディッターを止めた後は、「自分は経験していない(=どんなものか実経験として知らない)けど、先輩や兄姉から情報収集しやすく、宝取りディッターに憧れを抱く世代」⇒「自分は勿論、身近な先輩や兄姉も経験していない為に、宝取りディッターに興味すら抱かないし、情報収集もしにくい世代」と移行すると思われる。 なので、「宝取りディッターに憧れを抱き、かなり再現性のある話を書ける(=先輩や兄姉から色々と情報収集できる)人物」という前提から、取りやめになった後、比較的早い段階の世代と想定しても、さほどおかしくないと思う。 (2021-02-15 17:15:04)
          • 単に学生の文章力じゃねえなってだけでは。 中学生が小説を一本書き上げたとは思うまい。 (2021-02-15 17:33:16)
          • レスティラウトの「宝盗りディッターを題材にするのだ。さすがにもう学生ではあるまい」をそこまで手の込んだ解釈で強引に補完するよりは、原作者のうっかりミスと見る方が蓋然性が高い。ローゼマインは「宝盗りディッターを知らない世代」と言った以上、それを、体験してないけど先輩や兄姉によって憧れを持つ世代の意味に拡張するのは無理がある。 (2021-02-15 18:29:28)
            • この時すでに6年のレスからすると自分より上の年代の発想だと感じれば成人になっちゃうんでそんなに難しい話ではないよ (2021-02-15 19:44:20)
    • レスティラウトからすると、他領候補生の発言&確証の無い内容。なのにその情報を正である前提で矛盾を指摘するのは変だと思うが。この頃のロゼマを相手に無条件で正しいとするのは軽率過ぎる。 (2022-07-07 23:04:23)
      • レスティラウトはローゼマインのことを「悪辣」「策士」とか考えているので、彼女の言葉を割り引いて聞いてるだけじゃないの? 作者についての探りを躱してるように受け止められたとか。ロゼマが「アウブエーレンに実子同様に扱われている」と主張しても、信じる者が少なかったように。 (2024-11-29 20:09:47)
        • レスが本当はどう思っていたかなんて回答が出ない限りわからない。うっかりミスも普通にある。フェルネスティーネ物語なんてロゼマ自身が自分の発言を忘れてる。 (2024-11-30 02:52:27)
          • ある意味本好きはこの辺リアルで、聞いたことある話でも登場人物忘れてること多いんだよな。ローゼマイン視点ではうろ覚えで記憶に微妙に残ってたりもあるので、作者が忘れてるわけではなく、意図的な可能性もある。本編で、ディッター物語は長くて1巻に収まらなかったって書いてるのに、ふぁんぶっくで1巻読み切りとか断言しちゃったり、作者の記憶も、怪しい部分もあるけど。 (2024-11-30 21:59:32)
    • そこまで真剣な話じゃなく、乙一のデビュー作読んで「エッ17歳男子?」って思う程度のことだと思うんやが・・・ (2022-07-08 08:59:20)
      • だよなー。宝取りディッターを知らない世代=ローゼマインと同世代、とは思わないだろうし。 (2022-07-08 11:38:10)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2021年02月16日 20:12

*1 書籍版 第五部I「エピローグ」

*2 第479話 本好きのお茶会

*3 第481話 ダンケルフェルガーとのお茶会 後編

*4 第481話

*5 第424話 テオドールの扱いとプランタン商会とのお話合い

*6 第481話

*7 第479話 本好きのお茶会

*8 第414話 ローデリヒの名捧げ

*9 第479話

*10 第479話

*11 第414話

*12 第481話

*13 書籍版 第五部I「エピローグ」

*14 書籍版 第五部I「エピローグ」

*15 書籍版 第五部I「エピローグ」

*16 第481話

*17 書籍版 第五部I「エピローグ」

*18 第358話、第570話、2018年11月10日活動報告11/12感想返し ジギスヴァルトの入学(04冬)より前にシュタープ取得時期変更