名前の初出:第313話(エグランティーヌの相談の言葉)
初出:第419話
声(ドラマCD第6弾/第7弾/第10弾):梅原 裕一郎
声(ハンネローレの貴族院五年生ドラマCD第1弾):安田陸矢
家族構成
第一夫人:
アドルフィーネ (14年春に結婚、15年春に離婚)
第二夫人:
ナーエラッヒェ(15年春に第二夫人→第一夫人)
息子:ジギスヴァルトとナーエラッヒェの子供
容姿
髪の色:アナスタージウスと同じような色合いの豪奢な金髪
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瞳の色:深緑
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さらりと豪奢な金の前髪が揺れる。
穏やかそうな笑顔。
真面目そうなというか、苦労性な感じがするというか、育ちの良い長男という空気がにじみ出ている。
とてもエグランティーヌを挟んでアナスタージウスと王位を争うような人には見えない。
地位
階級:王族→
領主
職種:第一王子→アウブ・コリンツダウム
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+7
- 誕生季:秋
- 洗礼時の属性(適性):全属性ではない
- 548話時点の属性:適性の大神+眷属神の加護による全属性
- 600話時点の属性:6属性+眷属神10柱の加護による全属性
ジギスヴァルト視点の回
書籍版第五部Ⅱ 書下ろしSS 注意すべき存在
第586話 閑話 ジギスヴァルト視点 ローゼマインの失踪と帰還
書籍版第五部Ⅶ 閑話 ローゼマインの失踪と帰還
書籍版ハンネローレの貴族院五年生I 書下ろしSS コリンツダウムの執務室にて
作中での活躍
ツェント・
トラオクヴァールの第一王子。
グルトリスハイトのない王族がいかに弱い存在であるのか、父の姿を通してよく知っている。それでも、知らぬ振りで王族らしく振る舞わなければならないと自身に課し、その通りにしていた。
ただし、その王族自身によって「本来のツェントのあるべき姿」が歴史的に歪められ、政変によって失われ、この場合の「王族らしさ」とズレが生じているのも事実である。
ユルゲンシュミットで最も重要なのは、国の礎ではなく王族だと認識している。
国境門の開閉や領地の線引きができないなど諸々の問題が山積みであるにもかかわらずグルトリスハイトがあった時代の統治を知らないのもあってか、グルトリスハイトがなくとも問題なく統治できると信じているなど楽観的な現状認識能力の持ち主。
散見する他者からの評価は原作者評がそうであるように「王族として育っているせいかナチュラルに傲慢」。
最初から第二夫人として中領地
ハウフレッツェ出身の
ナーエラッヒェと結婚した。
第二夫人に相応しい領地と年齢の候補者の中から好みのタイプを選んでおり、政略結婚だが恋愛要素が全く絡んでないわけでもない。
王座に近付くために第一夫人に
エグランティーヌを望んでいたが、
アナスタージウスにエグランティーヌを譲る代わりに次期国王の座を得た事で、エグランティーヌの代わりの大領地出身の第一夫人として
アドルフィーネを迎える事となった。
13年秋にナーエラッヒェとの間に第一子の男子を儲ける。
14年春の
領主会議において、
ローゼマインを
神殿長にアドルフィーネとの星結びの儀式を行う。
神具を使った古い儀式で、幻想的な美しさと選定の魔法陣が舞台に現れたことから、次期国王としての権威を周囲に示した。
領主会議の間に
アーレンスバッハに扇動された領地からの突き上げにより、
エーレンフェストに「ローゼマインを
中央神殿の神殿長に入れられないか?」と打診し、断られる。
その後、ローゼマインがツェント候補である事を知り、王族に迎え入れたいと打診を送る。
急な話であった為、地下書庫で二人きりで誤解を生まないように『率直に』やり取りを行いたいと言っていたが、実の所は
アウブ・エーレンフェストとの交渉が上手く行かなかった直後であった事から、ローゼマイン本人から承諾を得たと言質を取ろうという不誠実な考えからの行動だった。
ローゼマインをよく知らずに一対一で交渉した為に主導権を握られ、エーレンフェスト側の要求を一部を除き承諾する羽目になった。尚、ローゼマインはこのやり取りを通して、相手への配慮などをしているつもりだが状況を殆ど理解できていないことや利益を得るためにきちんとした見返りを用意する発想がないことなどを指して、「この人は本当に王子様だな」と評した。
また、アドルフィーネには元々扱いがぞんざいなところがあったうえに、事前相談もせずに自身の進退に影響あることを勝手に決める、それを非難しても聞く耳を持たずに自身に非があることを全く認めようとしないなどの傲慢さや不誠実さから、
ドレヴァンヒェルやアドルフィーネに蛇蝎の如く嫌われるようになった。ちなみに、アドルフィーネには「ジギスヴァルトの方が無礼かつ非常識で、ローゼマインのほうがよっぽど話が分かるようにみえた」とも評された。
当人としては傲慢や高圧的という意識はなく、立場(身分)上当然の事を言い、やっているだけであって、悪気というものは一切ない。
政変の二の舞を避けたいならばジギスヴァルトを選ぶべきと理解していたエグランティーヌが最終学年までエスコート相手を決められなかったのも、自分が一番偉いという意識が強く、他者を対等に見られないジギスヴァルトの傲慢な性格からである。
交渉時にローゼマインにやり込められたことで「貴族達が混乱するので、ローゼマインに権力を持たせるのは反対だ」というアナスタージウスの意見に共感を示しており、妻となるローゼマインの離宮を他の王族とは異なり人目に触れる事が困難な
アダルジーザ離宮にすることを指示したものの、指示した理由は、
フェルディナンドに関連する離宮だと言う
ラオブルートの説明をうけ、フェルディナンドを慕うローゼマインにはちょうど良いだろうと考えたからという、無神経ではあるものの悪意はないという代物であった。
理由はともあれ、アダルジーザの離宮をローゼマインの為に整えさせた結果、
ランツェナーヴェの館とアダルジーザの離宮をつなぐ転移陣が極秘裏に使えない状態となった為、意図せずして
ランツェナーヴェ、ラオブルート、
ゲオルギーネらの計画を当初予定の秋から翌春まで後倒しにさせた。
14年夏、ツェントの名代として
アウブ・アーレンスバッハの葬儀に出席。春に領主会議でローゼマインと約束し、下した王命の通りにアーレンスバッハがフェルディナンドに
隠し部屋を与えているか確認を行った。フェルディナンドに拘るローゼマインの様子から二人の関係を疑い、フェルディナンドに露骨に探りを入れて返り討ちに遭う。それを根に持ったのか、ローゼマインとの婚約に向けて外堀を埋めようとしたのかは不明だが、ジルヴェスターに対して親族のように親しげに振る舞った。
14年冬の貴族院で行われた奉納式に参加。
図書館に魔力を注ぎにいったローゼマインの見届け役を行い、失踪を知らされる。わが道を行くものが多く、(内政がごたごたしているのも後押しして)元下位領地のエーレンフェストに対して、貴族(おそらくは上位領地)の常識が通じない領地と認識している。アナスタージウス夫妻の妊娠に対しては、魔力的にも余裕がなく後継ぎ問題を再燃しかねない軽率で配慮が足りない行動だと心中では批判している。
15年春、貴族院の最奥の間で急成長したローゼマインと対面を果たし、ローゼマインの成長後の容姿に惹かれている様子を見せた。
ローゼマインの不在時にお茶会に招いた
ヴィルフリートから、ローゼマインのお守り作りについて助言を受けていた事から求愛の魔術具を作成した。作成の意図としては、アドルフィーネにローゼマインの住まう離宮の準備を差配するよう指示したのと同じく、アナスタージウスではなく自身の妻になる予定であると主張する為、グルトリスハイトを得るであろうローゼマインと両想いであるよう見せかける為である事が挙げられる。
まだローゼマインの魔力感知が発動していないため(発動してもジギスヴァルトには感知出来ないのはさておき)、婚姻対象としての恋愛感情は抱いていないが、次期ツェントになるためにはローゼマインを得る必要があるという意味での所有欲はあった。
15年春の洗礼式の午後アウブ・エーレンフェストからツェントに緊急の通信が届き、たまたま騎士団長が休みだったため出られないツェントの代わりに、直接話を聞きに貴族院の
エーレンフェストのお茶会室を訪れた。
王族の許しを得ている証として求愛の魔術具をジルヴェスターに預けた。
求婚の魔石とは違い、恋愛感情を示す求愛の魔術具を受け取るかどうかは本来は求愛された側の意思に委ねられている。それを養父から「王族の許可証」として手渡されればローゼマインに受け取らないという選択肢は無い。上記の事から、ジルヴェスターを介して求愛の魔術具を渡させてローゼマインと両想いに見せかけ外堀を埋めようとしていた事でジルヴェスターの反感を買っている。
貴族院防衛戦中は自分の離宮に引き篭っており、貴族院に逆賊が向かった情報をエーレンフェストから得ていたにもかかわらず貴族院を守ろうと行動する事はなかった。
講堂での戦いには、王族からはアナスタージウスと
マグダレーナが参戦していたが、ジギスヴァルトの姿は無かった。アウブ・ダンケルフェルガーもジギスヴァルトにわざわざ戦いに加わるよう声を掛けようと思わなかったと述べており、戦闘時に矜恃が高くて指示に従えない、実力もないのに上に立ちたがる存在は不要と評している。
貴族院防衛戦後の次期ツェント選定の会談で、女神の御力によって魔石部分も金粉となってしまった求愛の魔術具を返却された。『許可証(求愛の魔術具)』の返却を切り出されてジルヴェスターとローゼマインに不快さを示したものの、眼前で求愛の魔術具が完全に金粉化する様を目の当たりにした事で、自らの恥を取り繕う為か態度を変えて返却に応じた。
(求愛の魔術具を許可証扱いしたこと、人前で金粉に変えたこと(=魔力の差が歴然としているアピール)等を不快に感じており、ローゼマインのことを配慮がなく無神経で非常識だと思っている)
会談では、グルトリスハイトを持ち
女神の化身として王族を必要としなくなった権威(女神の御力)と功績を得たローゼマインとフェルディナンドに対し、自分を含めた王族よりもフェルディナンドを含めたアーレンスバッハを断罪すべきと仄めかしたが、アウブ・ダンケルフェルガーの援護と防衛戦での対応やフェルディナンドの連座回避の約定を引き合いに出されて反論を封じられた。
その後、ローゼマインから王族の歴史とそれによる歪みを教えられ、これを解消するためにもツェントの世襲制度を廃止し実力による競合に戻すという事実上の王族解体を要請される。
この要請を踏まえ、今後の体制移行を担う次期ツェント=中継ぎツェントとしての選択肢を与えられ、
1.印刷物を用いた宣伝による王族の権威失墜と白の塔への隔離による王族断絶、アウブ・ダンケルフェルガーの中継ぎツェント就任
2.王族の罪を隠し、王族から中継ぎツェントと廃領地のアウブを選出、職務に励み実力でツェントを継承する可能性を残す
という中から、次期ツェントとして名乗りを上げるも、反故が見込めない神々との契約を提示されるとそれを厭い、奉納舞の儀式でローゼマインへの
名捧げが必要と述べられた時にツェントがアウブに名を捧げるのかという拒否感を示した事で、自身と王族がローゼマインより下の立場となり処刑されてもおかしくなく命令には逆らえないという状況を理解できず、神々の要求するツェントにはなれないとトラオクヴァールとラルフリーダに判断されて捕縛された。
上位者がトラオクヴァールしかおらず、王族である自分の意向に周囲が合わせて当然だと考えており、父以外の他者に従う事が出来ない点や、自分の瑕疵を棚に上げて相手を批難する傲慢な態度について、フェルディナンドから「自分に都合の悪いことは忘れ、王族という地位を笠に着て他者に自分の意を強要する性根は父親譲り」と評された。
中央を中心とした
新領地の
アウブとなることが決まった。
アウブ就任後のフルネームは「ジギスヴァルト・アウブ・コリンツダウム」。
ツェントではなくアウブになることが決定した事で、アドルフィーネ(ドレヴァンヒェル)から契約違反による離婚を切り出される。その賠償として新領地の一部をドレヴァンヒェルに割譲することになり、新領地は中領地の規模に縮小された。
(離婚で最高神からの祝福が得られにくくなったが、離婚前に得ていた御加護(属性)等が失われるわけではない)
15年春、アウブ就任式では王族意識が抜けておらず、自分達に周囲が合わせるものだとのんびりしていた為、ローゼマインから早く整列しないと入場時に恥をかきますよと忠告される始末であった。
コリンツダウムの領主に就任しても「元王族としての矜持が高すぎて、アウブとしての自分を認めていない様子が見られる」とアウブ・ダンケルフェルガーに評されている。
同春、領主会議の期間中に
ジークリンデ相手に
ハンネローレへの婚約打診をそれとなく持ち掛けたが、遠回しすぎて気付かないふりをされた。これに対してその察しの悪さで大領地の第一夫人が務まるのかと心配すらしている。
15年冬、ハンネローレを娶るために他領を扇動して世論を自分に都合の良い方へ誘導した。
嫁盗りディッターが行われる運びになってからも中小領地を焚きつけ、ダンケルフェルガー対複数領地の構図を作ろうと画策した。
その際トラオクヴァールやアナスタージウスにも助力を求めたが、どちらからも協力を断られている。
経歴
(年代はマインの誕生を0年とする)
前06年秋 誕生
01年秋 洗礼式
02年春 お披露目
04年冬 貴族院入学
09年冬 貴族院卒業
11年春 ナーエラッヒェと結婚
13年春 アドルフィーネと婚約する
13年秋 ナーエラッヒェとの間の第一子が誕生する
14年春 アドルフィーネと結婚。閨事は第一子の授乳期間のため延期
14年夏 故アウブ・アーレンスバッハの葬儀に参列し、王命の隠し部屋の確認をする
15年春 貴族院防衛戦の戦後処理の話し合いで、自己を省みない態度から次期ツェントの立場を喪失し廃領地のアウブとなる
アドルフィーネと離婚し、賠償として新領地の一部を提供、中領地コリンツダウムのアウブとなることが決まる。
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最終更新:2025年05月08日 00:18