【概要】
鎬断(しのぎだち)とは、暗鶚流忍術の技の一つであり、
鍛冶摩 里巳の奥義。
凄まじい
動の
気の炸裂により、相手の経絡(気の流れる道)を断って攻撃を繰り出す。
弟子級から
達人級に至るまで、全ての武術家は経絡に気血を送り込む事で筋肉を固めて防御している。
この技はその経絡を断つ事ができる為、いかなる鉄壁の防御力も無効化する事ができる。
つまり、この技を使用した鍛冶摩里巳の攻撃は、例え相手が達人であろうとも、全てが一撃必殺となるのである。
本来、会得には自らの経絡を解読し、気を完全に扱える事が絶対条件となる。
鍛冶摩は才能がなく、自らの経絡を完全に解読していない。本来、気の通るべき道(経絡)を無視して強引に気を炸裂させる為、この技を使用すると肉体に大きなダメージを受ける。
彼が目を失ったのはこの技によるダメージが原因なのである。
欠点は三つ。
一つ目は、経絡を解読していない者が使用した場合の反動ダメージ。
二つ目は、強大な気を練る必要がある為、多少の溜めが必要である事。
三つ目は、
気の掌握が可能な者には通用せず、逆に鎬断をカウンターで返される事。
前述の通り
達人級にも通用する技であるが、達人の多くは
気の掌握が可能である為、結果的にこの技で達人級を倒すことは極めて難しいと考えられる。
この技を上半身で行う技が
錬鍛凱、全身で行う技が
塊・鎬断である。
なお、
風林寺 隼人も相手の気血を断つ技が使う事ができ、過去に兼一を瀕死に追い込んでいるが、この技と同一のものかは不明である。
最終更新:2022年12月24日 20:14