【概要】
無拍子(むびょうし)とは、
白浜 兼一が編み出したオリジナル技の一つ。
空手の突きに柔術の体捌きと中国拳法の気の運用、そしてムエタイのパンチの要訣が合わさった全く異質の突きであり、多数の武術を扱う兼一ならではの技と言える。
空手の突きの基本である「前に出す突き手と後ろに引く引手が滑車で繋がっているように連動させる」というのが含まれているため、重心を後ろに倒すと真逆に発勁することもでき、その場合は突きと同等の威力と速度を持った肘鉄として放つことも可能。
その破壊力は凄まじく、
ジークフリートや
叶 翔、
鍛冶摩 里巳といった多くの強敵達との戦いで決め手となっており、最後まで名実共に兼一を象徴する奥義であり続けた。
また威力以上に特筆すべきなのがその発動速度であり、構えからノーアクション・ノータイムで相手を射抜くため、
弟子級相手なら発動さえすればまず回避は出来ない程。
作中においては
オーディーンが
観の目を用いた防御で防いでいるが、それでも回避までは出来ず、両手で受け止めるのがやっとであった。
ただし、
気の運用も含まれるという性質上かなりの集中を要し、なおかつ突きが完全に入るだけの超近距離まで詰める必要がある等、使用条件は非常に厳しい。
そのため、覚えたての頃は10回やって1回成功するかどうかという精度の低さも大きな弱点となっていた。
物語の後半では兼一の成長と共に精度も安定し、課題であったレンジの問題も、
流水制空圏で相手の動きと一体化する事で懐に潜り込む等の方法で克服している。
なお
武田 一基もノータイム・ノーアクションで繰り出す突きを開発しており、初めて使用した際には「無拍子(オートゥリズム)」と表記されていた。
しかし
秋雨の分析によれば武田の突きは背筋の力を上手く使った似て非なる技であるとされる。
また、兼一の無拍子に比べて威力が大きく劣り、後ろへの発勁もできない一方、気の運用が不要であるため連射が可能という長所もある。
最終更新:2024年05月19日 09:43