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*ドラマチックダンジョン サクラ大戦 君あるがため
【どらまちっくだんじょん さくらたいせん きみあるがため】
|ジャンル|ドラマチックダンジョンRPG|&amazon(B00104NZR0)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|セガ|~|
|開発元|ネバーランドカンパニー|~|
|発売日|2008年3月19日|~|
|定価|通常版:5,040円|~|
|ポイント|シリーズ初のローグライク|~|
|>|>|CENTER:''[[サクラ大戦シリーズリンク>サクラ大戦シリーズ]]''|

#contents(fromhere)
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**概要
-人気ゲーム作品『サクラ大戦』初のDS作品にしてローグライクゲーム。『[[サクラ大戦V さらば愛しき人よ]]』の一年後の世界が舞台で、現代に復活したジャンヌ・ダルクの野望を止める為に大神一郎と大河新次郎のどちらかを動かして離れ離れになった華撃団の仲間と共にダンジョンを進むという内容。当時『マガジンZ』で連載されていた『サクラ大戦 ショウ劇場』にも4コママンガが収録されていた。

**評価点
***全ヒロインの登場
-本作の発売当時はヒロインの一人であるソレッタ・織姫役を演じる岡本麻弥女史が歌謡ショウへの参加が出来なかった為((後に闘病中であった事が本人の口から語られた。))出演は不可能か出てもライブラリ程度と思われていたが、本作では無事に出演している。
-また別のヒロイン神崎すみれも『4』発売後に部隊を退いている((演ずる富沢美智恵さんの都合で「霊力が落ち戦えなくなった」という事になった。))為に出演が危ぶまれていたが一時的な復帰という事で本作に出演した。
--更に特定の条件をクリアすれば三人娘やメルシー、ワンペアと言ったサブキャラやかえで・ラチェットと言った副司令、大神の親友で大河とも関係が深い加山までも使用が可能になる。
---中でもラチェットの声の人は声優ではなく元劇団四季の舞台女優の為ギャラが段違いに高いのだがきちんと新録音声を撮っている。
***ジャンルが変わっても残る『サクラ大戦』らしさ
-町の見回りや時間制限有りの選択肢、風呂場の覗きイベントなどシリーズお馴染みのシステムは健在。とりわけ風呂場イベントは条件次第で敵のボスであるジャンヌ・ダルクの水浴びシーンを拝むことができる((大神や大河の夢オチだが…。))ほか、アイリス・コクリコ・リカのロリヒロイン達を連れた後に風呂場に行くと三人一緒の入浴シーンがあるという嬉しいイベントもある。
--戦闘パートでもこれまで通り「風林火山」や「心技体」「ヘルプミー」のコマンドを使う事が出来る((ただし、ゲームのシステム上効果が大幅に異なることもある。))他、「かばう」を使えば回数制限こそあるものの対象のヒロインがノーダメージで済む。またシリーズの顔とも言える合体攻撃は一部サブキャラを除く殆どが新規書き下ろしグラフィックで描かれている。
---協力攻撃も残っており、大神が紐育、大河が帝都や巴里のヒロインに声をかける事も。
-各ヒロインにはそれぞれ固有のスキルがあり、「フロアの弁当を探す(リカ)」「一定の範囲内でテレポートが可能(アイリス)」「アイテムに化けたモンスターの変身を見破る(コクリコ)」と言った役立つものから「特定のモンスターから逃げる(すみれ、カンナ、アイリス、グリシーヌ、サジータ)」と言った困ったものまで。
-各シナリオパートには従来通り次回予告が挿入されている。
-敵ユニットもオリジナルだけでなく、脇侍やポーンと言った過去作の雑魚が登場。
-ED曲は全メインヒロインによる『笑って笑って』。総勢18人による歌はどれも歌唱力が高く、田中公平氏の楽曲により魅力を最大限に引き出されていると言っても過言ではない。
--作中使用曲も過去の音源を出来る限り忠実に再現している。

**問題・賛否両論点
***性能差があり過ぎるヒロイン
-どのヒロインにも特性があり、性能がかぶる事は無いものの一部のキャラクターが明らかに万能すぎる。
--例えばマリアは銃弾を壁に跳ね返し跳弾させることで、部屋にいる殆どの敵にダメージを与えることができる。原作OVAでも銃弾同士を撃ち合ったりと超人的なテクニックを見せていたのだが…一応、銃弾を無効化するor銃弾でパワーアップする敵がいる為必ずしも無敵ではなく、レベルが上がると対処して攻撃をしなくなる。
---そうでなくてもマリアの場合、必殺技が数少ない氷属性なので優遇されすぎているのだが。
--また織姫も「未識別のアイテムを次のフロアで識別する」という便利なスキルを持っているが、原作ではそんなキャラではない。
---折角様々なアイテムがあるのだから、織姫が識別できるのは指輪などにして「未識別の発明品((トルネコにおける杖。))は紅蘭が識別する」「未識別の薬((トルネコにおける草。))はダイアナが識別する」という風に分けた方が良かったのでは無いだろうか?
--逆にロベリアは炎を燃え上がらせる必殺技を使ってしまい床のアイテムを燃やしてしまったり炎でパワーアップする敵を強化したりするという困ったキャラ。エリカも最初は味方を誤射してしまう上に走ると時折転んでアイテムを床に落としてしまう。
---最も、これらは原作準拠である上に「必殺技をOFFにする」「エリカを同行させるときは走らない」と言った対処方法がある上に「店の品物を盗む((ただし時折バレて加山ロボ(店主)たちに攻撃される。))」「呪われたアイテムを祝福できる」というプラスなスキルもある
***低すぎる難易度
-ヒロインが有能すぎるために『トルネコ』『シレン』シリーズと比べても明らかに難易度が低い。特に隠しキャラの加山を仲間にすると必殺技でフロアの敵を消しさってくれるのでさらに簡単になる。
--最もはぐれるとかなり辛くなるので、仲間を連れていけるダンジョンでは「ヘルプミー((フロア内で一度だけ仲間を呼び寄せられる))」が使える大河の方がやや有利なのだが。
--中盤までに殆どのヒロインが「ワナ発見」「ワナ解除」のスキルを覚える為ワナの意味がなくなる((ただし、MAPによっては進行上絶対に壊せないワナもある。))。
-またアイテムも「満腹感の指輪((トルネコにおけるハラヘラズの指輪。))」や「霊力バリアの巻物((トルネコにおける聖域の巻物。))」がわりかし簡単に手に入るためさらに難易度が下がる。
-一応「仲間が連れていけないダンジョン」「アイテムが持ち込めないダンジョン」もあるにはあるが此方もそこまで難易度は高くない((主人公の習得した技だけは持ち込める。))。

***バグ・仕様
-とあるダンジョンで大河のレベルが簡単にカンストするバグがある。これは公式も気づいたのか前述の漫画でネタにしていた。
-未識別のアイテムには名前入力欄で「封紙:ひかり((光の封紙。トルネコにおけるレミーラの巻物。))」等とある程度の固定した名前を付けることが出来るが小文字は何故か未対応のため幻術の封紙((トルネコにおけるメダパニの巻物))が「封紙:げんじつ」となる。また祝袋と呪袋は何故かこのシステムには対応していない。
-セーブデータは一つだけな上、今までのシリーズにあったギャラリーモードが存在しない。その為作中の一枚絵や次回予告を見るにはデータを全て消して最初からやり直さなくてはならない。
-『熱き血潮に』で不評だった携帯サイトとの連動コンテンツは残ったまま。ただし今回は携帯サイトのパスワードをゲームに入れると特定のダンジョンが現れ、クリア後に出てきたパスワードを携帯サイトに入力すると特製の待受画像が手に入るというものなため、完全に趣味の領域である。
-容量の都合か『V』同様ミニゲームは削除。

***その他
-「加山が使えるなら双葉((大神の姉で大河の母親。剣の腕も確かで加山と大神が二対一で向かっても勝てなかったという逸話がある。))も出して欲しい」という声が一部のファンからあった。
--ただ、彼女の腕はオーバーキルと言っても過言ではないレベルのため、出さなくてよかったかもしれない。
-本作オリジナルの敵ジャンヌ・ダルクと部下のラ・イール、ジル・ド・レイ、デュノワの四人には声が当てられていない。
-大神・大河は前述のバグ技を抜きにしても簡単にレベルが上がるため、真っ先にカンストしてしまう。

**総評
『サクラ大戦』シリーズのキャラが大好きな人はまだしも、ゲーム自体は簡単な為不思議のダンジョン好きには不向きなゲームと言える。
その反面不思議のダンジョン初心者にとっては、「サクラ大戦」の冠にとらわれず「入門用」としてプレイするのも悪くない。
2012年現在『サクラ大戦』シリーズで発売されているゲームソフトは残念ながら本作が最後だが、シリーズそのものは漫画や歌謡ショウが継続中。
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