【りゅうがごとくえいと】
ジャンル | ドラマティックRPG | |
対応機種 |
プレイステーション5 プレイステーション4 Xbox Series X/S(ダウンロード専売) Xbox One(ダウンロード専売) Windows(Steam/Microsoft Store) |
|
メディア | BD-ROM 1枚 | |
発売元 | セガ | |
開発元 | セガ(龍が如くスタジオ) | |
発売日 | 2024年1月26日 | |
定価(税込) |
通常版:9,680円 デラックスエディション:10,780円 アルティメットエディション:12,760円 |
|
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
桐生一馬、真の最終章 新旧2人の主人公がRPGで共闘 過去最大級のボリューム シリーズで初めて海外が舞台に オープンワールド級の広大なマップ バトルシステムが大きく改善 メインシナリオ終盤がやや駆け足気味 まさかのガチャピン&ムック出演 |
|
龍が如くシリーズ |
世界一、運が悪くて
世界一、ハッピーなヤツらの物語
極道の世界を描くアクションアドベンチャー『龍が如く』シリーズのナンバリング第8作。邦題でサブタイトルがないのは『龍が如く3』以来(*1)。
バトルは『龍が如く7 光と闇の行方』から引き続きターン制RPGとなっているほか主人公は春日一番と桐生一馬のダブル主人公を採用している。
前作から引き続き横浜の伊勢佐木異人町に加え、シリーズ初となる海外のハワイ・ホノルルシティが舞台となる。
本記事では、『7』を「前作」として扱う。
2023年。東京都知事・青木遼の陰謀を暴いたことにより「ハマの英雄」と呼ばれるようになった春日一番は、渡世の親であった荒川真澄の遺志を継ぎ、伊勢佐木異人町ハローワークの契約社員として東城会・近江連合の解散によって職にあぶれた元極道たちを救うべく、彼らの就職先の斡旋を行っていた。
かつての戦友である足立やナンバ、紗栄子もそれぞれの道を歩み始めていた矢先、暴露系のVtuber「多々良ひそか」の動画によって職を追われてしまい、再びどん底の生活に戻ってしまう。
そんな中、足立からかつて横浜の裏社会を牛耳った三大組織の1つ「横浜星龍会」に怪しい動きがあることを教えられ星龍会本部へ乗り込んだ春日達は、新しく若頭に就任した海老名正孝から彼らが行っている「ゴミ処理ビジネス」に元極道が雇用されていることを知る。
さらに、収監されていたはずの元荒川組若頭・沢城丈からハワイにいる春日の母親・茜に会いに行くよう依頼される。
茜に会うべくハワイ・ホノルルシティに降り立った春日は、拾ったタクシーの運転手エリック・トミザワの妨害を受ける。
飛行機の中で助けた青年・三田村英二の仲裁で事なきを得たのもつかの間。たどり着いた茜の家にいた家政婦・不二宮千歳に薬を盛られ全裸でビーチに放り出されてしまい、警察に拘留されてしまう。
拘留に納得がいかず署を脱走した春日が出会ったのは、かつて伝説の極道と呼ばれた桐生一馬だった…。
トロリーバス
OKAサーファー
タクシー
基本は『7』と同じくターン制バトルだが、様々な部分が変更されている。前作は『ペルソナ』シリーズに近かったが、本作は『軌跡』シリーズにも共通する要素が追加されている。
新ライブコマンドRPG
クイックバトル
アロハッピーツアーズ
ジョブ
極技継承
絆ゲージ
デリバリーヘルプ
ダンジョン
クレイジーデリバリー
不審者スナップ
ゲームセンター
マッチングアプリ
ナイトクラブ・キャバクラ
m HOLD'EM神内
仲間との対戦
その他
スジモンバトル
ドンドコ島
エンディングノート
前作をも超えるボリューム
バトル
+ | 終盤のネタバレ注意 |
シナリオ
+ | そして物語終盤では…(ネタバレ注意) |
エンディングノート
物語を彩る登場人物
後味の良い後付け設定
+ | 以下ネタバレ |
プレイスポット
良質なBGM
トロフィーの条件が緩和
せっかくの異国情緒がやや薄れがち
巨大ボス戦
ダンジョン
その他
メインシナリオの終盤がやや説明不足
その他シナリオ面での細かい問題点
+ | ツッコミ所や後付け設定に関する一例・ネタバレ注意 |
ダブル主人公の弊害
バトル
クリア後のやりこみ要素が有料DLC必須
プレイスポット
その他
『7』で鮮烈な本家デビューを果たした春日と、最後の戦いに臨む桐生のタッグを上手く描き切った快作。
シリーズ初の海外が舞台ということで今まで以上の新鮮な探索を楽しめる。
前作キャラの多くが続投されているほか、長らく消息不明だった1~6のキャラクターも再登場しているなど、顔ぶれは非常に豪華。
エンディングノート、ドンドコ島をはじめとしたサブストーリー、プレイスポットなどを含めたゲームボリュームはシリーズ最大規模であり、バトルシステムも大きく改善されている。
終盤の駆け足な展開に難色を示すプレイヤーもいるが、基本的には前作から入ったファン、初代からシリーズを追いかけてきたファンが共に楽しめる一作となっている。
+ | 以下ネタバレ |
*1 英題は『Like A Dragon : Infinite Wealth』とサブタイトルあり。
*2 春日の召喚士の極技だけは例外的に他のジョブへの引継ぎができない。
*3 他にもユービーアイソフトのゲーム『Riders Republic』にも似たイベントが存在する。
*4 360以降の本体には互換対応していないため、プレイするにはXb本体が必要。
*5 前述のようにm HOLD'EMのみ高レートに相当する。
*6 ただし、『4』で登場した谷村正義は『ONLINE』から引き続きHDリマスター版のモデリングで採用。『6』の南雲剛は担当声優の不祥事からある程度映さないようシーンが編集されている。
*7 特に『OF THE END』のシナリオ設定は『5』以降の背景と辻褄の合う合わないで議論が前々から続いていたが、本作で確定となった。
*8 前作で全体攻撃だった極技は範囲攻撃に弱体化されている。
*9 代わりにランク10まで新たに習得する極技はなくなっている。
*10 前作では店で飲むと他のメンバーと同じように上がっていた。
*11 担当声優が演じるある有名キャラクターを象徴するセリフ。気になる者はぜひとも自身の目で確かめてほしい。
*12 紗栄子役の上坂すみれ氏は『ウマ娘 プリティーダービー』でアグネスタキオン役を担当しており、それに絡めたネタ。余談だが千歳役の伊波杏樹氏は初報ではトウカイテイオー役を演じる予定だったほか桐生役の黒田崇矢氏や真島役の宇垣秀成氏、遥役の釘宮理恵氏もアニメ版に出演していたりと『ウマ娘』は『龍が如く』声優とやたら縁が深い。
*13 元ネタは刑事ドラマ『西部警察』の大門刑事。デリバリーヘルプの名前も「西部の刑事魂」と明らかに狙っている。
*14 出所直後に大事件に巻き込まれているため、精神的に不安定になっていたことが大きい。
*15 電撃属性のスタン・スマッシュや、背後から攻撃することで確実にクリティカル+威力激増+恐怖付与のキリング・スラッシュ、広範囲の敵に大ダメージを与えるトゥーハンドショットの極みなど、強力な極技を多く覚える。
*16 実際にハンを演じた中村悠一氏もそのことをネタにしている。
*17 『7外伝』で大道寺一派に吸収された獅子堂や西谷も登場しない。