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デビルメイクライ HDコレクション - (2012/07/02 (月) 01:56:53) のソース

*デビルメイクライ HDコレクション(DevilMayCry HD Collection)
【でびるめいくらい えいちでぃーこれくしょん】
|ジャンル|スタイリッシュアクション|&amazon(B00646MUAM) &amazon(B00646MUTS)|~|
|対応機種|プレイステーション3&br()Xbox360|~|~|
|発売・開発元|カプコン|~|~|
|発売日|2012年3月22日|~|~|
|定価|4,800円(税抜)|~|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|~|
|ポイント|不完全なHD化・透明処理&br()2のプログラムミスが修正&br()''3SEに致命的なバグあり''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[デビルメイクライシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1158.html]]''|
#contents(fromhere)

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**概要
3Dアクションの人気シリーズ『デビルメイクライ』3作品をHD化して1つに纏めたもの。~
追加要素は特に無し(一部例外あり)。

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**評価点
''解像度・フレームレートの向上''
-解像度が480iから720pへ、フレームレートが30fpsから60fpsへとグレードアップした。
-アスペクト比も3:2から16:9に変化した(ハードの設定で4:3にもできる)。

''トロフィー/実績機能の搭載''
-DMC1、2、3それぞれにトロフィー/実績が設定されている。
-つまり、1本のソフトで3つのプラチナトロフィー/3000pの実績を取得可能。
//これははたして評価すべき点なのか?

''(DMC2)プログラムミスが修正''
-PS2版『DevilMayCry2』には、「ヴァンデッタとマーシレスの攻撃力がリベリオンと同じ」「オフェンスハートの効果がない」というプログラムミスが存在していた。
--リーチの長いマーシレスが事実上の最強武器ということになり、ヴァンデッタとリベリオンが完全なマーシレスの下位互換となってしまっていた。
--オフェンスハートはDTゲージの消費量を抑える目的以外、装備する意味がなかった。
-それらが修正されたことにより、ちゃんとした仕様の下でDMC2をプレイできるようになった。

''(DMC3)没データである挑発ボイスの追加''
-DMC3の体験版で採用されていた挑発ボイス(製品版では没に)が追加された。
-ダンテでコート無しコスチューム(2種類)を装備すると、挑発ボイスが通常のものから没データのものへと変化する。

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**問題点
''HD化されていない部分がある''
-特に背景に多い。具体的には、DMC1のM18の鏡の世界、DMC3のM7のバージル戦等。
-キャラクターや敵、建物のモデルはしっかりHD化されている。
-システム・メニュー画面はアス比が4:3のまま(HD化自体はされている)。

''透明処理がされていない''
-顕著なのがDMC1のムンドゥス2戦目。
--半透明のカッターを飛ばす、という攻撃を仕掛けてくるのだが、そのカッターが完全に透明になってしまっている。
-他にも、半透明であるはずのDMC3ダンテの前髪が透明でないといった、先述の問題とは真逆の現象も起きている。

//''プリレンダムービーがSD画質のまま''
//-DMC1、2、3全てにおいて、プリレンダムービーがPS2版のものの流用である。
//-高解像度のディスプレイに映してプレイする場合、画像の粗さがかなり目立つ。
//-リアルタイムレンダムービーはしっかりHD化されている。
//その仕様上プリレンダムービーのHD化は不可能、gowHDやBH4HDもプリレンダムービーはSD

''3SEにゲームが進行不能になる致命的なバグがある''
-原因不明。ダンテ編のほぼ全てと、バージル編のOPで発生する。
--ムービーが流れるはずのタイミングで、音声だけ流れて画面に何も表示されない、というもの。
-この間は何も操作できず(PSボタン等は反応する)、時間が経つと音声も途切れて完全にブラックアウトの状態へ。
-つまり、''プレイ中にいきなり進行不能になる(しかも発生のタイミングを全く読めない)''という、ゲームとしてかなり致命的なバグが存在している。
--対処法は現状無い。バグが発生したら本体をリセットするしかなく、当然直前にセーブしていなかった場合はそれまでのデータも消える。
-このバグはPS2版(無印・SE両方)・PC版には存在しなかった。移植の際、何らかの不手際で''このバグが増やされた''としか考えられない。

''3SEの全難易度・クリア特典解放の裏技が使えない''
-厳密には使えるのだが、使うとセーブ・ロードとトロフィー/実績取得が不可能になる。
-一見、不正を防ぐための処置にも見えるのだが、DMC2に存在する同様の裏技は使用可能のまま(セーブ・ロードとトロフィー/実績取得も可能)である。

''他ゲームへの移行時に本体のリセットが必須''
-起動時にDMC1、2、3のどれをプレイするかの選択画面が表示されるのだが、一度どれかを選択するとこの選択画面には戻ってこれない。
-DMC1のプレイ中にDMC3をプレイしたくなった場合、一旦本体をリセットしてソフトを再起動する必要がある。

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**総評
ゲームそのものの評価については、それぞれのPS2版の記事を参照されたし。ここでは移植作品としての『DevilMayCry HD Collection』についての評価を述べる。

まず、本作はただの移植作品でありリメイク作品ではない。そのため、PS2版であった問題点のほとんどはそのままである(2は例外)。視点の悪さ、敵が画面外から攻撃してくる仕様(3SE除く)、不評な敵、ガッカリゲー・黒歴史として悪名高い2のシステム等、全てにおいて変化無しである。よって、本作に対してこれらの点の改善を期待してはいけない。

DMC1に関しては、一部の背景がSD画質のままで浮いていたり、ムンドゥス2戦目の半透明カッターが透明カッターになっている等の点を除けば、特に問題となる要素はない。DMC2に関しては、プログラムミスが修正されている点が評価できる。

問題なのが3SEで、問題点で挙げた通り、ゲームとして致命的なバグが存在している。公式から対処法や修正パッチ等のアナウンスもなく、事実上''カプコンはこのバグを黙認している''ということになる。もはや擁護のしようがなく、3SEに限って言えば劣化移植と言わざるを得ない。評判の悪いPC版の方がまだマシというレベル。3SE目当てで購入するのは絶対にお勧めできない。