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【どらごんくえすとつー あくりょうのかみがみ】
ジャンル | RPG | ||
対応機種 | ファミリーコンピュータ | ||
メディア | 1MbitROMカートリッジ | ||
発売元 | エニックス | ||
開発元 | チュンソフト | ||
発売日 | 1987年1月26日 | ||
定価 | 5,500円 | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
備考 |
パスワードコンティニュー ※18〜52文字で可変 |
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判定 | 良作 | ||
ポイント |
前作に比べ世界が広大に 複数対複数の戦闘 JRPGの基礎を確立 乏しいイベントのヒント 難のある戦闘バランス |
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ドラゴンクエストシリーズ |
勇者の伝説が再びよみがえる
『ドラゴンクエスト』の続編。前作の100年後の世界を舞台に、前作主人公の3人の子孫が邪教の大神官ハーゴンに立ち向かう。
パーティーが3人に増え、敵も複数で現れるようになり、戦術性が高くなった。
世界も「船に乗っての大陸間移動」「旅の扉」など前作から格段に広くなっている。
その他様々な点でも大幅にゲーム性が向上しており、ドラクエは勿論、その後の日本産RPGの基礎を確立させた一作である。
その昔、アレフガルドの地は、邪悪の化身・竜王に支配されていた。
しかし、伝説の勇者ロトの血をひくひとりの若者によって、竜王は倒され、かの地には平和が戻った。
その後、若者は王女ローラとともに新天地を目指してその地を旅立ち、はるか遠き大陸に新たな国を築いた。
国はその後3つに分けられたが、3国はロトの姉妹国として、ともに発展していったのだ。ところが、それから百年の後のある日、3国のひとつローレシアの城に、ひとりの傷ついた兵士によって凶報がもたらされる。
なんと、大神官ハーゴン率いる魔物の軍団が、姉妹国のムーンブルクの城を攻撃しているというのだ。
しかもハーゴンは、破壊の神を呼び出して、世界を破滅させようとさえしていると……。
語り終え、息絶える兵士。だが、同時に決然と立ち上がる若者がいた。
彼はローレシアの王子。ロトの血筋が、この世の平和のために送り出した申し子。ハーゴン討伐に今、王子は旅立つのだった。
(ドラゴンクエストII 悪霊の神々 公式ガイドブックより引用)
ワールドマップの拡大・移動手段の登場
複数vs複数=パーティプレイ
その他戦闘関連
インターフェイスの洗練
寄り道・やりこみ要素の搭載
装備品の増加
その他
シリーズ基礎の確立
更に広がりを見せる冒険の舞台
歯ごたえのある冒険・謎解きの面白さ
音楽
調整不足に起因する高難度
本作の難易度の高さは計算の上で構築されたものというより、調整不足によるバランスの悪さが大きく影響している。
評価点でも述べたように手応えに繋がっているのも事実だが、本作を語る上で避けては通れない問題でもある。
+ | 代表的な強敵たち |
一部謎解きの高難度
妙に弱いサマルトリアの王子
『ふっかつのじゅもん』の冗長化
幅が大きすぎる乱数
その他
1人旅だった前作から一歩進み、キャラクターに与えられた明確な個性と、複数パーティという仕様によりもたらされた戦闘の戦略性は斬新な要素であった。
また乗り物などといった行動範囲を拡げる要素も取り入れられるなど、以降のRPGにおける新たなお約束もここで初登場した。
まさにこの後に登場したRPG全ての原点ともいえる存在であろう。今遊んでもその面白さは全く古びる事はない。
上述の通り、調整不足から来るバランスの悪さと難易度の高さが欠点だが、それがまた良くも悪くも歯ごたえの高さに繋がっている。
ライトユーザー向けの易しい難易度のRPGでは物足りない人は是非とも挑戦してみて頂きたい。
+ | ネタバレ注意 |
有名な裏技・バグ
+ | クリックで展開 |
タイアップ
その後の展開
*1 今では「キラーマシン」だが、初出のこの作品に限って「ー」(長音)がある。週刊少年ジャンプ連載の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』で登場した頃は本作のみでしか登場していなかった時期なので、それに準じて「ー」のある表記、呼称になっている。
*2 「とびら」コマンドは、IV以降のシリーズで鍵無しの扉が設定されたこともあって復活している。
*3 実は入手率自体は1/8と非常に高い。しかし今作のはぐれメタルは逃げやすい一方で非常に凶暴なので、倒すだけで一苦労。
*4 インタビュー記事に、「ダンジョンの構成ブロックを2*2キャラにしたらマップが広大になる効果もあったが、落とし穴の位置もブロック内の決まった部分になっているので、それを覚えれば避けられる」という話が出ていた。
*5 ただし、この「右手法」は初めて該当フロアに来た際には使用できない。いったん落とし穴に落ちた後、そこの上り階段から再び該当フロアに復帰してから使用可能になる。
*6 親子大会限定のゲームでトミーのおもちゃ『黒ひげ危機一発』を模したもの。
*7 但し前作のシステムでは兜は鎧が兼ねていた形なので、それを加味すれば兜は初登場ではない
*8 これを入手する直前に寄っているであろうラダトームの街で売られているおおかなづちより5強いだけ。とは言え最速で入手した場合は、これでも一応その時点では最強の武器である
*9 同時におおかなづちを買う意義の薄い地雷武器へと仕立て上げてしまった。ラダトームに最速で寄った時点では最強とは言えはがねのつるぎの倍以上する値段の武器を買った直後に、僅かとは言えより強い武器をタダで拾えてしまった時の虚無感は筆舌に尽くし難い
*10 ロトの鎧はダメージ3/4、水の羽衣は半減。
*11 前作に続いて『トラマナ』がなくてもバリアー回避できる効果があるが結局後ろの2人はダメージを喰らうので1人旅でもない限りほぼ無意味。
*12 ただ、水の羽衣は正規プレイでは1着、裏技を使っても2着しか手に入らない希少品であり、後衛2人に優先させたいところ。後衛から剥ぎ取ってまでローレシアの王子に水の羽衣を着させるよりは、ローレシアにロトの鎧、後衛に水の羽衣と回した方が総合的な耐久力は上がりやすい。
*13 本作のアイテム所持数制限は極めて厳しいため、持ち替えのためだけにアイテム欄を埋めるよりは、最初からロトの盾を諦めて力の盾を装備させておいた方がアイテム欄の節約になる。また、MP管理がシリーズ屈指の難易度であるため、ローレシアの王子に自前の無限回復手段があるのとないのとではかなり手応えが変わってくる。
*14 前作も同様で次作からモンスターのMPが実装される。ただしホイミスライムを含め無限なモンスターも存在する。
*15 なおマンドリルの上位モンスターであるバブーンは攻撃力45・HP45であり、普通に考えたら攻撃力を間違えてるとしか思えない。
*16 ダメージ床の一種だが、バリアと違いトラマナで無効化できない。無効化できるのは『水の羽衣』と『ロトの鎧』のみだが、ロトの鎧は海底の洞窟突入の時点では入手できない
*17 本作は後のシリーズのようなヒャド系・吹雪系の攻撃が存在しないため、当初のザラキが「敵の血液を凝固させて死に至らしめる呪文」という設定であることから「相手を凍らせる=氷系の攻撃」としていたと思われる。
*18 後の作品のように「ザラキが効いて味方が死亡したメッセージ表示と同時に色が変わる」という仕様ではない
*19 おそらくドットチップをステータス表示と共有しているため
*20 実際仲間でもローレシアの王子が最大レベルでHP240。ただ後述のデルコンダルにシドーを出すバグ技で勝ったあと更にバグでHPが855になることがある。
*21 一応こちら側も「パルプンテ」の効果の一つで、戦闘中に全回復で蘇生というものがある。
*22 正確には全回復ではなくHP158守備力38と悪魔神官と同じになる。実質的に全回復ではあるが仕様かバグかは不明
*23 DQのダメージ計算は「攻撃側攻撃力/2-被攻撃側守備力/4+ランダム幅」なので、スクルトはこちらがレベルMAXでフル装備(守備力170)でも一度で被ダメージ3~7減少、ルカナンの方は守備力255の敵相手でも、1回で被ダメージ5~10増加…とHP上限値が低いことを考慮しても変化に乏しすぎる。
*24 後発作品では、区域ごとに一定以上のレベルにならないと初回逃走選択時の成功率が1/2や1/4と低くなっている事が殆どで、「危険な状態になれば逃げる」という選択がかなり危険なものになっている。
*25 この後どうなるかはボスによって異なり、即再戦・消滅(もう一度エリアを出入りすると復活)・王様に怒られる(デルコンダルのみ、怒られる他は消滅と同じ)・戦闘前配置に戻る(話すと再戦)など複数のパターンがある。
*26 厳密にいうと5Fでは「6か所ある屋根下のどれかに隠れた階段を探す」という要素があるが、範囲が狭い上、階段手前の中ボスしか敵がいないので一通り見回るだけ。
*27 もっとも、彼自身もローレシアの王子を探して旅をしていたわけなので逆なでというのは筋違いと言えば筋違いなのだが。
*28 厳密にははやぶさのけんがダメージを出すことができるが、当時はそこまで分析が進んでおらず見た目の攻撃力が落ちること、何より売値が25000ゴールドと通常プレーではとても気軽に購入できるものではなかったため裏技を駆使しローレシアの王子へ回されやすかった。
*29 リメイクでは修正されローレシアで王の話を聞く必要がある
*30 力の盾は21500Gと高額だが、後述のいかづちの杖の金稼ぎを行えば簡単に3人分揃えられる。
*31 以降のゲーム機でも(セーブ方法自体は既に解決してはいるが)文字の読みづらさは続き、信号のAV出力化・TVの映像品質の向上・ゲーム機側の出力解像度の向上といった様々な要素によって徐々に改善されていったが、完全に滲まなくなるのはデジタル映像信号の普及を待つ必要があった。
*32 引き換え用のアイテムがフラグ管理されておらず、復活の呪文を入れると引換アイテムが復活し、二個目を取り直せる。全キャラが装備可能だが、最強の鎧である「ロトのよろい」と守備力の差はわずかな上に炎と呪文への耐性はより高いため「ロトのよろい」よりも性能が高い。ただしバリアーのダメージは無効化できないし、基本的にはサマルトリアとムーンブルグ両名に装備させることが殆どである
*33 ローレシア城の地下に居る「地獄の使い」を倒すと入手できる「いかづちの杖」は、道具屋で19500ゴールドで売れる。売った後に復活の呪文で再開すると「地獄の使い」が復活し、倒すとまた「いかづちの杖」を入手できるので、これを繰り返せば簡単に資金を稼げるうえ、「いかづちの杖」も手元に残すことが出来る。
*34 宝箱の中にゴールドが入っている場合、既に持っているアイテムをドロップしているということ。
*35 少なくとも船入手でグレムリン、邪神の像入手で地獄の使いと戦わなければならない。
*36 その割には精霊ルビスに専用のBGMまで用意されているので、容量の節約とは少し違うような理由も考えられる。
*37 ポケモンの原型が持ち込まれたのは1990年のことなので、リメイク版ではないことは確実。
*38 ちなみにルプガナでグレムリンを倒したフラグも成立しているが、船は入手していないので取りに行く必要がある。
*39 仕込みと疑われる理由の一つにローレシアの王子1人で所持品皆無なのに異様に長い呪文であることが挙げられるが、これはチェックをごまかすためのデータのない後半部分があるため。「ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらな かむらこ ういち すぎや まこうい ちつう のかみ がみがそ ろい」でも上記と同じもょもとが出現する。
*40 「ゆう帝」とは当時の『週刊少年ジャンプ』のファミコンソフト紹介コーナー『ファミコン神拳』内での堀井雄二の事。みや王、きむ皇も関係者で、彼らは後にメタルマックスを作る。鳥山明は本作のキャラデザでジャンプに連載を持っていた。
*41 意図的に行わなければまず起こらないが、アバカムを覚えていないレベルでラスボスを倒し、その後(ラストダンジョンの途中に牢屋の鍵の扉があるのでこれなしでラスボス戦突入は不可能)でロンダルキアにいる間に牢屋の鍵を捨ててしまうと、レベル上げもできなくなるためハマってしまう。
*42 能力値や経験値、手持ちのアイテムはラスボス撃破後のデータを引き継いでいる。
*43 放送中、堀井雄二はずっと苦笑状態で、ユーザーの質問も選んだ物が悪かったのか答えに困る状態の連続だった
*44 発売日からの絶妙な放送日なので当然「解答」は殆ど無し。数年前のnamco機関紙「NG」でのドルアーガのハガキ募集で質問だらけとなった二の舞いである。
*45 主軸がIIなのでこの記事に記載で良いと思います。
*46 ガレージキットでロトの剣が制作・発売された。当然ながら現在では絶版。