- こちらはツイッターお題等を元にした作品の内、長編となり読みにくくなってしまった等の場合にその作品を置いておくページです
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| + | 僕の兄がこんなに主人公なわけがない(作者:アリバフ) |
…今日も僕の中の別の何かが、お仕事をしている。僕とは思えないような手際でテキパキと。最近は“本物の僕”ほとんど眠っている。今日も僕は別の何かが動いているのを薄らと感じながら、うとうとと眠っていた。そこに突然、声が響いてきた。
「兄の今の様子を見たくないか?」
なんだろう、この声、僕の中の何かは反応していない。ってことはつまり、この声は僕だけに聞こえてるってこと?一体、どうやって?
「私は君たちから見て高次元の存在だ。君だけに声を掛けるのも容易いことさ。眠ってる君の思考を拾うことだってね…それで、どうするの?」
…もしできるって言うのなら、見に行きたい
「そういうと思ったよ!それじゃあ早速、ついてきてもらおう!あ、遠目に見ることしかできないし、後で記憶を消させて貰うからよろしくね!」
え、そんなこと聞いてない…!?うわぁぁぁ…――――
…こうして、シセルは兄の様子を見に行くことになったのです。
――――…ぁぁぁっ……え?
目の前に広がる光景がガラッと変わった。ここは…雑木林?
そういえば、目の前でなにやら話している二人組がいる。
一人は…白い髪の人。男の人…いや、女の人かな?よく見分けがつかない。
もう一人は…猿駆兄ちゃんだ!間違いない。っていうか、結局身長伸びなかったんだね、お兄ちゃん…
二人の会話に耳を傾ける。
「…止めておけ」
「……何故?」
お兄ちゃんがあの白い髪の人と何か押し問答してるみたい。お兄ちゃんのあんな心配そうな顔、初めてみたよ。白髪の人とはどういう関係何だろう?
そんなことを考えている間にも話は進んでいた
「……でも…っ! …仮に。 …仮に、お前が失った弟が、本当は生きていて……事実と違うことで、お前を憎んでると言われたら、お前は、会わずにいられるのか…?……潰されるなら、それでもいい……それで、終われるなら。…玲岐が、幸せになれる…なら…」
なんだかとてもデリケートな問題みたい。それにしても…
仮にって…まだ僕生きてるよ!?何で死んだことになってるの!?
死んだことになってるのがひっかかるけど、絶対に僕に会いにきてくれるって言ってくれたのは嬉しかった。でも、問題はその後…
「どうしても行くというなら俺もついていく。完全に潰れる前に引き離してやるよ。…それで貸し一つだ。」
何でどこかの主人公みたいなこと言ってるの!?猿駆お兄ちゃんって人におせっかいするような性格だったっけ?確かに僕には優しかったけど、それは僕だけであって他の人にはもっと厳しかった筈だよね…?
…あれ、僕白髪の人に嫉妬してる?いやいや、そんなことはない…ないよね?
それで、そのまま二人は雑木林を抜けて行って、バイクの方へ
…って、二人乗り!?しかも、白髪の人やっぱり女の人だ!猿駆お兄ちゃんを主人公だとすると…あの女の人はヒロイン!?
猿駆お兄ちゃん!説明してよ!?お兄ちゃんになにがあったの!?
僕の兄がこんなに主人公なわけがない!!!!
僕は全力で叫ぶ。だけどその叫びはお兄ちゃんには伝わらない。僕はそのまま、さっき感じたのと同じ浮遊感と共に、送還されるのであった。
―――あれ?僕は何をしていたんだっけ?なんだかめいいっぱい何かを叫んだような気がするんだけど…まあいいや、なんだか疲れたよ。また寝よう…
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