TGUS-FMX

お知らせ
このページは正式なものではなく、あくまでもN121MTが独自に考えた二次創作に関係する統一的な規定となっています。 『同人マーク』の案で存在していた「段階的マーク案」と同じようなもので、勝手にそれを高度化したものとなります。
目的としてはこのページがドラフト版的なものとなって、最終的には同人マークと共にISOやJIS等の「本気の規格」として運用されることを狙っています。(ルール化する意義についても一応ページ内に書いています)

仮にこいつを本気で採用する人がもし居たら、Twitter等で連絡ください。(ここのコメントだと荒れるので封じている) この辞書のページを正式なものにはせず、地獄耳等で「ちゃんと扱えるようにライセンスの具現化をする」ので……。
ただN121MTは黒歴史を多く持ち合わせている人間で、創作の経験も実績もそんなに無いので、できることなら『同人マーク』の本人やそれに携わる人、或いは経験や実績、知識が豊富な人間に全て丸投げしたいお気持ちです。
もはやパクってもいいぐらいのレベルではありますが、ちゃんとパクったからにはその規格を国際的なものにするまでパクリ続けるとか、撃たれるとは別の責任や覚悟と労力を必要としますのでご注意を。

また近年問題となっている「二次創作物からの二次創作(三次創作に近い)」についても、一応は対応していますがもしかすると別の規定で作るかもしれません。(後述)

TGUS-FMX(TGUS-FanMadeX / 二次創作規定)とは、N121MTが規定した「二次創作に関する統一規定」である。


概要

2020年11月24日にTGUS内で作られた規定で、主に創作物に対しての二次創作の許諾、また許諾するレベルやライン、更には独特な設定等まで盛り込ませた統一型のガイドラインである。
作ったきっかけもあって二次創作などの色合いが強い規定ではあるが、N121MTは「創作物に限らず、ルール34の超拡大解釈と同じくありとあらゆるもの、もしくは無であっても適用できる規定」と説明している。 このため三次元でも、生まれるものに対しても適用が可能らしい。

TGUS-WRシリーズ

以前までN121MTの創作物のガイドラインルールはTGUS-WRシリーズで管理していたが、N121MTが考えたライセンスを規定するのではなく、既存のライセンスの中から何を選ぶかを規定する定義という、まったく違うものとなっていた。
基本的にこの定義はオープンソースのソフトウェアでよく使われているライセンスで自由に使えるようにするためのもので、中にはWTFPLやNYSLの最新版を利用する定義も存在していた。

しかしN121MTは「ライセンス同士での競合」が発生することに気が付き、また二次創作のライセンスは同人マーク以外に統一的なものがないことに気づいたため、このシリーズの概念を破棄する形でTGUS-FMXへ統合することになった。

目的

規定化の目的は「ガイドラインを作る時間の削減」と「簡単な二次創作の意思表示」、そして「ガイドラインが無いことによる不当な二次創作から身を守るための武器の用意」とされている。
当初は前者2つをメインテーマとしていたが、現在は「ガイドラインが無いので何でもしていいと勘違いするリスクを避けるためのもの」を用意するためという意味が強くなっている。
創作段階で事前にどんな二次創作が想定されるかの時間の短縮にも繋がり、大きな問題となっていた「創作ルール後出し問題」*1の解決にも繋がると推察している。

ルール化することによる二次創作の界隈等が失速する恐れ*2もリスクとしてあったのだが、それ以上に不当な二次創作のトラブルによる壊滅的な失速のリスクが大きすぎるので、リスクマネジメントの観点でルール化することを選んでいる。
本来なら『ニンジャスレイヤー』のような「規定」で制御できれば良いが、「"その人の常識"で隙が出来て、不当な二次創作を防ぎきれない」として、真逆の方針で細かくルールを決めている。 AIやルール34に対応しきれるような構造となっているのはそのためである。
このため商業的な意味合いよりも二次創作ができるできないの観点でやっているため、「利益を生んでしまっている二次創作」についてはあんまり考慮されていない点がある。(一応グッズ系でそれに触れているが、それ以上の内容があんまりない)

なおあくまでも二次創作のものに限定されているため、商業作品によるアニメ・ゲーム化などの「公式によるメディアミックス」についての規定は一切関与しないものとしている。
ただし近年は公式によるメディアミックスという名の壮大な単なる二次創作でしかない作品も存在してきているため、それについてのTGUSを作るべきではないかともされているが、N121MT側は「皮肉的すぎるのでダメー」と非常に否定的である。

使い方

N121MTは二次創作やMODなどについての概念として「自分に家族が仮想的にできて、そのお子さんが生まれたときにどういう人生を歩むか」というのがあり、不当な二次創作やMODについては真っ当じゃない人生を送るようなものとしている。
これはガイドラインが制定されていない、或いはなぜガイドラインがあるのかということについての説明で使われる概念でもあり、エアプも含めた大半の人間に通じるものだろうとされている。
(人間によってはNTRや凌辱、解体万歳な人も居るだろうけど、商業的にそういうのはやめてほしいとかだったり、よく政治関連のモノは性癖関係なくNGにするとかの話もあるので、幅が広めの概念ではないかと考えている)

人間によっては「そうした性癖を知らないとそういうのを想定できない」というリスクもあるものの、そもそも二次創作どころか創作物によってはそうした毒が大量に巻き散らばる作品もあるわけなので、ある程度の知識として得ておくことを推奨している。
後述する「性癖がとがりまくっている、或いはあらゆる性癖を知っている人間はこうした二次創作に対してシビアな見方が出来る」というのにもある程度繋がっているかもしれない。

使い方も「『うちの子ご自由にお描き下さい同盟』や『当サイトの作品は自由な解釈でご覧下さい』のバナーを貼るノリと同じようなもの」を目指しており、それぐらい簡単でかつ効果的なものであるものを目指しているらしい。
なお2025年7月4日には「これと似たような思想やバナーなどが実は大量にある」ということが判明したため、ひとまずそれらのバナーを集めてみたいと話していた。
このためN121MTの思想よりも、むしろTwitterやPixivなどの界隈ゴトを見て、そこから安全(≒厳しい)な方向に規定しているため、デフォルト値も「全年齢でかつ政治的な使用が禁止」と設定されている。
性質的には『毒吐きネットマナー』と近いところがあると言え、同企画とは違って腐女子以外の界隈にも触れつつ、全体的なバランスなどを自分なりに検討したとのこと。 ただ毒はその同企画よりも酷く多く、むしろ毒の性癖すらあるのだから諦めているとのこと。

同様の理由でN121MTは「本当に制定される場合は俺の案は使ってもいいけど話し合いでは俺抜きでやってくれ」と表明している。(話し合いで間違いなくレギュレーション違反の許容話をたくさん繰り出す関係で意味合いがないだろうと考えている)

元になったもの

規定そのものは二次創作の界隈から誕生したと言っても良い赤松健氏の『同人マーク』、創作界隈のホームページで見る『うちの子ご自由にお描き下さい同盟』の2つがベースとなっている。
ただベースというよりもどちらも「虹の許諾意思はあっても、詳しい内容の規定がない」ということを気にしており、別途そういうガイドラインをみんなしてそれぞれ作ってしまっているので統一的なものを必要としたので作り出している。

規定内容は「ありとあらゆるものにエロが存在する」というルール34や、「AIなど人間ではない何かが勝手な二次創作を隠れ蓑にする問題、もしくは本当に二次創作しちゃったパターン」などのゼロデイ攻撃のような脆弱性に対応する内容にしている。

なお、同人マークを発展させた「段階的マーク案」となる、この規定とほぼほぼ似たものを既に考案している。 N121MTはそれを見ずにTGUS-FMXを考案しちゃったものの、やってることの大部分は合っていた。
それを見てからは「段階的マーク案を見て、それをベースに更に細かくしたものがこれ」としているらしく、いわゆるその案に細かな規定や新たな脅威等への対策等の拡充をした規定として作っているとはしている。
もちろんN121MTは金儲けだとか政治家批判とかの意味合いで作ったのではなく、ただただ二次創作における規定統一化だけを考えたらこうなっただけであり、別に同人マークが改良されればTGUS-FMXはあっさりと破棄する予定となっている。

規定一覧

2022年1月10日からTGUS-FMXは大幅に変化を加えており、「全ての二次創作を許可するレイヤー」から「一般的な許可するレイヤー」、「全く許可しないレイヤー」などに分けられている。
これは『同人マーク』が「これを使うと事実上エロもグロも有りになってしまうので、最低限エロやグロの二次創作規制があるマークは必要だろ」ということから作られている。

TGUS-FMX-0

  • 創作物に対しての二次創作を全て認めない。
創作したものが何か特別な目的を持っている、もしくは題材となったものがあまりにもデリケートすぎるものに対して使用されるレイヤー。
商業作品の場合、自分の製品を守るための対抗手段という意味もあって用意されている。 また、作り上げた同人誌そのものにTGUS-FMX-0を適用すると、三次創作を禁止する明確な意思表示にもなる。(いわゆる「朗読問題」を防げる効果がある)

昨今の不当な二次創作の関係で、N121MTが創作・開発したものにも一部この規定が採用されているが、基本的に仮指定のものが多く、大抵はTGUS-FMX-4や場合によってはTGUS-FMX-9に緩和されることを想定している。

TGUS-FMX-1

  • 創作物に対しての二次創作は全年齢対象作品とする。
いわゆるエログロ禁止のレイヤー。

TGUS-FMX-2

  • 創作物に対しての二次創作は全年齢とグロのみ対象とする。
エロについては適用しないレイヤー。 もちろんグロのレベルについては別で設定されることになる。

TGUS-FMX-3

  • 創作物に対しての二次創作は全年齢とエロのみ対象とする。
グロについては適用しないレイヤー。 当たり前だがエロのレベルについても別で設定する必要がある。

TGUS-FMX-4

  • 創作物に対しての二次創作は全年齢・エログロを許可する。
同人マークや「うちの子ご自由にお描き下さい同盟」とほぼ同等の効力を持ったレイヤー。 なお、規定上は「これを使うなら同人マークの使用を推奨する」としている。

なお同人マークでもそうだが、春日部つむぎの二次創作規定等も含めるように「公然わいせつなどの罪になるような過度なエログロ活動は禁止」としており、それ以上の活動はTGUS-FMXでも認めないものとしている。
(ただしこれはTGUS-FMXが認めないというよりかは、むしろ法律や倫理、グロに至っては殺人とかの行為になってしまう関係上、あまりにも過度すぎるものは禁止せざるを得ないという事情なだけである)

TGUS-FMX-9

  • 創作物に対して、二次創作をすべて認め、創作したという権利を放棄する。
その作品に対しての権利を全て放棄するというレイヤー。 いわゆる「WTFPL」や「NYSL」などと同じものとなる。
政治的な使用すら許可されるため、基本的にはこの規定はほぼ死に規定とされているが、システム的な観点で念の為に定義はしておいたというレベルである。

アイコン一覧

上記のレイヤーに加え、別途二次創作の規定を設けたい時に使用するアイコン。 CEROのコンテンツアイコンのようなもので、これについて歓迎したり拒絶したりすることが出来る。

使用する媒体

使用する媒体は以下に規定されている。

媒体の種類 デフォルト値 想定される値 備考
イラスト OK 現実世界のみ、このサービスのみ、デジタルのみ……など
漫画 OK
小説・ショートストーリー OK 『小説家になろう』等の一部サービスでは二次創作そのものが禁止されているので、それと含めての判断となる
アニメ OK 二次創作のみ……など 公式によるアニメーション作品はTGUS-FMXの範疇外としている
ゲーム OK RPGツクールのみ、自作の二次創作のみ、無料のみ……など ゲーム作品自体の改造は禁止されていることが多い
パチンコ・パチスロ化 NG - 『惑星のさみだれ』及び『金色のガッシュ!!』などにおける表明から追加したもの
3Dモデル化 OK 全年齢のみ、このツールでの使用は禁止……など VRCなどへの無断使用等がありそうなのであえて追加
音楽 OK ニコニコ動画でこのタグのみ……など
同人誌 OK コミケのみ、DLSiteのみ……など 同人誌の販売規定についても触れる場合がある
コラボレーション OK この人物、このカテゴリの許可・拒否……など あんまり規定はされていないが、変なものとコラボすると逆に危険なこともある
グッズ化 NG この場所での販売、オリジナルイラストのみ……など 公式イラストを勝手にグッズ化することは禁じられており、昨今の商標登録もこの一種とはなる
痛車 全年齢のみ 全てOK、痛車NG……など ドイツ等では現実のセクシー女優が全裸でも許可されているようだが、昨今の事情で日本の車検でも使用される全年齢のステッカーのみを基本としている
コスプレ 自宅のみ 全年齢のみ、アダルトでも交尾シーンの禁止、公認されているロケーションのみ……など 万博コスプレ問題によってデフォルト値を変更
朗読・ボイスドラマ OK 二次創作物はNG BL系の同人誌で「勝手に薄い本を朗読しちゃった問題」が出てきたので、それらを統合させたカテゴリとして新設された
投票促進活動 NG 所定の画像のみ許可、全てOK……など いわゆる『うるまでるびのGO!GO!選挙』や長野県上田市の「ゆっくり投票証明書」などによる投票そのものを促進する活動に適用される
特定の政党応援もしくは批判等については次の「政治的な使用」に繋がるとしており、ここではそういうのはなしに「投票しましょう」というのに視点を置いている
デフォルトNGとしているのは、日本が義務投票制ではないという観点と、現代の政治等を見て疲弊しすぎたという感情的な部分もある
政治的な使用 NG 一部政党で許可、全てOK……など システム的に考えた時に条件として入れておこうとして用意、後にそういうキャラクターが出てきた
いわゆる割れ対策による単語挿入についても本来はNGという扱いではある
AI学習/使用 NG イラストの生成は許可、学習は絶対禁止……など 2022年に追加されたルールで、mimicなどによるAIにイラストを学習させて二次創作を作るといった行為のもの
最近では「AIを使用したもの」に対しての規定も必要となったため2025年に変更
オープンソース NG GNU GPL、CPL、BSDライセンス、WTFPL、NYSL……など 通常の創作品はオープンソースではないが、プログラムの開発ではこの概念が適用される場合があるので
転載 NG - 場合によってはOKとしても良い創作品もどこかにあるかもしれない、ということでシステム的に用意した
改造・MOD NG - 広義の二次創作扱いになっているが、任天堂など基本的に認めなかったり、逆に海外は認めやすいことが多いので
公開先 全許可 Pixivのみ……など AI学習で使われるサービスを禁止するという意味合いで追加

尚、「音楽」でボカロを使うかどうかとか、「痛車」ではドイツ規定でエロも許可するかどうかとかなどの、媒体の中で更に細かな規定を使う場合は、別紙等のガイドラインを設けることを推奨している。

シチュエーション一例

二次創作の内容についての規定。 原作に準拠する話から、単なる夢小説的なものまであるのだが、そのシチュエーションを限定することは大変むずかしいので、あくまでも「一例」として上げている。
なお、原作準拠についてはレイヤーが分けられており、唯一この設定は指定が可能となっている。

原作準拠関係

  • 原作準拠-0:原作の設定は全て準拠し、オリジナルの設定を作ることも認めない。
二次創作こそは許可するが、世界観に合わせたものでないと認めないとするもの。 これは『魔女の家』の二次創作ルールなどに影響されたものであるとしている。

  • 原作準拠-1:一部の原作設定は決して無視してはならない。
メアリー・スー的な設定や、世界観の崩壊を避けたい時に使用する。 絶対にこの設定は守れという時に使用する。
ルール制定の際に『魔物娘図鑑』における「アンデッド系の魔物化以外では死人を出してはならない」、「不倫とかNTRとかは禁止」といったルールに影響されており、それらをベースに汎用化したものとなっている。

  • 原作準拠-2:原作に存在しない設定を作っても構わないが、原作の設定には準拠すること。
メアリー・スーは許可しないけど、オリジナルキャラクターの登場は許可するというもの。 むしろPixivなどで見られる「創作キャラクター企画」に近いものがある。
なおここで生み出されたオリジナルキャラクター自体の二次創作については「アルタイルルール」(後述)も適用される。

  • 原作準拠-9:原作の設定を全て無視しても構わない。
メアリー・スー的なものや世界観を崩壊させるレベルの独自設定があっても構わないとする。 最近の実写化ではそれが非常に多いため、TGUS-FMXはこの設定値を非推奨としている。

アルタイルルール

二次創作の創作物で生み出されたオリジナルキャラクターそのものを二次創作する場合(いわゆる「三次創作」)の規定として「アルタイルルール」が設けられている。
ルールとしては「二次創作・三次創作する場合にオリジナルキャラクターを設ける際、元となったルールに準じること」というもので、本来エロ禁止なのにオリキャラを作って抜け道的にやってしまうというのを防ぐのが目的である。

名称は『Re:CREATORS』に登場するアルタイルから来ており、『悠久大戦メガロスフィア』から生み出されたオリジナルキャラクターという設定を見て「もしかしてこれメガロスフィア側のルールを無視できるのでは」と思って作ったルールでもある。
本格的なきっかけは『温泉むすこ』であり、そのほかにも既に『地デジカ』における『アナログマ』というキャラクターがそれに近く、同キャラクターの事情も考慮してこのアルタイルルールやTGUS-FMXの方針も決めている。

TGUS-FMXではまだ「抜け道的に作った作品」をどこまでとみなすべきかはまだ決めかねており、ひとまずは「明らかにベースとなる作品に関連性がものすごく高すぎるもの」については適用の範疇ということになっている。
この世にはまだないとされているが、「AV女優によるコスプレから同人誌を作るという抜け穴」についても適用の範疇とはなるが、二次元も三次元も無関係に「コスプレをした時点で二次創作の一種」とみなしているためそもそもの抜け道がふさがれている。

作中では『悠久大戦メガロスフィア』で二次創作が許可されていたため、通常はアルタイルの二次創作規定についても『悠久大戦メガロスフィア』の二次創作規定と同じ扱いということになっている。
しかしアルタイルを創作したシマザキセツナ(島崎由那)が二次創作規定を別で作っていた場合は、アルタイルの二次創作規定が優先されるが、『メガロスフィア』側でR-18を禁止している場合はアルタイル側がR-18を許可していても禁止となるルールとなっている。
近年では創作者や絵師そのものが同人誌として扱われることもあるため、これらの事情も含めて規定には「どこかでNGとなっていたらそれはNGの方針を取る」としており、非常に安全な方向で創作活動を行わせるようになっている。
ちなみに『Re:CREATORS』でそういう話はどこにもないため、セツナがそういう理由で作り上げたというのは見間違いではあるのだが、N121MTはそれをわかった上でしかしそれ以上の脅威を見つけてしまったのであえて例示したものとしている。

単純な二次創作の許可・拒否のパターンでの表は下記の通りであり、原作側か二次創作側のどっちかが拒否っていればTGUS-FMXのアルタイルルールは拒否という判定となる。

パターン 原作側 二次創作側 許可 代表的な例 備考
1 許可 許可 許可 -
2 許可 拒否 拒否 『温泉むすこ』の発表当初 TGUS-FMXにおけるデフォルト値
3 拒否 許可 拒否 『アナログマ』 TGUS-FMXではそうなっているので、TGUS-FMXを使わなければよいだけである
4 拒否 拒否 拒否 -

2024年には原作(一次創作)、二次創作に加えて、更に三次創作以降と複数にまたがるものについても「どこかに禁止とある場合は禁止とする」としており、ねじれについても安全な方面に舵を切れるように設定されている。
ただしN121MTはそうしたことについては「そもそも二次創作から三次創作はまだ良いが、それ以降についてはやりすぎの領域なので通常は推奨しない」としている。

一次創作物でTGUS-FMX同士の衝突があった際は、二次創作するものがどの作品のどのキャラクターかを最優先するルールとなるが、規定が食い違う場合は厳しい方を優先するルールは変わらないものとなっている。
例として「ある絵師が作ったエロゲ作品に絵師そのものが出ており、作品にはエロの二次創作は許可されていても、絵師そのものはエロを禁止している」という場合は「絵師のエロは禁止される」という結果にはなる。
これは絵師そのものを一人のキャラクターとして置いた時の規定と似ているものがあり、絵師のエロは絵師自身しか認めないなどのパターンで定めるときに使うものを想定している。

仮に「エロソシャゲ」などでコラボレーションとして登場し実際にエロシーンがあったとしても、コラボレーション元のキャラがエロを禁止している場合は禁止ということにはなる。
(商業的な戦略などでお金が発生するものについては特例で認めたなどの個別対応を考慮したルールではあるが、大抵そういうエロソシャゲとコラボする時点で大抵はエロがデフォルトで許可されているものしかないだろう)
2025年には『文化祭ソープランド』の二次創作を見て「これも一応アルタイルルールに適用されるもの」とはしているが、同時に「そもそもの作品が許容範囲を大きくしないとやってられないので適用したところで意味合いはないだろう」と見解を示している。

シチュエーション関係

二次創作で許可するシチュエーションの種類。 なお「わからない性癖をいきなりぶつけられて破壊されるリスク」を想定し、基本的にはリストで許可されていないものはNGという設定がデフォルトとしている。(いわゆる「許可リスト方式」と同じ)
これは寝取られや人格排泄などの超性癖破壊創作などを生業としている人物が警鐘していたことをきっかけにデフォルト設定を設けたもので、基本的にエロがOKとはいえ何でもかんでもOKというわけではないという意味を持つ。
(このあたりは同人マークにおける「ON/OFFだけ」のものと同じような問題であり、エロOKだからと言ってNTRはNGというのはよくある話なので事前にそうしようとしたものである)

このためあまりにも多すぎるため、特にトラブルになりやすいものをピックアップしている。 特に最初のシチュエーションはむしろCEROに関係したものとなっている。

  • 恋愛
公式カップリングのみ使用可能から、本来カップリングにならないものまで認めるなどがある。 NTRなどについては別で規定される。

  • セクシャル
ABCのどこまでなら認められるか。 ただしBやCに関しては媒体のレベルで排除できる。

  • 暴力
血の描写や怪我の痕、リョナなどの表現について。

  • 恐怖
薄い本とかで出てくるホラー系の表現について。

  • 飲酒・喫煙
本来飲酒しちゃいけないとかタバコ吸ってないとかの話が出てくる。

  • ギャンブル
別にギャンブル系じゃないのにギャンブルしちゃう話とか。 ギャンブル系の創作物についてはこのシチュエーションは対象から外れる。(それが日常なので)
なおこれとは別にパチンコ・パチスロ化についてはここではなく別のレイヤーで制御するルールとなっている。

  • 犯罪
麻薬・覚せい剤・ドラッグその他違法な薬物を使用するか、それらを肯定したり取引するなどの表現に対して。
かつて『ちびまる子ちゃん』のある二次創作がこれに直接抵触しており、それが理由で警告されて強制終了したという歴史が存在するため、現在は「認可・禁止の指定を行う行動を推奨する」という設定となっている。(無設定は非推奨という意味合いである)

  • 言葉
本来言ってないことについてどこまで認めるか。

  • 百合/BL
同性愛について認めるかどうかの話。

  • NTR/BSS
脳が破壊されるほどの恋愛の行き過ぎた(?)話を認めるかどうか。 一部の創作ではこれが禁止されるため、こちらも「認可・禁止の指定を行う行動を推奨する」という設定となっている。

  • 強制系
NTRを更に行き過ぎたもの、いわゆる陵辱系を認めるかどうか。

  • 生存から死亡
本来死亡しているキャラクターが生存している、もしくはその逆。 原作準拠の場合はこれ自体が禁止されている場合が多い。

  • 人体改造
悪堕ちやサキュバスなどへの魔物化に限らず、マトリョーシカみたいな性癖の中でも極地の僻地とも言われるほど意味不明なものまで認めるかどうか。 レベルではなく改造する内容ごとにカテゴリオプションを付けることができる。

痛車についての規定

N121MTは車好きということで、痛車については素材をどうするかの規定が別になされている。
なお、日本の車検で痛車などのステッカー等の規定が定義されているかは不明だが、少なくとも直接的なエロステッカーは車検だけでなく公然わいせつ罪に問われる可能性しかないので、TGUS-FMXでは最悪CERO:Zまでのステッカーに対応することにしている。
(ドイツあたりではAVメーカーが過激な宣伝をしているので、何かの抜け道等があるのかもしれないが、一旦は日本の車検などを基準としておくことにした)

  • 痛車-0:原作にあった素材を好き勝手に使って構わない。
基本使われることはないが、痛車のみに限定されることもあるので用意した。

  • 痛車-1:特定素材のみ使用を許可する
主にエロゲメーカーで使われる規定の1つである。 かつてLassがそれをやっていた。

  • 痛車-2:自分で作った素材のみを許可
よくある痛車規定の1つ。

  • 痛車-3:自分で作った素材、他者が作った素材で許可があったもののみ使用を許可(三次創作の許可)
痛車の文化でよく見られる規定の1つ。 三次創作についても一応許可するが、トラブルについては無視する等の記述が求められることが多い。

  • 痛車-4:特定素材、もしくは自分で作った素材のみを許可
こっちはよくある痛車規定の1つ。

  • 痛車-5:特定素材、自分で作った素材、他者が作った素材で許可があったもので使用を許可
痛車の文化でよく見られる規定の1つ。

  • 痛車-8:自分で作った素材でオリジナルキャラクターが含まれるもの、他者が作ったイラストで許可があったものを許可

  • 痛車-9:特定素材、自分で作った素材でオリジナルキャラクターが含まれるもの、他者が作ったイラストで許可があったものを許可

規定を使用する時の例文

上記のように長々と書いているが、あまりにも内容が長くなることを危惧して、N121MT側で例文を用意している。

創作物の規定はTGUS-FMX-1を使用する。
この創作物に対しての二次創作は「イラスト」のみとし、それ以外は一切認めない。
また創作物及び二次創作でAIを使用することを禁ずる。
上記のような非常に厳しい作品はあまり少ないが、全年齢であれば基本OKとしている作品は多く該当していることがある。 作者によっては「ルール34」は考慮しつつ、検索避けの配慮を必要と釘を差して禁止するルールも存在している。
とはいえN121MT側は「性的描写を含んだ二次創作に対してのリスクが大きいのなら、日本排他的排除方法に基づいて二次創作そのものを禁止することも検討には入れるべき」と意見している。(というより無視する奴は出るという統計学の闇も考慮されている)

創作物の規定はTGUS-FMX-3を使用する。
創作物に対しての二次創作は「イラスト」、「小説」、「漫画」、「痛車」のみとする。
「イラスト」や「小説」、「漫画」については以下のシチュエーションに限定する。
  • 百合もの
  • 恋愛ものでかつNTRや陵辱要素が無いもの

「痛車」について、公式が配布している素材以外の使用は認めない。
非公式のステッカーについては、セクシャルレベルの基準として「水着」は許可するが、「下着のみの姿」や「特定ステッカーを剥がしたら全裸になるような仕掛け」は禁止とする。

また「グッズ」でキーホルダーを作る場合は、自分で作ったイラストのみを許可する。

それ以外の二次創作は禁止とする。 「ゲーム」や「政治的な使用」、AIの使用も禁止とする。
細かく規定を指定するに使用される例文となっており、またキャラクターのサイズなどについても追記することでより一層厳格なものにすることが可能となっている。
以前までこのサンプルに痛車の基準がなかったが、エロステッカーを使用した痛車の存在を考慮して、あえてそのサンプルも追加することになった。 ちなみにこのセクシャルレベルはまだブレが強いので、推奨として「パンチラ等のセクシャルも禁止」とした方がトラブルは減る。

創作物の規定はTGUS-FMX-4を使用する。
「うちの子ご自由にお描きください同盟」に所属しているため、全キャラクターは無断掲載を除いて、二次創作を全て認める。
なお、シチュエーションは「いちゃらぶえっちもの」を推奨する。
AIへの学習は禁止、またAIによる二次創作も禁止する。
二次創作の規定が面倒でむしろ自由に広めてほしい、でも作者はこういうのを推奨しているよという意見そのものを規定化した例文。 大多数の創作者はこれを用いているだろうけど、場合によってはそうもいかないことがあるかもしれない。
実は「うちの子ご自由にお描き下さい同盟」も同人マークと同じ「ON/OFFしか定義していないので中身についての規定が存在しない脆弱性」が存在しており、本来のノリとは不当の描かれ方をされる危険があることを見つけている。

創作物の規定はTGUS-FMX-9を使用する。
創作物に対して、二次創作をすべて認め、創作したという権利を放棄する。 この作品のライセンスは「NYSL」に則る。
AIへの学習についても許可し、それによる二次創作なども許可する。
あんまり使用されることがないだろう二次創作どころか創作したものを無断で使用出来ても構わないという例文。 記載には「NYSLに則る」とあるものの、ほとんどの場合はその記載を消して完全放棄してしまった方が良いのかもしれない。

二次創作のデフォルト値

基本的には二次創作及び三次創作等のデフォルト値は「TGUS-FMX-0」(二次創作・三次創作の禁止)と決められている。
これは二次創作をした時点でのトラブルを防いだり、何も書いていないから何でもかんでもやってしまってトラブルになることを防止するための意味である。

N121MT側は以下のような「ぼくがかんがえたりそうのでふぉるとあたい」を挙げているが、運用はされていない。
一次創作物から二次創作物のガイドラインが無い場合、TGUS-FMX-1を使用する。
二次創作物は全年齢無料に公開された「イラスト」、「小説・ライトノベル」、「漫画」、「ゲーム」、「コスプレ」、「痛車」、「動画」、「音楽」、「ボイスドラマ」、「フィギュア」、「モデリングデータ」とする。
他の創作物についてガイドラインに定義されていない場合は、創作主に問い合わせることを必須とする。
創作物及び二次創作でAI及びそれに準じる自動生成ツールなどは全て禁止とする。
この値は複数のガイドラインで認められている共通の要素を元に独自の観点で設定したもので、「ガイドラインらしきものが無かったり、二次創作の意志がどこにも明示されていないもの」に限定した運用として考えられていた。
しかし「本来の著作権法から考慮すると、二次創作そのものはセーフではない」ということもあって、基本的にはこのルールではなくてガイドラインがない=二次創作は出来ないものと解釈している。

同人マークでは「貼られていないものは二次創作ができないという意味ではなく、従来通りの解釈である」としているのに対し、TGUS-FMXでは「貼られておらず、何も決まっていないものは禁止」とやや厳しめの方針とはなっている。
これはガイドライン等が無い創作物で「防御策を取ってない創作物なので不当なものをされる危険がある」とし、創造した最低限の責任として何かしらのガイドラインを作ることを求めているためもある。
こうした場面で車輪の再発明的にガイドラインを作るのではなく、同人マーク等の統一的な規定を使えばすぐに意思表示できるね、という観点で作ったのがこの規定でもある。

三次創作について

一応二次創作で創作された成果物そのものにTGUS-FMXを適用することは可能であり、いわゆる三次創作や四次以降の創作にも対応することは可能となっている。
あくまでTGUS-FMXは「その創作物をベースに生み出される二次創作はこうしてくれ」というルールであるため、どこを一次とみなしてどこを二次とみなすかの違いぐらいであって、別に三次でも四次でも理論上は対応することが出来る。

この同人誌の規定はTGUS-FMX-1となります。
同人誌に対して「全年齢のイラスト」のみとなり、それ以外は一切認めません。

この同人誌はTGUS-FMX-4を適用しています。
同人誌の内容をベースにした「イラスト」や「痛車」のみ許可し、それ以外は一切許可しません。
朗読企画で使用することは禁止されていますのでご了承ください。

端的に言えば、「オリジナルの兄弟モノのBL同人誌にTGUS-FMXを適用させて、その同人誌の朗読動画や抱き枕などを制限・禁止する」ということが可能ということにはなっている。
それぞれ「無断朗読動画問題」と「Amazon二次創作抱き枕無断販売問題」に踏み込んだ話を盛り込んでおり、同タイミングでTGUS-FMXにも「朗読・ボイスドラマ」が新たに追加されている。(抱き枕は「グッズ」の範疇ということになっている)

姿はまるで「GNU General Public License」(「GNU GPL」と呼ばれるやつ)などのオープンソースソフトウェアなどで見られる「ベースとなったソフトウェアがそのライセンスを使っているなら、同じライセンスであること」に近いものがある。
ただしTGUS-FMXはGPL等と違って「二次創作物のライセンス規定はない」ため、二次創作物がTGUS-FMX以外のライセンスを使うことも当然可能となっている。(というかそんなことをしなくて良いとN121MT側は説明している)

TGUS-FMXは一次創作物から生み出される二次創作の制御を目的としているため、三次創作等の活動用の別規定の考えも存在する。 だが、N121MTがそうした問題に直面したことがない(同人誌も作ってない)ので、現時点では分からないとしている。

適用範囲

適用できるものについては創作物に限らず、RFC2322の『洗濯ばさみ-DHCPによるIPアドレス管理』と同様にありとあらゆるものに適用することができる。 また適用者に制約はないため、人間でない生命体であっても適用される。
かつては二次創作のルールに基づいたものだったが、よくよく考えるとナマモノなどにも対応できてしまうぐらいの汎用性があったので、現在はこれが明文化されている。
適用者についての制約は明記していなかったが、近年は「意図しない二次創作などによって意図しない風評被害を防ぐために特定の人物は適用しないルールを作る可能性が出ている」ということから、TGUS-FMXではそれに対して否定するために明記している。

二次創作した成果物は二次創作した創作者に責任が強いという考えから、「TGUS-FMXを適用したものは適用したものだけが範囲」となり、「適用した物から二次創作した成果物などは、TGUS-FMXを適用した物の管轄ではない」としている。
オープンソースにおけるライセンスではよく「親と子は同じライセンスである」ということが多いが、このTGUS-FMXは親も子も別のものであると考えているため、そういうルールとなっている。

もちろん二次創作した成果物に対してTGUS-FMXを別途適用することは可能である。 このため事実上の三次創作や四次創作についても可能で、一応TGUS-FMXは一次創作側から三次捜索以降の規定を決めることも可能ではある。(面倒なので非推奨としている)
ただしこうした関係でTGUS-FMXがTGUS-FMXで上書きされたり、TGUS-FMX同士で衝突することも当然ありうるが、前述したアルタイルルールでそうしたことにも対応できている。

配信用の規定

二次創作とは別として、ゲームの配信におけるレギュレーションにも使えるのではないかと言われている。 特に2022年4月21日に公開された『ゲーム配信規約データベース』では、統一的な表示をしていたため、それをもとに規定化できるものとされている。
なおN121MTは「ルールがどうあれ、一度公開したものはどういわれることも覚悟しなければならない世の中になってしまった」と語っているが、どう読み取るべきかについては一切言及していない。

規定の弱点

この規定にはいくつかの弱点があるため、N121MTは「それを踏まえた上で利用したければどうぞ、嫌なら自分でガイドラインを制定するなりなんなりせよ」とは述べている。

二次創作そのものがグレーゾーンな件

現時点で二次創作そのものが法律などではグレーゾーンとなっている関係上、この規定そのものが有効性を持つのかは定かではない。 N121MT側もまだ規定そのものがJISやISOなどで採用されていない以上、これも1つのガイドラインとしかみなせないとしている。
既にこれを懸念して『きらら』で有名な芳文社では「不当な二次創作を塞ぐ意味」で厳しめのガイドラインを設けていたが、あまりにも厳しすぎて語弊を生むという別の問題すら発生していた。

また、ガイドラインに違反した際に創作の消費者に対するペナルティも定めていないので、各創作者がその創作を取りやめるなどの独自ペナルティを設けるなどの問題についてもノータッチとなる。
N121MTは以下のような報復行為を行いかねないと懸念しており、このページでそれをリスト化して抑止できないかという作戦を行っている。(N121MTが書けばそういうことを行う人間は居ない、という宇宙の法則からなる抑止作戦である)

  • 勝手続編の二次創作を公式側が勝手に一次創作化し、以降の内容はその人物におまかせしつつ作ったのは自分であると表明するという暴挙(「勝手に君らがやっているのなら私がやらなくてもよくないよね、もちろんそれらは私が作ったことにするけどな!」)
  • 不当な二次創作を行った創作者に対して、その人物の地雷となるシチュエーション・属性を用いてその創作者のオリジナルキャラクターの二次創作を勝手に作る報復(報復ではないが嫌がらせとしてそれを実行した人物は存在を確認している)
  • 二次創作されたものを公式と認可させて大元は終了させる強制終了行為(『ウマ娘』などにおけるソシャゲなどではそういうのを理由にサービス終了をしかねないという懸念から。 実際にありえそうだという声もあるのだが)

2024年には二次創作ゲームの有償配布未遂を理由に二次創作ゲームが全面禁止となる案件が発生しており、それとは別に嫌がらせによる不当な二次創作が急増していることも判明している。
N121MT側は「やっぱり虹があまりにもグレーゾーンすぎるので、ちゃんと決めないといけないってのは分かっているはずだ」としており、また同時に「創作は嫌がらせだとか報復のためのものではない」と苦言していた。
2023年5月21日に『ちびまる子ちゃん』の放送がG7サミットの中継で放送休止となっていたが、N121MTは「数日前ぐらいに公開停止となった同作品を題材に"キメてた"二次創作に対しての制裁ではないのか」と怖がっていた。

報復的な創作についてあんまり検討されていない件

ここで言う「報復的な創作」とは、上記のように一次創作者に対しての悪意などを持った上で二次創作するというものとされているが、それ以外にも報復の意味合いのある創作活動は存在しているため、それらの検討があまりされていない部分がある。
特にスティーブン・スピルバーグ監督作品の一部は「幼少期に受けたいじめに対しての復讐的な意味合い」を持っているなどもあるため、こうしたことも含めるべきかそうでないべきかも真剣に考える必要があるとしている。

なお、N121MTは今のところ次のように検討しており、かつこれらについての反応案も記載している。

パターン TGUS-FMXでは 反応案 備考
一次創作者の地雷を知っておきながら仕掛けるための二次創作 禁止 なぜ二次創作するんだ、というところもあるため華麗にスルーすべし
人生経験で受けたことによる復讐的な一次創作 一部許可 いじめや戦争などへの復讐についてはしっかりとその内容を踏まえること 内容によって許可・同情の余地がある
そもそも二次創作の規定なのでこの話とは無縁とは思っている

痛車のステッカー規定は日本基準で良いのか

痛車におけるステッカーの規定は、現時点では「日本の車検にも通りそうな全年齢のステッカー」をデフォルト値としているが、水着仕様のステッカーやエロ・グロの18禁のステッカーも許可すべきかどうかの問題がある。

一応、日本などでは「公然わいせつ罪」に問われる可能性を考慮して、あくまでも全年齢としているが、インターネットでのオンライン上やスタンドアローンもそれを適用すべきかどうかまでは定かではない。
個人だけの範疇もどこまでをみなすかというのもあるが、前述した二次創作も全て含めて、法律の解釈から倫理の概念、下手すると哲学レベルで話さないといけなくなるので大変困難な問題となるであろう。
(ただR-18のマシン同士でレースをするというのは、AVでもそうだけど極めて奇妙過ぎるシュールなレースになると予測しており、N121MTはそういう意味も含めて全く推奨していない)

AIの学習は適法だからOKが強制じゃねな件

2022年からいわゆる「AI」の問題において、「AIに対して学習させるのは適法だからOKを強制とすべきではないか」という話がある。
一応、TGUS-FMX側は「AIが作ったものが二次創作に違反するものならNGだし、そもそも学習させることがNGならそれもNGであるべき」としており、デフォルト値や公開する媒体なども含めてそうした観点による項目が追加されている。

そもそも二次創作の規定がローカルルールみたいにして運用している一面もあるので、法律でOKだとしてもこの創作はダメっていうルールがあるならそれを従わないとダメだよねというそもそもの話と考えている。

N121MTはAIに対して学習させた瞬間から不当な二次創作を引き起こす可能性が発生するというシステム的な観点も含めており、防げるのであれば防いだ方が良いというシステムエンジニア的な目線も含めてあえてNGとデフォルト値を与えている。
なお、N121MTは「一応Pixivにはあるけどもう何年前の作品だし、そもそもイラストや小説で食っていく人間ではない」とし、AIどころか一部の作品は創作した権利そのものすら手放している人間でもある。(今のところイラストに対してはAI-OKとはしている)
また2024年にはXなどの一部サービスでAIによる使用が許可されることも受けて、公開する先(サービス)についての規定が必要になるかもしれないとして急遽追加することになっている。

ガチ創作していない人物が規定を作って良いのか

同人マークを制定した赤松健は、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』という実績を持っており、その作品の同人作品等を見てからの知見で作られているが、このTGUS-FMXはそうした実績も無いN121MTが単にそれらの界隈を見て作ったという致命的な問題がある。
0というわけではないにしても、Pixivは落書き程度と小説もガチガチのものではなく「ファン」の意味合いに極めて近いレベルであるため、果たしてそれで良いのかという疑問も当然ある。

N121MTとしては「実績のある人間が作るべきなんだけど、誰も作らないから実績のない人間が作らざるを得なかった」とし、「同人マーク発案者の赤松健も含めた、実績のある人物がTGUS-FMXの対抗を作ってくれ」という煽り的な意味合いも込めている。
前述したように同人マークの改良やTGUS-FMXと同趣旨みたいな規定が出来れば、N121MT側はすぐにTGUS-FMXの廃案を予定しているほどである。 N121MTが同規定をちゃんと管理しきれるほどの責任も技量も無いという観点もあってのことでもある。

なお規定とはあまり関係ない話だが、性癖が歪んでいる人間ほど実は二次創作でシビアな扱いをして、適切に行っていることが多いらしい。(よく妖精を丸呑みする人はXでそんなことを言っていたぐらいである)

どう見たってエロから発展したものなのになぜ禁止なのかが分からない作品について

これはTGUS-FMXどころか二次創作や一次創作の話になってくるが、時たま「どう見てもエロ同人から出てきたものを一般誌でやっているのにエロ禁止はおかしいのではないのか」という意見が多発している。
一応これについてはある漫画作品のエロ禁止に対しての意見で対抗は出来るのだが、「どう見たってエロ同人してくださいと言わんばかりの作品」のようなものについては、焼け石に水でしかないという観点が存在している。

前述した理由でN121MT側はこれらについての意見は出すことができないため、このことについてはただじっと見守るだけでしかないとしている。

意図しない風評被害を考慮していない件

これは二次創作に限らず、あらゆる場所で起こり得る問題ではあるが、「特定の人物がその作品に触れただけで悪評になる」という意図しない風評被害(同族嫌悪、同担拒否など)についてのルールが一切追加されていない状況にある。

N121MT側は「そういうのがあるから女児向けの作品を見る男性が窮地に追いやられるわ、ある芸人で何度となく動画で警告を出す羽目になっている」と強く批判しており、状況についての改善を求めている。
そうしたこともあってTGUS-FMXでは「特定の人物は適用されない、特定の人物はこのルールが適用される」などの人物を完全制限することは一切しないとしており、むしろ逆に「特定の人物を制約するようなルール制定の絶対禁止」を規定として入れている。

もちろん意図した風評被害を防ぐのを目的として特定人物の適用をしないなどの特別ルールを作るというのもあるが、N121MTは「そもそもそういうのがおかしい」としてそもそも論から考慮すべきとしている。
また匿名で出来ちゃう世の中である以上、それをやることによってむしろ攻撃されてしまうストライサンド効果なども考慮すべきとしている。
最終更新:2025年07月18日 16:23

*1 エロについて書かれてないからエロ絵描いたら禁止されたパターンなど。

*2 モータースポーツにおけるレギュレーション縛りでカテゴリが衰退するのと同じとしている。