ヤオチュータンヤオとは、モナカ公国Rの動画である『永き戦いに遂に決着が!?どちらが強い!タンヤオVSヤオチュウ!』で採用された麻雀をN121MTが独自にルールを整備したものである。
概要
2021年4月3日にモナカ公国Rで投稿された『永き戦いに遂に決着が!?どちらが強い!タンヤオVSヤオチュウ!』(
https://www.youtube.com/watch?v=LBMLEgEFISc )では、「片方はタンヤオ用の牌、もう片方はヤオチュー牌」で構成された麻雀が行われていた。
動画内ではあんまりルールが記載されていなかったものの、「手配を作る練習に使える」、「振り込みについては自分の意志によるものが強め」(戦略的な振り込みがしやすい)、「自動卓で無くても問題がない」などの魅力的な要素があった。
そこでN121MTが動画内容を元に5月19日に独自のルール整備をしたのがこの「ヤオチュータンヤオ」というルール名である。 ちなみにこれは「ヤオチュー牌で高得点を狙い、タンヤオデッキの早上がりで凌ぐ」という攻防戦をイメージした名称らしい。
ルール
共通のルール
一応、4人対戦の場合は「字牌」・「萬子」・「筒子」・「索子」等に分けることも出来なくはないが、極めて競技性は薄くなりまくるので非推奨。(勉強のために使う分には良いでしょう)
- 山は「タンヤオ用の牌」(中張牌)と「ヤオチュー牌」(字牌+老頭牌)の2つに分けられ、お互いに手積みを行う
必要なら3人目のシャッフラーで混ぜても構わない。 また背中の色を分けた方がわかりやすいかもしれない。
- カン・ツモ・ロンのみ使用可能、ポン及びチーは使用不可
チーについては一応物理的には可能ではあるが、公平性を考慮して一律使用不能にすることが推奨される。
その時にツモれば当然嶺上開花となる。 槍槓は定義されない。
- ラスヅモはヤオチュー牌側の最後のツモ牌、その際のカンは認められない
カンが認められる数については追加ルールで定義しておく。 また、ヤオチュー牌は絶対に「流し満貫」となるのでそれは無効とする。
- アガリの点数は全て親基準、東→南→西→北の風は変わらず
一応タイマンなのでどっちかが親にしても良い。(追加ルールで定義しておいた)
追加ルール
以下はオプションで追加できるルールである。
試合内容系
どちらかの山の一番右(最後)をドラとして扱い、カン時に一つ左の列から順にオープンする。 この際にラスヅモが変位するため、一応「王牌取り切り」の使用も推奨される。
タンヤオ側のみチーが使用可能なので、それを許可するというルール。 一応「123」もしくは「789」のパターンで使用可能であり、理論上では「食い下がり一気通貫」が可能である。(異常に難しいので役満級とみなすべきである)
また宇宙麻雀ルールによるヤオチュー側の「字牌順子」も適用することは可能だが、役の計算が大変なことになるのとメリットがあんまりないので非推奨となる。
- 四開槓を無効にして8個までカンを認める(咲ルール)
どちらも四槓子の役満が出来る可能性が高くなるのであえて認めちゃうというルール。 君も『咲』の宮永咲を体験できるかもしれない。(「咲ルール」と名付けたい気分である)
ちなみに物理的に暗槓しかないので槍槓は定義されないことになるが、もし咲ルールを適用する場合は加治木ゆみの気持ちになって「暗槓での槍槓を認める」を採用することを推奨する。(こっちは「ゆみルール」とでも)
ヤオチュー牌側に全ての家になると風牌役がすごいことになるので風向きを調整するルール。 デフォルトの東→南→西→北でも問題はなく、アガった人が次局の親とみなす。(連チャンルールはそれに準じることにしておく)
長さ系
- 対局は10局まで、もしくはどちらかの点数がマイナスになった時点で終了
サドンデスルールも有り。
四開槓の流局ルールについては『哲也』等のルール(槍槓前に流局が優先されるやつ)や、『雀鬼』の「5つめのカンによる流局」を採用することは可能で、物理的にカンは8つまでということで「八開槓」として採用することも一応可能としておく。
戦術
- ヤオチュー側で高得点攻撃を狙い、タンヤオ側は早アガリで防御せよ
ヤオチュー側の方が平均点数が高いので高得点を狙うようにして仕留めるのが基本戦術となる。 一方のタンヤオ側はそれをいち早く防ぐための早アガリが重視される。
攻撃の際は役満でなくとも字牌の関係で役が強制的にひっつくので、勝手に跳満どころか倍満になっていることもある。 タンヤオ側は断么九に限らず「平和のみのゴミ手流し」が超有効となっているため、如何に防御するかがポイントとなる。
まさしく攻防戦となる展開でありながら、実は相手の捨て牌を見なくとも手作りだけに集中しても問題のないゲームとなっている。(ロンアガリがほとんどないため)
むしろロンアガリではなくてツモアガリのしやすさが重要視されるため、『哲也』等にも出てきた「八面張り」のような戦略はもちろん、あえての裸単騎待ちの戦略も取ることが可能である。
防御力にも優れているが、実は使用可能な役満の数やチンイツが使用可能な点を考慮すると、タンヤオ側でも時より強い配牌になる可能性もある。 特に大車輪系や百万石による役満の複合も有り得るため、運ゲーにはなるもののタンヤオ側でも絶望ではない。
(通常の麻雀と比べるとこの麻雀はそうした役満アガリの確率が比較的上がっており、特に必要な牌が必ず手に入るという点が大きなポイントでもある)
上がれる役
一般的に使用されている役と、超メジャーすぎるローカル役満(大車輪とか)のみ記載しておく。(ただ基本的に出来ないはず)
二人共通
- 一飜:立直、一発、門前清自摸和、嶺上開花、海底摸月、河底撈魚
- 二飜:七対子、対々和、三暗刻、三槓子、三色同刻、ダブル立直
- 役満:四暗刻、四槓子、天和、地和(人和)
- ローカル役満:八連荘
ヤオチュー専用
- 一飜:断么九、一盃口、役牌
- 二飜:混老頭、小三元
- 三飜:混一色
- 役満:国士無双、大三元、四喜和(大四喜/小四喜)、字一色、清老頭
- ローカル:客風三刻・三風刻・三風子(常に東家ルールの場合はこれらが採用されない)、三元七対子、四喜七対子
- ローカル役満:大七星(字一色の一種)
タンヤオ専用
- 一飜:平和
- 二飜:三色同順
- 三飜:二盃口
- 六飜:清一色
ローカル役
大竹林及び大数隣も使用可能。 小車輪系は物理的に不可能。
最大112(888877776666555544)しかないため、いくつかカンをしないと足りないという超難易度である。
もちろん100ぴったのパターンもある(88887777666644422)ため、88877766655544でも86で全然届かないからといって『エイティシックス』という役を作ることは認められない。
定義されない役
追加ルールによっては可能なもの
捨て牌が強制されるものの、一応タンヤオ側でチー等による妨害が想定される。 とはいえそもそも採用しないことが推奨される。
チーが認められた場合のみ食い下がりで可能。 ローカル役の三色通貫も可能となる。
暗槓での搶槓を認めた場合のみ使用可能。
物理的に不可能なもの
以下は物理的にどっちでも上がることが出来ないものである。 なお、追加ルールで上がれる場合は上記のどっちかに記載してある。
- 混全帯么九、純全帯么九(チャンタ系の役は全て物理的に不可能)
- 緑一色(ローカルの紅孔雀、紅一点、緑一色輪も物理的に不可能)
- 九蓮宝燈
- 黒一色
- 断紅和
- 十三不塔(ヤオチュー側の国士無双十三面待ちに上書きされるため適用されない)
- 十四不塔(物理的に不可能)
最終更新:2021年06月05日 01:30