TGUS-RT-S.MAPとは、青海駅と青梅駅のような「とても間違いやすい駅を回避するためのプロトコル」を定義するTGUSである。 プロトコル名は
「TSMAP」(Train Station Mapping Assign Protocol)としているが、あんまり意味合いはない。
TGUS-RT-S.MAP.1(概要)
2022年現在もなお青梅駅と青海駅による間違いで不当なダメージが存在するため、それをうまく解決するためのプロトコルを提供する定義である。
2025年には更に高度な問題でもある近畿地方「九条駅」問題に対応するための案もケーススタディの1つとして考慮されている。
当初このプロトコルそのものは定義する必要はないとし、
N121MTも「駅番号を使えば一通りは解決するだろう」と考えていた。 しかし、間違いやすい駅に駅番号がついていなかったりしているため、統合的なプロトコルが必要であると判断したという。
更に通常の利用者が駅番号などを知らなくとも検索できるような手段も必要となるため、それらを一体的に対応するための定義としてこの「TGUS-RT-S.MAP」を定義した。
2023年6月に日本の住所がWhy!?と叫ばれるほどExcelでも難しすぎるということが話題となり、緯度経度でしか表記しづらいという状況に対して「建造物の部屋の番号までを独自のID値としたい」などのプロトコルを設定すればそこそこなんとかなるかもしれない。
TGUS-RT-S.MAP.L
間違いやすい駅についての対応策を5つのレイヤーから定義している。
TGUS-RT-S.MAP.L-1
その駅の場所を「地球の緯度・経度」で指定する。 一番低いレイヤーとして、絶対に確定できる方法として用意している。
- 青梅駅:北緯35度47分25秒 東経139度15分30.2秒
- 青海駅:北緯35度37分29.1秒 東経139度46分52.7秒
機械的にはこれでほぼ解決することが多いが、人間にこの値を言ってもわかる人間は極少数でしかないので、次のレイヤー等を使用することを想定している。
TGUS-RT-S.MAP.L-2
その駅を「固有のID値」で指定する。 今のところ固有のID値を持っていそうなのが『ステーションメモリーズ』等の「すべての駅を網羅している何か」ぐらいであり、そのID値を使うことでギリギリ回避が可能である。
しかしその何かを知らないと使えないため、その次のレイヤー等を使用することを想定している。 『Google Map』では「Google plus code」という近いものが存在しており、駅に限らず様々な施設や地名などを指す時に使用できる独自の値が存在している。
なおこの規定ではID値が何なのかの例示はなされていないが、これはN121MTが『ステーションメモリーズ』などのゲームをプレイしていないのが理由である。 プレイしていない人間にも分かるID値があればよいとされるが、今のところ見つかっていない。
後述する駅番号を拡張した独自のIDフォーマットとなるものを以下のように一応考案しているが、N121MTが管理する予定はなく「公共の乗り物なんだから国土交通省が管理すべきだ」と転嫁しちゃっている。
最初の3文字が鉄道事業者(JR西日本ならJRW、西武鉄道ならSEB、東京急行ならTKQ、スカイレールならSKY……など)、次の3文字が路線名(東海道本線はTKD、東海道新幹線はTKS……など)、最後の番号が始点から振られる番号となる。
TGUS-RT-S.MAP.L-3
その駅を「駅番号」で指定する。 青海駅のU10と青梅駅のJC62で駅番号レベルで回避できるのと、国際的な表記でできるという2つの利点が存在している。
基本的にはこのレイヤーを使えば「人間が理解できるもので回避できる」のだが、両方とも駅番号が未指定の場合には対応できない、エリアを超えた駅番号による被りを回避できないという難点が存在している。
特にJRはJRグループでの統一番号ではなくそれぞれの地域ごとに独自のフォーマットで駅番号を振っている関係で、場合によっては駅番号が似ている・同じでも駅名が全く違うというパターンも有り得るとされる。
前述した「Google plus code」もそのコードだけでは重複している場所も多いため、別で都道府県と市町村までは記載しなければならない。
レイヤー的に考えるとこっちがL-4にも思えるが、人間のわかりやすさの観点でL-3として、後述する「鉄道会社名+路線名+駅名」をL-4として置いている。
近畿地方における「九条駅」についても、大阪だとC14/HS44、京都はK12、奈良はB29と駅番号を用いることで回避が可能である。
これについては「霞ケ関駅と東京国際大学前の霞ヶ関駅」、「CA34の浜松駅とHMCの浜松町駅」、「駅番号が複数指定されている博多駅と、駅番号がそもそもない福岡駅」などによって指定が可能となっている。
TGUS-RT-S.MAP.L-4
その駅を「鉄道会社名+路線名+駅名」で指定する。 「JR東日本山手線東京駅」と指定したり、「西武鉄道西武新宿線高田馬場駅」と指定することで鉄道会社レベルで回避ができる。
- 青梅駅:JR東日本青梅線東京アドベンチャーライン青梅駅
- 青海駅:東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ青海駅
おそらく『ステーションメモリーズ』等ではそうした方式でID値を振っていると思われるため、それを言語化したものとして使っている。 前述した独自のIDフォーマットもそれに近いものとなっている。
TGUS-RT-S.MAP.L-5
その駅にある副名表記があればそれを指定する。 主にバス停や私鉄などが使う手段であるため、JRの駅などでは使えない手段ではある。
なおこの手段は改名することが出来ない場所でも有効な手段でもあるとされている。
TGUS-RT-S.MAP.L-6
その駅を駅名のみで指定する。 一番使われるレイヤーであることから用意している。
当然間違えそうな駅や表記上は完全に同じ「三田駅」(日本だけでなくソウル特別市にもあった)等のパターンではこのレイヤーでの使用は控えるべきで、L-4やL-3等の使用を推奨している。
TGUS-RT-S.MAP.V
間違いやすい駅についての情報収集の方法を定義している。
以前までN121MT側は「わからないならみどりの窓口等に行ってこい」と定義そのものを苦言していたが、そのみどりの窓口も失われつつあるためどうするべきかを考える必要が出たという。
チェックポイント方式
2025年にルーティングする際の手法として、出発地から目的地までの間に「絶対に特定できる中間点」を設置する方式を提唱している。 WRCなどのラリー競技におけるTC(タイムコントロール)などから思いついたらしく、よっぽどなことが無い限りはルート間違いはないとしている。
前述した大和西大寺駅(日本で一番ポイントが多いとされる)の場合、大阪に行きたいのであれば菖蒲池駅を経由地に取れば問題は消える。 この時に駅番号や種別によっては駅が変わるかもしれないが、それに合わせて経由地を変えれば問題は解決する。
また東京駅から神田駅のように複数ルートがある場合でも、その次の駅(秋葉原駅、御茶ノ水駅)や目的地の手前(新宿の場合は四ツ谷駅など)にポイントを配置すれば済むので、何の問題もないとしている。
最終更新:2025年06月15日 01:55