「お菓子を切るなら任せてください。 でも、人間様を切るのは……」
製菓包丁さん(せいかほうちょうさん / 薄荷→はっか)とは、
N121MTが考案している
二次創作オリジナルキャラクターである。 英語表記は「Seika-Hocho-san」と指定されており、別名義に「Sweets Knife-San」が存在する。
注意:このページは『包丁さんシリーズ』及びたぶんおそらくきっととは本当の意味で全く関係のない二次創作ページです。 また、kasyopa氏の「二次創作包丁さん」とも関係のないページです。
流れ的にはそれらに基づいていますが、基本は
N121MTの勝手な二次創作となっています。
概要
たぶんおそらくきっとが開発したホラーノベルゲームである『包丁さんのうわさ』の二次創作キャラクターであり、『包丁さんへるぷみぃ』をベースにした設定が付与されている。
キャラクター的には公式企画の「もっともぉ~っと包丁さん」や『へるぷみぃ』などの「公式包丁さん」と、kasyopa氏などの二次創作で生み出された「二次創作包丁さん」の流れをくみ、更にメアリー・スーの要素を入れて考案している。
包丁として選んだ「製菓包丁」は「まだ二次創作で誰もしていない包丁」であるのと、N121MTがスイーツ王子という理由からなる。 真名として選んだ「薄荷」は自身の誕生日である12月21日の誕生花から来ている。
なお製菓包丁は割と使われているものである関係で、2023年3月14日には砂霧氏の方から同じ包丁を用いた『製菓包丁さん(苺)』が発表されている。
現在は「N121MTが考えた製菓包丁さん」として運用されているが、公式で製菓包丁さんというキャラクターが将来的に出てきたら「薄荷さん」として設定そのものが変更される予定である。
性格
上品な人という言葉がぴったりなキャラクターであり、同じように身分が高い葛とは性格が異なる印象を持つ。 どちらかと言うと桔梗に近いものがあるが、桔梗が純和風のお嬢様と言うなら、薄荷は洋風なお姫様のイメージである。
料理の腕前も良いのだが、お菓子を作ることに特化しているため、カミサマになった後もお菓子を作っては年少組に振る舞っている。 行動や言動にも気品があり、他の包丁さんが品のない行動(主に瓶子や杏とか)を行うとちゃんと指導する一面もある。
ちなみに媚薬等の薬品系の耐性が備わっているが、これは「そもそも甘いお菓子を作ることもある包丁」であるため、それらの耐性が最初から存在しているという設定とのことである。
生前、お菓子というものに出会ってから、自分で作れないかと思って研究をしていくうちに、いつのまにかお菓子を作るのが趣味になっていた。 それが理由なのかどうかは不明だが、彼女はいつも携帯できる(?)製菓包丁を肌身離さず持っていた。
皮肉にもその包丁にカミサマとして宿ることになるとは本人も思っていなかったが、母親が病を治すために呼び出されたこともあり、決して悪い印象ばかりではないらしい。
一人称は「私(わたくし)」、他の包丁さん全員に対しては「様」をつける。 ほとんどの包丁さんからは「薄荷さん」や「薄荷」と呼ばれるが、リリィは「ミント」と英語で、杏からは「はー姉ちゃん」、瓶子は「はかー」と呼ばれる。
当初、誕生日については非公式の設定だったが、後に公式の包丁さんに誕生日設定が追加されたのをきっかけに、12月21日が誕生日であることを設定として認めることになった。
容姿
容姿は一般的な女子中学生よりも少し成熟している。 享年12歳にしては非常に丁寧な口調でしゃべるのだが、身分の高い所でしか生活していなかったのもあり、若干世間知らずな所も。
髪は清純な黒髪のロングヘアーで、誰もが「お姫様」と言わんばかりの豪華なドレスを着ている。 容姿の関係上、狩りといったアクティブな行動はできないが、人間と比べれば圧倒的な身体能力を持っているのは確かである。
不思議なことに人間を刺しても返り血となるものが服にまったくつかない。 どうも生前に「人に襲われた時の対処法」で見つけた方法らしいのだが、他の包丁さんにはまったく教えていない。
またドレスである以上、洗濯をするのにもかなり手間がかかるためスペアとなるドレスがいくつも存在しているとのこと。
ちなみに公式で上げられている「まな板組」には入っておらず、また傾向としても「野菜派」側にあるのだが、結果的にはどちらの組にも入っていないという設定がある。
薄荷
「私の名前は薄荷です、本当の名前は違うのですが……」
薄荷(はっか)とは製菓包丁さんの本名である。 漢字を見てもピンと来ないだろうが、英語にすると「Mint」……つまりはミントを意味する。
花言葉は効能、貞淑、美徳などの意味があるが、設定では「高潔なる愛」となっている。 これは薄荷の性格である「高貴」な部分が大きく出ており、キャラクターの性格にもそれがしっかりと現れている。
(ただし『へるぷみぃ』の設定によると「高潔」という花言葉は別な包丁さんが使っているため、それを考慮すると「美徳」などの前者の花言葉が最適になる)
薄荷は葛と同様に身分の高い家系に生まれており、「品のある女性」をみっちり叩きこまれていった。 料理の腕前が良いのも、行動に品があるのもここにある。
彼女は純粋な性格だったため、「品のある女性」が最も正しいことで、「品のある行動」をすればいいと叩き込まれた。 境遇としてはどことなしか杏と似た所があるのだが、薄荷の場合は偽りの自分というわけではなく、自分の意志で儀式に参加している違いがある。
公式の『たおきインタビューズ!』で百合の本名がリリィ・クィンシーと明かされて以来、薄荷についても篠懸 薄荷(すずかけ・はっか)という偽名が追加されている。
苗字となっている鈴懸は「スズカケノキ」から来ており、こちらも12月21日の誕生花であるプラタナスを元にしている。(ちなみに薄荷自身はお花も好きであり、お菓子以外にも花かんむりを年少組に作ってあげることもする設定が追加されている)
ちなみに公式では葵も水走 葵という本名が同企画内で明かされているが、非公式の二次創作包丁さんで本名まで設定しているのはこれがおそらく初である。
カミサマとなった日
彼女が十二になってしばらくたった日のこと。 当時流行していた謎の病に冒されていた母親から「儀式に参加すれば病が治る」と言われる。
その儀式はカミサマを人為的に作り出す儀式で、薄荷をカミサマにし、呼ぶことによってその病を治してくれるというものだった。
薄荷はこのことに少し戸惑いを持っていたが、母親から「カミサマになれるというのは、非常に上品なこと」と言われ、儀式の参加を決意してしまう。
薄荷の住んでいた村では流行病の感染が早く、その早さは「生け贄」の対象となる数人の少女以外のほとんどが感染している。 母親が冒されていた病もその流行病で、住む村ではこの儀式に参加して自分の村にもカミサマを置くことを決めていた。
問題となったのは「生け贄」となる少女。 まだ感染していなかった少女は薄荷を含めて数人しか居なかったらしく、どの家も生け贄に出すことは反対していた。
そこで村は「生け贄となる少女」を「くじ」で決めるという平等な方法を取り、そのくじで指定されたのが薄荷だったという。(ちなみにこの「くじ」の案を出したのは加地だったらしく、村長が相談を持ちかけた時に「この方法なら行けますよ」と言われたとのこと)
村の状況や流行病に感染していた母親の影響もあって、薄荷が生け贄になってしまうのもそこまで難しくはなかった。
母親は薄荷にこのことは一切伝えずに「儀式に参加すれば病が治る」という嘘で参加させるよう諭された。 後にこのことは母親の口から告げられることとなるのだが。
ただし村長は「儀式については伝えないように」と言われていたため、どのような方法でカミサマになるのかは薄荷には伝えなかった。
儀式の日、薄荷の他に様々な少女が集められ、椿によって次々とカミサマにされていく少女たち。 薄荷は咄嗟に持っていた製菓包丁で抵抗したが、暴走状態にあった椿にかなうわけがなく、なんと薄荷が持っていた包丁を奪い取ってそのまま薄荷の体に刺した。
肌身離さず持っていた製菓包丁がここで仇となり、自分の思い入れのある包丁に今後宿ることとなってしまう。
呼び出された最初のメイレイ
カミサマとなった薄荷が最初に呼び出された相手は、なんと母親だった。 切って欲しい対象はもちろん流行の病。
呼び出された薄荷は命令通りに流行の病だけを切っていき、契約成就となって帰ろうとした時、薄荷の母親が「私のことを殺してくれ」と頼んだ。
実は母親はあの時、自分の娘に対しての嘘でものすごく後悔しており、本来であれば私が死ぬべきだったと薄荷の前で懺悔していた。
生け贄となる経緯となった「くじ」、儀式の本質的な部分を知っていた事。 実の母親が伝えられた真実は全て薄荷の心に突き刺さっていた。
だが、薄荷はそれに対して「私は母親を助けたまでです。そして私はカミサマ、人を殺すことはできません」と言い、自分の体に包丁を指してカミサマの世界へと戻っていった。
その後の薄荷
薄荷は人を殺すことを良しとはしないため、葵と一緒になって「どうすれば人を殺さずにできるか」というのを考えたこともあった。
しかし椿から「人を殺すことは良くないことだけど、私達にそれを拒む権利はない。だからどうやって楽に殺すかを考えなさい」と言われて少し考えが変わってきている。
(それでも薄荷は「包丁はあくまでも料理のための道具」と思っており、いつか来るであろう「呼び出さない日」がずっと続いてくれると願っている)
その他
今のところ製菓包丁さんを使った創作作品は存在していないのだが、N121MTは「近々書く予定にはある」とのこと。 もし実現してしまえば「二次創作包丁さん」における初の二次創作小説作品とはなりうるのだが、その前に先駆者が出てくる可能性も0ではない。
ちなみに製菓包丁さんの二次創作規定は
TGUS-FMX-4を採用しているが、アルタイルルールの関係でたぶんおそらくきっとの二次創作規定を優先することがある。
尚、作品が違うものの、N121MTが開発しているパワードスーツ等の力を以っても「バカップル・ザ・ワールド」には通用しないとのこと。 というより彼女たちにはこれらのパワードスーツ等の兵器は必要としていない。
同じ理由(?)でN121MTはどんなに防御をしても少量の砂を吐いてしまうらしい。(イメージは『撲殺天使ドクロちゃん』のシーンより。 原作者も「甘すぎる惚気話→砂糖」という発想から来ており、むしろたおき限定のネタではない)
小説版にあたる『とある巫女の記録』の設定を考慮すると、カミサマになる経緯でやや違和感のある設定になっている。 特に「自らの意思による決意」などが上げられる。
N121MTは「おそらくその村ではランダマイズに決めた結果がコレだったのだろう」としており、これらに関する設定も少しだけ追加されている。 「自ら持っていた包丁」に宿るという設定についても強引な部分があるが、「人数分の包丁がなかったのかもしれない」としている。
関連項目
「私は病を切るためだけの存在です。 だから、ヒトゴロシのために私を呼ぶのはやめてください……」
最終更新:2024年02月16日 15:40