概要
こまや製作所が開発したエレメカゲームである『坊主めくり』は、左・中・右の3つから姫を選ぶゲームとなっているが、非常にランダム要素が強い運ゲーでもあるため、すべて左で全ツッパするプレイヤーも居た。
そうしたプレイヤーを見て、運ゲーに対して更に運の要素を加えたらどうなるのかという発想から、N121MTが独自に開発したHTMLブラウザ上で動くツールである。
当初は『NKODICE』の影響でサイコロを利用して左・中・右を選ぶことを検討していたが、現実世界での運用が安定しないなどの問題があったので「左・中・右を選ばせるツールを作る」という結論に達したとのこと。
ゲーム用のツールは攻略用のものがほとんどだが、「Bouzu CHOICE」は単に坊主めくりで選ぶ場所をランダムに指定するだけのツールなので、指定した場所に姫が居るかどうかの保証は一切無い。
どちらかと言うと「ランダムに選んだ場所で3姫や4坊主を達成できるか」というエンターテイメント性に特化しているため、『坊主めくり』のアルゴリズムや周期等も全く考慮されていない。
またどこでも誰でも使用できるよう、シンプルでかつ軽量な構造となっているため、HTML5及びHTML Living Standardに対応するブラウザであればスマホでも動く。(JQuery等も使っていないため下手すると旧型のブラウザでも動くと言われている)
ツールの開発そのものは2021年7月23日の13時頃から15時頃ぐらいまでとなっており、ナツゲーミカドで実施された「新競技検証会」(後に「ワニ坊主」や「ピン坊主」の競技が生まれている)でツールをお披露目。
その後21時ごろに現在の名称である「Bouzu CHOICE」へと名称を変更し、「左中右」が読めなくても下にある3つの矢印を光らせるシステムも追加して正式リリースした。
名称について
ナツゲーミカドの検証会で公開した仕様では「Bouze CHOICE」とスペルが異なっていたが、N121MT曰く「"坊主"そのものが英語にはないので、発音からそういう風にアレンジしただけ」とのことである。
しかしローマ字的には「ボウ"ゼ"」となっていたり、それ以前から実施していたナツゲーミカドの『坊主めくり』大会では「Bouzu」のスペルが使われていたため、スペルをそちらへとあわせている。
ツール名は「『坊主めくり』の3つをランダムでチョイスする」ということから付けられているが、解釈によっては『坊主めくり』における"ハズレ"である「坊主をチョイスする」ためのツールにも受け取れてしまうんだとか。
(ただしナツゲーミカドにおける大会ルールでは「3トライでストレート3姫」よりも「4トライすべて坊主」が最高役と設定されているため、その意味合いもあるのかもしれない)
将来計画
ツールは既に目的を果たした
最初から完成の状態にあるため、アップデートの予定は無い。 また『坊主めくり』以外にも
「横一列に並んでいる三択から選ぶゲーム」でも使用することは可能であるため、そこでの利用も検討されている。
(今のところ『ジャンケンマン』に派生したもので使用ができると見込んでいるが、基本的には『坊主めくり』を推奨している。 ちなみに
N121MTはこれらとは別の3択から選ぶゲーム作品でこのツールを使用している実績はある模様)
またこのツールなどをベースにした
Komaya Bouze Gameというブラウザ版『坊主めくり』が開発されている。
当時は「技術的に可能だが、こまやさん独自のランダム演出(連続3姫が出ない、坊主引いた時に残り2つが姫だったという演出)が難しい」という課題を挙げていたが、いざ開発してみたら意外とうまくいくことが多かったとのこと。
とはいえ当初から述べていた「ゲーム内容的には『山のぼりゲーム』と同様に簡単な技術で再現できるが、
移植してしまうと実機でやる意味が薄れてしまって売り上げが落ち込んでしまう懸念があるので移植はまだ公開したくない」という方針は変わっていない。
一応
N121MTとしては「筐体がぶっ壊れて修理不能な状態になったらどちらも移植の検討はする」とのことで、それまでは開発自体も行わないとしている。
ちなみにファイルは
TGUS-FMXの「
TGUS-FMX-4」を適用しており、またHTMLファイルがそのままソースコードとなるオープンソースソフトウェア扱いとなっている。
最終更新:2023年04月02日 01:32