イギー

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イギー - (2013/08/31 (土) 22:51:03) の編集履歴(バックアップ)


「イギギ(やったぜ ざまぁみろ)」

ジョジョの奇妙な冒険』第三部に登場したキャラクター。
クッパ大王の息子のメガネ君ではない。
名前の由来はアメリカのパンクロック歌手「イギー・ポップ」。
格闘ゲーム版のCVは、同作で花京院典明など複数のキャラを演じた真殿光昭氏。
『オールスターバトル』では千葉繁氏が演じる

キャラクター設定

大金持ちの家で飼われていた血統書付きので犬種はボストン・テリア(よく間違われるがフレンチ・ブルドッグではない)。
非常に高い知性*1を持ち、次第に周りの人間のことをあまりにも大マヌケと思うようになり家出した。
その後ニューヨークで野良犬の帝王として君臨していたところをモハメド・アヴドゥルが捕まえ、ジョースター一行がエジプトに上陸した直後にスピードワゴン財団によって助っ人として連れて来られる。

コーヒー味のチューインガムが大好物だが、ケーキを盗んだり落ちているペロペロキャンディを拾ったりするあたり甘いもの全般が好みのようだ。
また人の髪の毛を口で毟るのと、その最中に顔の前で屁をするという下品な趣味があり、作中ではジャン=ピエール・ポルナレフが被害にあっている(格闘ゲームでの投げ技の動作にもなった)。
「気ままにちょっとゼイタクして、イイ女と恋をして、なんのトラブルもねえ平和な一生を送りたいだけ」と俗っぽいが小市民な夢を持ち、人の言うことは全く聞かない勝手気ままな性格。
だが、ほとんど関わりのない犬好きの子供を助けるためにペットショップと戦ったことも。
しかし、イギーの数少ない見せ場の一つであるにも関わらず、OVAではペットショップ戦は丸々カットされてしまっている(そもそもペットショップ自体が登場しない)。

ペットショップとの戦いは彼の視点で描かれるため言葉を発しているが、これはあくまでも犬(動物)の言葉であり、人間と会話が出来るわけではない。
ただし、ジョースター一行の旅の目的であるDIOのことを知っていたりするなどの描写があり、人間の話す言葉の意味は理解出来ているようだ。
また、ペットショップ戦での台詞を見る限り「ブルース・リー」の存在も知っているらしい。…映画鑑賞をしたりするのだろうか?

+ 劇的ビフォーアフター
そして彼を語る上で外せないのが 顔つきの凄まじい変わりっぷりである。
登場当初は実物のボストンテリアに近い割と不細工な顔をしていたが、ペットショップとの戦い辺りから
どんどん凛々しくなっていき、最終的には元とは似ても似つかないイケメンになった。
犬よりも人間に近い顔つきをしていることを考えると、より感情移入しやすくなるための措置だったのだろうか(実際、非常に表情豊かになっているし)。
ゲーム版のグラフィックはこちらの顔が元になっているものの前期の顔がなかったことにされたわけでもないようで、アレッシーの必殺技を受けることでボストンテリア顔になったり、フィギュアなどでは両方の顔で立体化されていたりもする。

初登場時
ペットショップ戦以後

+ 原作ネタバレ
ペットショップとの激戦で前足の片方を失うが、辛くも勝利。
(ちなみに片足を失った際、「義足はスピードワゴン財団に作ってもらうとして…」などと言っている。おいおい…)
痛めつけられたことがよほど腹に据えかねたのか、それまでの非協力的な態度を翻してジョースター一行にDIOの館の位置を教え、突入にも同行した。
ヴァニラ・アイスとの戦いで瀕死の重傷を負わされ、ポルナレフから「次にスタンドパワーを使えばお前は死ぬ。(俺を見捨てて)死んだふりをしろ」と忠告されるが、その忠告を無視して彼を救出し、「ニヤリ」と不敵な笑みを浮かべて絶命する。
「ジョースターたちとおれは関係ない」と言っていたのにも関わらず、命を賭してポルナレフを救った誇り高い最後に多くの読者が涙した。
ペットショップやヴァニラ・アイスという強敵との戦いで決定的な働きをしただけではなく、忘れられがちだがオインゴ&ボインゴ兄弟とアヌビス神戦でも承太郎たちを救っており、イギーがいなければジョースター一行の勝利は危うかっただろうと思われる。

OVA版では原作と展開が異なり、DIOのプレッシャーから逃げ出した後ヴァニラ・アイスに苦戦するポルナレフを助けるが、その直後に「クリーム」の反撃を受けて死亡した。
ペットショップ戦がカットされたことも含めて、イギー関連の展開は原作ファンからは全く感動出来ない「改悪」とされており、OVAの評価を下げる一因になっている。

+ スタンド「愚者(ザ・フール)」
「肩胛骨をブチ割って!上半身を腰寛骨まで鯵の開きのように裂いてやれッ!」
破壊力 - B スピード - C 射程距離 - D
持続力 - C 精密動作性 - D 成長性 - C
スタンドはの集合体「愚者(ザ・フール)」。
基本の姿は四足歩行の大柄なデザインで、ネイティブアメリカンを思わせる羽飾りやマスクが特徴。また後足は車輪になっている。
スタンド名の由来は、タロット大アルカナ0番目のカード「THE FOOL」。

という性質上、物理的な攻撃では散らばるだけでダメージを与えることが出来ない。
ヴァニラ・アイスのスタンド「クリーム」に飲み込まれても、本体のイギー自身にダメージがある様子はなかった。
姿は変幻自在で羽を作り滑空する他、水中にドームを作ったり、砂で出来たDIOの偽者を作る等、様々な活用が出来る。
単純なパワーによる物理攻撃の威力もなかなか高く、強力なスタンドである。
欠点は俊敏な動作やスピードある攻撃が苦手なこと。

イギー自身は空条承太郎のスタープラチナと互角の強さがあると評価している。
最強のスタンドであるスタープラチナと互角とは大きく出たものだが、「勝てる」と断言せずに「互角」と評している辺りはスタープラチナをそれだけ高く評価しているとも取れる。
また、作中でもアヴドゥルに「ポルナレフは勝てない」と言わしめたり(アヴドゥルはポルナレフに勝っているので信憑性は高い)、
承太郎も「シンプルなヤツほど強い・・・おれにも殴れるかどうか・・・」と、スタープラチナ側から見た相性の悪さを挙げているので、単なる自信過剰という訳ではなく冷静に相性等を分析した結果なのかもしれない。


ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』での性能

小さい体を生かして戦うキャラクター。でもスタンドモードだと当たり判定が大きくなるので、案外長所でも無かったりする。
その体や移動技、スタンドモード時に使える滞空などを駆使して変幻自在の動きをしていく。
また投げ間合いが広めなので、移動技での急接近からの投げも強力(ちなみにこの投げ、食らうと一部のキャラは専用の動きをする。特にポルナレフの原作再現度は半端ない)。
無印では、
  • 本体モードでもそこそこ攻撃力が高い上に判定の強い通常技があり、やられ判定も小さいためスタンドOFFでも充分戦える
  • 空中浮遊状態からケズリダメージのある砂玉をガンガン連発できる上に、ヒット時は地上連続技へ移行可能、さらに攻められても空中ガードへ一瞬で移行可能なため隙無し
    • このため、相手が飛んだのを見てからこちらも飛んで砂玉ガードすれば 空中技のくせにノーリスクで隙の無い対空 が可能
  • 空中から土砂を落とす技の判定が広い上、着地を地上必殺技キャンセル可能なのでほぼ隙無し
  • 特定条件下でスライディングが(バグで)20ヒット技になる&どこでもキャンセル可能(DC版では削除)
等の理由でかなりの強キャラだったが、『未来への遺産』では弱体化調整されてそこそこの性能に収まった(それでも強い方ではあるが)。
また、ゲーム版では唯一瞬獄殺系の技「サンドストーム」を持つ(コマンドだけなら他にも居るが)。
これでKOすると背景に「」の文字が表示されるという仕様なのだが、相手側のやられカットインの方が優先して表示され、それに隠れてしまうため全く見えない。


MUGENでのイギー

Gal129氏製作のイギーが存在する。
完成度は非常に高く、各種仕様もしっかり再現されている。
またrei氏製作のペットショップとの間に、原作を知っているとニヤリとさせられる特殊イントロが追加されている。
優秀なAIを標準搭載しており、出演した動画でも活躍を見せている。


出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー

+ 一覧


*1
彼に限らず3部のフォーエバー(オランウータン)とペットショップ(隼)、4部の虫食い(ドブネズミ)、6部のフー・ファイターズ(スタンドDiscで知性を得たプランクトン、あるいは新生物)等、動物系のスタンド使いは高い知能を誇っている(5部の亀という例外も存在するが)。
作中でも・・・
  • 虫食い
    • (本来は兎がする)バックトラックで承太郎達を誘い込み、毒針を射出するスタンドによる跳弾であわや敗北というところまで追い込む。
  • フー・ファイターズ
    • 分裂してDiscの隠蔽と徐倫(6部の主人公)達への攻撃を同時に行う。
      しかも、電流や小麦粉などプランクトン故の弱点を狙った攻撃を事前に封じて、徐倫を取り込む寸前まで追い詰める。
と、いずれも強敵であった。
また、スタンド能力を得た人間の一部には猟犬並みの嗅覚など身体能力の向上が見られるものもあるので、イギーがスタンド能力を得た際に知能も向上した可能性は十分にあり得る。