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アメリカの
DCコミック『ザ・フラッシュ』に登場するスーパーヒーロー。
マクロメディア(現アドビ)による動画製作ソフトのことではない。
同作品の主人公であり、『ジャスティスリーグ』のメンバーの一人であるなど、アメコミではよく知られている部類に入る。
別名「地上最速の男」。アメコミでは、「速い」能力者を「スピードスター」と呼ぶが、まさにその代表格である。
グリーンランタン同様、代替わりがあり、初代から四代目まで存在している。
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歴代のフラッシュ |
初代 ジェイソン(ジェイ)・ピーター・ガーリック
コスチュームも二代目以降とは全く異なる。
大学時代に謎の液体「ハードウォーター」を浴び、スーパーパワーを身につけた。
「ハードウォーター」由来のスピードフォースへのアクセス能力とは別に、生まれつき高速移動を可能にする遺伝子を保持しており、
スピードフォース無しでも高速移動能力を持つ。
今も現役で、二代目以降と共闘することもある。
近年のアニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』にもこちらのバージョンが登場しており、なんと日本語版では CV檜山だったりする。
二代目 バーソロミュー(バリー)・ヘンリー・アレン
警察の科学班だったが、落雷に撃たれたことでスピードフォースにアクセスする力を得る。
コミックになっていた初代にあこがれ、名前を継いだ。
「ジャスティスリーグ」の創立メンバーの一人でもある。
最後は反物質世界の生命体アンチモニターの計画を阻止して死亡。
20年以上を経てファイナルクライシスの際に復活した。
詳しい描写はないが、アニメ『ザ・バットマン』に登場したフラッシュはこの二代目であるとのこと。
実写化もされており『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』として日本でも放送された。
『バットマン:ブレイブ&ボールド』にも登場。
当初はスピードフォースに飲み込まれて死んだと思われていたが、
実際は同じスピードスターである宿敵ズームの策略によって未来世界で囚われていた。
SOSを発信し、それを探知した初代とキッド・フラッシュ、そしてバットマンに救出される。
そしてスピードスター対決で優位を保っていたズームを、
向こうの方がスピードスターの能力を強化していたのを逆手にとって
氷の壁と足を引っ掛けての転倒攻撃のコンボ
で満身創痍にし、見事逆転勝利に成功した。
本作のバリーはセントラルシティの市民たちはおろか、一部のヴィランたちにまで好かれている、
文字通りの
誰からも愛されているヒーロー
として描かれていた。
また「シルバーエイジに捧ぐ」として作られた新作アニメ『ジャスティスリーグ:ニューフロンティア』では、
新世代ヒーローの1人として、 グリーンランタンともども主役級の待遇として扱われている。
「スーパーマンやバットマンに比べて、新参の自分はただ速いだけ」と、当初は自分を卑下する面もあったが、
そのスーパーマンでさえ手も足もでなかった、地球滅亡クラスの超巨大な邪神が襲来するという状況に際し、奮起。
ヒーローと米国軍の合同部隊による決死の総攻撃で生まれた、ほんの僅か一瞬の隙を突き、
瞬間的に敵の体表を縦横無尽に走り抜けて細胞破壊光線を照射するという
フラッシュにしかできない行為
で世界を救った。
三代目 ウォーレス(ウォーリー)・ルドルフ・ウェスト
アレンの恋人の甥である。
アレンの研究室に来た際、落雷と化学薬品のせいで彼も能力に目覚める。
当初はアレンのサイドキックとしてキッド・フラッシュを名乗っていたが、アレンの死後名前とコスチュームを継いだ。
アニメ版『ジャスティス・リーグ』に登場するのは彼であり、同アニメでは 他のヒーローとの差別化もあってか 性格が軽く、
見かけによらず大食漢だったり、ゴリラ(といっても知性のあるヴィランだが)に向かって
「 こ、この…スッポンポン!!」とボキャブラリーの乏しい悪口を言ったり、何かとコミカルである。
ちなみに日本語版での声は『 銀魂』の近藤局長役などの 千葉進歩氏。 なるほどどうにもゴリラとは縁があるらしい。
なおこのアニメと設定が繋がっているアニメ『スーパーマン』に登場した際にはなぜか声優が違い、日本語版は 山野井仁氏が演じている。
アニメ版『 ティーン・タイタンズ』にもキッド・フラッシュとして登場。こちらでも性格が軽く、ヴィランの少女・ジンクスを口説いたりしている。
暴走したスーパーマン・プライムをスピードフォースの力で吹き飛ばすべく限界突破した結果、スピードフォースに呑み込まれた。
その後、四代目が死亡したために復活。現在も活動を継続している。
四代目 バーソロミュー(バート)・アレン二世
二代目の孫である。
未来からやってきてサイドキックして(インパルス→二代目キッドフラッシュ)として活動するが、三代目が行方不明になった後名前を継いだ。
ヴィラン連合によって彼が殺されてしまった後、ウォーリーが帰還した。
ファイナルクライシスの際に復活してキッドフラッシュに戻った。
実写ドラマ『 ヤング・スーパーマン』にも登場している。
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ヒーローとしての能力は、これまで書いてきたことで想像できるであろうが、
とにかく速い。
伊達に
地上最速の男
と呼ばれているわけではないのだ。
より厳密に定義すると、「運動エネルギーを制御(加速・減速)する能力」であり、
音速どころか亜光速にすら余裕、無茶を覚悟して器具を駆使すれば、光速も越えられる
ただし、何の対処も無しで高速移動した場合、体の方が耐えられない為、
高速移動時は「スピードフォース(後述)による影響を軽減するオーラ」を纏っている。
そのため高速で走っても周囲に与える影響は最小限に抑えられている。
速さ以外の身体能力は一切変化していない為、スタミナも常人並みであるはずなのだが、
超高速で長距離を走って息切れひとつしないのも、やはりスピードフォースの恩恵なのだろう。
また、「振動」によって、物質透過、
透明化、
地震、熱、
風なども使いこなし、果ては
次元間の移動すら可能とする。
また、これらのエネルギーは自身で使用するのみならず、他人や他の物質にも伝播可能である。
どういうことかというと、つまり超高速で物を運んだり人を救助できるのである。そうでないと
摩擦熱で燃えてしまう。
これらを可能にするのは、異次元に存在する「スピードフォース」である。
言ってみるなら運動エネルギーの塊であり、これにアクセスすることで無尽蔵に引き出せる。
ただし、濫用すると(特に光速を越えると)
スピードフォースに飲み込まれてしまう。
しかし一度飲みこまれても帰ってくることができたものもおり、そうして帰還した後は能力がアップする。
さらにフラッシュのスピードは概念的なものさえも振り切るほどで、二代目フラッシュは
「死」から走って逃げ続けることで復活した。
速い、速すぎる。
ただし、スピードフォースに呑み込まれずともそのパワーを引き出し続ければ、似たような結果になってしまう。
『キングダム・カム』に登場したフラッシュは、もはや停止することが出来ず
赤い光
としてしか存在を保てなくなっているのだ。
彼が守る町を上空から見下ろすと、縦横無尽に通りという通りに赤いラインが走っており、ぶっちゃけかなり気持ち悪い。
あまりにも速過ぎて会話さえまともに出来ず、意思疎通ができるのは超人的聴力を持つスーパーマンくらいという有様。
まあ、あまりにも速すぎるせいでアッサリと次元の壁をぶち抜くことも可能で、
事態を別次元からひそかに見守っていた主人公の存在に気づき、現実世界へと引きずり出したりもしている。
そんな彼は一般市民のみならず、ヒーローやヴィランからさえも好かれており、
フラッシュと戦う時だけ本気だすヴィランチームの「ローグス」なんてのも存在している。
非常に人間味が強いヴィランの集まりであり、
という明確なルールを徹底している。
メンバーがこのルールに一つでも違反した場合、残りのメンバーによる制裁(リーダーであるキャプテン・コールドが請け負うことが多い)が執行され、最悪の場合は
粛清
される。
また、本気を出してるのに毎度毎度フラッシュに負けてるため弱そうな印象があるが、それは
毎度毎度勝っているフラッシュの方が凄すぎるだけ
であり、
本気を出さなくても
バットマンをあっと言う間に追い詰める
など実際はトンデモなく強いチームである。
「フラッシュはクリエイティブだった! 人の周りを旋回して酸素を奪ったりして」
「フン。お前ときたら殴る蹴るしか能がないじゃないか!」
「アイツなら分子を振動させてこんな青銅の塊から飛び出している」
「ニッコリ笑って人をバカにする態度ときたら、八つ裂きにしてやりたくなるんだよなぁ!」
「「「はぁー……」」」
「……好き、なのか?」
「はぁっ? 誰が!」
「フラッシュのことを!?」
「バカ言うな!」
「もしや!」
「戻ったのか!」
「っ……。泣かないって決めてたのに……!」
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そんな最速の男の弱点 |
しかし、あくまでも「 走る」という行動で 空を飛んだりはできない(海面は走れるが……)為、
空中に放り出されたり、地面に スパイクや ネバネバしたものを撒かれると、
文字通りお手上げ状態になってしまうのが玉に傷で、これが彼の弱点でもある。
さらに、速いには速いがあまり小回りは利かないようで、 一般人でもしっかりと対策を練れば罠にはめるのもそう難しくは無い。
まあ、これはフラッシュ自身の性格が軽いせいかもしれないが。
というか、実際良くひっかかる。まあ、宿敵が ただのブーメラン男な点でだいたい予想がつくかもしれないが。
また、狭い場所ではその速さを活かせなかったり、強いときは強いが、かなり周りの環境に左右されるキャラクターだったりする。
あと
足を引っ掛けると転ぶ
。
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MUGENでは
海外では有名なヒーローなので、Erradicator氏やEgoless氏など多くの制作者が存在する。
外見からするとおそらく三代目ではないかと思われるが、詳しくは不明。
技のモーションを
オメガ・ルガールや
クリザリッドから流用しており、
バニシングラッシュの高速移動や
デスペレイト・オーバードライブの拳の連打が分かりやすい。
非常に速い動きで攪乱しながらパンチや竜巻で攻撃していく。
しかし、残念ながら日本での知名度は低く、ニコニコMUGENではあまり出番はない。
出場大会
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