カラテカ

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カラテカ - (2019/10/20 (日) 12:55:27) の編集履歴(バックアップ)




ジョーダン・メックナー氏が、アップル社が1977年に発売したマイクロコンピュータ『Apple II』で開発し、
1984年に『ブローダーバンド』が発売したコンピューター用アクションゲーム。
日本でも1985年末に『ソフトプロ』がファミリーコンピュータへの移植版を発売した。
氏は後に『プリンス・オブ・ペルシャ』の開発も行っている。

空手家の主人公「カラテカ」が婚約者「マリコ姫」を連れ戻すために、敵のボスであるアクマ(もちろん殺意の波動とは関係ない、と言うかこっちの方が古い)や
その部下達と闘う内容の格闘アクションゲーム。余談だが、同名のお笑いコンビもこのゲームが由来である。

アメリカでは当時のコンピュータゲームやテレビゲームにしては非常に滑らかな動きや映画的な演出が突出しており大ヒットしたという。
カラテカの動きや攻撃は、実際に空手家の動きをモーションキャプチャーして製作された。
とはいっても、本作での方法は「一枚一枚写真を撮り、その姿をドット絵にトレースする」という非常に面倒なやり方であり、厳密には「ロトスコープ」と言う手法だったりする。
だが当時のゲーム制作技術(プログラミング技術)の発展は正に日進月歩であり、1985年に日本版が発売された頃には既に見劣りのするグラフィックとなっていた。
(後年の話だがドラクエ(1986)、ドラクエII(1987)、ドラクエIII(1988)の進歩を見れば理解出来るだろう。
 カラテカと同年なら『ハイドライド』と『ハイドライドII』の差。余談だがファミコン版『ハイドライド』はドラクエより後の発売だった為に、カラテカと同じく時代遅れのクソゲー扱いされた
他にも『動作が重くプレイ感覚を掴むのが難しい』『不条理に一瞬でゲームオーバーになる場面がある』等の理由で「クソゲー」扱いされることが多い。
特にゲーム前半に登場するギロチン」と呼ばれるトラップは、1ドットでも立ち位置を間違えただけで「詰み」
となるほど、あまりにもシビアな条件な為、ここで投げ出したプレイヤーは数知れない。

不条理ではないが、スタート地点の崖(ページトップの画像)も足を踏み外すと普通に落下して死ぬのはあまりにも有名。
落下した時の「ドスッ」という音が妙に生々しく聞こえ、いやな気分になること請け合いである。

ちなみに空手のみならず、日本の武道には「礼に始まり礼に終わる」という格言があるが、このゲームはそれを体現している。
戦闘開始時に礼を行うが、主人公が礼をすると敵も律儀に礼を返す
礼を行わずにすぐ戦闘をすることも可能だが、その場合敵AIが超高難易度設定になってしまう。
要するに「礼をしない不届き者にはそれ相応の報いが来る」という訳だ。
しかしゲームシステムを理解せずに(当時の子供達にそれを理解しろというのも酷な話だと思うが)、
礼を行わずに戦い、最初の1人の敵も倒せなくてゲームに負の感情を抱いたプレイヤーがかなり多かったことも、
このゲームを「クソゲー」の座に追いやった原因のひとつと言われている。こだわり方のベクトルを間違えたと言わざるを得ない。
一方で最終ボスアクマショーグン」は、ボス部屋の扉(画面切替えポイント)の真正面で待ち構え、いきなり不意討ちを掛けて来るため
こちらも礼を捨て戦闘態勢で踏み込まないと、頚椎叩き折られて一発死。いかにもカンフー映画の敵ボスっぽい卑怯さで、上手い演出でもあるのだが。

一応、半歩単位の間合いの取り合いに、特定の技を誘える連携やそこからの確反、3Hitまで入るコンボなど、
きちんとした攻略法もあったりするが、それでもゲーム全体のシビアさを緩和するには至らない。
言うなればこのゲームは不条理に近い超高難易度ゲームであり、プレイヤーに対してヒントらしいヒントも無かったため、
結果「クソゲー」のレッテルを貼られているという事である。

あとカラテカの使う流派も設定されているのだが、その流派の名前は「南斗再試拳(なんとさいしけん)」。
どこぞの世紀末に登場する拳士の流派っぽい名前である

あまり知られていないが、1989年には『マスターカラテカ』のタイトルでゲームボーイ版が発売されていたりする。
最初にパワー・スピード・スタミナを割り振り、戦闘するごとにそれを伸ばしていく育成要素や、
敵が投げてくるものを打ち落とすことで自分も投げることができる(!)などが
追加されているが、ギロチンは相変わらずである。
カラテで何故シュリケン投げるんだよって?
山籠もりする武道家は食料として獣を仕留めたり、等からの護身の為に手裏剣等の暗器装備は基本だという話だし…いいんだよ細けぇ事は!。

ニコニコ動画でもレゲーを語る際にはよく話題に上がり、カラテカ単体でのネタ動画も割と投稿されている。

そして2012年、このゲームがオリジナル開発者のジョーダン・メックナー氏自らの手によってリメイクされ、PS3・Xbox対応ソフトとして配信された。
原作テイストを残したリメイクになっているようだが、「スタートしたらすぐ後ろに戻って即死」「礼をしている最中に蹴られて即死」は無くなっている模様。


MUGENにおけるカラテカ

foxtrot氏製作

DOS版の頃にMUGENキャラでありながらジャンプが無いなどなかなか原作に忠実なカラテカが作製・公開されていた。
ただし超必殺技が追加されるなどしてもいたが。現在ではサイトが消えておりDLできない。

MASA@DAS氏製作

MUGEN1.1専用。原作ステージやエンディングも同梱されていた。2017年2月のJ:COMのWebSpace終了によるサイト消滅で現在入手不可。
原作通りジャンプやしゃがみが無いのはもちろん、歩くだけでもなんかぬるぬるした動きで
試合開始してからまず下を押して戦闘態勢を取らないと技を出す事もできず、敵の攻撃を食らうと即死、
同梱されている原作ステージで後ろに戻ると落下して即死、など非常に忠実な原作再現。
AIも搭載されているが、やれることが少ないので前進して攻撃を振るだけ。


出場大会

カラテカ
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