実際にはハスラーワンという人物は存在せず(モデルとなった人物が存在していた可能性はある)、
その正体はレイヴン(AC世界での傭兵)を斡旋する組織「レイヴンズ・ネスト」のコンピュータ(の一部?)「H-1」と呼ばれる AIである。
そのため「H-1」ユニットを搭載したナインボールは何機も存在する。
かつて「大破壊」と呼ばれる戦争によって滅亡しかけた人類(のごく一部)が「人類を管理し、滅亡しないよう調整する」ために作り出した『モノ』の一部。
その目的は世界の力のバランスを一定に保つことである。力を持ちすぎ、バランスを崩そうとする者は「イレギュラー」としてナインボールによって排除される。
(MOA最初のミッションに登場するクラッカーは、実は「レイヴンズ・ネスト」を探っていたらしい。ナインボールが現れて彼を殺したのは、口封じのため)
「レイヴンズ・ネスト」や企業はおろか、ACを生み出したのも彼らであり、その圧倒的な能力で人類を管理していた。この事実は極秘で、当然一般には知られていない。
そのため約70年後であるAC2やAAの世界では、ハスラーワンの名前は伝説のレイヴンとして語り継がれており、彼を真似た者が毎年現れるほどである。
ナインボール=セラフは、「あまりにも大きすぎる力」=「イレギュラー」に対して投入される最強の兵器である。
AAにおいて70年前という旧式の機体であるナインボール=セラフが、新世代のAC(プレイヤー機)を圧倒する性能を発揮することからも、その凄まじい能力が伺える。
MOAで主人公のマネージャーを勤めるラナ・ニールセンもネストのAIの一つであると考えられ、世界を管理するために必要なレイヴンの育成を行っていた。
MOA最終ミッションにおいてハスラー・ワンの声とラナ・ニールセンの声がダブる瞬間はまさに鳥肌ものである。
なお、AAのセラフとMOAのセラフの関係は不明。
名前の「セラフ」は、 熾天使セラフィムからと思われる。
セラフィムは 神に次ぐ最高階級の天使。羽の生えた姿に、人類を管理するという役割は、まさに神に近きもの名に相応しいと言えるだろう。
武装はプラズマキャノン、チェインガン、垂直ミサイル、光波ブレード。
また上の画像のように 飛行形態に変形することが出来る。このときの移動スピードはとんでもない速さで、いつのまにか背後に回られていることも少なくない。
さらに、この状態のときには垂直ミサイルをばら撒いて来るのでタチが悪い。
かといってミサイル表示機能をつけていると、ミサイルのおかげでセラフの位置をレーダーで確認しにくくなる。
しかしセラフの最も恐るべき所といったら、なんといってもブレード光波である。
その威力は異常で、ヘタすれば瞬殺、防御の高い機体でも数発食らえば デデデデストローイされてしまう。
AAのセラフは自機が地上にいるとひたすらに光波を撃ちまくってくるので「まさに鬼畜!!」と呼べる強さ。
多くのレイヴンが一瞬でデデデデストローイされ、涙を飲んだ。
とはいえ確かに光波の威力はこちらが使える同種の兵器と威力の桁が一つ違ってるものの、実際に戦えば分かるが
光波を撃つ瞬間(と言うより地上ブレードの瞬間)は完全に硬直状態になる為こちらの攻撃を当てる最大のチャンスにもなりうる。
というわけで結局一番恐ろしいのは何時まで経っても地上に降りずにミサイルの嵐を吹き荒れさせる飛行形態、もしくは変形解除直後の空中ブレード連発(当作品においては空ブレは地上ブレに比べ隙が少ないうえに威力上昇補正がかかるという仕様が存在する)であったりする。
……まあ、初登場時(MOA)のセラフはあまり強くは無く、再戦時の強化状態や後にアナザーエイジでの再登場で初めて鬼畜ボスといえる強さになるのだが。
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