アイアンフィスト

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アイアンフィスト - (2019/11/24 (日) 23:37:43) の編集履歴(バックアップ)


マーベルコミックに登場するキャラクター。
ヒマラヤの奥の秘境クン・ルン*1で修行し、不死の龍ショウ・ラオの力を得た拳法家。
バンダナを目深に被ったようなマスクや、胸に刻まれた龍の刺青がトレードマーク。
なお、厳密にはアイアンフィストとはショウ・ラオの試練を乗り越えた者に与えられる称号のようなものであり、
ダニー以外にも66人のアイアンフィストが存在し、その内の何人かはコミックにも登場する。

本名はダニー・ランド。ヒーロー業の傍らランド社の社長を務めている。
過去にはルーク・ケイジと組んでヒーローチーム「ヒーローズ・フォー・ハイアー」としても活躍。
公私ともに仲が良く、彼の娘ダニエルの名付け親にもなっている。
また、ヒーローズ・フォー・ハイアー以外ではニューアベンジャーズやディフェンダーズなどでも活動している。

アニメ『ディスクウォーズ』では、デッドプールによって確保されたディスクとして登場。
その後紆余曲折を経てクリスの手に渡り、キャプテンアメリカともどもクリスのディスクとして活躍した。
またアニメ『アルティメット・スパイダーマン』では、設定通りにコンロンで修行を積んでラオの力を宿した点は変わらないが、
大幅に年齢が引き下げられ、シールド所属の新人ヒーローにしてピーターの同級生としてレギュラー入りしている。

2017年には、マーベル・シネマティック・ユニバースの一環として彼を主役としたドラマ『アイアン・フィスト』がNETFLIXで公開された。
……が、第1シーズンの評判が芳しくなかったらしく、翌年公開の第2シーズンをもって打ち切りになっている。
+ 詳細、ドラマネタバレアリ
理由としてはまず「大富豪の御曹司が行方不明になって僻地に漂着、そこで修行を受けて帰国し、父の企業を乗っ取った悪と戦う」というストーリーが、
原作コミック通りとはいえドラマ版アメコミヒーローとして大ヒットを打ち立てたグリーンアローのプロットと丸被りしてしまったのが一つ。
さらにシーズン1ではまったくヒーローコスチュームを着用しない上(一応黄色いマスクだけはシーズン2で登場したが……)、
ちょくちょく人に騙される、人の忠告を聞かない、ついカッとなって暴走するなど武芸者としての修行は何だったのか状態であり、
あまつさえシーズン2ではヒーロー活動自体も「力を手にして暴力を振るいたい衝動の結果」であった事が明かされるなど、
「アイアンフィストのドラマ化」としては首をかしげる出来だったのだ。
そしてシーズン2でこの精神的な未熟さを突きつけられたダニーは苦悩の末パワーを他の者に譲って自分を見つめ直し、
最終的に再びその拳へショウ・ラオの力が宿ったところで物語は終わる。
このラストを見るにドラマ版は「既にヒーローである者の物語」ではなく「主人公がヒーローになるまでの物語」として構想されていたものと思われ、
拳法ヒーローらしくアクションシーンは迫力あるものではあったが、残念ながらヒーローとなった後を描く前にシリーズ自体が打ち切りになってしまった。

同じMCUドラマシリーズとしては『デアデビル』『パニッシャー』などが原作コミックの設定や衣装を活かして好調だったのに対し、
後発の『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』は完成度が高いものの、いわゆる「一般的アメコミヒーロー」とは異なる物語のため視聴率が伸び悩み、
加えて『アイアン・フィスト』の出来が悪く、クロスオーバー『ディフェンダーズ』を経て各々終了する事となってしまった。

とはいえこれにはMARVELの権利を買い取ったディズニーが独自動画配信を始めるためNetflixから撤退した事による影響も大きく、
視聴率好調だった(半ば独自路線になりつつもあったが)『エージェント・オブ・シールド』も終了が決定しており、
一概にアイアン・フィストのせいだけだとはいえない。
事実Disney+では新たに『シーハルク』『ミズ・マーベル』『ムーンナイト』のドラマ配信が決定。
さらには初の中国系マーベルヒーローとしてカンフーマスター『シャンチー』の映画化も予定されている。
もし成功したならば、再び『ディフェンダーズ』、そしてアイアンフィストの物語を目にすることができるかもしれない。


中国拳法がモデルのキャラクターとあって格ゲーとの相性も良くマーヴル格ゲーとの相性はいまいちなようだが
UMVC3』にも出演を果たしている。
リュウ春麗などカプコン側格闘家とは互いに専用メッセージがあり、特にリュウにはアイアンフィストの後継者になれると高く評価している。
そのせいでリュウのエンディングでは、本当にアイアンフィストに就任してしまったリュウの姿が描かれている。
まぁオロの弟子になったみたいなものだと思えば…。

UMVC3におけるアイアンフィスト

清々しいほど近接地上戦に特化したキャラ。
地上戦でのスピード、パワーは申し分なく、武器こそ持たないがそのダッシュから繰り出される技は想像以上のリーチを持つ。
ドラゴン系の各種必殺技を3回まで連続入力で出せると言う特色を持ち、派生限定の技もあるため攻めのバリエーションは随一。
火力も高く、1ゲージ75万くらいなら普通に出せる。一応2ゲージ90万弱くらいも出せるため、単体でも問題ない。
3ゲージHC「ドラゴンフィスト」はブルース・リーよろしく強烈なワンインチパンチを叩き込む迫力のある技だが、
追撃が全くできず、威力も40万と少し物足りないのが残念。
「CHI(チー、気功の事)」を使う事で自己強化ができ、火力・ゲージ回収力が上がるため、コンボの際はどちらのリターンを取るか考える必要がある。
ただし、地上ダッシュは早くとも空中制御を一切持たず、飛び道具もワープもないため、ぶっちゃけ下から数えた方が早い位置にいる。
特に対空必殺技を持たず、Sも空中の相手に当たらない特性があるため、対空は優秀な通常技5Mに頼り切り。
大きく踏み込んで両拳を打ち込む5Mは発生早い、しゃがみ相手にも問題なく当たる、時にとんでもない位置から当たるほどリーチがあるため、
「神に祈りつつ5Mを振るキャラ」 なんて言われたり。
アシストはγのゴクト「ドラゴンファング」が発生早い、飛び道具を打ち消す、壁バウンド誘発で確認簡単と申し分ない性能をしている。
しかし、アイアンフィスト自身が先鋒向きなため、使い所が限られるのも苦しい。
更にダメージ補正の最低値がダンテと同じく5%と大変低く設定されているため、下手にヒット数を稼ぐとさっぱりダメージが伸びないという欠点も。
兎角得意不得意が激しいため、戦況を見極める力が肝心である。

BGMは非常にかっこいい。
普通に映画で流れていても違和感が無さそう。


MUGENにおけるアイアンフィスト

海外で多数のキャラが製作されている。
……が、取り敢えず拳法っぽく戦っていればアイアンフィストに見えるからか、
他キャラのグラフィックをアイアンフィストにしただけのガワ変えキャラが結構多い。
さらに、どいつもこいつもファイル名・フォルダ名は「IRONFIST」なので重複・上書きに注意。ひとつひとつフォルダ名を変えた方がいいかも。
また、ダニー・ランド以前のアイアンフィスト達や、宿敵である「スティールサーペント」も製作されている。
……が、やっぱり他キャラのガワ変えらしい。それでいいのか。

+ Fede de 10氏製作 ※中の人はアストロ
  • Fede de 10氏製作 ※中の人はアストロ
Buckus氏のアストロのスプライトを改造した改変キャラ。
技の構成は、ぶっちゃけアストロが覆面変えて戦っているだけだったりする。
なにせ声はアストロのままだし、本物のアイアンフィストは登場シーンや勝利ポーズで空中浮遊とかディメンジョンスチールなんてしないし、
アクションを見る限り中の人はダニー・ランドではなくアストロにしか見えない。
ついでにファイル名もIronfist.cnsとかではなくアストロの海外名Scorpになっていて、わざわざ「Ironfist/Scorp.def」と登録しなければならない
中の人がニコニコ動画で有名なMouser氏版アストロやですからー氏版アストロでなく、
流石にダイビング・デス・ドライブまではやらないのが救いだろうか……。
AIは搭載済みで、すぐにも大会に出られるのだが、ヒーローものではなくプロレス大会に呼ばれそうな気がする……。
対戦相手のサガット改造キャラは相棒のヒーロー、ルーク・ケイジ
タッグ大会に「ヒーローズ・フォー・ハイアー」チームで行けます。

また、mouser氏アストロの改変もあるようだ。いくら似てるからって。

+ Fede de 10氏、Ldpp氏製作 ※中の人はアストロ
  • Fede de 10氏、Ldpp氏製作 ※中の人はアストロ
グラフィックは違うが、やはりアストロの改変もの。
いくつか新技が加わっているものの基本はアストロである。
AIはデフォルトで搭載されている。

+ アフロン氏製作 アイアンフィストリュウ
  • アフロン氏製作 アイアンフィストリュウ
『UMVC3』のエンディングで新たなアイアンフィストに就任したリュウ。詳細はリュウのページで。
出場大会タグは「アイアンフィストリュウ」で、そちらもリュウのページに置かれている。
いくつかの大会ページに「アイアンフィスト」の名で記載されている場合もあるので、混同に注意。

+ Carpa5氏製作
  • Carpa5氏製作
海外サイト「Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
斑鳩氏製作の数珠丸恒次をDuracelleur氏が6ボタン操作に改変。さらにそれを改変したものらしい。
AIは未搭載。
紹介動画

+ Blade氏製作
  • Blade氏製作
Mugen1.0以降専用。
2019年5月に公開されたアイアンフィスト。ようやくちゃんとしたのが製作された
ニュートラルポーズや一部のモーションを見るに、ドットのベースはフェイロンだろうか?
『UMVC3』の原作再現系で、元のゲームにあった技を搭載している。
AIも搭載されているが、対人戦向けなのかあまり強くはない。
下記の動画からダウンロードできる他、海外サイト「Mugen Multiverse」でも代理公開されている。
紹介動画


出場大会

  • 「[大会] [アイアンフィスト]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
ここでいう「クン・ルン」とは中国の伝説にある幻の地「崑崙山(こんろんさん)」の事。「クン・ルン」という読みはそのピンイン表記である。
仙人・仙女に纏わる伝承が多く、『封神演義』では仙人達の本拠地であるとされる。
中国西部にある崑崙山脈はこの崑崙山が名前の由来である。

マーベルにおけるクン・ルンは10年に一度のみヒマラヤ奥地と繋がる異次元の秘境という設定。
ダニーは父と母、そして父の会社の共同経営者にして後の宿敵ミッチェムと共にヒマラヤ探索に訪れた際に、
ミッチェムに家族を殺されて遭難していた所をクン・ルンの民に保護された事で彼の地に辿り着き、アイアンフィストとなったのである。