"Don't think you're getting off easy just 'cause I'm the girl Hulk."
(私が女の子版ハルクだからって、そう簡単に行くと思ったら大間違いよ。)
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日本語吹替声優 |
- 阿川りょう
- 『ハルク:スマッシュ・ヒーローズ』『アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ』
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井上麻里奈
- 『シー・ハルク:ザ・アトーニー』
- 坂本悠里
- 『Marvel's ウェイストランダーズ:ドゥーム』
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マーベルコミックスに登場する女性ヒーロー。初出は1980年の『The Savage She-Hulk #1』。
女性なので「ヒロイン」と呼ぶべきかもしれないが、活動内容は「ヒーロー」である。
「She-hulk」と書く。直訳すれば「女ハルク」という意味で、
「海(Sea)ハルク」ではない。
愛称は名前をもじって「シャルキー」(Shulky)。
本名
ジェニファー・スー・ウォルターズ。後に
ジョン・ジェイムソン(
デイリービューグル社長の息子)と結婚しジェームソン姓となる。
ハルクことブルース・バナー教授のいとこで、ある時重傷を負った際にブルースから輸血を受けたことで、ハルク同様の緑色の肌と超怪力を手に入れた。
ハルクほど極端ではないが大柄な体に変身しており、戦闘時は
身長約2m、体重
約300kgという人間離れしたスペックになる。
ちなみにこれがどれくらいヘビーかというと、日本人女性で探せばいる
160cm程度に相似縮小しても約154㎏。
彼女は四肢が長く日本人女性とは体形がだいぶ違うことを差し引いても、体の密度が常人のおよそ3倍ある(岩石並み)ということである。
こうした設定は
アスガード神族も共通しており、彼らはおおむね人類の3倍の体の密度を持つため強靭な筋力と生命力を持つ
(その中でも
ソーは飛び抜けて強靭である)。
……そのため、北欧神話の見目麗しい女神様が
体重150kgということになったりしている。
人間の夢を打ち砕かないで下さい
変身後に知性を保っていられるかどうか
ストーリー展開の都合で頻繁に設定変更される不安定なところのあるハルクと違い常に知的で、
その知力も
弁護士業務でヒーロー達を法的な側面からサポートするほどの敏腕、もちろん美女でお色気満点、
私生活に難があり性格的にも他人と打ち解けられないハルクと違い、職業は安定し、性格は快活かつ社交的で仲間も多く、
それでいて奔放で
エロセクシーシーンもお約束
*1、パワーはハルク譲りなので全マーベルヒーローの中でも上位クラス、
さらには
第四の壁を突破しているという究極超人。
設定だけ並べるとラノベのテンプレ最強ヒロインみたいである
『MVC3』でも
デッドプールに「もしマヴカプ4があるのなら、またボコボコにしてあげるわ」と言い放っている。
続編の『MVCI』では2人ともリストラされ、緑女枠もガモーラに取られてしまったが。
まあ『4』じゃない上X-MENキャラ全員削除されてるからデップーボコれないし
「アベンジャーズ」や「FF(ファンタスティック・フォー)」といった、名立たるヒーローチームへの参加経験もある。
ちなみにハルクと同じく「レッドシーハルク」というよく似た別人(正体は身内だったが)がいたりする。
1996年アニメ版『インクレディブル・ハルク』では第7話で登場。
逃亡生活を送るブルースに会って彼を匿うが、Dr.ドゥームの襲撃に巻き込まれ瀕死になり、
ブルースによって輸血された結果シーハルクに覚醒する。
ハルクの姿を無くしたいブルースに対し、新しい自分に生まれ変わったという理由でシーハルクになれた事を喜んでいる。
シーズン2では原題が『The Incredible Hulk and She-Hulk』になり、レギュラー化。
シーズン1が
暗すぎて不評だったためらしい。
シーズン2の第5話ではファッションショー参加者達と共に「ファッション・ウォリアーズ」を結成し、ガーゴイル達を迎え撃った。
格闘ゲームにおけるシーハルク
カプコンの格闘ゲーム『MARVEL SUPER HEROES』では、プレイアブルキャラクターではないが、
サノスステージの背景で
石化している大勢のヒーロー達の中におり、エンディングで救出される。
その後しばらく出番が無かったが、『
MVC3』にプレイアブルキャラとして登場した。
『UMVC3』での性能
"She-Hulk SMASH! Heh. Imagine?"
(シーハルク、ぶったおす! なんてね。どう?)
ここでは主にバージョンアップ版である『UMVC3』での性能を記載する。
ハルクと同種の力を持つだけあって体力の高いパワーキャラであるが、彼女は投げの多いややテクニカルなキャラになっている。
ハルクとの違いは
アーマーを持つ技があまりないことや遠距離用の技や飛び道具を一切持たないこと。
そのため考えなしに遠くの相手に触りに行くことはハルク以上に難しい。
通常技のリーチは長いが、UMVC3で小足が連打キャンセル不能になったりしゃがみ強の移動距離が短くなったりしたので、密着戦はやや弱くなった。
特徴的なのは22Sのクラウチングという技で、クラウチングスタートの構えを取りそこから様々な派生技を繰り出す。
この技からの派生はダウン拾い、技の隙の
キャンセル、移動技からの立ち回りなどいろんな場面で使うことになる。
慣れは必要だが、うまく使えれば独特な緩急をつけた攻めが可能になる。
他には236攻で出る
コマンド投げのヘヴィストライクも決まれば長い拘束時間から様々なコンボに繋いで行ったり、
補正切りにも用いられる。
HCは3種どれも優秀。コンボに用いられる「エメラルドキャノン」(さらに派生で「エメラルドインパルス」→「エメラルドディザスター」となる)、
対空投げの「クリミナルランドリー」(通称ハイヤフー)、そしてLv3HCでコマンド投げの「テリブルアクシデント」。
特にテリブルアクシデントは少し出は遅いが無敵も長く、さらに決まれば相手が画面端付近で吹き飛ぶので追撃でコンボも入れられる。
この技の演出は「暴走運転する車から守るために相手を突き飛ばし、暴走車を生身で受け止め上にブン投げるが、
投げた車が相手の上から降ってきて大爆発を起こす」というもの。
投げが成立すれば上記の演出に入るが、投げが成立しなくても
暴走車が画面を横切るのが大きな特徴。
この車は耐久力が高く発生保証もあるので、投げが成立しなくてもシーハルク側にリスクがない。それどころか車を盾に中下段の択を仕掛けたりもできる。
ラス1の状態からガード硬直をXファクターでキャンセルしこの技を決めれば、追撃も含めて簡単に火力が出るので逆転力はかなり高い。
しかし、アシスト性能はそこまで強くはないこと、画面中央でのダウン拾いが難しいこと、基本的にDHCがエメラルドキャノンしかない上に、
壁バウンドを使う(壁バウンドや床バウンドはコンボ中各一度しか使えず、二度めは相手が即復帰してしまう)などの癖もあり、
チームメイトはよくよく吟味する必要がある。
また、このゲームは投げ技の後の追撃には大きな補正がかかるので、投げの多い彼女は場面によってはそこまで火力の出ないことも多い
(このゲームでは
通常投げ後の追撃は0.5倍、コマンド投げの場合0.7倍のダメージ補正がかかってしまう。
この補正は投げたキャラにしか適用されない為、DHCや生交代でキャラを交代すれば投げ補正のないダメージを与えられる。
ちなみに交代後に投げたキャラがアシストで追撃する場合、そのアシスト攻撃には投げ補正が乗っている)。
体力の高さやアシストによるエリアル拾い直しを利用した高火力を生かした先鋒、
ディレイドクリミナルランドリーによる補正切りや生交代コンボのいかせる中堅、高い逆転力を持つ大将など、
それぞれどのポジションでも強みはあるので、上手く使っていこう。
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他のゲームにおけるシーハルク |
前述の漫画にもあるように、SFC版『MARVEL SUPER HEROES』(格ゲーではない横スクロールアクション)に登場。 ……敵としてだけど。
しかも 雑魚敵なので同時に 複数体湧いてくるというあんまりな扱いであった。 おまけに似てないし
なんでこんなことになったかと言うと、このゲームの敵は サノスや Dr.ドゥームなどの一部を除き、「ヒーロー達の悪のドッペルゲンガー」という設定だから。
彼女だけではなく アイアンマンや ウルヴァリンに ハルク、 デアデビルや ホークアイといった人達も同様の被害に遭っているのだ。
……問題は種類が少なくてボスも雑魚も殆ど同じ奴らしかいないってことなんだけど。
特にホークアイとデアデビルはやたら雑魚としての出番が多い気がする
また、プレイステーションで発売されたベルトスクロールアクション『ファンタスティック・フォー』にも、
シング不在時に代理で「FF(ファンタスティック・フォー)」に所属していた設定を踏まえてプレイアブルキャラとして登場。
……が、マニュアルやゲーム中にもそんな説明は一切無い上に、 そもそもシングも操作キャラにいるので存在意義がよく分かんないことに…。
当時の国内での知名度を考えると 原作知らない人がそもそもこのゲーム買うのかというのはこの際置いといて、
何で彼女が紛れ込んでるのか分からないであろう人が恐らく殆どであり、ハッキリ言って この緑のお姉さんの存在は思いっきり浮いていた。
つうか5人いたら 「ファンタスティック・ファイブ」になっちゃうだろ!
おまけにオープニングやエンディングのムービー、果てはゲームオーバー画面でも 物の見事に1人だけハブられている始末。彼女が一体何をしたというのか。
本来出す予定が無かったのに急遽ねじ込まれたんだろうか
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MUGENにおけるシーハルク
ワンダーウーマンの
カラーパレットを変えただけというのが以前存在したらしいが、
後にきちんとしたシーハルクが作られている。
3体ほど確認されており、いずれも
新MUGEN専用。
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thepaniqd氏 & silentripper氏製作 |
- thepaniqd氏 & silentripper氏製作
スポーティーなコスチュームのシーハルク。
海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
silentripper氏の イライザのスプライトをベースに製作されており、パッと見は 緑色のイライザ。
だがサイズはイライザよりも遥かにデカく、繰り出す必殺技も別物である。 羅生門や烈風拳も使わないし。しっかり差別化されているので安心されたし。
『MVC』形式の6ボタン操作でエリアルレイブなども搭載。
震脚で地面をぶち抜いたり、まんま昇竜拳な技(その名も 「GShoryuken」)を繰り出したりと、豪快な打撃技主体で戦う。
運送技や、唯一の飛び道具として上記の震脚の強化版である「 ガンマツナミ」の様なゲージ技も所持。何気に 瞬獄殺の様な技もあったりする。
AIも簡易的なものが搭載されている。
ベースとなっているイライザがグラマーなだけに実に よく揺れる。
だが揺れるのはそれだけではなく、前述の 女性キャラとは思えない体重を表現しているのか、歩くだけでどすんどすんと凄い音が…
というか、 ダウンする度に地面が陥没する。
また、カラーパレットの中には肌が肌色になるものがあり、
こうなると シーハルクに見えなくなってしまって誰だか分からないという恐れが……。
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Cravd氏 & Arkady氏 & Mistah Jorge氏 & Shining氏 & volzzilla氏製作 |
- Cravd氏 & Arkady氏 & Mistah Jorge氏 & Shining氏 & volzzilla氏製作
Cravd氏をはじめとする多数の製作者によって作られた、『MVC3』準拠のセクシーなコスチュームのシーハルク。
上記のものと同じく海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
ニュートラルポーズも『MVC3』でのものに倣っているが、 デカい。大体 こいつと同じくらいのサイズである。 揺れないけど
thepaniqd氏らのものと同じく『MVC』形式の6ボタン操作だが、クラウチングからの派生などは再現されておらず、必殺技もオリジナルのものが殆ど。
一応MVC3と同じく サマソやドロップキックを持つものの、他の技は ジャーマンスープレックスなコマ投げや、 いとこを彷彿とさせるタックル等である。
カラーパレットには ファンタスティックフォー所属時代のコスチュームや、レッドシーハルクそっくりになるカラーもある。
ただ、コンボでダメージを稼げということなのか、全体的に火力が低い。パワーキャラなんだからもう少し攻撃力があってもよさそうなのに…。
AIはそこそこ動くものがデフォルトで搭載されている他、
Mammalman氏によるスーパーアーマーなどが追加されたAI&改変パッチも公開されている。
紹介動画(公開先のURLは古いものなので注意)
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アーケードモードプレイ動画
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Mammalman氏AI&改変パッチ
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Kenshiro99氏製作 |
上記Cravd氏 & Arkady氏 & Mistah Jorge氏 & Shining氏 & volzzilla氏製キャラの改変版。
スーパーアーマーやカラーパレットが追加されている他、Mammalman氏とGui Santos氏によるAIも搭載されている。
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「スマート!セクシー!ストロング!
シーハルクの快進撃は誰にも止められないわ!」
出場大会
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例えば、
「善玉の時期のジャガーノートと恋人になり早速一夜を共にし、
その翌朝の『ベッドの足はヘシ折れ、部屋中のものも壊れてメッチャクチャ』という壮絶な光景が見開き一杯使って描かれた」
(この時ベッドインしたのは厳密には本人ではなく、EARTH-721のシーハルク、または善悪に分かれたシーハルクの悪の方だったそうだが)
だとか、彼女のエロ系エピソード奔放さを物語るエピソードは多い。
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ジャギーとの濡れ場、そして並行世界の自分への詰問 |
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ちなみにさらに有名なネタとして、
「表紙でコミックスコードで身体を隠した姿で縄を渡され、尺稼ぎのために冒頭4ページ丸々強制全裸縄跳び」
という伝説的な回が1992年にあったのだが、これに関しては一つ誤解が広まっているらしい。
こちらがその問題のヌード表紙およびヌード縄跳び画像なのだが、実はこの縄跳びシーンの方は、
「着ているものを隠すことで逆に着てないように見える」という手法によるもので、
この少し後のページに「ちゃんと白ビキニ着てました~」というオチがあるのである。
かなり後になって日本人絵師が「もしこの時、転んで縄が絡まってしまっていたら」という場面を公式イラストで描いた際、
実際のこの回の内容に即した白ビキニ姿で描いたら大不評を被ったという逸話もあったりするのだが、
元が20年以上前の話であるため、今では本国ですら誤解している人
、あるいは「そっちの方がいいだろJK」な紳士が多いのかもしれない。
最終更新:2024年12月08日 12:27