メガギラス


地球最大の死闘(デスバトル)

東宝制作の特撮映画『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場する怪獣
別名「超翔竜」。全長50m(翼長80m)、体重1万2000t。ギラスの方は該当項目参照。
昭和特撮映画『空の大怪獣ラドン』にも登場する怪獣メガヌロンをベースに、その進化態として登場した平成ゴジラ怪獣である。
モチーフは石炭紀に実在した絶滅生物である巨大トンボ「メガネウラ」(メガネウラ→メガニューラ)。
どうでもいい豆知識だけど「眼鏡・裏(メガネ・ウラ)」ではなく「Mega neura(巨大な神経)」
なので暴竜や円谷怪獣のギラス兄弟気炎万丈怪獣よろいポケモンとは無関係。

太古の地球に生息していた古代昆虫メガニューラの変異体にして、「メガヌロン種の王」とでも言うべき存在。
山梨県白州にて実行された対ゴジラ用兵器ディメンション・タイドの地上試験の影響により時空の歪みが発生し、そこから一匹のメガニューラが現代に迷い込む。
メガニューラは卵を産み落とした後に元いた時代へと帰って行ったのだが、
近所に住む昆虫好きの少年・早坂淳が卵を発見し、引越し先の東京に持ち帰ってしまう。
その後は孵化を間近に控えた所で恐れをなした早坂少年に排水口へ遺棄されるも、地下水道で孵化した卵からメガヌロンが大量発生。
そして、水没した渋谷の湖底深くで羽化しないまま眠っていた巨大なメガヌロンに、
雑兵であるメガニューラの群れがゴジラから奪った生態エネルギーを注ぎ込み成長・変態して誕生した。
通常個体のメガヌロンはメガニューラに羽化するのだが、こいつらは天敵に立ち向かう特別な個体にエネルギーを提供して、
戦闘に特化したメガギラスに進化させて外敵を駆逐しつつテリトリーを広げる習性があり、
劇中では中国の奥地でメガギラスの化石が発見されているという証言がある他、
『超全集』では当時の生態が解説され、天敵であるプテラノドンに対抗するべく、
当時の生態系ピラミッドの上位層であるバリオニクスなどの肉食竜からエネルギーを奪いメガギラスを生み出していたとされている。

昆虫怪獣に似つかわしくない爬虫類のような顔だが、これは進化する際にメガニューラが標的にしたエネルギーの簒奪対象がゴジラだった影響らしい。
戦闘力も元の時代ではここまで強力ではなかったようだが、本能的に極めて強いナワバリ意識を持つ習性は共通しており、
本編のメガギラスも生存域拡大の脅威と認識したゴジラに激しい敵意を向けていた。
最高飛行速度マッハ4という非常に高いスピードと巨体に見合わない小回りを誇り、飛んでいるだけでビルを粉砕するソニックブームが発生する他、
そのスピードと立体的な動きでゴジラの放射熱線を軽々と躱せる程の俊敏性を発揮できる。
また、羽根を高速で擦り合わせることで超振動させて発生させる超高周波も強力な武器で、
その威力は渋谷全域のビルが次々と破壊され、さらにお台場でのゴジラとの戦闘中に発生させた際に、
近くの航空機や自衛隊基地のアンテナに障害を与える程であった。
その他、前部の硬く鋭利なハサミ状の腕や先端に針の付いた尻尾を武器した近接戦も得意で、
突進攻撃は手で受け流そうとしたゴジラが衝撃を相殺し切れずに転倒したほどの威力で、
さらにメガニューラと同じく尻尾先端の針で相手に突き刺すことにより対象のエネルギーを吸収できる。
これによってゴジラのチャージしたエネルギーを奪い放射熱線を止めさせた他、吸収したエネルギーを光球として撃ち出す攻撃も披露した。
知能も高く、自身の有利を確信してニヤリと不敵に笑ったり、ゴジラの意表を突く攻撃に慌てる描写がある。

+ 劇中の活躍
誕生後に渋谷を破壊し尽くした後、東京お台場に上陸したゴジラと対決する。
スピードでゴジラを翻弄し、放射熱線を立て続けに避けた末に死角からの不意打ちで尻尾を突き刺してエネルギーを吸収。
熱線を封じた上に持ち上げて飛翔、テレビ局に盛大にぶつけ、ビル上部の展望台を落とす追撃を加えるなど戦いを有利に進める*1
しかしゴジラはなおも堪える事無く、それどころかメガギラスの攻撃を徐々に見切り始め、
ハサミによる攻撃を仕掛けた際に鋭利な背びれの迎撃を受け、左手を切断されてしまう。
再度背後から尻尾を刺して不意打ちを試みるが、逆に尻尾で絡め取られた上に振り回され、今度はメガギラスの方がビルに叩き付けられる羽目に。
なおも尻尾を刺しながら頭部を殴打するも、腕を噛まれて防がれた挙句、尻尾を強引に抜かれて地面に刺されて固定され、
ハイジャンプからのボディプレスで反撃を受けるなど、次第に劣勢になり始める。
これに対してメガギラスはエネルギー光球で挽回を試み、光球の直撃でダウンして起き上がろうとするゴジラに執拗に追い打ちを仕掛け、
最後はゴジラの頭部に尻尾の針を突き刺してトドメを刺そうとしたが、逆に針を噛み砕かれてしまい、
これに怯んで逃走しようとした隙を突かれ、立て続けに放射熱線を浴びせられて炎上・爆散。
更に落ちてくる所をもう一度狙撃されるというオーバーキルを受けて倒された。
だが、この戦いで発生した高周波の影響により、対ゴジラ用の切り札であるディメンション・タイドが衛星軌道から外れてしまい、
人類側に大きな痛手を与えることとなる……。
ストーリー展開として倒された後にGグラスパーの濃いシーンが続くせいで印象が薄くなってる気がしないでもない
なお、ゴジラにしては変わった技ばかり有効打になっていることに気付いたと思うが、
この対決はヒットスパークが出たり時間停止演出が入ったりと、一風変わった雰囲気の戦いとなっている。

余談だが、足が生えた二足歩行のアトラクション用の着ぐるみが存在する。
映画『みんなのいえ』作中作より(0.30頃)

アニメ映画『GODZILLA』の前日譚を描いた小説『怪獣黙示録』では、
ゴジラの出現でヨーロッパから亡命してきた難民達を、ラドンと先を競うかの如く次から次へと襲っていたと語られている。


MUGENにおけるメガギラス

カーベィ氏によるキャラが公開中。
スプライトはkMIKEj氏製作。モーションは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
常時空中を浮遊している代わりにガードは不可。
近接技には噛み付きや鋏攻撃などがあり、必殺技には「超高周波」と飛び道具の「光球」がある。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「高速移動」と相手のライフを吸収する「吸収」の2つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画

また、同じくカーベィ氏によって、成長前のメガヌロンとメガニューラ、
元となった『空の大怪獣ラドン』版メガヌロンも公開されている。
参考動画

出場大会

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出演ストーリー



*1
ちなみにフ〇テレビではない…というか、
〇ジテレビの上に止まったメガギラスが隣にもう一つ建っている謎のビルの黄色い八面体展望台を叩き落とすという異様なシーンとなっている。
なんでも、当初は破壊許可が出ていたのだが、撮影直前で「やっぱダメ」とキャンセルされたらしい。


最終更新:2024年11月29日 10:47