

| + | 各搭乗員詳細 |
「アキトは私が大大だーい好き!」
本作のメインヒロインで、初代ナデシコ艦長を務めている。
担当声優は 桑島法子 女史。
アキトの幼馴染み。幼少期を火星で過ごしその後地球に移住。
地球連合大学在学時に戦略シミュレーションで無敗を誇る逸材であった事から、 首席卒業後ネルガル重工にスカウトされ、新造戦艦ナデシコの艦長に抜擢された。 語学も堪能だが料理の腕前は壊滅的。性格はおとぼけ。 かなりの楽天家でど天然。人の話を聞かず、行動がとにかくマイペースで周囲を振り回す。 劇中では艦長としての職務(?)から晴れ着姿、うさぎの着ぐるみ、僧形、神父、巫女姿、 果てはエステバリスといった数々のコスプレをこなした。
戦闘においては卓越した状況判断と指揮能力を発揮する。
真面目で責任感も強いが空回りする事が多く、アキトへの想いが災いして思わぬミスを犯す事も多い。 過保護な父親の側では窮屈だったようで、ナデシコを自分が自分でいられる場所として大切に思っている。 子供の頃からアキトにぞっこん惚れ込んでおり、後を付いて回っていた。 実はファーストキスの相手でもあるのだが、ユリカの方は覚えていなかった。 ジュンをはじめとする他の男達には見向きもせず、アキトに猛烈なアタックを仕掛ける。 基本的に恋愛に関しては「子供」で、アキトと出会った少女時代からほとんど進歩していない。 アキトに惚れ込んでいるのは紛れもない事実ではあるものの、本編中は冒頭の台詞のような一方的な思い込みな主張しかせず、 最終回のラストシーンで言うまで一度も自分がアキトの事を好きだと言った事は無かった。
最新鋭戦艦であるナデシコが自分の能力を必要としておらずお飾り艦長であると知った事や、
火星での戦闘で生き残りの人々を見殺しにしなければならなかった事、 アキトとメグミのキスを目撃した事で酷く落ち込み、アキトに救いを求めてキスを迫る。 だが拒絶された事でかえって立ち直り、ナデシコと仲間達、ひいては愛するアキトを守るために奮闘を続けていく。 終戦後にルリの引取先を巡りミナトと争った結果、ミスマル家に引き取る事に成功する。 しかし些細な件で父・コウイチロウと親子喧嘩をした事で、ルリを連れてアキトの元へ押し掛け、 3人で共同生活を送る事となる。といってもその間も基本的には軍へ仕事に行っていた。 後にアキトとコウイチロウのラーメン勝負を経てアキトとの結婚を認められる。
劇場版では25歳になり、階級は大佐と呼ばれていた(と言うか、普通は戦艦の艦長なら大佐である)。
しかし、新婚旅行出発の際アキトと共に拉致されてしまう。 一方でユリカはアキトの様に体に目立った異常が現れるような人体実験はされていない。 劇中でシラヒメからアマテラスへ移送された際に、演算ユニットに組み込まれて「人間翻訳機」として利用されてしまう。 しかし最後には旧ナデシコクルーによって救出される。 劇場版後を舞台にしたドリームキャスト用ゲーム『NADESICO THE MISSION』では地上の内勤であったが、 ジュンやエリナ、ユキナと共に、ナデシコCを届けに現れ健在の姿を見せている。 ナデシコBの副長で連合宇宙軍大尉もあるタカスギ・サブロウタのエステバリスを持ち出すなど、相変わらずな自由奔放振りを見せている。
メインヒロインとして美点は様々ある人物なのだが、劇場版含め総じてかなり不遇な境遇にある。
あくまで噂であるが、複数いた脚本担当の誰も彼もがルリがメインの話を書きたがり、全員「ユリカの話は他の誰かが書くだろう」と考えた結果、 結局誰も書かなかった所為でこうなった、なんて言われても一瞬納得してしまうあたりが彼女の不遇さを物語っている。 かなり活躍しただろうアキトとの結婚の下りすら尺の問題で省略されてしまっている点が、噂の説得力をいや増しているというか…。 そんな扱いの所為か、「不遇枠の救済」に定評のある『スパロボ』においては、知略面でピックアップされる場面が目立つ傾向にある。 劇場版で参戦した場合、長期のリハビリが必要な状態で保護される関係でゲームとしては戦力外のパターンが多いものの、 『V』では早期に救出出来たお蔭で、ルリの補佐役として初めて劇ナデ仕様でナデシコCのサブパイ枠に収まる事に成功した。
年齢:20歳
身長:172cm 体重:58kg 特技:馬術 好きな食物:手作りお菓子(特に母親が作ったプディング) 嫌いな食物:イカの塩辛。
「そうさ、わかってたさ。『正義の味方』なんかになれやしなかった。
軍隊は戦争しているだけだ。そこに、正義なんてあるもんか!」
ナデシコの副長で、地球移住後のユリカの幼馴染み。
担当声優は 伊藤健太郎 氏。
両親と祖父母と3世代で同居しており、家族仲が良い。
軍でエリートの道を進むはずだったが、ユリカの傍にいたいがためにナデシコに乗り込む事を選び、ネルガルと雇用契約を結んだ。 典型的な「イイ人」で気が優しく、影が薄くヘタレでもある。 また、思いを寄せるユリカにとっては「大事なお友達」でしかない。 連合宇宙軍に接収される事を拒んだナデシコが地球軍側と対立したせいで両者の板挟みとなる。 ユリカの説得とナデシコ拿捕のため自らナノマシンを打ち込みIFS処理を施し、軍の正規機動兵器「デルフィニウム」を操縦してナデシコを襲撃。 ナデシコがミサイル攻撃を受けた際に自ら楯となって死ぬつもりだったが、エステバリスのパイロットであるダイゴウジ・ガイとアキトに助けられる。 二人に友情を感じ、戦闘後は契約通り正規クルーとして働く事となった。
正式に副長に就任してからはなにかにつけてブリッジを離れるユリカに代わって艦長代理を務める。
アキトをライバル視しているが、戦闘中に漂流してしまった際には修理直後のナデシコで迎えに行くなど友情も感じている。 行動力も勇気もそれなりに持ち合わせているものの、とにかく間が悪い上に不遇。 エステバリス隊救援のため出撃すれば敵機と衝突してムチウチになったり、 密航していた九十九とやりあった際に銃を奪われ膝を撃ち抜かれたりしていた。 また、やや影が薄いせいもあってセリフや出番が少ないため、必死にアピールする事も多い。 Yユニット異変時には性格が変化し、トリガーハッピー状態に陥っていた。
「そうだ…。俺は、銃が撃ちたいんだぁぁ~~!!」
劇場版ではアマリリス艦長を務める。階級は中佐。
冒頭シラヒメで幽霊ロボットを目撃した事からアオイ報告書を提出する。 劇中では持ち前のいい人属性からか、木連の優人部隊少佐である白鳥九十九の妹・ユキナに良い様に利用されていた。 また、顔立ちが良いためか、ユキナに強制的に女装をさせられ、 その姿を見た女性クルー達に散々弄られる等、相変わらずのヘタレ振りを見せている。 なお劇中で2人が同じ部屋で着替えているシーンがあるが、これは2人が親密な関係といったわけではなく、 ユキナに好感は持たれているものの、異性としては全く見られていないためである。
年齢:11歳
身長:122cm 好きな食物:ジャンクフード 嫌いな食物:米、パン、麺類。
「バカばっか」
OP前のアバンも担当しているが、その内容は辛辣そのもので多分に毒を含み、視聴者に向けてしゃべりかける場面も多々ある。
始めの頃はナデシコのクルー達と距離を置いていた。 ユリカに振り回され艦内放送「なぜなにナデシコ」では進行役(お姉さん)を務めている。 ユリカをはじめボケ揃いのクルー達に毒を含んだ鋭いツッコミを入れる役回りで、 特に当初はタメ口を利くなどやや口が悪かった(まだキャラが固まってなかったのもある)が、 自由奔放でマイペースなナデシコクルー達との交流に少しずつ感化され、 ルリの名言でもある冒頭の台詞は自分も「ナデシコの一員=バカ」であると自覚してか、途中から言わなくなる (『NADESICO THE MISSION』では一度復活している)。
彼女は本来子宝に恵まれなかった中立国家「ピースランド」の国王夫妻による試験管ベビーであった。
彼女の肌と髪の色は遺伝子的な母であるピースランド国の女王譲りである。 現在の国王夫妻にはルリの弟にあたる王子達が大変多くいる。 ルリの受精卵は預かっていた医療機関が爆破テロを受け、身元不明のままスカンジナビア半島にある施設に送られる。 奇跡的に生存していたルリの受精卵は施設の所長により遺伝子操作を施され、 世に誕生したルリは同じ立場の子供達と共に英才教育を受けられた。 ちなみにその施設での最初の遊び友達がロボットであった事から、コンピューターを友人とする事に抵抗は無い。
4歳の頃、素質を見込まれてネルガル傘下のAKATUKI電算開発研究所に勤める星野夫妻に引き取られ、
建造中であったナデシコのオペレーション訓練を施された後、多額の養育費と引き換えにネルガル重工へ引き渡された。 国王夫妻は生まれる前のテロ事件で行方知れずとなってしまったルリを捜し求め、 共に暮らす事を強く希望したが、結局ルリはナデシコでの暮らしを選んだ。 そのナデシコでの生活へのルリの想いの強さは終盤の思い出と引き換えになってしまう、 演算ユニット破壊案を否定する時にも垣間見る事が出来る。 終戦後はルリの行き先を巡ってユリカとミナトが争った末に、ミスマル家に身を置いていた。 しかしコウイチロウとの親子喧嘩の末に家出を決意したユリカに連れられ、アキトの家に転がり込んで3人で家族のような生活を始める。 アキトのラーメン屋台を手伝う際にはチャルメラを吹いたりした。 この頃より身近な異性であるアキトに対して淡い感情を抱くようになるなどの矢先、 飛行機事故でのアキトとユリカの突然の死(実は事故に見せかけて火星の後継者に拉致されていた)によって、 深く塞ぎ込んでしまい、その間はオオイソのミナトとユキナの家で過ごしていた。 しかし時間を重ね、またサブロウタやナデシコB・C副長補佐であるハーリーことマキビ・ハリと出会っていく事で立ち直り、 ミナトの家を離れて軍に復帰し、ナデシコBの艦長として活躍していく事になる。
劇場版では16歳に成長しており、同作の主人公を務める。
ナデシコBとナデシコCの艦長で、階級は少佐。 劇中に至るまでナデシコBの艦長として幾多の事件を解決し活躍していた。 世間では「史上最年少の天才美少女艦長」と呼ばれ、大人から子供までもが知っている人気ぶりである。 またアララギ艦隊には艦長のアララギやその部下達から「宇宙の宝」「電子の妖精」と称されていた。 ただ、彼らに限らず火星の後継者の北辰やヤマサキ・ヨシオ博士までもが、ルリを「妖精」と呼んでいたりする (電子の妖精も世間的な愛称なのか、それとも誰もがルリを見ると妖精を強くイメージするのかは不明)。 最後には何も言わず姿を消したアキトに対して帰ってくる事を信じ、帰ってこなければ大切な人だから追っかけると公言する。 この劇場版公開に合わせ、警察庁などとのタイアップでルリをイメージキャラクターとしたシートベルト着用促進ポスターが作成されている。
年齢:22歳
身長:163cm 体重:50kg 3サイズ:B90・W58・H86 特技:水泳(インターハイに出場した経験がある) 好きな食物:九州ラーメン 嫌いな飲み物:牛乳
「サンキュー、ルリルリ!」
両親は健在だが、離婚済み。兄が一人いる。
色気を振りまく悩殺美女で、服の露出度も高く派手な性格を思わせる容姿だが、 実際には恋も仕事も家庭も大切に出来、それらを守れる程精神的に強い女性。 才媛で母性を含んだ面倒見の良さも持ち、本編中でも度々鋭い指摘を発言していた。 なお、ルリを「ルリルリ」と呼び始めたのはミナトである。
勤務態度は不真面目でなにかと理由をつけてはちゃっかりサボっている。
ゴートといつの間にか恋仲となっており、人目を憚って愛を育んでいたがルリ達にバレてしまう。 真剣に結婚を考えていたゴートがミナトの身を案じてナデシコを離れるよう転属を働きかけていた事を聞かされ思い悩む。 その直後、メグミが白鳥九十九を匿っている事を知り二人に協力するのだが、その一件でゴートと対立し破局してしまう。 脱出のために人質にされながらも紳士的で純情な木連の優人部隊少佐・白鳥九十九に好意を持ち、彼と恋に落ちる。 ナデシコの人々を知った九十九は和平を働きかけようとするのだが、主戦派の陰謀により凶弾に倒れてしまう。 九十九の死から立ち直れず自室に引き籠もってしまうが、ユキナに励まされて立ち直る。 戦後、彼女を引き取り、共に暮らす事になる。 なお、教員免許を取得しており、退役後はオオイソシティーで高校教師をしており、担当科目は数学。
劇場版では、ルリの呼びかけに応え、再びナデシコに乗り込む事になる。
操舵技術は一流で、シャトルで敵部隊を突っ切るという荒業を成功させている。
年齢:20歳
3サイズ:B87・W57・H85
「世界平和より思い出か。
結局みんな個人的事情ってやつよね。 すてきな自分勝手ってとこかしら。」
ナデシコが火星からの帰還後、乗艦してきた副操縦士。その正体はネルガル会長秘書である。
担当声優は 永島由子 女史。
非常に上昇志向の強いエリート志向のキャリアウーマンであり、いずれはネルガルのトップに立つという野望を抱いている。
自らの出世のためならば他人を犠牲にする事も厭わない。 基本的には真面目な委員長タイプで何かと口うるさく、仕切りたがる。 思い通りにならないとすぐにヒステリーを起こし、一応上官であるユリカに対しても怒鳴り散らす事が多かった。
自分とは正反対な生き方をするナデシコクルーとは事あるごとに対立ぎみであったが、最後には彼らの生き方にも多少は理解を示すようになった。
好きな男性のタイプは恋愛より仕事ができる人。 ネルガルの発展と自らの出世のために、最初はアキトを貴重な生体、ボソンジャンプのモルモットとしか見ていなかったが、 いつの間にか異性として意識するようになっており、メグミと入れ替わる形でアキトに好意を寄せ始める。 実はコスプレ趣味があり、対ナナフシ作戦で「20世紀中ごろのヨーロッパの陸軍士官」のコスプレをしたブリッジクルー達を見て思わずときめいていた。 終戦後は宇宙開発部の部長を努める傍ら、会長のアカツキ・ナガレの命により救出されたアキトの世話をしながら、 アキトが黒衣の復讐鬼へと変貌してゆく様を見続けた。その際にアキトと男女の関係にあったとも取れる事を仄めかされている。
年齢:17歳
身長:155cm 体重:45kg 3サイズ:B78・W56・H84 好きな食物:高級料理 嫌いな食物:ゲテモノ全般
「独りじゃないですよ。ウフフ…。
ううん。誰だって、甘えちゃいたい時あるもん」
ナデシコの通信士を務める。
担当声優は 高野直子 女史。
元声優で、第19話で声優になる以前は看護学校に通っていた事も明らかになる。
両親は健在で農業をしており、姉が2人いる。今時の女の子らしく要領がよくちゃっかりしている。 人の死に関して落ち込んでいた所をアキトと共感していい仲になり、アキトに積極的なアプローチをかける。 ユリカの気持ちを知りつつもはっきり恋敵と認め、これみよがしにアキトに迫って嫉妬を煽ったり、 心ない一言でユリカを傷つけたりしていた。こうした態度をルリからは「意地悪」と評された。 アキトを巡ってユリカと恋の鞘当てを繰り返し、アキトと一緒に居るため仕事をほっぽり出す事もしばしば。 親密になるために劇中劇であるアニメ作品『ゲキ・ガンガー3』のビデオを見て研究していた。
アキトがヨコスカ基地で戦力外を通告された際、辞表を叩き付けて共にナデシコを離れる。
アキトがナデシコを守るためにボソンジャンプで月に飛んだ際にナデシコに戻るが、 乗機を撃墜されてナデシコに密航していた九十九と知り合ってしまう。 ミナトと共に九十九を匿うのだが、事態が発覚した際に人質にされ木連に迎えられる。 そこで戦争の背景にある真実を知ってしまい、九十九達に同情を寄せるようになる。 敵が同じ人類と知り、かえって憎悪を募らせたアキトに付いて行く事ができなくなり、自分から別れを切り出した。 終戦後は、再び声優業に復帰し、アイドル活動もして人気を博す。 反戦ムードの高まりから元軍人(ナデシコは一時軍所属であった)である事を隠すため、 「メグミハラ・レイナ」と言う芸名で芸能活動をしていたが、後にナデシコクルーの行動が世間に評価され元の名前に戻している。 料理の腕前は不明だが、ユリカの作った夜食を食べて気絶したアキトが、 彼女が作ったブレンド茶を飲んでまた倒れたため、上手とは言えないようである。
「ご都合主義と笑わば笑え! しかし見よ!
見よ、この燃える展開! このメカニック!」
ナデシコの整備班班長兼管制官。老け顔だが29歳である。
担当声優は 飛田展男 氏。
町工場を経営しているが、所謂「裏の改造屋」としての技量を買われスカウトされる。
メカいじりへの愛と情熱と技量は人一倍のマッドエンジニアで、模型趣味のオタクという側面も持つ。 事ある毎に「こんなこともあろうかと」と言えるチャンスはないかと日夜目を光らせており、 いざ実際に言えた時には「一度言ってみたかったんだ、この台詞!」と感無量の様子だった。 とはいえ、艦の区画ごとにディストーション・フィールドで隔離しダメージコントロールを行う「ディストーション・ブロック」、 相手のディストーション・フィールドを無効化・貫通するエステバリス用の白兵装備「フィールド・ランサー」など、 彼の開発した「こんなこともあろうかと」で命拾いした事は少なくないため、彼の装備開発における少々の使い込みは黙認されていた (趣味に走り過ぎて明らかな失敗兵器を作り上げたXエステバリスのケースについては流石にお叱りを免れなかったようだが)。 なお、既婚者であり妻一人子供三人の五人家族。ナデシコには単身赴任という形になる。 エステバリス・パイロットのアマノ・ヒカルとは趣味が合う関係で交流が多かったが、異性としてアプローチ(つまり不倫である)した結果、 「趣味と恋愛は別」とフラれてしまい、以後交流は自然消滅する形となった。 劇場版で参戦した際は、いかにも過酷な過去を思わせる疵顔で登場したが何という事はない。 かつての仲間との合流の件で、嫁さんと盛大に夫婦喧嘩して引っかかれた傷であった。 もうすぐ第五子が生まれるっていうのにまたフラッと出て行こうとしたんだから当たり前である。
ネルガル重工からの出向者で、戦闘指揮担当。32歳。
担当声優は 小杉十郎太 氏。
軍隊経験を買われて抜擢された。乗艦している際は制服ではなくいつもスーツ姿である無表情の厳つい男。
アカツキにカチコチと言われていたが実は食えない人物で、ネルガルとの契約に反してミナトと交際していた。 プロスペクターから報酬を提示された際にはすかさず「税抜きですか?」と尋ねたり、 アキトを臨時パイロットにした際も「コックより給料はいい」などと発言しており、見た目と異なりストイックではない。 白兵戦では重火器を手に戦う。
劇場版ではネルガルシークレットサービスに所属し、月臣と共に誘拐されていたアキトを救出していた。
また、サブロウタがルリの警護に着任してからもしばらくは月臣と共に彼女のガードに就いていた。 なお、月に向かうシャトルで「堀井豪人」(ほりい ごうと)という漢字表記も見られた。
ちなみに、『スパロボ』では何故かハブられやすく、
『J』に至ってはオリジナル主人公であるカルヴィナ・クーランジュにポジションを取られてしまっている。
「そうですか……あなたも大変ですね」
ネルガル重工からの出向者として艦内では会計・監査役を担当した。43歳。
担当声優は 小野健一 氏。
本名は不明(「プロスペクター」は「山師」と言う意味であり、本人も「ペンネームのようなもの」と答えている)で、
艦内では「プロスさん」と呼ばれている。 高度な能力を持つが性格に問題があるナデシコクルーの人選を担当した人物でもある。 ノリは軽いが計算高く切れる人物で、重要な局面では度々その鋭さや意志の強さを覗かせる。 会計担当らしく経費絡みの話にはうるさく(これは名前の由来である心理学用語に起因している)、 何故か電卓ではなくソロバン(宇宙ソロバン)を愛用する。 ナデシコを取り戻す際、率先して行動を起こし、肉体的な強さを披露したり、ラーメン屋台を引いたりと芸達者な一面も見せた。 以前ネルガル重工火星支部司令代行をしていたが、それ以外の過去も不明であり、本作品で一番謎の多い人物。 口ではネルガル社の利益ばかりを主張しているが、会長秘書であるエリナがクルーとして乗り込んだ際には真っ先に疑惑を抱き、 上層部が隠している事実を暴露するよう仕向けた。かつてはネルガル本社のコンピューターにハッキング(クラッキング)を掛けた事もあった。 劇場版ではクルーの再勧誘の他、メグミと艦内食堂の女性従業員達5人で結成したアイドルグループ、 「ホウメイガールズ」のバックバンドのギター役として参加していた。
「嫌な奴の方がいいよ、戦って死ぬような奴はさ」
メインは中華だが、瀕死の兵隊が食べたがったパエリアをうまく作れなかったという苦い経験から世界各国の料理を学んでおり、
食堂にも世界中の調味料を備えて作れるように準備している。 基本面倒見の良い女性であるが、先にも述べたような従軍料理人としての経験も長く経たためか「新しく来るのは嫌な奴の方がいい」と愚痴る場面も。
劇場版では艦を降りて「日々平穏」という自分の店を構えた。
なおキーボードも弾けるらしく、ホウメイガールズのバックバンドにも参加していたりする。
彼女も何故か『スパロボ』で出番を省略されやすく、名前を呼ばれるシーンしかない事もちょくちょくある。
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| + | 武装・必殺武器 |
相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩き付ける
その威力は敵の巨大ワープ装置チューリップを一撃で消滅させるほどだが、ディストーションフィールドを展開した相手には効き目が薄い。
発射口は艦体両翼の先端部にある。
艦体先端部に2門装備。
自艦の周囲の空間を歪ませ、敵の攻撃を逸らすバリア。
自らを守る盾であるが、TV第6話ではナデシコクルーと視聴者に地獄を見せる引鉄となる。
人型の艦載機。エネルギーを母船から常に無線供給する事で小型化を実現した。
逆に言えば行動範囲に制限があるが、あくまでもナデシコの護衛扱いなので問題ないのだろう。 本作の主役メカはあくまでもナデシコである。 |
| + | 外部出演 |
『スーパーロボット大戦』シリーズでは『A』で初参戦。
高火力のグラビティブラスト(しかもMAP兵器版もあり)とバリア能力としてのディストーションフィールドの恩恵もあって、 シリーズ通してロボット兵器顔負けの活躍が可能な母艦として存在感を発揮している。 またエステバリスは本艦からの重力波ビームでEN全開できる(代わりに武装のEN消費が激しい)ので、 原作再現として当然ではあるが基本セット運用になる。
その『A』では初参戦らしく、
ディストーションフィールドがグラビティブラスト(専用のG属性が設定される)とビーム兵器はある程度高ダメージまで無効、 それ以外は問答無用でダメージ半減という鬼のような性能で優遇されている。 だがグラビティブラストよりビームの方が防げる値は低い(しかも軽減ではないので超えればダメージは丸々素通しな)ので、 高威力ビームが弱点という原作からすると真逆の欠点ができてしまい、 特にネオ・ジオンは強力なビーム兵器に恵まれたMS・MAが多いので要注意となってしまった (逆説、木星蜥蜴=木連を相手にする場合もハイメガランチャー等の高威力ビーム兵器が重宝するのであるが)。 しかも攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが尽きてしまう。 少しでも消費エネルギーを何とかしたいならプロペラントタンクSで回復するか、(ミサイル限定の効果だが)ジャマーの強化パーツが欲しい所。 火力は高いものの、ユリカが命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので、安定性には欠ける (比較対象となるUCガンダム旗艦の艦長であるブライト・ノアは、 同作では消費は重いが「熱血」「必中」等を纏めて掛けられる「奇襲」が使えるので、尚更貧弱に見えてしまう)。 サブパイでフォロー?(ブライトの方もそうだが)艦長のユリカ一人乗り扱いだからそんなものはない(ルリはランダムでカットイン入るが)。 一応、これらの難点は『A』の目玉システムである援護や信頼補正でカバー可能ではある。
シナリオ面では原作で正規軍を無視して火星に出発したエピソードの再現で、
主人公達ロンド・ベル隊とは当初は敵(正確には黄色アイコンの第三勢力)扱いになる。 またもう一隻の母艦を担うブライト艦がストーリー中で墜とされてしまい、乗り換える次の艦を受領するまでの間、 一時的にナデシコ単艦で賄う事になるのだが、しかして『スパロボ』のロンド・ベル隊はMSのみならず古今東西のロボが集まった大所帯。 当然と言うかまともに全機を艦載できるはずもなく、強引に格納した結果出撃が大渋滞するトラブルを巻き起こしてしまう。 そんな中『闘将ダイモス』の主役機ダイモスはトレーラー車に変形できる(というか元が火星開発用のトレーラーを改造した)ので、 隙間を縫っていち早く出撃できた、というダイモス(の戦闘能力に寄与しない変形機能の意義)を引き立てるイベントにもなっている。 ちなみに「機体サイズもバラバラ、規格外のロボ達をどうやって母艦に艦載するか」というのは、 『スパロボ』における演出面でのシリーズ通しての命題でもあったりする(宇宙世紀ですら艦載できない機体があったし)。
PSPリメイク版『A PORTABLE』(以下AP)ではかなり気合の入ったカットインが見られる。
ユリカに「必中」が追加されたが、リメイク前は「愛」だったのが「献身」になってしまい、 安定性は相変わらず欠けたままになってしまった (「愛」はリメイク前が全味方機のHP全回復の支援系であったのが、リメイク後では「熱血」「必中」「幸運」等の纏め掛けに変更されたので、 やはり不満にも思いやすい事だろう。 しかし、カスタムボーナスが極めて強力であるため、フル改造の価値はリメイク前以上にある。
『IMPACT』では精神コマンドは最大5人分が使えるが、「必中」「集中」「熱血」「魂」やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、
ボス戦はもとよりマップ兵器で広範囲攻撃しようにも、思いのほかダメージを与えられず難儀しやすく、 G属性に強い代わりにナデシコもディストーションフィールド相手にダメージを与えにくいが、 ミサイルがP兵器になったのでユリカの統率スキルを活かし易い。原作再現シナリオでの強制出撃の機会が多いが、 正式加入した後でもちょくちょく離脱するので、強化パーツや経験値を与えにくいのが困りもの。
戦艦単体で見る分には非常に強力であり、
Yユニット装備後になると歴代スパロボで唯一無二の被ダメージに上限が付く(通常3000、防御時1500)能力、 「ディストーションブロック」まで増えてカチカチになるが、グラビティ・ブラストの燃費が異常に悪く、加えて戦艦故に回避など到底無理なので、 ディストーションフィールドで毎回ENを20消耗する部分はパーツスロット2では補強し切れず、V-UPユニットの恩恵にも与れない。 Yユニットに至ってはディストーションブロックにより更にENが減る上、最強武器のMAP兵器相転移砲がEN消費120という化け物燃費のため秒で枯渇する。 にも拘らず精神コマンド要員に攻撃系精神を持つ者がいないため、火力に関しては全部ひっくるめると戦艦でも下位になる他、 命中・クリティカル補正が全体的に低く、スキルコーディネイトで補正するにしても、今度はユリカの上書き不可な「ナノマシン処理」が邪魔になる (この「ナノマシン処理」技能だが何の効果も無い。強いて言うならエステバリスに乗り換え可能なのがそれにあたるか。 一方で精神コマンドで消費するSPを増やせる精神エナジー装置はパイロット全員に効果がある上に複数装備しても累積するため、 総じて壁役やサポート役に適しており、火力に期待するとEN問題が終始付き纏うのでお勧めし辛い。
サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。
第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外されるプロスペクターをサブパイロットで使えるようになる。 また、ルリを艦長にできるが、能力値的にユリカとは誤差の範囲で互角。 しかし、ユリカは強気で精神ポイントが高く統率スキルなどもあるので、ルリに艦長をさせる意義には欠ける。 一応マップ兵器の戦闘アニメ中に台詞量が減る可能性があるのと、特殊技能を好きにできるという利点はあるが。 また原作再現でユリカとジュンはエステバリスにも乗り換え可能になっている。 少しややこしいが、ジュンとルリはのりかえ→サブパイロットでナデシコに再搭乗でき、メインパイロットだと乗り換えに制限がある。
『R』では初めて最初から味方となる(といっても序盤は未来の時代のため劇場版のナデシコBであり、過去に飛んでからになるが)。
ディストーションフィールドは『A』から効果が丸ごと半減と露骨に弱体化されたものの、 相転移エンジン搭載の設定に則り、EN回復が付加されている。 ユリカが「愛」(上述した複合系だが、この『R』で初採用の仕様)を修得するので、 ナデシコのMAP兵器を活かしやすく、以降もこれが強みとして定着していく。
『J』ではユリカとルリを乗り変えでメイン・サブの入れ替えが可能。
本作以降は「ナノマシン処理」にあたる技能として気力上昇と共に能力値の上がる「IFS」が採用されており、 ルリはIFSスキルを持っているのがオイシイが、性格が「冷静」で被弾時に気力が下がるのが難点。 ディストーションフィールドはグラビティブラスト及びビーム以外は一定量ダメージ軽減されるようになったので、 少ないダメージならばいなせるようにもなり、さらにミサイルが移動後使用可能、 おまけにクルー5人分の精神コマンドが使えるため、同作における最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。 同じくサブパイロットがいた『IMPACT』とは違い、「必中」や「熱血」も使えるようになっている。 『第3次α』以上に力を入れた原作再現のせいでどんどんサブパイロットが歯抜けしていくので比較対象にもならない… なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「命中率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐ事ができる。
『W』では第1部のみ登場しており、第1部のEDによるとヴェルターの旗艦という扱い。
原作シナリオ終了後にYユニットを演算ユニットごと木星の海に沈めてしまうので最終話では素のナデシコに戻っている。 最後は味方を援護すべくゾヌーダロボに接近し、物質昇華されて撃沈する。 『J』と比べると、初期ENが270から230に減った上にグラビティブラストの燃費が40から50に悪化。 さらにサブパイロットからミナト達がいなくなる、ユリカとルリの艦長入れ替えの撤廃などで大幅に弱体化してしまっている。 尤も第2部からの後継艦になるナデシコB(C)もサブパイロットは一人だけなので、 シナリオ進行したら精神コマンド方面が弱体化するガッカリ感は味わわずに済んで良かったとも言える (ちなみにアークエンジェルも当初からサブパイ一人だけになり、離脱するが別のサブパイに交代という形に収まっている)。 また第2部では劇場版ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦するが、 なんとユリカが「自分が乗る艦だから、ナデシコで」との事で、ブラックサレナの母艦ユーチャリスを強引に改装したという設定。 このため性能は第1部と変わらないが、ユーチャリスを操艦していたラピスがユリカのサブパイロットになるという、 非常に珍しいコンビが結成されている。 (元々無口キャラであるのと、声優がアイドル時代の仲間由紀恵女史だったという大人の事情も重なっているため。 実際後にスマートフォン用の『DD』でラピスが実装されるも常時無言で、『DD』運営が「配役の方の収録が困難だったため」と謝罪する事態になった)
『Card Chronicle』ではメガノイドと木星蜥蜴に侵略された火星から人々を救出するために、
オーブ(コズミック・イラの独立国家)の民間企業で建造されており、ウズミ・ナラ・アスハもそれに関わっていた。 第28話「「男らしく」でいこう!」にて、ウズミが犠牲になる事によって地球から脱出したアークエンジェル隊と共闘して自軍に参加する事となる。
Cosmic Chronicle第8章「世界の歪み」では、佐世保に寄港していたナデシコがアロウズに接収されそうになり、
それを阻止するために味方であるプトレマイオス2および黒の騎士団が佐世保に襲撃を掛けた。 そして、ナデシコクルーが彼等に呼応した結果、見事奪還に成功する。
『BX』では母艦ユニットとして初めてパッケージイラストを飾っており、序盤からプレイヤー部隊の母艦として登場。
『J』から久々にミナト、メグミがサブパイロットとして復帰し、精神要員が4人まで増えた(ただしシナリオ上離脱する期間も)。 グラビティブラスト使用時には艦内のカットインが入るが、 シナリオ上離脱中のメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが外れる芸コマぶりを見せている。 ディストーションフィールドに加えてユリカがIFSスキル持ちになっているのと、 不屈バグ(バリア持ちがダメージを一発限り1/8にする「不屈」を使うと、バリアを破られない限り永続してしまう)のおかげで、 素の装甲がそんなに高くないにもかかわらず、戦艦では随一の防御力を発揮できる。 さらにIFSスキルでの能力上昇に加えて宇宙適応Sも合わさり、回避も結構できてしまう。 (おまけに通常の出撃枠を使っても出撃できる)ので、『BX』は戦艦ゲーとも言われる…かもしれない グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしているが、 その分だけYユニット接続後のMAP兵器版相転移砲(範囲指定型)のありがたみが増したとも言える。
第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。
それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため援護防御すら不可能なので、精々味方機の運搬ぐらいしかできない。 あくまでTV版時代なので、IFSで操艦はできてもユリカのように艦橋で指揮はできないという事だろう。 ちなみに能力値自体はユリカメイン時と変わらない。 IFSスキルはユリカ自身のものではなくルリのものを便宜上反映した疑惑がある
なお他にシナリオ面では、ユリカの父であるミスマル提督が、ELSとの対話成功に際し
「我々は戦うだけの兵器に、せめてもと思い花の名をつけた」と、ナデシコを含めた兵器のネーミングについて言及する台詞がある。 『ガンダムUC』が参戦している『BX』では過去の宇宙世紀の出来事が全て有った事になっているのもあって、 某開発計画をも含めたものとも思わせるのが中々唸らされる所だろうか。 また、敵組織の設立経緯が似ているためか『ガンダムAGE』との濃密なクロスオーバーも多く見られており、 アキトが『AGE』側のキャラであるジラード・スプリガンと交流を持ったり、『AGE』最終決戦の原作再現の際には同時に熱血クーデターも発生した程。
なお、劇場版が単独で参戦している『MX』と『V』でも名前のみ登場。
『MX』では原作同様に火星の後継者が回収してアマテラス内に隠されていた。 『V』ではイネスらネルガル調査隊が発見するも、そこを火星の後継者に襲撃される。 そこから逃げようとイネスがボソンジャンプを行った結果、演算ユニットごと宇宙世紀世界へと転移してしまった。 その後、YユニットのみナデシコCに移設され、ナデシコCが相転移砲を使えるようになった。 |