「弱ェと言われてとりみだす奴ァ 自分で弱ェと認めてる証拠だ」
『週刊少年ジャンプ』連載の尾田栄一郎作の漫画『ONE PIECE』の登場人物。
「東の海編」の「バラティエ編」で登場する。
通称「首領パッチ首領・クリーク」「ダマシ討ちのクリーク」。
東の海において、50隻の船と5000人の兵力という最大級の規模を誇る海賊艦隊の提督を担っていた。
元々は何らかの理由で監獄にぶち込まれていたらしいが、海兵に成り済まして脱獄し、
海軍の軍船を奪いクリーク海賊団を立ち上げ、海軍旗を掲げ海軍に成り済まし安心している街を襲ったり、
白旗を上げたり、無害な商船を装ったりしながら敵船を襲うなどのダマシ討ちを繰り返し、
現在の勢力まで成り上がったという。
主な部下は戦闘総隊長のギン、自称
伊達男の盾男パール。
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作中での活躍 |
本編時点では艦隊を率いて「偉大なる航路」に挑むも、入って七日目に 王下七武海の一人 ジュラキュール・ミホークに遭遇し、
彼の「ヒマつぶし」で艦隊を壊滅させられてしまい、這う這うの体で「東の海」に逃げ帰って来た。
この時のクリーク海賊団は食料も底をついて、クリーク自身も含めて飢餓に苦しみ、とても海賊活動どころではなく、
別行動を取っていた部下のギンの帰還で当時 サンジが働いていた海上レストラン「バラティエ」の存在を知り、
非常に弱弱しい態度で下手に出て土下座しながら食べ物を分けて欲しいと願い出るが、
いざサンジから食事をもらうと豹変し、バラティエの船の乗っ取りを宣言するという、恩を仇で返す行為を平然と実行
(クリークの騙し討ちは有名なので他のコック達は食料の提供を拒否したが、かつて壮絶な飢餓を経験したサンジとゼフが承知の上で食料を譲渡した)。
これによりバラティエのコック達及びバラティエの船をぶっ壊した賠償のため雑用として働かされていた ルフィと対峙する事になった。
ルフィとの対決においては多種多様な武器と戦法を用いて一進一退の攻防を繰り広げるが、
どれほどの武装を用いてもルフィの「腹にくくった"一本の槍"」こと信念は折ることができず、
最後はゴムゴムの大槌を受けて倒れる。
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「おれが最強じゃねェのかァ!!!
誰も おれに逆らうな!!!!!
「やめて下さい首領!!!!」「そんなに叫んだら体が…!!!!」
今日まで全ての戦闘に勝ってきた!!
おれの武力に敵う
ものはありえねェ!!!!
おれは勝ち…ガ…勝ち
続ガ…ア!!!!勝ち」
「首領を抑えろ!!!!もう意識は失ってる!!!!」
「おれは最強の男だ」
己の武力に絶対の自信を持っていたクリークは敗北の事実を断固として受け入れず、錯乱。
部下の静止も無視して暴走したが、ギンの一撃を受けて再び倒れた。
アニメ版でのこのシーンは静止する部下を薙ぎ倒す描写がされている他、倒れていたクリークが逆再生のように起き上がったりもしている。
その後長らく安否は不明であったが、エッグヘッド編のベガパンクの全世界中継の際に、
僅かながらクリークらしき人物がギンやパールらしき人物と共にさり気なく書かれていた。
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戦闘能力 |
特筆すべきは全身に纏ったウーツ鋼の鎧と、それに内蔵した圧倒的な武装。
鎧の強度は砲弾の直撃を受けてもびくともしないほどに高く、加えて仕込み武装も銃、 火炎放射器、 パイルバンカー、
モーニングスター、 ダイヤモンドの メリケンサック、裏に剣山を仕込んだマントなど多種多様。
特に恐ろしいのが両肩の肩当を合体させて形成する、1トンの重さを誇り触れると爆発する機能を持つ大槍「大戦槍」と、
小さな町なら一発で滅ぼせると自負する 猛毒ガス弾「M・H・5」、「M・H・5」を使うと見せかけた騙し討ち用の炸裂手裏剣。
加えてクリーク自身の戦闘力も高く、上述の1トンの重さがある大戦槍を棒きれか何かのように振り回したり、
小型船の突進を片手で止める腕力を備えている。
これほどの実力を持ちながら、騙し討ちや人質など 卑怯な手段も厭わないのが恐ろしい所。
クリークの言う「武力」とは身体能力的な強さも含めて、こうした「相手を殺す手段を多く備えている事」を指していたのだが、
どれだけ他者を殺せる武装を多く所持していようがこのようなクリークの「ただ殺すのみを目的とした戦い」は、
死さえ脅しにならない「信念」という武器を持つ本物の海賊には文字通り恐れるに足りないものでしかなかったのである。
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余談 |
「ゼフが偉大なる航路で活動できたのは悪魔の実の能力者への対抗策となる何かがあったからだ」と仮説も立てており、
後年に覇気の設定が登場すると同時に(ゼフが覇気が使えたかどうかは明言されていないが)観察眼は決して悪くない事も垣間見えた。
しかし、この際ガレオン船を両断するミホークの非常識な実力を「悪魔の実頼り」と決め付けており、
「偉大なる航路」で覇気、つまり特別な能力というより「ただの技術と技量」により船や戦艦を両断する剣士がバンバン現れている事から、
ファン視点で「やはりクリークは偉大なる航路のレベルそのものをはき違えていた 井の中の蛙」と評価されている。
また、 ナミの故郷や周辺の町村に圧政を強いる アーロン率いる魚人海賊団の説明で「個人の実力はクリーク以上」と早い段階でインフレを起こしている。
もっとも、「偉大なる航路」に入ってすぐに作中最強クラスのミホークと遭遇は、ほとんどの海賊には突破は無理だろう。
情報があったところで避けられたかは怪しいものである。むしろ運が悪かった。
Netflixの実写版では、出番こそあるが尺の都合でバラティエでルフィと戦う一連の下りはカットされるという憂き目にあった。
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ゲームでのクリーク
ゲームでは『グランドバトル』で初登場。
素早さは最低クラスだが防御力が高く、攻撃の威力やリーチにも優れている。
必殺技は
盾から発射するニードルマシンガンを命中させたのち仕込み銃を掃射する「ニードルマシンガン~一斉射撃」、
部下のギンがトンファーを振り回しながら突撃する「召喚ギン」、
ニードルマシンガンを命中させたのち毒ガス弾で追撃し、相手を毒状態にする「ニードルマシンガン~MH5」。
『2』でも同様の性能。
AIの仕様で、CPU戦ではニードルマシンガンをガードされやすく、着地を狙って撃つ必要がある。
本作でも基本は素早さが遅く、召喚と広範囲の大戦槍を振り回す攻撃で立ち回るのは変わりないのだが、
ダッシュ攻撃の66○の派生が
発生6
Fという、
予備動作モーションのあるダッシュ攻撃では最速を誇る、クリークの性能のコンセプトと剥離している速さであり、
最強争いをしているシャンクスの
立ち回りへの明確なメタとして機能する。
その結果大規模大会にて参加者の過半数を占めたシャンクス使いをなぎ倒し決勝まで登り詰め、クリークの可能性を示している。
しかしながら最強争いの一角であるチョッパーの立ち回りには明確な回答を持っていないのでどこまで詰めても最強にはなり切れないのが惜しい所である。
『3』では出番無し。
『グラバトラッシュ』ではプレイアブルキャラクターとして復帰、『3』以前は出番に恵まれなかったパールを
召喚できるようになった。
「戦闘に要るものは"殺す手段"それだけだ
それが「武力」だ!!!!人間のな!!」
MUGENにおけるクリーク
Mikel8888氏により『
JUS』風
ドットで製作された
MUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが公開中。
近接攻撃は槍やモーニングスター、遠距離攻撃は火炎放射や弾丸による攻撃があり、
ちびキャラながら距離問わず戦えるオールラウンダーなキャラとなっている。
特に投げ技は鉄の網を投げて拘束するため、当たり
判定が広い。
超必殺技では「M・H・5」で、一定範囲でスリップダメージを起こす。
AIもデフォルトで搭載されている。
「"最強の装備"と"最強の力"こそ
最高の「武力」だとわかったか!!」
出場大会
最終更新:2025年04月05日 15:18