所属:王下七武海→フリー→「クロスギルド」大幹部
年齢:41歳(超新星編)→43歳(新世界編)
誕生日:3月9日(ミホーク=3,9)
身長:198cm
星座:うお座
血液型:S型(現実におけるO型)
出身地:不明
懸賞金:35億9000万ベリー
好物:赤ワイン
「"柔"なき剣に強さなどない」
尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクター。
担当声優は
青野武
氏だったが、氏の没後は
掛川裕彦
氏が演じている。
友蔵おじいちゃんが学校の先生に…
ちなみに青野氏は劇場版『ONE PIECE』における常連声優の1人でもあり、2009年公開の『STRONG WORLD』まで毎回何かしらの役で出演していた。
また声優の交代前後でかなり印象が異なるキャラになっており、古豪感溢れる青野氏版とクールな掛川氏版とでそれぞれに根強いファンが存在する。
作中でも極めて珍しい単独行動の海賊で、大きい筏で一人航海している。
世界政府から海賊行為を認められた王下七武海の一人(ちなみに七武海で初めて登場したのもミホークである)で伝説の剣豪として知られており、
その鋭い眼光から
「鷹の目」の
異名で呼ばれている。
クリークが率いる50隻の艦隊を
「ヒマつぶし」と称して壊滅させる等、桁外れの実力を持つ。
背中に背負っている大剣は
恐竜が踏んでも1ミリも曲がらない程の硬さを持つという黒刀の一種「夜」。
彼の
身長程もある長さで、本人曰く「世界最強の刀」。
海賊と言っても本人は
ただ強者との戦いを求めて航海しているだけで、特に海賊行為らしい事はしていない
(上述したクリーク海賊団の件は海賊に怯える
一般人からすればむしろ善行とも言えるだろう)。
そのため、読者から「そこまで悪い事してないよね」と言われる事も多い。
ミホーク本人も「平穏な暮らしを望む」と公言しており、野心や富には無関心な姿勢を取っている。
尤も、そうした言動とは裏腹に決闘好きかつ好戦的な側面も劇中では垣間見せており、
おまけに弱者であろうと売られたケンカは買うタイプな上に、
たった一人で艦隊を壊滅できる事を考えれば
海軍が彼を危険視するのは当然だろう。
本編時点ではクライガナ島シッケアール王国を住処としており、そこでワインを飲んでいる事が多い。
しかもそこでの普段の食材は自給自足で栽培していた模様。
海賊として名を上げる前の詳細な来歴は長らく明かされていないものの、
ワノ国編終了後に明かされた話では、王下七武海に任命される前は「海兵狩り」の二つ名で恐れられていたらしく、
加えて
サー・クロコダイル曰く自分の同類で「他人を信用しない」らしい。
作者は単行本の読者質問コーナーでこの点について尋ねられた際に、
濁しながらも「海兵を恨むような過去がある」「大きな裏切りにあった」と返答しているが……。
明確な戦闘シーンが少ないだけでなく、主に活躍した頂上戦争編を含めてそれらの出番で披露した攻撃が、
技ですらない通常攻撃だけであり、新世界編以降も未だ強さの底が見えない。
ただ、左腕があった頃の全盛期の
シャンクスと互角だったという発言があり
*1、
後述する懸賞金の査定額も含めて、単体では四皇クラスかそれに準ずる実力者なのは間違いない。
+
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原作ネタバレ |
初登場時に ロロノア・ゾロとの戦いを挑まれるが、最初は東の海が最弱とされている領域という事もあり、
「これ以下の刃物は持ち合わせていない」という理由で、首にぶら下げている十字架のペンダントに仕込んだナイフで戦いこれでゾロの三刀流を防ぐ。
しかし諦めずに立ち向かうゾロの意地に魅入られ、黒刀で戦い決着を着ける。その後、ゾロの成長に期待して去っていった。
この戦いはすぐ近くにいた ルフィも、手を出さずに見守っていたほどだった。
「背中の傷は 剣士の恥だ」
「見事」
このやり取りの後は心なしかテンションが上がっており、ゾロだけでなく耐えていたルフィの事も称え、
シャンクスの酒盛りに立ち寄った時に彼らの事を話している(その際に、以前にシャンクスからルフィの噂を聞かされた事を示唆している)。
以降はしばらく出番が無かったが、「アーロンパーク編」の冒頭にて賞金稼ぎのヨサクとジョニーが王下七武海の説明をする際、
ミホークもまた七武海の一人である事が明かされ、この章のボスである アーロンに関わる魚人の七武海 ジンベエの話に移っているなど、
読者に七武海という存在の強大さを伝える役割を担っていた。
「頂上決戦編」では七武海全員(実際は逮捕されてたり抜けた連中などがいるので来れる5人全員の意味)の招集に伴い参戦。
白ひげ海賊団5番隊隊長「花剣のビスタ」と戦いになるも、戦況の変化に伴いお互いに勝負を預けた。
その後、くまの手によってクライガナ島に飛ばされたゾロと再会。
ゾロの「ミホークを越える為」という熱意に応え「新世界編」に入るまでの2年間、彼に修行をつけた。
その間は同じくクライガナ島に飛ばされていた ペローナと3人で奇妙な共同生活を送っていた模様。
そして2年経って彼を送り出した後は、ペローナや原住生物のヒューマンドリル達と共に島を開墾するなど本気で隠居を考えていた節も見られたが、
後の展開で世界政府の方針で 王下七武海が廃止され、海軍に追われる立場になった後も「武者ぶるいがする」と喜びを感じていた。
その後は、クロコダイルと共にバギーに協力して「クロスギルド」に加わった事が報道されたが、
これはクライガナ島から転居する準備していた所、クロコダイルからそして「誰も信用しない」という共通項を理由にクロスギルドに勧誘を持ちかけられ、
新しいアジトを探す手間も省けるため承諾した所、バギーの部下が勝手にバギーが全面的に目立ちボスであるかのような宣伝広告を作ってしまい、
当のバギーも知らない間に世間ではバギーがクロスギルドのボスと認知されてしまったためであった。
このやらかしがよっぽど屈辱だったらしいミホークは「死んで貰わねば示しはつかんな」と言いつつ、
クロコダイルと共に取るに足らないバギーを相手に本気でしか使わない黒刀で(切っても死なないため敢えて峰打ちで)折檻するも、
一通りボコって冷静になった後、自分が四皇などという重苦しい肩書きを背負うより平穏な暮らしを望んでいた事もあり、
「考え様によってはコイツを(傀儡として)祭り上げておくのも悪くない」と判断。
嫌々ながらもしばらくはバギーを形式上のトップ(という名のスケープゴート)に置いて現状に甘んじる事を選んだ。
七武海制度の廃止に伴い改めて手配された35億9000万ベリーという額は、
同時に懸賞金を改定されたクロコダイル(19億6500万ベリー)やバギー(31億8900万)をも凌ぐ額であり、
四皇でない賞金首としては最高額、現役の賞金首としてはシャンクス(40億4890万)に次ぐ額となった。
政府への敵対行為や市井の者を積極的に襲ったりせず、またミホーク自身が元々誰とも組まない主義であるために、
戦闘能力のみを勘定してこの額をつけられたことが彼の強さを物語っている。
しかし、クロスギルドが世界情勢に影響を与え始めた頃、シャンクスが動き出した事を切っ掛けに夢を再燃させたバギーに出し抜かれる事となる。
海賊業を自身にとっての理想郷実現のための手段としか見なしていない、
いわば打算と保身しかないクロコダイルとミホークの姿勢をかつて決別した際のシャンクスと同じだとみなしたバギーは、
社員全員に対してひとつなぎの大秘宝を取りにいく事を宣言。
バギーの扇動力のおかげで何の勝算も策も無い無謀な宣言に社員全員が完全に賛同ムードになってしまい、
下手に離脱も下剋上も「平穏」のためにできなくなり、クロコダイル共々ひとつなぎの大秘宝の争奪戦に参戦せざる得ない状況に追い込まれるのだった。
長く連載が続いている漫画で初登場から20年以上経って インフレが激しくなっているのにも拘らず、強キャラ感が薄れていない貴重なキャラと言える。
ちなみにジンベエと描かれている扉絵では仕込みナイフで たこ焼きを食べている。
愛刀や住処に「夜」や「闇」を思わせる要素が多い事やその風貌から、名前の由来は ドラキュラ伯爵と思われる。
余談だが、単行本のオマケこーなー「SBS」にて、黒刀の夜と十字架の仕込みナイフの擬人化をリクエストした読者からイメージイラストが投稿され、
それをベースに尾田氏がリファインした結果、 黒髪ツインテールの美少女になった。
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「さて運命よ…あの次世代の申し子の命
ここまでかあるいは…この黒刀からどう逃がす…!!!」
ゲームにおけるジュラキュール・ミホーク
連載の比較的初期に登場した最強格のキャラとあって扱いも別格。
『グランドバトル』『2』では
隠しキャラとして解禁されるのが終盤で、ゾロでプレイした際の最終戦の相手として立ちはだかる。
攻撃力・防御力に優れるが機動力は控え目。中でも黒刀で斬撃を飛ばす攻撃は他のキャラとは桁外れのダメージと攻撃範囲がある。
基本的な攻撃は海上レストランにおける対ゾロ戦で披露した短刀を使用。
原作では最大限まで力を弱めるために使用した舐めプレイ用のアイテムであったが、
『グランドバトル』においては
発生こそ遅めなものの、斬撃エフェクトが出るので短刀の割には普通の刀と遜色ない広範囲であり、
短剣であるという利点やマイナス面が一切無い、普通の剣キャラに黒刀を添えた使い心地となっている。
基本はJ6〇か地上〇の最先端当てを狙ってチクチク
立ち回り、ヒット確認から地上〇派生出し切りか、二連止めからの立ち回りに繋げる形となる。
そして一番の見所が必殺技Lv3であり、『1』ではHPが一定以下、『2』では必殺技ゲージ全消費で短刀で突いた後演出に入り、黒刀で斬る超高火力技。
なんとこの技の発生が13Fで牽制に使う地上〇と同じというミホークには使いやすさ満点の設計となっており、
地上〇が繋がる=必殺技Lv3が繋がるという事であり、J6〇>必殺Lv3や〇〇>必殺Lv3をノーキャンセルで繋げる事が可能。
『2』での必殺技ゲージの消費は発動時ではなくヒット時であるため、タイミングをミスってガードされたり当たらなかったとしても被害は極小の優良設計。
よって立ち回りの要とのシナジーが非常に高く、抜群の安定性を持って戦えるキャラに仕上がっている。
……が、本作は理不尽と永久の蔓延る魔境であったため、常識の範囲内で安定性を持っていた所で何の役にも立たない。
結局の所、始動技を当てるには発生が早い訳でも判定が強い訳でも永久始動になる訳でもない〇の短剣からなので、
ガンガで切り返し狙いに対する明確な回答を持たない、必死に全ゲージ吐いて6割削るのもそこから再度不利な立ち回りに戻るので旨味も薄い。
バギーやチョッパーに至っては切り離しや雪鳥をされるだけで行動の8割は潰され、よほどの相手のミスが無い限り固められ続けた先で適当に崩されて終了という、
原作の「最強の剣士」という肩書は何所へやら、理不尽を持たないキャラ内では上位でも全体で見たら超えられない壁の一つ下に居る弱キャラ止まりである。
CPU戦においては、全難易度において「チャージ必殺技を溜めている間はガードする」というアルゴリズムが設定されており、
ミホークは必殺技Lv2がチャージ技、かつ溜めてボタンを離さない限り永遠にチャージし続けられるため、CPUをずっとガード状態のまま停止させる事が可能。
その性質を利用して、「少しでも体力リードをしたらチャージのまま放置で時間切れ勝利」という超お手軽戦法が存在する。
『3』ではまさかのリストラを喰らい、トレーニング用
ステージの壁際で見学中。
ただし他の観戦客が被弾時に仰け反るのとは異なり、彼の場合はいつもの短刀であらゆる攻撃を捌いてくるため、怯ませる事も出来ない。
しかも飛び道具ならば跳ね返すため、むしろステージギミックに近い。
更に彼に弾き返された飛び道具(トレモのアイテムは爆弾で固定)を何度も連続でキャッチする事が隠し要素の解禁条件だったため、
成功するまで延々とミホークと爆弾をキャッチボールするプレイヤーもいたとか。
未参戦なのに存在感あり過ぎである
『RUSH』で短刀とは思えない程に長いリーチ、そして黒刀による更に広い攻撃範囲を携えて復活。
原作で単独行動だったためか、
サポートキャラはなんと自分で放った斬撃、その名も「最強の衝撃」というとんでもない人選(?)である。
しかも、壁に跳ね返る度に対戦相手をホーミングし直しながら高速で直進するというこれまたとんでもない性能。王下七武海の貫禄十分である。
ちなみに、エネルのサポートキャラも
神官達の誰かではなく、自分の雷で作り出した「雷龍(ジャムブウル)」という謎の人選(?)だったりする。
この「最強の斬撃」が完全にゲーム性を破壊してしまっており、
大体のキャラはこれを出されるだけでほぼ全ての行動にリスクを背負わされ、当然自分は好き放題できる。
あまりに単純明快な理不尽を押し付け続けるため、全キャラクターがミホークに完全不利であり、弱キャラであった『グランドバトル2』までの汚名は返上した。
……が、あまりにも強すぎて理不尽過ぎたため、他キャラの追随を一切許さない実戦値も理論上も最強の完全1強体制と化し、
他キャラクターの選択肢を破壊してしまっており、コンシューマー専用ゲームという事もあって大抵の場合使用禁止キャラとされ、使われない事が多かった。
MUGENにおけるジュラキュール・ミホーク
冒頭の『ギガントバトル』の
スプライトを用いたキャラが複数公開されている。
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Dr.T氏製作 |
3式機龍等を手掛けた氏によるもの。ボイスは青野氏の声を使用している。
原作のドットは小さいため、拡大して一般的なキャラのサイズになっている。
操作性は原作からアレンジされており、一般的な格ゲーに近い物に仕上がっている。
AIは搭載されていない。
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Shadow Mercer氏製作 |
こちらは『 JUS』仕様の ちびキャラとなっている。
ボイスは掛川氏の声を使用している。
強クラス程度のAIがデフォルトで搭載されている。
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「おれは先幾年月でも この最強の座にて貴様を待つ!!」
「猛ける己が心力挿してこの剣を越えてみよ!!!」
「このおれを越えてみよロロノア!!!」
出場大会
*1
作中明言はされていないが、艦隊50隻を壊滅した上に東の海くんだりまで追撃するほどの「ヒマ」の原因が、
実力の拮抗していた好敵手の欠損にあるのでは、とする考察もある。
最終更新:2025年04月10日 14:36