チャンドラー


円谷プロダクション制作の特撮テレビ番組『ウルトラシリーズ』に登場する怪獣
身長36m、体重1万5000t。別名「有翼怪獣」。
初出は『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」。

多々良島に生息する怪獣の1匹。
コウモリのような耳と翼が特徴で、飛行能力は無いが翼をはばたかせて風速60メートルの強風を起こせる。
また、鋭い牙はレッドキングの頑強な皮膚を貫けるほど強力である。

登場回では登場時点で既にレッドキングと戦っており、右腹を負傷していた。
当初こそ突風や噛み付き攻撃を駆使してかなり善戦していたが、隙を突いたレッドキングに右腕を折られ、
そのまま引きちぎられてしまったことで、戦意喪失。
その場から逃走しレッドキングに敗退した。
以降の消息は劇中では描かれなかったが、話の最後に怪獣たちの犠牲となった人の墓前で唯一助かった人が
「恐ろしい怪獣たちも怪奇植物も、みんなこの人たち(科特隊&ウルトラマン)が退治してくれた。」
と言っているので、チャンドラーも死んでしまったようである。

結果的にレッドキングに敗退こそしたが、ビビりまくって非戦闘だったマグラーや、
後の2代目レッドキングと戦ったドラコギガスがまるで歯が立たなかった例と比較すると、
レッドキングと長時間渡り合ったチャンドラー自身の戦闘能力は決して低くなかった事が窺える。

スーツは『ウルトラQ』に登場したペギラの改造。
ただ、ペギラの色を塗り替えて耳をつけただけというEXキャラクターのような改造だった為、
当時の学年誌などではペギラとチャンドラーが「兄弟怪獣」、「他人の空似」など類似性について解説されることが多々あった。
平成の映像作品でも『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』内で明確に類似点と相違点が取り上げられており、
この時の解説から、以降は亜種説が有力となっている。

名前の由来は二説あり、スタッフの知人の怒りっぽいチャンドラという名前のインド人が由来という説と、
沖縄の伝統芸能「京太郎(チャンダラー)」が由来という説がある
(脚本家の金城哲夫氏はよく故郷である沖縄の方言や固有名詞を怪獣の名前のモチーフに使っていた)。
とりあえずレイモンド・チャンドラーは関係無いようだ

+ その他の作品のチャンドラー
ウルトラマンパワード』では第3話「怪獣魔境へ飛べ!」でパワードチャンドラーが登場。
コウモリではなく翼竜のようなデザインに改変されているが、耳や牙など原典の面影は残されている。
やはりこちらでもレッドキングと戦っており、一度は退かせるも再戦時には敗れてしまった。

2003年での『ウルトラマンフェスティバル』のライブステージでは怪獣動物園に生息する怪獣として登場。
本作ではなんとレッドキングとの戦いに勝利している

新世代作品では長らく出る機会が無かったが、『ウルトラマンデッカー』の第22話「衰亡のバズド」にてついに再登場。
スーツは初代と同じくペギラの改造。
初代と異なりぺギラ同様の飛行能力を備えている他、火を吐く能力も持った強個体で、
シゲナガ・マキがネオメガスをコントロールした技術を模倣したバズド星人アガムスに使役され、
新生GUTS-SELECTのムラホシ隊長をあえて自身のアジトへ呼び出す事で、
罠を警戒して自身の周囲を他の隊員が包囲するように誘導し、頃合いを見てチャンドラーに襲撃させて全滅させる算段であった。
しかしムラホシの方が一枚上手で、アガムスの策を見越して密かに対怪獣用の装備もばれないように準備されていたため、
GUTSグリフォンのグリフォンタロンビームにより撃破されてしまった。
このため、本作でもウルトラ戦士とは戦っていない。
ウルトラマンダイナ』リスペクトの本作とは関連性の見出せない謎の怪獣チョイスや、
何故か自信満々にチャンドラーを召喚し、敗北時に狼狽していたアガムスの様子は一部でネタにされている

山本弘氏の中編小説『多々良島ふたたび』では「怪獣無法地帯」の後日談が描かれているのだが、
やはりレッドキングとの戦闘後に死亡して白骨化した姿で登場。発見した生物学者が自分の名前から命名する一幕がある。


MUGENにおけるチャンドラー

+ カーベィ氏製作 初代チャンドラー
  • カーベィ氏製作 初代チャンドラー
スプライト自体はgojira92氏のペギラを改変して作られており、
原作で見せた相手を吹き飛ばす「突風」など一部の技も共通しているが、
性能は同氏製作のペギラとは差別化して作られており、
攻撃技は必殺技の「キック」や突進技の「とびかかり」など近接攻撃がメイン。
超必殺技も「暴風」の他に高威力の「必殺噛みつき」、
攻撃と同時に少し回復する「吸血」など、やはり接近戦重視の性能になっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

+ カーベィ氏製作 パワードチャンドラー
  • カーベィ氏製作 パワードチャンドラー
スプライトはGesura505氏のものが使われており、動きは「spritestudio」を用いて作られている。
上記の初代チャンドラー同様「突風」など一部の技が共通しており、近接攻撃がメインな点も同様である。
超必殺技の「暴風」と「必殺噛みつき」は共通だが、「吸血」の代わりに「毒突き」が搭載されており、
攻撃が当たれば相手に継続してダメージを与えることができる。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2023年12月13日 00:54