第四弾カードリスト・詳細版
蛍符『地上の流星』
《蛍符「地上の流星」》
あなたの場に「リグル・ナイトバグ」がいない場合、〔相手プレイヤー〕は手札を1枚破棄しても良い。破棄しない場合、〔全ての相手キャラクター〕に2
ダメージを与える。
エネルギー効率の高さが特徴である生物の発光は
熱損失がほとんどなく、冷光と呼ばれる。
コメント
リグル・ナイトバグの
スペルカード。
全ての相手キャラクターに2ダメージを与える火力カードで、速攻デッキの多くに大きな損害を与えることが可能な効果を持つ。
また
征服の果てにとのコンボによって相手の場だけに
恋符『マスタースパーク』を擬似的に叩き込むことも出来る。
効果の割に
ノードやコストが非常に軽いが、ダメージを与える効果は「破棄しない場合」に解決されるという制限がある。
あなたの場に「リグル・ナイトバグ」がいない場合、相手は手札を1枚
破棄しても良くなり、破棄すれば効果はここで終了しダメージは与えられない。
- 「Aしても良い。しない場合B」という効果であるため、手札が0で「1枚破棄」ができない場合は強制的に「破棄しない場合~」を解決することになる。
- 相手プレイヤーが手札を破棄できるのは「リグル・ナイトバグ」が場に居ない場合のみ。リグルが居る、または符ノ壱“霧雨 魔理沙”の効果で「リグル・ナイトバグ」に詐称している場合、手札の破棄は行えず、2ダメージは確定となる。
関連
月符『ムーンライトレイ』
《月符「ムーンライトレイ」》
【呪符】
(自動γ):
〔このキャラクター〕が攻撃を行う場合、〔あなた〕はキャラクターの名称を1つ宣言する。〔宣言された名称のキャラクター〕が防御を行った場合、戦闘終了時まで、〔このキャラクター〕は「
戦闘修正:+2/±0」と「貫通」を得る。
夜の闇を裂く月の光が獲物を捕らえる。
コメント
というところ。
基本的に防御側に選択権があり、相手が極端に1体のブロッカーに頼ってでもいない限り複数のブロッカーを使い分けられて耐えられてしまうのがオチであり、多少コストが重かろうが結局
ミニ八卦炉の方が安定しやすい場合が多く、使い所が難しい。
敢えてこちらを採用するなら、
装備ではなく
呪符であるという事を上手く生かしたい。
複数枚貼り付けて効果の重複を狙ったり(ちなみに別々のキャラクター名を宣言することも可能)、
装備と併用してさらに高い戦闘修正や効果を得たりなど選択肢は広い。
具体例を挙げれば
白楼剣との同時使用が効果的で、相手の耐久の低いキャラクターを指定することで貫通ダメージ+
白楼剣の
自動効果による2点ダメージが重なる状況を作り出せば相手のブロックの選択幅を更に狭めることが出来るだろう。
関連Q&A
- Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
- A049.目標の指定を行うタイミングで行います。
関連
寒符『リンガリングコールド』
《寒符「リンガリングコールド」》
ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は以下の効果を得る。
「(自動γ):
〔このキャラクター〕が
決死状態になった場合、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を
スリープ状態で
ノードに加える。
長き冬は、朽ちることさえ許さない。
コメント
レティ・ホワイトロックの
スペルカード。
自分の場のキャラクター全員に、本人と同じような
自動効果を付与する。
本人と違うのは以下の2点。
- 戦闘以外で決死状態になっても良い。
- 決死状態なったキャラクターカードではなく、冥界の一番上のカードをノードに加える。
コメント
氷符『アイシクルフォール』
《氷符「アイシクルフォール」》
No.254 Spell <
第四弾>
GRAZE(0)/NODE(1)/COST(1) 術者:チルノ
(自動γ):
あなたのターン開始時に、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕を
裏向きにして〔このキャラクター〕に
セットする。
攻撃力(0)/耐久力(6)
うどの大木、柱にならぬ。
コメント
ノード1キャラでありながら耐久力6と異様に硬く、生半可なキャラクターではその防御を貫くことが出来ない。
攻撃力を持たない為
ブロックしてもカードを消費させられないが、そのノード・コストと
速攻を持っている事を考えれば壁としてそれなりに有用か。
ただしその
(自動γ)により、
金符『シルバードラゴン』のように、毎ターン、デッキのカードをセットカードとして食ってしまう。
2~3枚ならどうということは無いが、
維持コストを持たないため任意での
破棄は出来ず、迂闊に場に出してしまうと格段にデッキアウトが早まる。そうでなくても
マナチャージと並行してキーカード各種を食い物にしてしまうというなかなか凶悪なデメリットである。
セットカードを無駄にしない方法として
風神『風神木の葉隠れ』などがあるが、攻撃力が0な為
ダメージも無く、デッキに戻した所でどうなるんだ、という話ではある。
むしろ大量のセットカードを無償で溜め込む性質と、
火力で除去されづらい点を利用し
破滅の呼び声の枚数稼ぎに使うのが現実的かもしれない。
また効果を逆手に取り、
神符『杉で結ぶ古き縁』で相手に送りつける手もある。
紅符『スカーレットシュート』でさえ除去出来ない為、かなり厄介なデッキアウト要員として居座り続ける事になる。
軽くコンボとして組み合わせやすいので、正攻法よりこちらの運用法の方が使いやすくすらあるだろう。
- お月見と相性が良い。アタッカーに転じる上で速攻を所持しているのも強い。
- マナの生成及び葉符『狂いの落葉』と併用すると、初ターンからスリープ5ノードを得ることが出来る。第3弾環境まではリグルがその役目を担っていたが、狙撃やミスティアに落とされる可能性がなく対小型速攻のブロッカーにもなり得るとの理由からかこちらが選ばれることが多い。
関連
蛾符『天蛾の蠱道』
《蛾符「天蛾の蠱道」》
No.255 Spell <
第四弾>
NODE(2)/COST(0) 術者:ミスティア・ローレライ
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
【世界呪符】
(常時)0:
〔このカード〕を破棄する。その後、ターン終了時まで〔あなたの手札にある
キャラクターカード全て〕は「奇襲」を得る。
スズメが、夜の森に迷い込んだ獲物を襲う機会を今や遅しと待ちかまえている。
コメント
ミスティア・ローレライの
スペルカード。
読み方は「すずめがのこどう」とされている。
場に出たこの世界呪符を破棄する事で手札のキャラクター全てに
奇襲を付与する。
あくまで
奇襲を付与するだけであり、
スリープ状態で
プレイされるしコストも支払わなくてはならない。なので
ノードが少ないうちから大量に展開出来る小型速攻に向いたカードと言える。
世界呪符であり、先置きが可能であることと、相手ターンでも使える点により応用性に富むのが大きな利点。
ただ注意したいのが、このカードが使い捨てであるという点。
プレイコストは必要で、キャラクターの性能そのものには効果を及ぼさない為、突き詰めればこのカードは一枚分のカード消費でしかない。
特に速攻デッキでは、貴重な手札一枚を消費するだけのテンポ
アドバンテージを得なければ到底使えないのだが、このカードによって得られるのは
奇襲のみであり、よっぽど1ターン目からキャラクターがかさ張って仕方ないようなデッキでも無い限り難しいだろう。
- 速攻を所持する場合、前もって破棄しておけば攻撃に対する防御を行える。
- 性質上速攻デッキに向くカードだが、別に速攻デッキ以外で用いても何の問題も無い。ただその場合、このカードを使ってまで干渉のタイミングで場に出すメリットが無ければ厳しい所だが。
- めったに無いだろうが、日符『ロイヤルフレア』や洪水『ウーズフラッディング』には注意。これらのプレイに干渉で破棄しても肝心の手札のキャラクターが落とされてしまう。万全を期すなら相手のノード状況によってターン開始時に破棄するなど工夫を凝らすと良い。
関連
天符『天仙鳴動』
《天符「天仙鳴動」》
目標の〔相手プレイヤー1人〕は、〔あなたの場のキャラクター1枚〕を選び本来のプレイヤーのデッキの上に戻す。その後、〔あなた〕は〔キャラクター1枚〕を選び本来の持ち主のデッキの上に戻す。
化け猫が飛び跳ねる事で、天地が揺らぐ大きな事が起きるかもしれない。
コメント
まず相手に「こちらのキャラクターを1枚」を戻させ、その後自分が「場のキャラクター1枚」を戻させる。
相手のキャラクターを戻したとしてもカード消費2:1で損になり、戻すキャラクターは相手が選ぶ為「相性の良いキャラクターを選んでリスクを軽減」という事が難しく、非常に癖が強いバウンスカードである。
しかし、このカードはルール上非常に強力なスペックを持っており、プレイヤーを目標にした効果なので「目標にならない効果」を持つ
古明地 こいしや
八雲 藍/1弾なども構わずデッキに戻す事が出来、それらのフォローとして使われる事の多い
永江 衣玖も通用しない。
バウンスカードである為また出される可能性があるものの、
瞋怒と組み合わせれば完全に除去する事も視野に入る。
他のカードでは出来ない芸当がいろいろと可能な面白いカードだろう。
- 自分の場に戻せるキャラクターがいないと「その後」以降が効果を発揮しない。
- 目標をとらない効果であるため、古明地 こいしなどの「目標にならない効果」が適用されているキャラクターを「選ぶ」ことは適正であるが、覚醒などで、「対象にならない効果」を適用されているキャラクターを「選ぶ」ことはできない。詳しくは「対象(目標)にならない」効果を参照。
関連
豊作『穀物神の約束』
《豊作「穀物神の約束」》
〔あなた〕はライフポイントを5支払う。その後、〔全ての
ノード〕を
アクティブ状態にする。
豊穣の神を祀ることで実り多き秋が約束された。
コメント
秋 穣子の
スペルカード。
このカード一枚とライフ5点を代償に、全てのノードをアクティブ状態にする豪快な効果のカード。
使えるコスト量が実質的に2倍になる。こう書けばその豪快さが分かると言うもの。
だが「全てのノード」なので、対戦相手もその効果を受ける。単純に使うだけでは相手も大きな恩恵を受けるのでいかに自分だけ得をするかを考えなければならないだろう。
マナチャージを主軸に据えたコントロールデッキなど、スリープノードが多数並ぶ状況を能動的に作り上げる事で相手より多く恩恵を受けるようにするか、逆に
仙符『鳳凰卵』などで相手のノードを減らす事で相手の恩恵を少なくさせるか。
通常のノード加速カードと違い、ライフコスト5点以外はデメリットや制約が無いのもこのカードの特徴である。またアクティブノードが増える事により、
符ノ壱“十六夜 咲夜”のようなカードも運用しやすくなるだろう。だが、それは一方で他のノード加速と違いノード数自体は増えないという事も意味しており、ノード加速カードとしては一長一短。
あくまで他のノード加速手段の補助として使うべきカードと言えるかもしれない。
風見 幽香/1弾を用いるなら必殺のフィニッシャーとなる。
風見 幽香/1弾が場に出て攻撃するような段階なら、どちらのプレイヤーも大体5~6ノード程度はセットしているので、このカード一枚で10点以上もの戦闘補正を一度に与える事が出来る。
ミニ八卦炉などで攻撃を通せば一発でライフを削り切る事も不可能では無いだろう。
- 術者である穣子本人の能力と組み合わせると、いくらコストを支払ってもノード枚数が減らないと言う相手にとっては悪夢のような状況も作り出せる。
関連
騒符『ノイズメランコリー』
《騒符「ノイズメランコリー」》
〔あなた〕は種族を1つ宣言する。ターン終了時まで、〔あなたが宣言した種族を持つ、あなたの場のキャラクター全て〕は「
戦闘修正:+2/-1」または「戦闘修正:+1/+1」を得る。
ある者にとってはただの騒音でも、別の者にとっては心躍るリズムと言う事もある。
コメント
1ターン限りの使い捨てスペルとは言え貴重な全体強化で、最高で場のキャラクターの数×2点分の
ダメージの底上げが可能なので、数を並べるタイプの速攻デッキにおいて高い効果を発揮する。
特に
神術『吸血鬼幻想』とのコンボは強烈で、本来の種族を完全に無視して自分の場の全キャラに「+3/+0」or「+2/+2」の補正を与える事が可能となる。何より耐久力1の小型アタッカーを強化出来るようになるのは美味しいと言えるだろう。
術者であるルナサを用いたプリズムリバーデッキとの相性の良さは言わずもがな、前述の
神術『吸血鬼幻想』との相性の良さのおかげで、ある程度の速さを持ったデッキなら何の問題も無く実戦投入が可能という使いやすさもウリ。
幻想の四季や
『百万鬼夜行』などと組み合わせても面白いだろう。
単体では若干の使い辛さがありコンボカードとしての性格が強いものの、十分優秀なスペックを持つ強化カードである。
- 指定する種族は種族:なしでも構わない。
- 種族の宣言はプレイ時の「目標を指定するタイミング」で行う。
公式Q&Aより
- Q025.「種族」を宣言する効果で、「種族:なし」を宣言することは出来ますか?
- A025.はい、出来ます。
- Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
- A049.目標の指定を行うタイミングで行います。(後ほどルールに追記します)
関連
騒符『ソウルノイズフロー』
《騒符「ソウルノイズフロー」》
ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター〕が
決死状態になるたび、〔あなた〕は1
ドローする。この効果は重複しない。また、1度に複数枚が決死状態になる場合、1度しか解決されない。
死を迎えた音は幻想の音、あの世の音。
コメント
リリカ・プリズムリバーの
スペルカード。
自分の場のキャラクターが決死状態になるたびドローが行える。
関連
騒符『ソウルゴーハッピー』
《騒符「ソウルゴーハッピー」》
ターン終了時まで、〔相手プレイヤー〕が
ダメージを受けるたび、〔あなた〕はライフポイントを3得る。
彼女の表情豊かな演奏を聴くと、冷静ではいられない。
コメント
メルラン・プリズムリバーの
スペルカード。
相手プレイヤーへのダメージをトリガーにライフを回復する。
とはいえ、根本的にどれだけライフを得た所でカードには影響を与えず、しかも効果が1ターン限りなので上述のような極端なコンボでも用いなければ大した得になりにくい。
わざわざこのカード一枚を使ってライフを得るより、
他のカードを組み合わせて相手を早く殺し切った方が確実性があるのは言うまでも無い。
関連
合葬『プリズムコンチェルト』
《合葬「プリズムコンチェルト」》
〔あなたの場〕に「ルナサ・プリズムリバー」「リリカ・プリズムリバー」「メルラン・プリズムリバー」のいずれかがいる場合、〔あなたのデッキ〕を全て見て、「
種族:幽霊」を持つ「ルナサ・プリズムリバー」「リリカ・プリズムリバー」「メルラン・プリズムリバー」のいずれか1枚を抜き出し、あなたの場にスリープ状態で出しても良い。但し、既に場に出ている
キャラクターカードを抜き出す事は出来ない。
プリズムリバーコンサート、開幕。
コメント
プリズムリバー3姉妹の
スペルカード。
3姉妹のうちのいずれか好きなキャラクターをデッキから直接出すことが出来る。
3姉妹の誰かがいなければカードの効果を使うことが出来ない。
逆に言えば、3姉妹=最高9枚のうち誰か一人でもいれば良く、元々3姉妹には
奇襲があるので、十分フォローが可能な範囲である。
プリズムリバーの強さを支えているとも言える、圧倒的な優秀さを持つサーチカードと言えるだろう。
また些細な問題だが、スリープ状態で場に出す為
ルナサ・プリズムリバー/1弾のみ普通に出した方が強い場合がある。サーチ対象はそれなりに吟味してから決めると良いだろう。
- 場にいるべきプリズムリバーは人間・幽霊を問わない。吸血鬼になっていても構わない。
- 術者は「プリズムリバー」であるため、一応「レイラ・プリズムリバー」と「プリズムリバー伯」のスペルカードでもある。
- カードに記載されてはいないが、サーチ後はデッキをシャッフルしなければならない。
- 参照しているのはキャラクター名であるため、壱符魔理沙の起動効果を使って3姉妹の何れかの名称を借り、このカードの条件を満たす事も可能。
- 場に~がいるとは「「キャラクターとして場にいる(いない)」事を指す」為、後天性変異にセットされているプリズムリバー(キャラクターではないもの)を参照して「場にいる」とする事は出来ない。
- また既に場に出ている「キャラクターカード」(≠キャラクター)は抜き出すことができないため、後天性変異にセットされたプリズムリバーがいる場合、それと同種をサーチ対象とする事は出来ない。これはルナサ・プリズムリバー/1弾にセットされたメルランやリリカも「【呪符】を持つキャラクターカード」として扱われる為同様である。
関連
倭符『邪馬台の国』
《倭符「邪馬台の国」》
No.262 Spell <
第四弾>
NODE(4)/COST(2) 術者:上白沢 慧音
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
(常時)(1)
(S):
ターン終了時まで、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は相手プレイヤーの
コマンドカードの効果の対象にならない。
(常時)(1)(S):
ターン終了時まで、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は相手プレイヤーの
スペルカードの効果の対象にならない。
倭国、女子を立てて王となす。名付けて卑弥呼という。
鬼道に事え、能く衆を惑わす。~魏志倭人伝
コメント
対象にならないなので、目標を取らない効果へも機能する。
また、術者の特性が非常に良く噛み合っており、相手の場に
上白沢 慧音/1弾とこのカードがあると除去するのに非常に骨が折れる。
- 上白沢 慧音(白沢)でも術者として扱える。
- あくまで「相手プレイヤーの」スペル・コマンドの効果を受けなくなるだけである。自分で撃った恋符『マスタースパーク』などからキャラクターを守ることは出来ないので注意。
関連
借符『大穴牟遅様の薬』
《借符「大穴牟遅様の薬」》
【呪符】
(自動γ):
〔このキャラクター〕が攻撃、または防御する場合、〔あなた〕は(1)支払っても良い。
支払わない場合、〔このキャラクターに
セットされている〔大穴牟遅様の薬〕1枚〕を
破棄する。
攻撃力(+3)/耐久力(+3)
鮫に皮を剥がれた兎だったが、
オオナムチの教えに従うと、その身は元通りになった。~古事記
コメント
因幡 てゐの
スペルカード。
驚異的なドーピングを実現するオオナムチの秘薬。
(+3)/(+3)という下手な
神器並の補正を得る事が出来、ちょっとしたキャラクターでも手の付けられないサイズに変貌する。
何より
呪符でこれだけの戦闘補正を得られるという点により、このカード自体を複数枚セット出来たり、
白楼剣や
ミニ八卦炉のような使い勝手の良い
装備と組み合わせる事が出来る為、
他のカードとは一線を画した強化カードと言える。
その代償として、攻撃・防御にコストが掛かるようになるが、しなければコストは必要ないのでキャラクターの耐久力を上げて除去から守るには十分過ぎるほどだろう。
またその高い戦闘補正を生かし
連携攻撃や
狂気の増幅などで攻撃自体を他のキャラクターに代行させる事でデメリットを回避する、という運用も出来る。
強力な効果だが、高い
ノード、コストに加えスペル
呪符であるという点を踏まえれば、このカード単体にそれに見合うリターンがあるかというと実際は微妙な場合が多い。
この高い戦闘補正を上手く生かせるようなキャラクター、サポートカードの存在があって初めて真価を発揮出来るカードであろう。
例えば、
伊吹 萃香/1弾にセットすれば、コストの支払いはむしろメリットとなる。このカードが呪符であることから、
『百万鬼夜行』との相性も良い。
- 手札にこのカード複数枚と「因幡 てゐ」が揃えば圧巻。セットするキャラクターによってはそれが決め手になる事もあるだろう。
- 術者であるてゐが2ターン目に出る可能性のある小型キャラクターであるため、例えば1ターン目に妖精メイド/3弾が出ていると次からいきなり4/4グレイズ0の強力なアタッカーになれるかもしれない。
関連
創符『流刑人形』
《創符「流刑人形」》
No.264 Spell <
第四弾>
GRAZE(0)/NODE(1)/COST(1) 術者:鍵山 雛
(自動α):
〔あなたの場の「人形」を持つキャラクター全て〕は、相手プレイヤーの
スペルカードの効果の目標にならない。
(自動γ):
〔全て
ノード枚数の合計値〕が4の倍数になった場合、〔
必要ノード1以下の「人形」を持つキャラクター全て〕を
決死状態にする。
攻撃力(0)/耐久力(1)
流し雛はその身に厄を引き受けた後、川や海などから神の下に送られる。
コメント
このカードによって決死状態になる必要ノードが1以下の
人形は
第十三弾現在
全てのノードの合計なので、対戦相手のノード枚数も含まれる。
狙って流すのは難しいが、出しておけばそのうち確実に流されるだろう。
自分のメディスン・メランコリーや鍵山 雛、
メイベルなど破棄されない種類の
人形を守ったり、小型速攻デッキに投入してブロッカーになる相手の
上海人形や
蓬莱人形をまとめて流したりと意外と汎用性が高い。
しかもこのカード自体も
人形である為、スペルカードの目標にならないのもポイント。
人界剣『悟入幻想』などのスペル除去で妨害されないので、相手が
秋の女神や
狙撃のようなコマンド除去を持っていない限り除去は困難である。これは上記のどちらの使い方の場合でも役に立ってくれる。
とはいえ、このカードを
人形対策カードとして見た場合、除去カードとしてはかなり不確実性が目立つのも事実で、現状では対象キャラを除去するなら
疾風『風神少女』でまとめて破棄した方が安定するので、どこまでアンチ
人形として活躍出来るかは微妙な所だろう。
かと言って対象外の
人形サポートとして見た場合、ノードの数次第で自壊してしまうというデメリット持ちなので、個々を守るだけなら
夢符『二重結界』の方がずっと安定するのは言うまでも無い。当然、
人形主軸のデッキならこちらも
蓬莱人形などを使うのが大半なので、その場合のリスクも考えれば採用は躊躇われる。
どちらを目的にしても上手く立ち行かず、結果かなり癖のあるカードとして仕上がっている。その点は術者の
鍵山 雛/3弾の性質を非常に良く受け継いでいると言えるだろう。
- 合計ノード枚数9(全てスリープ)の時2コストのカードを使うと、ノード合計は7となるので2つ目の自動効果は発揮されない。 プレイコストは同時に支払われているからである。
- コスト支払い自体には干渉できず、またこのカードが持つのは(自動)効果であるため、ひとたびノードの合計枚数が4xになってしまったら人形たちを守る術はない。
- 霊烏路 空/9弾や秘宝『斑鳩寺の天球儀』で必要ノードを増やせば、このカードを含めた場の人形が流れることがなくなり、半永久的にスペルから守り続けることが可能。が、そこまでする価値があるかどうかは微妙と言わざるを得ない。
関連
華符『芳華絢爛』
《華符「芳華絢爛」》
ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター〕が受ける
ダメージを無効とし、Xダメージを目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕に与える。Xはこの効果で無効になったダメージの値に等しい。但し、この効果では「芳華絢爛」の効果によるダメージを
無効にすることは出来ない。目標のキャラクターが場を離れた場合、この効果を終了する。
非常に華やかな彼女の弾幕は、敵であっても目を離すことが出来ない。
コメント
紅 美鈴の
スペルカード。
そのターンのダメージをキャラクター1人に集中させる。
スペルカードなので予め使っておかなければならず、またその性質上
効果ダメージを防ぐ手段としてはほとんど使えないので、実質的には戦闘補助専用のカードとなる。
一度使えばそのターン中、指定したキャラ以外の全てのキャラクターを補助出来るのがウリだが、このカードによるダメージは
効果ダメージなので蓄積してしまう。その為、複数回補助する為にはそれ相応の耐久力を持つキャラクターが別途に必要となり、それでもせいぜい2~3回耐えられて良い方である。
一体守りたいだけなら
時符『プライベートスクウェア』や他各種コマンドによる補助で十分であり、複数体いなければ効果が薄い為どうしても使い勝手が悪くなりがちなカードである。
棘符『雷雲棘魚』を目標にして使用し、
起動効果を発動すれば自分のキャラクターが受けるダメージを相手の場のキャラクター全てにばら撒くこともできる。
要石で効果ダメージを打ち消すことでそのターン中戦闘では決死にされなくなるため、
セットでの採用をお勧めする。
- エニグマティクドールの「神秘の人形」を指定する事でも防御に対してかなり大きなプレッシャーも掛かり得る。
- カード表記は「ダメージ」となっているため戦闘ダメージと効果ダメージのどちらも無効にすることが出来るが、このカードの効果によって与えられるダメージはそのどちらにおいても効果ダメージになり、ターン終了時まで累積される。
- 2009年12月30日付けのエラッタで「但し、この効果では「芳華絢爛」の効果によるダメージを無効にすることは出来ない。」の一文が追加された。
関連
毒符『神経の毒』
《毒符「神経の毒」》
【呪符】
(自動γ):
〔あなた〕はコマンドカード、またはスペルカードがプレイされ、その効果が解決された場合、1ダメージを受ける。
神経から侵された者は徐々に衰弱し、やがて訪れる死に恐怖するしかない。
コメント
メディスン・メランコリーの
スペルカード。
プレイヤーの行動に応じてキャラクターとプレイヤーにダメージを与える。
どちらの
(自動γ)も
コマンドカード、
スペルカードををプレイしたのがどのプレイヤーであるかを問わないため、発生する機会は思ったよりも多い。
そのため、多少耐久力が高いキャラクターでもあっけなく
決死状態になってしまう場合があり、一種の除去カードとして使うことも出来る。
火力カードの底上げとしてもかなり有用で、ただ
人界剣『悟入幻想』や
紅符『スカーレットシュート』と重ねて撃つだけでもダメージ+2点だが、
火力でなくとも他の
スペル・
コマンドなどをプレイすることで+4になるため、除去出来るキャラの範囲がグッと広がる。
それでいてライフダメージ1~3点程度のおまけまで付くので、上手く噛み合えば低コストでかなり大きなリターンを望める。
また相手の残りライフが僅かな状況なら、このカードを耐久力の高い相手キャラクターに貼り付けるだけで軽度のロックとして働くこともある。
相手はただ単に
スペルカード、
コマンドカードを使いづらくなる上、こちらの
スペルカード、
コマンドカードは(相手ターンに使う
カウンターなども含め)全てに「相手プレイヤーに1ダメージを与える」と書かれているのとほぼ同等になるので、能動的に削り落とす事も視野に入る。
状況次第でコスト以上に高い効果を上げられる強力な戦力になり得るカードである。
関連
狂夢『風狂の夢(ドリームワールド)』
《狂符「風狂の夢(ドリームワールド)」》
No.267 Spell <
第四弾>
NODE(6)/COST(2) 術者:鈴仙・優曇華院・イナバ
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
(自動α):
〔全てのキャラクター〕は「
戦闘修正:-1/±0」を得る。
(自動γ):
〔全てのプレイヤー〕は〔
必要ノードが1~4である自分の場のキャラクター全て〕に、可能であれば1ターンに1回以上の攻撃を行わせなければならない。
精神の未熟な者は、狂気の世界で、闘争本能を抑えることが出来ない。
コメント
攻撃を強制させる効果ではあるが、0ノード以下5ノード以上のカードはその影響を受けない。
よって、意図的に自分のみ効果から外れることも出来る。
攻撃力-1の存在により、相手の攻撃を鈍らせることも期待できる。
- 必要ノード0以下5以上のキャラクターは攻撃を強制させられることはないが、攻撃力-1の修正はしっかり受ける。
関連
風神『風神木の葉隠れ』
《風神「風神木の葉隠れ」》
〔あなたの場の
必要ノード5以下のキャラクター1枚〕と〔そのキャラクターにセットされているカード全て〕を本来の持ち主のデッキに戻し、シャッフルする。その後、目標の〔キャラクター1枚〕にX
ダメージを与える。Xはこの効果でデッキに戻したキャラクターの本来の攻撃力に等しい。
身を隠すと共に、敵に強力な一撃を加える。
コメント
射命丸 文の
スペルカード。
カードをデッキに戻しつつ、相手にダメージを与えられるカード。
例えダメージで相手キャラクターを破棄出来ても、こちらは少なくとも2枚カードを消費している為1枚分の損である。
しかも破棄ではなくデッキに戻る為
秘密結社や
リザレクションなどで再利用がしづらく、サーチ手段に対応していないキャラの場合実質的な損失はそれ以上に及ぶ可能性もある。
また、あくまで全てをデッキに戻すだけなので、もしセットされていたマイナス効果のカードを道連れに出来たとしても、再び使われてしまう危険もある。
ダメージもキャラクター依存なので、安定しないのがひとつの問題であろうか。
それでも、プレイコストが0という安さの割に得られる恩恵は大きい。
デッキと良く相談し、使うべきカードかどうかしっかりと見極めるべきだろう。
なお、5ノード以下で最も高い攻撃力は
朝霧の軍隊チームで10点。必要ノードが「-」のキャラクターもコストに使える(特別な記述が無い限りノード0として扱う)ので
符ノ弐“レミリア・スカーレット”も最大ダメージを叩きだせる。
また
憑依はキャラクターの本来の攻撃力を変化させられる数少ないカードなので、これで意図的にダメージを増やす事も可能。いずれも明らかにオーバーパワーである感は否めないが。
関連
旧史『旧秘境史 -オールドヒストリー-』
《旧史「旧秘境史 -オールドヒストリー-」》
〔あなたの冥界の上のカード2枚〕を手札に加える。その後、手札を2枚破棄し、〔このカード〕をゲームから除外する。
失われた歴史を蘇らせる。
コメント
冥界から2枚ものカードを釣り上げられるので使用済みの
カウンター、除去などを使い回しやすい。
冥界の上にあるカードを回収したいなら
アクティブノードからコストを支払ったり、
上白沢 慧音(白沢)/3弾を術者に据えると良いだろう。またスリープノードからコストを支払えばノードに伏せた必要なカードを回収出来る。
状況次第だが「一枚をノードから、一枚を冥界の上から回収」というような芸当も可能なので、上手く使えば非常に柔軟に手札を吟味する事が可能となるだろう。
手札が一枚減ってしまうが、冥界のスペル・
コマンドカードを再び使えるというだけで強力な効果なので、
コントロールデッキやコンボデッキなどでの採用が望めるか。
このカード自体は使用後に除外されてしまうので、同じように冥界からカードを釣り上げるタイプのカードと組み合わせて使い回す事は出来ないようになっている。
- 壱符咲夜と同じく、このカードのプレイに干渉して他のカードを使用して冥界の上に落としておけば問題なくそのカードを再利用できる。
関連
死価『プライス・オブ・ライフ』
《死価「プライス・オブ・ライフ」》
No.270 Spell <
第四弾>
NODE(5)/COST(1) 術者:小野塚 小町
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
(自動γ):
〔全てのプレイヤー〕は、〔自分の場の「
種族:死神」、「
種族:閻魔」、「
種族:神」のいずれも持たないキャラクター〕が
決死状態になるたびに、(2)支払う。支払うことが出来ない場合、ライフポイントを3失う。この効果は1度に複数枚が決死状態になる場合、1度しか解決しない。
三途川を渡るには、渡し賃として冥銭六文が要求される。
コメント
小野塚 小町の
スペルカード。
特定種族以外のキャラクターに、決死状態になることへの対価を要求する
世界呪符。
- ライフポイントを失うのはコストを払えなかった場合であり、払えるコストがある限り、まずコストで払わなければならない。
- テキストにある通り、恋符『マスタースパーク』などで複数のキャラクターが同時に決死状態になった場合、コストの支払いは一度で済む。
- リニューアルに伴い「破棄」→「決死状態」とテキストが改められた。このため、恋心『ダブルスパーク』のような「破棄」を行うカードには反応しなくなった。ミスティア・ローレライなどの能力についても同様である。
関連
難題『龍の頸の玉 -五色の弾丸-』
《難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」》
【装備】 神器
(相手ターン)(1)
(S):
〔あなた〕は〔相手キャラクター3枚〕を選び、5
ダメージを振り分けて与える。但し、振り分けるダメージの最低値は1とする。
攻撃力(+3)/耐久力(+2)
神の使いである龍が持つとされる、5色に輝く玉。
コメント
まず目に付くのが
戦闘修正の小ささである。
神器でありながら、その上昇値が
神具『洩矢の鉄の輪』よりも更に低いにもかかわらず、プレイコストは他の
神器と同じ水準の(3)。キャラクターの強化目的で用いても、ほぼそれらの下位互換にしかならない。
したがって、
起動効果を目当てに運用することになるだろう。
5ダメージを振り分けるわけだが、「
対象を必ず枚選ばなくてはならない」「最低値が1」なので、実質的に『3・1・1』か『2・2・1』のどちらかの組み合わせを選ぶ、と書いてあるのに等しい。
複数のキャラクターを焼ける、キャラクター効果による
除去なので妨害され辛く、露払いとしてそれなりに便利である。
しかし、相手ターンにしか使えず、ダメージに小回りが効かず、
スリープする必要がある、と使い勝手の悪さは否めないだろう。
往々にして、
伝説持ちキャラクターであれば攻撃した方が良い場面の方が多いからだ。
と、このように単体の性能だけみれば微妙な
神器だが、このカードには「
術者が「蓬莱山 輝夜」である」という大きなメリットがある。
それでも
難題『仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-』の方が使い勝手は良いが、こちらは除去効果が輝夜自身の効果による永琳をサーチする能力と相性が良いので、デッキによってはこちらを優先して使っても良いだろう。
- 結局は神槍『スピア・ザ・グングニル』ほどの爆発力やシナジー性には遠く及ばないのが悲しい所だが。
- 対象として選択する3枚のキャラクターは、重複して選択することは出来ない。なのでこのカードの効果によるダメージの最大値はどう頑張っても3となる。
- タイミングが(相手ターン)であるのも注目すべき点。サニーミルクのマナチャージ干渉や相手アタッカーの攻撃に干渉して征服の果てにを撃ちながら放火してみてもいい。
- 09/09/01付のエラッタにより、プレイを無効に出来ない効果が(自動α)から(自動β)となった。
- (自動α)である場合、場に出てなければ効果は適用されないため、プレイエリア上では効果を持たない事になる。このためプレイを無効に出来てしまっていた。
関連
薬符『胡蝶夢丸ナイトメア』
《薬符「胡蝶夢丸ナイトメア」》
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕は
アクティブフェイズの規定の効果でアクティブ状態にならない。
(相手ターン)(3):
〔このキャラクターに
セットされている「
胡蝶夢丸ナイトメア」1枚〕を破棄する。
スリリングな夢を楽しみたいという方には、悪夢にうなされるナイトメアタイプを。
(SP-28:悪夢は良いことが起こる知らせと言う人もいる。そういう方は悪夢にうなされるナイトメアタイプを服用すると良いだろう。)
コメント
プレイノード・コストが非常に低く、キャラクターは基本的に
スリープ状態で場に出てくるため早期にプレイすることが出来れば大きく相手の動きを止める・もしくは減速させることが出来る。
特にアクティブ状態である必要性の高い
サニーミルク/1弾のような
マナチャージキャラを主軸にしたデッキの場合、満足に
ノードを増やす事も出来ず、かといって外す為に3コストも払ってしまうと挽回に時間が掛かる為、非常に大きな効果を上げられる。
もちろん小型アタッカーによる速攻や
メディスン・メランコリー/1弾のようなブロッカーなど貼り付けられると困るキャラは多く、汎用性に優れる妨害カードである。
ただし、あくまで「アクティブにならない」であり「スリープにする」では無い点に注意。尤もスリープ状態のキャラクターに
セットすれば一緒の話だが。
また序盤に引けなければその有用性がかなり下がるので注意。妨害
呪符の宿命として
アドバンテージに繋がりづらく、そしてコストさえ払われればその効果を発揮する事無く自壊してしまうので、ノードに余裕の出て来る終盤ではこのカードそのものが1枚分のディスアドバンテージに等しいからだ。
- 破棄出来るのは相手ターンのみ。 よってセット直後に(3)を支払い破棄することが可能。
- 「このカードを破棄する」の効果を使用できるのはカードをプレイしたプレイヤーではなくセットされたキャラクターのコントローラーである。念のため。
関連
『百万鬼夜行』
《「百万鬼夜行」》
目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕を
スリープ状態にする。その後、〔そのキャラクターにセットされている呪符カード全て〕を裏向きにし、あなたの場に
アクティブ状態でセットする。以後、そのカードは以下の効果を持つキャラクター「伊吹 萃香(GRAZE2、3/3、
種族:鬼)」として扱う。
「【(自動γ):
このターン終了時、〔このキャラクター〕を破棄する。】」
百鬼夜行を目撃すると死ぬと恐れられているが、
今まさに百万鬼夜行が現れようとしている。
コメント
破棄ではない点を利用し
二つの炎や
執念の炎などの呪符が持つ「~が破棄された場合」を発生条件とするデメリット効果の回避にも利用できる。
- 符ノ壱“パチュリー・ノーレッジ”や氷符『アイシクルフォール』の効果でセットされた裏向きカードは【呪符】ではないため、このカードで「伊吹 萃香」に変換することは出来ない。
- 目標のキャラクターをスリープにできない場合は、「その後、~」以降の効果は解決されないので注意。
- 【呪符】が元々裏向きであっても、問題はない。
- 場に伊吹 萃香/1弾がいる場合、あえて術者による「必要ノード・コストの無視」を行わず3コストを「スリープノードから」払うのも手ではある。伊吹 萃香/1弾の(自動α)により「このカードの解決より先に」、コストの支払いにより破棄されたカードが【呪符】になるため、結果としてセットできる「伊吹 萃香」の枚数が増えるからである。
- 【呪符】であったカードを裏向きで「セット」したあと、それらはキャラクターとして扱われるようになる。キャラクターとして場に出たわけではないので、空間操作によって破棄されることはない。
関連
幻想『花鳥風月、嘯風弄月』
《幻想「花鳥風月、嘯風弄月」》
No.274 Spell <
第四弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:風見 幽香
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
(自動α):
〔全てのプレイヤー〕は相手ターンの間、
コマンドカードをプレイできない。
(自動γ):
あなたの場に「風見幽香」がいない場合、〔相手プレイヤー〕は
メンテナンスフェイズに(3)支払っても良い。支払った場合、〔このカード〕を破棄する。
彼女の膨大な魔力の礎となる花園。
小細工が通用しない、生と死が間近にある世界。
コメント
世界呪符なので場に維持する必要があるように思えるが、そのターンだけ効果を得たいなら
ノード5コスト2のスペルカードとして普通に扱える。もちろん「風見 幽香」の存在は必要ない(いても問題ないが)。
ただ、問題はこのカードを使ったターンに仕留め切れなかった場合で、
世界呪符を維持コストを支払わない事により破棄する為には自分のターンのメンテナンスフェイズまで待たなくてはならない。
つまり最低1度は自分も「相手ターンにコマンドカードを使えない」という制限を受けてしまう事になる。相手にしてみても、2番目の効果をまさか自分のターンのメンテナンスフェイズに使うような事はしないだろう。
このように非常にハイリスクハイリターンなコマンド封じであるが、逆に
作戦阻止のようなコマンドカードを端から使う気が無いなら幽香と一緒に場に維持するのも良いだろう。
倭符『邪馬台の国』や
博麗 霊夢/1弾のようなコマンドを用いずに相手のカードに
干渉出来るカードを展開した後なら、リスクを最小限に抑えつつ相手だけコマンドを封じ続ける事も可能である。
- 読み方は「かちょうふうげつ、しょうふうろうげつ」
- 上白沢 慧音がいても、2つ目の自動効果による破棄は防げない。
- 世界呪符であるため、同一ターン中に冥符『紅色の冥界』によるワンパンチを発動させることは出来ない。
関連
審判『ラストジャッジメント』
《審判「ラストジャッジメント」》
〔全ての冥界にある「人形」を持たない
キャラクターカード全て〕をゲームから除外する。その後、〔全てのプレイヤー〕にX
ダメージを与える。Xはこの効果でゲームから除外したキャラクターカードの枚数の半分(端数切捨て)に等しい。
最後の時が訪れた。全てを見ていた者たちが一斉に口を開く。
コメント
四季映姫・ヤマザナドゥの
スペルカード。
冥界に落ちたキャラクターカードの枚数の半分だけ全プレイヤーにダメージを与える。
ノードコスト共に高めで、相手の冥界も合わせるので若干状況に依存する感はあるが、枚数次第では非常に高いダメージを狙える。
もっとも、能動的にダメージを増やそうとすれば、
黄泉の舟などで冥界を肥やす必要がある。またデッキにキャラクターカードを多くするなら手札にかさ張ったキャラクターを処理する為に
旧史『旧秘境史 -オールドヒストリー-』なども組み合わせるのも良いだろう。
ただし、より多くダメージを狙うに当たって、使った本人も同じ分ダメージを受けてしまうという点がネックになる。そこで
森羅結界や
魔力還元などとコンボを組む事になる。
特に前者は手札コストが前述のかさ張ったキャラクターカードの処理にも繋がり、捨てたキャラクターによってこのカードのダメージが増えるのでなかなかの相性の良さを誇る。
使用後は冥界のキャラクターを全て除外する為チャンスが一度しか無く、逆に相手に
森羅結界を使われた場合は悲惨な事になる。
作戦阻止や
断罪裁判などで無効化したり、事前に
情報戦、
八雲 藍/5弾などでそれらのカードを捨てさせておくなどのプレイングでフォローしたい。
- 同じく冥界のキャラクターカード数を参照する冥鍵『ファツィオーリ冥奏』との二段構えにするのも面白い。スターサファイアやミニ八卦炉などの貫通持ちに補正を乗せることで、冥界に24~26枚のキャラクターカードがあるならその二枚で致死ダメージを叩き出す事も可能となる。
- 相手を含めた全ての冥界のキャラクターカードを除外する。
関連
円環時間
《円環時間》
〔このカード〕はあなたの
ノードが相手プレイヤーのノードより2枚以上少なくなければプレイできない。目標の〔ノード1枚〕を破棄する。
「ちょっとは引かないと、痛い目に合うわよ」
コメント
コマンドカードでのノード破棄を行えるカード。
使用制限として「相手より2枚以上ノードが少ない」ことが条件。
ノードロックカードでありながら、ノードロック対策としても機能するという特殊なカード。
仙符『鳳凰卵』の互換カードであり、現環境で「先攻1ターン目の
マナの生成」に唯一対抗出来るカードである。
他にも
葉符『狂いの落葉』や
兎角同盟などのノード加速を若干抑制する意味も持ち、何よりコスト0という点がノード数で
アドバンテージを取りたいノードロックでは非常にありがたいカードとなる。
逆に、ある程度ノードを拘束する事が出来た後では腐るばかりであり、序盤で引けなかった場合を考慮すれば安易な採用は躊躇われる。
前述の通り、ノードロックされた際の対策カードとしても機能する。
一方的にノードを減らされた時、このカードでその差を縮める事が出来るからだ。
いずれの場合でも使用タイミングには注意。一度
プレイされたカードは、例え解決時にノードが足りなくてもそれが無効になる事は無いからだ。
例えば通常のノード
セットと
マナの生成でノード2に増やされ(いずれもノードが増えるのは解決時なのでこの時点では使えない)、
サニーミルクをプレイされてしまえばいくらこのカードでノードを削っても手遅れであり、こうなると間に何らかの行動が挟まれない限りこのカードでノードを削るタイミングは存在しない事になる。
(参照:
優先権)
- 逆に言えば、解決時にコストを必要とするカードに干渉で撃てば効果を不発にする事が出来るかもしれない、という事でもある。そのような状況は稀だろうが、覚えておいて損は無いはず
関連
無縁塚
《無縁塚》
目標の〔プレイヤー1人の冥界にあるカード5枚まで〕を選んでゲームから除外する。
(自動β):
メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕をゲームから除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「無縁塚」1枚〕を手札に戻す。
「今日も右腕の骨だけか…外の世界には右腕だけ縁を切った人間が大勢いるというのか…?」
(SP-18:「この骨には人の思いが無い。だから結界を渡って来れたんだ…」)
コメント
冥界除外カード。
古の記憶と違い、0~5枚の範囲で好きな枚数だけ除外することが出来る。
また冥界回収能力を持つカードの一つ(詳細は
紅魔館の項)。
除外する枚数を選択可能であり、最大5枚まで除外出来る上、
キャラクターカード以外も除外出来るなど、冥界除外という点においてはほぼ
古の記憶の上位互換といえる。
だが、
古の記憶の存在意義とも言えた「0コスト」「手札を消費せず撃てる」という要素が消えてしまったのが非常に痛い。
使い勝手の良さを重視し
古の記憶か、除外特化の性能を買い
無縁塚か。
いずれにしても、単体では自分の得になり辛い効果なので、上手く使いこなしたいものだ。
- 枚数自体は任意だが、目標の「プレイヤー1人の冥界に~」ある、なので「相手の冥界から3枚除外、自分の冥界から2枚除外」というような事は出来ないので注意。
- また、除外する枚数を0~5から選択できるのはプレイ時。解決時に選択した数値を変更することは出来ない。
- プレイ後に干渉で秘密結社などがプレイされてこのカードの解決時に「目標にしたカード」のうち1枚でも存在しない場合、「目標不適切」により効果の解決に失敗する。
- この事から、無縁塚のメタカードは無縁塚とも言える。欲張って必要最低限以上のカードを除外しようとすると痛い目に遭う事もある。
- あくまで目標は「冥界にあるカード」でありプレイヤーではない。プレイヤーに「目標にならない」効果や「対象にならない」効果が適用されていても問題なくプレイできる。
関連
守矢神社
《守矢神社》
(自動β):
メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕をゲームから除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「守矢神社」1枚〕を手札に戻す。
「今すぐうちの神様を勧誘したいのかしら」
(PR.022:「ここは守矢の神社 忘れ去られた過去の神社」)
コメント
メンテナンスフェイズを飛ばすカード。
飛ばすのはプレイしたターンのメンテナンスフェイズであるため、自分・対戦相手のどちらのメンテナンスフェイズも飛ばすことが出来る。
また冥界回収能力を持つカードの一つ(詳細は
紅魔館の項)。
夜雀の歌声や
月都万象展といった、
メンテナンスフェイズでしかプレイできないカードの対策としても使えない事も無いが、使用タイミングがアクティブフェイズなので、
情報戦などで相手の手札にあると確信出来ているような状況でもない限りまず無理なので、あまり当てにはしない方が良い。
関連
不可侵の国
《不可侵の国》
「用を簡潔に言え。さもなくば・・・・・・」
「用は貴方を倒す事。OK?」
コメント
どうしてもプレイを成功させたいカードの前に使用しておくことで確実にしたり、ちらつかせてカウンターを誘うことで相手のカウンターカードを削ぐなどの使い方がある。
このカード自体は必ずディス
アドバンテージになってしまう為、この後に続くカードでアドバンテージを取り返せる、あるいは勝負を決められるようなカードでないと辛い。
作戦阻止を引き出させられれば1対1交換に持ち込めるのでそこまでだが、読まれて使われない場合、そもそもタイミングを見誤った場合など「通ってしまった」場合の事もしっかり考えなければ悲惨である。
関連
幻想郷縁起
《幻想郷縁起》
【装備】
(自動α):
〔このキャラクター〕は「耐性:X」を得る。Xは〔あなたの場のキャラクターが持つ種族全て〕に等しい。但し、「耐性:「
種族:なし」は得ることが出来ない。
「今までに確認が取れた妖怪は、全て記録してあります」
コメント
稗田 阿求により編纂された幻想郷の記録。
やや特殊な装備カードで、
セットされたキャラクターは、自分の場に存在する種族からは
戦闘ダメージを受けなくなる。
無駄に複雑な条件の割に、得られる効果は「戦闘ダメージを受けない」のみである。また
蓬莱人形のような種族を持たないキャラクターにはダメージを受けてしまい、また
浸蝕の存在も気がかりとなる。相手キャラクターの種族を変える手段が
吸血ぐらいしか無いのもネック。
一応、その性質上
ルナチャイルド/1弾とは相性が良いが、コマンド
装備カードの割に戦闘補正も除去耐性も無く、ただ戦闘ダメージから守りたいだけなら
時符『プライベートスクウェア』や
華符『芳華絢爛』と言ったより使いやすいカードが存在している。
前者のようにライフポイントを犠牲にせず、後者と違い継続的に使用出来る、とそれぞれと比べればメリットはあるが、人はそれを中途半端と呼ぶ。よほど上手く噛み合わない限り、有効活用は難しいカードであろう。
関連
魔法感知
《魔法感知》
「まだ好きなようにはさせないわよ」
コメント
スペルカードと
壱符を持つキャラクターカードのプレイに制限を掛けるカード。
プレイノード+2は小さいようだがゲーム序盤や中盤においても使用価値はある。
相手のカードプレイを妨害出来るが、事前に使っておかなければならず、効果が出ているのかどうかも非常に分かりづらい。
またあくまでプレイノードを増やすだけの効果なので、相手のノード数が十分にある状況ならこれを使ってもなおカードプレイを妨害出来ない事も多い。
仮に効果を上げたとしても、効果が切れた次の相手ターンに普通に使われてしまい時間稼ぎにしかならないなど、効果自体の安定性の無さも相俟って、扱い辛い印象が強い。
ただコストは控え目、ドロー効果により手札を消費せず撃てるので、上手く嵌れば美味しい、外してもさほど痛手にならないという低リスクさがウリではある。
適当にぶっぱなしても案外邪魔になりやすいが、もちろん
他のカードとの
シナジーを意識して少しでも効を奏しやすい特定状況を作り出して使っても良い。
例えば使用する前のターンにプレイしたキャラクターへのスペル除去を妨害出来れば、少なくともそのターンだけは生かす事が出来る。
特に
アクティブになるまでの1ターン維持出来るか否かで大きくその後の状況が変わってくる
壱符キャラや大型アタッカーなどへの除去を事前に上手く妨害する事が出来れば、実質的に「手札を消費せずに撃てる
ディゾルブスペル」にも等しい効果を得られる事になる。まあ世の中そう上手くはいかないものなのだが。
魔法研究をプレイされたメンテナンスフェイズに撃てば相手の渋い顔が見られる、かもしれない。
- 地味に自分の手札のカードも影響を受ける。エラッタ前の符ノ壱“十六夜 咲夜”を使うわけでもない限りあまり意味は無いが。
関連
幻想の四季
《幻想の四季》
〔あなたの手札1枚〕を破棄する。その後、〔あなたの
ノード全て〕をあなたの場に
アクティブ状態でセットする。以後、このカードは以下の効果を持つキャラクター「亡霊(GRAZE0、1/1、
種族:幽霊)」として扱う。
「【(自動γ):
このターン終了時、〔このキャラクター〕を
スリープ状態でノードに加える。】」
「映姫様、やっぱり今年は花と霊が溢れかえってますねぇ!」
コメント
ノードをキャラクターに変化させる
コマンドカード。
ノードの数に依存するが、一度に多数のキャラクターを生成することが可能なカードである。
一時的なものではあるがキャラクターが大幅に増える。1枚1枚の戦闘力は大したものではないが、
グレイズが0であるため気軽に攻撃できる。ノードの数がそのまま打点に変換されるので、マナチャージャーとの相性が良く、グレイズからの反撃にも適する。速攻デッキでの詰めの一撃、重
コントロールデッキのフィニッシャーの両方をこなしてきたカードである。
さらに全体強化とは非常に相性が良い。古くから
神術『吸血鬼幻想』や
古の武器といったカードから爆発的な打点を叩き出し、現環境においても
聖 白蓮/10弾とは良好な
シナジーを形成している。
星符『ドラゴンメテオ』に干渉して使用することで、相手のノードのみを一方的に破棄することができる。
逆に相手からのノードを破棄するカードへの対抗策にもなるかもしれない。
しかし、わずか1コストで多数のキャラクターを用意できるカードであるがゆえの問題点もある。
まずは手札破棄が必要な点。
銀ナイフなどで十分フォロー可能な範囲ではあるが、手札が少ない場合は思わぬ足かせになることも。
また使用するとノードが0になってしまう。
円環時間を使いやすくなるが、基本的には相手の行動に対応が取りにくくなるという強烈なデメリットと言えるだろう。
後ろ向きではあるが、相手ターンに使用すればこのカードでブロッカーを用意しつつ
十王の激怒をノーコストでプレイ可能ではある。
- 手札を1枚破棄出来なければ「その後」以降の効果は発揮されない。
- 一時的にノードが0になるが、ターン終了時にスリープで戻ってくる。ただし戦闘で決死状態になるなどして破棄されたり除外された亡霊はノードに戻らない。法界の火が通った日には自分だけ星符『ドラゴンメテオ』という笑えない事態になるため注意。そもそも注意することが難しくなるのだが。
関連
秋の女神
《秋の女神》
【呪符】
(常時)
(S):
〔あなたが次に
プレイするカード1枚〕のコストは-1される。
攻撃力(-)/耐久力(-1)
「私たちが付いててあげるわ」
コメント
秋の女神の加護を得る
呪符。
姉は木陰で泣いていると思ったほうがいい。
相手ターンにも使用が可能で、かつ軽減するカードの種類を問わない強力なサポートカードである。
また複数場にあれば効果を重複させる事も可能で、このカード自体が0コストである事もあり早期に引くほど
ノード消費が飛躍的に減少する。
しかも
セットするキャラクターの制限が「耐久2以上」程度しか無いのも優秀。
上海人形辺りにセット出来れば邪魔にもなりにくいだろう。
また耐久を減少させる
呪符なので、耐久1のキャラを除去するのにも使える。いわば擬似的な
狙撃であり、こちらは
効果ダメージでは無い為
露西亜人形のようなキャラクターも除去出来る、
ナイトダンスのような1ターン限りの戦闘補正で防げない(ターン終了時に戦闘力が戻る為破棄される)などのメリットがある。
当然
人界剣『悟入幻想』や
審判『十王裁判』のようなカードに干渉で重ねる事も可能であり、
狙撃の利便性をほとんど殺さずさらに用途が広がっているのは驚きである。
何よりこのカードの最大のメリットは、この二つの用途のどちらを主軸に据える場合でも腐りにくいという脅威の汎用性にある。
いわば「除去にも使えるメリット
呪符」「コスト軽減にも使える
狙撃」であり、小粒ながら高いカードパワーを持つ
コマンドカードと言えるだろう。
ただし、その便利な性能だけに相手に利用されやすい点には注意。例えば耐久1のキャラにこれを貼り付け、
白楼剣のような戦闘力を永続で補正するカードを干渉で使われるとその高い汎用性が逆に仇となる事になる。
またごく僅かながら、
効果ダメージではないという点がデメリットになってしまう事もある。例えば
征服の果てにの起爆トリガーとしては機能しないなどである。
- 干渉上での使用に注意。 あくまで「プレイする」カードのコストであり、そして効果が解決されるまではコスト軽減が行われない。作戦阻止のようなカードのコストを減らしたい場合、予め使っておく必要がある。
関連
修繕
《修繕》
目標の〔あなたの冥界にある装備カード1枚〕を手札に加える。
「直るのか?」
「それぐらい簡単よ」
コメント
例によってこのカード一枚が冥界の
装備カード一枚に変換される。
ただキャラクターと違い、冥界に落ちる事がそう頻繁にあるわけでもない
装備カードを対象にしている為、利用する機会もさほどあるわけではない。
これがあると置く
ノードに困った場合、とりあえず
装備カードを埋めてあとで回収するというという戦略も取れる。
関連
憑依
《憑依》
〔あなたの冥界にある
必要ノードが1以上の
キャラクターカード1枚〕を、目標の〔あなたの場の「人形」を持つキャラクター1枚〕に表向きで
セットする。以後、そのカードは以下の効果を持つ呪符カードとして扱われる。
「(自動α):
〔このキャラクター〕の戦闘力は〔このキャラクターにセットされているキャラクターカード〕に記述されている戦闘力に変更される。
【(自動γ):
〔このキャラクターにセットされているキャラクターカード〕が破棄された場合、冥界に置く代わりにゲームから除外する。】」
「・・・・・・・・・上海?」
(SP-12:(最近人形達の様子がおかしい…))
Illustration:
やむっ(SP-12:
とり)
コメント
冥界のキャラクターの魂を人形へ乗り移らせる
コマンドカード。
人形キャラのノード・コスト・
グレイズ・テキスト+セットカードの戦闘力というキャラを生み出す。
- セットカードは、破棄されるとき冥界に置かれずに除外されてしまうため再利用が出来ない。セット先が決死状態になったり破棄されたりしたときも除外されてしまう。
公式Q&Aより
- QA-319.場のキャラクターが手札やデッキに戻る場合、「このキャラクターにセットされている○○が破棄された場合」という効果は解決出来ますか?
- A.はい、出来ます。
(参考:IR-11.3.3)- コメント
- このため、セットし呪符となったキャラクターカードはほぼ確定で除外されてしまう。
関連
銀ナイフ
《銀ナイフ》
【装備】
(自動β):
〔このカード〕がデッキまたは手札から破棄され、冥界に置かれた場合、ターン終了時にこのカードを〔あなたの手札〕に戻す。
(自動γ):
〔このキャラクターに
セットされている「銀ナイフ」1枚〕が破棄された場合、〔相手プレイヤー〕に1
ダメージを与える。
攻撃力(+1)/耐久力(-)
「私のナイフは飛ぶ鳥も落とすわよ」
コメント
手札・デッキから冥界に送られると手札に戻ってくる
装備。
言うなれば、無限に使える手札コストである。
ターン終了時まで戻ってこないので1ターンに1枚に付き1回分しか賄えないが、それでも十分強力な効果である。
特に手札消費の激しいこのゲームにおいて、このカードと組み合わせる事で恩恵を得られるカードは数多い。
その性質上、最も効果を発揮するのが恒常的に手札コストを必要とするタイプのカード。前述の戻しても用途が無くて腐る、という事そのものがまず無いので最大限に効果を生かせる。
射命丸 文/1弾や
怪奇『釣瓶落としの怪』などがその筆頭として挙げられる。
姫海棠 はたて/10弾の効果をリスク無しで運用できるようにもなるだろう。
また
恋符『マスタースパーク』や
蝶符『鳳蝶紋の死槍』のように強力な効果の代償として手札コストがあるカードを意図的にデッキに多く積む事で、デッキ単位で用途を用意してやるという運用も出来る。
緑眼のジェラシーのような手札消費の激しいパワーカードの他にも、
裏取引が実質的に軽い
強引な取引となるなど
アドバンテージの獲得に寄与してくれるだろう。
その場合、このカードを引きこまなければ手札消費が激しいだけのデッキに成り下がるので、
香霖堂などでデッキを掘り進めて早い段階で手札に引き込みたい。
逆にこのカードの
装備としての性能はあまりパッとせず、同ノード同コストの
ミニ八卦炉と比べると明らかに見劣りする。残り体力僅かな相手に引導火力になれるので使い道が全くないわけではないが、あくまでも相手のライフを1少なく計算できる程度のオマケと捉えておいてよいだろう。
- 二番目の(自動γ)は場に出ていなければ効果を発揮しないので、手札コストとして破棄した場合に効果を発揮するという事はない。
- 手札にある銀ナイフを一度に2枚以上破棄しても全てちゃんと戻ってくるので、恋符『マスタースパーク』の手札コストを2枚のこのカードを破棄して代替、という事も可能。
- 相手の竹林の火事などのデッキ破壊カードで破棄されても手札に戻ってくる。
- 2009年12月30日付けのエラッタで一つ目の(自動β)に「ターン終了時に」の一文が追加された。
- これにより弱体化したギミックは多い。特に顕著なのが怪奇『釣瓶落としの怪』とキスメとの展開ギミックで、以前ならば銀ナイフ1枚で冥界にある怪奇『釣瓶落としの怪』を3枚全て回収できたが、現在は1枚しか回収できない。
- 無縁塚の目標に取られるタイミングが発生したので、大きな弱点が生まれることになった。
関連
※「ナイフ」を参照するカード
夜明けの亡霊
《夜明けの亡霊》
〔相手プレイヤー〕はあなたの手札を全て見て、1枚を選ぶ。その後、そのカードを
裏向きにしてあなたの場に
アクティブ状態でセットする。以後、そのカードはキャラクター「
華胥の亡霊(GRAZE1、4/4、「
種族:幽霊」)」として扱う。
「あなたの付き人の代わりに、日が昇るまで遊んであげましょうか?」
コメント
相手ターンにも場に出せるが、
エニグマティクドールと同じく攻撃の直接の干渉で防御宣言を行う事は出来ないので、防御させたいなら事前に出しておく必要がある。
奇襲速攻を持つキャラクターにしては強めの戦闘力だが、デメリットが非常に痛い。
相手プレイヤーに手札を全て晒さなければならず、しかもその中から好きに1枚を抜かれてしまう。こちらはこのカード一枚を消費している為、実質2枚のカードを消費してキャラクターを場に出す事になる。
それだけ手間をかけて出したカードにしては戦闘力も頼りなく、相打ちはもちろん最悪相手のカードを一枚も消費させずに冥界に落ちる事も有り得ると考えれば、あまりにリスクが高い。
とはいえ4/4の戦闘力を持つ安価なコマンドカードである事に変わりは無いため、速攻対策としてはそれなりに有用。
ノード、コストの低さを上手く生かし、このカードが戦闘で破棄されないような低攻撃力のアタッカーにぶつけられれば、一方的にカードを消費させて手札消費のデメリットもある程度フォロー出来る。
逆に速攻デッキで最後の一押し用アタッカーとして出すという手もある。ノード3帯で同じ
速攻を持つ
犬走 椛や
ルナサ・プリズムリバー/1弾などと戦闘力を比べればその優位性は一目瞭然で悪くない
ダメージソースとなり得る。
ただその場合、往々にして手札消費の激しい傾向が強い速攻デッキと上記のデメリットとの相性の悪さが目に付く事になるが。
- このカードの効果解決時、最低1枚は手札が残っていないと効果が発揮されない。
関連
威力偵察
《威力偵察》
〔このカード〕は相手プレイヤーの
メンテナンスフェイズにしかプレイ出来ない。目標の〔相手プレイヤー1人の手札1枚〕を無作為に選び、公開する。〔相手プレイヤー〕はこのターン、そのカードをプレイするまで他のカードをプレイすることは出来ない。また、そのカードのプレイは
無効にすることが出来ない。
(山に向かっている!?)
コメント
- ノード・コスト不足
- 目標を取るカードだが現状目標を取れない(装備、呪符含む)
- 必要ノード、コストが「-」である
などして「現状ではプレイできないカード」だった場合、ほぼ確実に1ターンの抑止に繋がる。
逆に、問題なく使う予定だったカードを
公開した場合、
このカードの効果によりそれのプレイが無効に出来なくなると言うマイナス面も存在する。
- カードのプレイ以外の行動は取れる。つまり起動効果や自動効果の使用は阻害されない。
- 公開したカードが弐符だった場合は若干ややこしいことになる。
- 無効に出来ないのはプレイであるため、禁弾『カタディオプトリック』などによって「効果を無効にする」ことは適正である。
- いわゆる「プレイ条件」を課すカード。このため「既にプレイされた」「プレイされている」カードには何の効果も及ぼさない。相手ターンのメンテナンスフェイズにプレイされた何らかのカード(A)に対し干渉でこれをプレイすることは可能だが、解決したとしても、Aが解決に失敗するようなことはない。
- Aがカードをプレイする方法の「1.プレイ条件(例:「自分ターン1枚制限」)を確認する。」の段階を既に終えているからである。
また、ルールリファレンスには次のような記載がある。
●手札に対する効果
2.
手札の中の特定のカードに何らかの効果を与える場合はその後、最初に手札を離れる「そのカードと同No.で同じカード名称のカード」がその効果をもつ。
このカードの場合「公開したカード」に
〔相手プレイヤー〕はこのターン、そのカードをプレイするまで
他のカードをプレイすることは出来ない。
また、そのカードのプレイは無効にすることができない。
という効果を及ぼしている。相手の手札に「公開したカード」と同No.で同じカード名称のカードが他に1枚以上あった場合、
- そのうちいずれかをプレイすることで、相手はこのカードによる制約をなくすことが出来る。
- そのうちいずれか1枚でも破棄した場合、(それが威力偵察の効果を受けたカードとして扱われるため)相手はそのターン何もプレイできなくなる。
ということになる。
公式QAより
- Q088.「No.288 威力偵察」を解決し、相手の手札から「A」を公開しました。その後、なんらかの効果によって「A」がプレイされずに手札から破棄され、手札に1枚も存在しない場合、相手プレイヤーはこのターン中にカードをプレイすることは出来ないのですか?
- A088.はい、公開されたカードをプレイすることが出来ないため、他のカードをプレイすることは出来ません。
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マナの枯渇
《マナの枯渇》
「もっともっと!」
コメント
相手のノードは増えてしまうが、
マナチャージは継続的に使うことに大きな意味があるのでコマンドカードのタイミングで
除去が出来るのは悪くは無い。
公式Q&Aより
- Q273.「No.289 マナの枯渇」の目標は具体的にどういう状態のキャラクターですか?
- A273.現在の干渉中に、「No.289 マナの枯渇」がプレイされる時点でマナチャージを行う事を宣言しているキャラクターです。現在の干渉以前に解決されたマナチャージを行ったキャラクターは対象に出来ません。
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光の春
《光の春》
〔全てのプレイヤー〕は、〔(そのプレイヤーの)相手プレイヤー1人のデッキの上のカード5枚まで〕を破棄しても良い。破棄した場合、〔その相手プレイヤー〕はライフポイントをX得る。Xはこの効果によって破棄された自分のカードの枚数の2倍に等しい。
「皆さんに春をお伝えしまーす!」
コメント
やや特殊なデッキ破壊カード。
自分のデッキのカードを何枚削るかは相手が決める。
ただし、送られた枚数x2点、最高10点分ものライフ回復が発生する。
ダメージを与えて勝つことが主眼のデッキならば、相手に使われてもデッキの破棄をしない方が良い。
逆に、その勝利方法の優先度が低いならば、単体で
竹林の火事以上の枚数のカードをデッキから破棄する事が出来る強力なカードとなる。
竹林の火事・
藤原 妹紅などのデッキアウト戦術に組み込めば貴重な戦力となるだろう。
注意したいのが、どちらも最大数破棄した場合、デッキ枚数差が広がらないという点。
竹林の火事は一方的に相手のデッキ枚数を減らせた為、膠着状態に陥った場合でも相手のデッキを先に切らせて勝利するという事が可能だったが、このカードの場合そういう使い方が不可能となる。
当然、こちらのデッキが削られてしまうというデメリットは、同じデッキアウト戦術を主軸とするデッキを相手にする場合は致命傷に成り得る可能性もある(こちらはこのカード一枚を消費している為)。
単体では上手く機能せず、他のデッキ破壊手段と組み合わせてこそ真価を発揮するカードであると言えよう。
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八目鰻屋
《八目鰻屋》
〔あなたの場の呪符カード全て〕を破棄する。その後、〔あなた〕はライフポイントをX得る。Xはこの効果で破棄したカードの枚数の2倍に等しい。
「八目鰻は鳥目に効くのよ。まー私が鳥目にしてるんだけど」
コメント
自分の場の
呪符を破棄し、その枚数に応じて回復するコマンド。
呪符に触れられるカードの代表格である
解呪と
ノード・コスト共に同じ。
相手によるデメリット呪符対策としての効果は高いが、
自分の場のメリット付き呪符を巻き込んでしまう上、相手の場のメリット付き呪符が破棄できないなど使い勝手はあまりよろしくない。
複数のカードを一枚でに破棄でき回復までできるという利点があるが、相手が多数の妨害呪符を並べてくる場面はあまり多くないだろう。
対策カードとしては中途半端で、せいぜい
審判『十王裁判』を主軸にしたデッキに当たれば少しだけ美味しいぐらいなので、
解呪より敢えてこちらを選ぶメリットはあまりに少ない不遇なカードである。
ライフ回復手段として見た場合もやや微妙である。
回復量を増やすためには呪符を大量に用意しなければならず、
伊吹 萃香/1弾などを利用したとしても割りに合わない。
負けている状況を持ち直すためのカードであって、勝ちにつながるカードではないのである。
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征服の果てに
《征服の果てに》
〔
ダメージを受けているキャラクター全て〕を破棄する。
「服従するというなら見逃さなくも無いけど」
コメント
書いてある事は実にシンプルだが、ゲームの仕様上、
戦闘ダメージは残らないのでそれ以外の手段でダメージを乗せる必要がある。
どこに出しても恥ずかしくないほどのコンボ専用カードであり、しっかり
他のカードとの連係を考えて採用しなければならない点には注意。
また他のカードとのコンボを前提としているカードとしては高めのコストもあり、若干扱い辛さが目に付く事もある。
当然、戦闘以外のダメージを受けない
洩矢 諏訪子/3弾を破棄する事も出来ない。
また、対象がダメージを受けているキャラクター全てなので、
リリーブラックや
村紗 水蜜のような場の全てにダメージを与える効果と合わせた場合、自分の場も全滅するので気をつけたい。
- 呪符や装備で耐久力にマイナス修正がついても、それはダメージではない。あくまでもダメージをあたえる事が必要。
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鷽替神事
《鷽替神事》
〔このカード〕は相手プレイヤーの
メンテナンスフェイズにしかプレイ出来ない。このメンテナンスフェイズの間、あなたは〔相手プレイヤーの冥界にある
コマンドカード1枚〕を
必要ノード、コストを無視してプレイしても良い。但し、タイミングが正しくないコマンドカードはプレイ出来ない。
「この鷽は今まではいた嘘を啄んで幸福に替えてくれるの」
コメント
読み方は「うそかえしんじ」
相手プレイヤーの冥界のコマンドカードを再利用できる。
ノード、コストを無視する為、
離反工作のようなカードを
プレイする事が出来れば高い効果が期待できるかもしれない。
だが、やはり効果が相手に完全に依存する事、このカード自体が4ノード2コストとお世辞にも軽くは無いコマンドなので使って得できるカードが限られる事から、あまり実践的とは言えないだろう。
相手のメンテナンスフェイズしか使えない為、
強引な取引のような比較的使われやすいコマンドカードが使えないのもネック。
きっかり嵌れば弱くは無いカードなのだが、なら最初から欲しいコマンドカードをそのスペースに入れたほうがずっと安定するのは明らかである。
- あくまで「プレイ」なので、プレイ制限が存在するカードは使うことが出来ない。
- なお、元ネタは「東方三月精」の漫画。
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恐ろしい波動
《恐ろしい波動》
〔あなたの手札の
キャラクターカード1枚〕を破棄しても良い。破棄した場合、〔任意の枚数の場のカード〕を選び、破棄する。但し、選んだカードの
必要ノードの合計値はあなたが破棄したキャラクターカードの必要ノードに等しくなければならない。この効果では「-」、及び
裏向きのカードの必要ノードは5として扱う。
「あぁ、また壊れちゃう」
(PR.034:「もう壊れちゃったの?」)
コメント
条件は、「手札から破棄したキャラクターの必要ノード」=「効果で破棄した場のカードの必要ノード合計値」であること。
数字が高い方がもちろんより多くのカードを破棄可能だが、一概に高ければ良いというものでもない。高過ぎると相手のカードを破棄出来なかったり、
対象が場のカード全てなので自分のカードを破棄する事になりやすいからである。
- 2011/04/16に施行されたテキスト修正により、効果解決時に手札を捨てないという選択肢が出来た。これに伴い、このカードの使いやすさは格段に上がったといえる。エラッタと言っても差し支えの無いテキスト修正だろう。
公式QAより
- Q083.「No.294 恐ろしい波動」のテキストの最後、「ノードを5として扱う」は、どの部分に対する補足ですか?
- A083.「No.294 恐ろしい波動」の効果全てに適用されます。手札から破棄するカード、場のカード全てに適用されます。
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幻想郷の門
《幻想郷の門》
〔あなたの手札にある「
種族:神」を持つ
キャラクターカード1枚〕のコストを支払い、
スリープ状態であなたの場に出しても良い。場に出した場合、〔このカード〕をそのキャラクターに
セットする。以後、このカードは以下の効果を持つ呪符カードとして扱う。
「(常時)0:
〔このキャラクターにセットされている「幻想郷の門」1枚〕を破棄する。その後、ターン終了時まで、目標の〔「種族:神」を持つキャラクター1枚〕は
スペルカード、
コマンドカードの効果の目標にならない。」
「ここでなら新しい信仰がえられるかしらね」
コメント
手札の
神キャラクターを、一度限りのスペル・コマンド耐性を持たせられる
呪符を貼り付けて場に出す。
月都万象展と違い本来のコストを支払わなければならないが、コマンドカードのタイミングで出せること、
ノードが本来より低くて済むこと、1回限りだが除去カードなどに対しての耐性を得られることがポイントである。
特に
呪符の効果は強力で、使い捨てとは言え様々な除去や効果からキャラクターを守る事が出来る。
これは
八坂 神奈子/3弾や
洩矢 諏訪子/3弾のような大型神キャラクターには大きく、通常の
カウンターカードも併用すれば除去されるリスクを大きく軽減する事が出来る。
ちなみに、
呪符時の効果はあくまで「目標の種族:神を持つキャラクター1枚」であり、このカードがセットされているキャラクターにしか使えないわけではない。
つまり、
秋 静葉/3弾や
秋 穣子/3弾のような低コストの神をこのカードで出し、前述の大型キャラクターが破棄されそうになったらそれを守る、という事も出来なくは無い。
関連
秘封倶楽部
《秘封倶楽部》
この干渉終了時まで、〔全ての場のカード〕が
決死状態になった場合、直ちにその決死状態を
無効にする。
「私たちで力を合わせれば、どんな問題だってきっと解決できるわよ」
コメント
リニューアルに伴い「
破棄を無効」→「決死状態を無効」とテキストが整備され、その効果を大きく落とした不遇のカード。
- 以前は出来て、現在は出来なくなったプレイングは多く、
- 相手が大妖怪降臨や紅い飼い主のような場のキャラクターを破棄するカードを使った時に干渉で用いて、「その後」の効果を間接的に無効にする
- 解呪に干渉してプレイすることでカードを守る
などなど、このカードの汎用性の高さの一員であった「あらゆる破棄にこれ一枚で対策が取れる」という要素は失われてしまった。
- キャラクターの決死状態が無効になった時点で、それまで受けていたダメージは失われる
関連
紅い虹と天使の翼
《紅い虹と天使の翼》
〔相手プレイヤー〕は、奇数か偶数かを選択する。その後、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕を
公開する。相手プレイヤーの選択が公開したカードの
必要ノードと一致している場合、以下の効果の1を、異なっている場合、以下の効果の2を解決する。その後、公開したカードをデッキに戻し、シャッフルする。
1.〔必要ノードが奇数であるキャラクター全て〕を本来のプレイヤーの手札に戻す。
2.〔必要ノードが偶数であるキャラクター全て〕を本来のプレイヤーのデッキに戻し、シャッフルする。
「別に意図してないけど、天使といわれて悪い気はしないわね」
コメント
相手の偶数or奇数宣言は効果の解決時である為、相手の宣言を聞いてから
宏観前兆や
稗田 阿求などのデッキ操作カードを使用することは出来ず、結果はほぼランダムになり確実性に乏しい。
結果が2種しか無くどちらかは解決するので、リスク計算がまだしやすい方なのが救いか。
対多数のカードとしてはコマンドタイミングで使用可能なのが強力だが結果が伴うとは限らず、使う際には覚悟が必要なバクチカードである。
- 「0」は偶数。特別な記述がないため必要ノード「-」も「0」(偶数)として扱う。
- デッキに含まれるカードの必要ノードが偶数または奇数に極端に偏っていて、かつ相手がそれを把握しているというなら話は別だが、現実的にはまずありえないだろう。
- 西行寺 幽々子/1弾や脱兎『フラスターエスケープ』などでデッキトップが公開情報になっていれば結果を意図的に操作する事も一応可能だが、当然ながらそれをして使用者が得になる状況は極めて稀。
関連
リザレクション
《リザレクション》
〔このカード〕は
メンテナンスフェイズにしかプレイ出来ない。目標の〔あなたの冥界にある必要コストがXである
キャラクターカード1枚〕を、あなたの場に
スリープ状態で出す。但し、この効果ではコストの値が「-」であるカードを目標にすることは出来ない。
「私は死なない。絶対に死なない。あのにっくき輝夜の所為で」
コメント
リアニメイトに良くある「コストを無視して場に出せる」という利点が制限されており、見た目ほど万能では無い。
それでも、除去や戦闘破棄された場合への対策カードとして、冥界を利用した速攻の手段の一つとして、用途は広く使い勝手は良い。
秘密結社との違いは、あくまで通常のカードプレイを経なければならない為メインフェイズまで場に出せない向こうより若干早く場に出せる(場合によっては相手ターンのメンテナンスフェイズに出す事も可能)、プレイ権利を行使しない(擬似的な
奇襲に近い)、6
ノード以上ある大型キャラクターでも5ノードで場に出せるなど。
逆にプレイ時の
(自動)効果を使いたい、あるいは手札にある事で意味を成すカードなら
秘密結社の方が向いている。また使い勝手が良いので
マナチャージによる冥界落ちを克服したい場合などもあちらの方が良いだろう。
また「あらゆる破棄に対応出来る5ノードのカード」という点から
秘封倶楽部ともある意味互換関係にある。
ただ場のカード(キャラクター)を守りたいだけならコストパフォーマンスや汎用性に優れるあちらを、総合的な使い方を視野に入れるなら確実性に富み冥界利用などの用途もあるこちらを採用すると良いだろう。
- 5ノードという高さから大型キャラクターを限定して考えてしまいがちだが、ノードが5枚以上溜まっているなら小型であろうと大型であろうと損をする事は無い。柔軟に考えて使って行きたい。
- なお、目標の決定はコストの支払いよりも前に行う(ルールブック カードをプレイする方法参照)ため、スリープノードを破棄しキャラクターカードを冥界においてリザレクションで場に出すということは出来ない。(Q&A052)
公式Q&Aより
- Q283.コストを±Yする効果が適用される場合、「No.580 妖魔の眷属」をコストZのキャラクターを目標にした場合、支払うコストと場に出せるキャラクターのコストXはどうなりますか?
- A283.支払うコストは「Z±Y」、抜き出せるキャラクターカードのコストは「Z以下」となります。目標を指定した時点でXが決まり、XはZとなります。
例えば「No.497 チルノ」(コスト2)を目標としコストが-1される場合、プレイのコストとして1コストを支払い、コスト2以下の「種族:妖精」のキャラクターカードを場に出す事が出来ます。- コメント
- このカードについても同じことが言える。リアニメイト条件は実際に支払ったコストではなく、あくまで目標に指定したカードのコストで決定する点がミソ。コストZのカードを目標に指定した時点で、「プレイするためのコスト」XにはZが代入される。実際に支払うコストはZではなくZ±Yとなるが、これにより目標不適切になりリアニメイトできなくなることはない。
このため呪海に眠る記憶などで、コストを支払わずにリザレクションのテキストを解決した場合でもカードを場に出すことができる。
関連
すべてがFになる時
《すべてがFになる時》
〔あなた〕は15
ダメージを受ける。ダメージを受けた場合、あなたはこのカードを
プレイした次の相手ターンから数えて15ターン後のターン終了時に勝利する。
(そうか!この本が力を持つのは当然だ!
何とか全て本を手に入れたいが・・・・・・・・・)
コメント
第四弾で初お目見え、「特殊な勝利条件を得るカード」。
次の相手ターンから数えて、なので相手ターンを8回経由させると勝利となる。
永夜の術とかを使うと多少変化するが。
プレイに成功すれば、放っておいても勝てるカードだが、プレイ時に受ける15ダメージが生き残るための動きを大きく阻害する。
なぜなら初期ライフは25であり、そのうち半分以上のライフダメージを受けるからである。このカードをプレイする前に10ダメージ以上受けてしまえば、そもそもこのカード自体もプレイ出来なくなる。
生き残るためにはとにかくライフ回復・攻撃制限などを得られるカードをフルに使い相手を止める、もしくは出てくるキャラクターを片っ端から除去・無力化することで攻撃をさせないなどの手段があるだろうか。
いずれにせよ、上記のどれかのサポートが必要になるだろう。
各種
人形やプリズムリバーを初めとした軽量デッキならキャラクターによる壁を作りやすいが、問題としては貫通に弱いのと、わざわざFを出すより殴った方が効率がいいことだろうか。
- Fとは16進数における1桁の最大数で、15を表す。
関連
※特殊勝利効果を持つカード
破滅の呼び声
《破滅の呼び声》
〔あなたの場のカードおよび手札を合わせて5枚〕を選び、ゲームから除外する。その後、〔相手プレイヤー〕は〔自分の場のカード及び手札を合わせて5枚まで〕を選べるだけ選び、ゲームから除外する。
「崩れ落ちてく砂の城~♪溶けて消えるは土の国~♪」
コメント
大量のカードをゲームから除外する非常に豪快なカード。
除去カードというより、互いに同数のリソースを削って動きを抑制するロックカードのようなものと考えた方が正しい。
もちろんこのカードの使用権限はこちらにあるので、上手く立ち回る事で任意のカードを「除外せざるを得ない」状況を作り出す事は可能だが。
そのまま使う場合は、自身が有利な状態で無いと高い効果は得にくい。それどころかこちらはこのカードとコスト3点を支払っているので、下手に撃つと自滅に等しい結果になってしまう。
そのため、
他のカードと組み合わせることで、自分の受ける被害を減らし、
アドバンテージを確保することが大切である。
代表的なものでは以下のものだろうか。
- 蓬莱人形など極力アドバンテージを消費せず場に出るキャラクターを中心に展開する。
- 装備・呪符・セットされているカードも場のカードの一部。 氷符『アイシクルフォール』や玉兎のように単体で複数のセットカードを持つカードや、相手のマイナス効果の呪符を破棄して数を稼ぐ。
- 幻想の四季をプレイし亡霊を除外する。
- 紅符『スカーレットシュート』などの除去カードを使い、相手の場のカードを減らす。カード差を開く事は難しいが、相手の除外するカードを狭める事で間接的に特定カードを選ばせやすく出来る。
逆転性に乏しい為状況を選ぶが、比較的有利にゲームを進めている際の「駄目押し」としては非常に強力な性能なので、特に
コントロールデッキでは使いこなす事が出来れば戦力として期待出来るだろう。
- 自分がプレイして5枚除外出来ない場合、「その後」以降の効果は解決されないので注意。
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最終更新:2009年02月19日 14:07