カガリ・ユラ・アスハ

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カガリ・ユラ・アスハ - (2023/05/22 (月) 08:42:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/22 Thu 23:50:28
更新日:2024/04/30 Tue 09:41:03
所要時間:約 8 分で読めます






殺されたから殺して、
殺したから殺されて……!


それで本当に最後は平和になるのかよ!!






機動戦士ガンダムSEED』及び続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。

CV:進藤尚美
人種:ナチュラル
年齢:16歳(SEED)/18歳(SEED DESTINY)
生年月日:C.E.55 5月18日
星座:牡牛座


中立国オーブの首相であるウズミ・ナラ・アスハの娘(正確には養子)。
気が強くて男勝りな性格で、思い立ったら即行動に移すも、それが無茶に繋がることも多い。
その一方、母性本能が強いという女性らしい面もある。



【ガンダムSEEDでの活躍】

1話から登場し、ヘリオポリスでのガンダム強奪事件に巻き込まれる。
初登場時には帽子を深く被っていたため、キラ・ヤマトや多くの視聴者の誰もが「男」と思い込み、その正体を知った時には驚いた。
キラにシェルターに押し込まれる形で、一旦物語からフェードアウト。

再登場したのは、アークエンジェルがザフトの駐屯地であるアフリカの砂漠地帯に降り立った時。

この時の彼女は正体を隠して「カガリ・ユラ」と名乗り、お目付け役のキサカと共にレジスタンス「明けの砂漠」の一員として活動していた。
そこでアークエンジェルと合流し、キラとも再会。 共にザフトと戦った。
なお、砂漠編では彼女のドレス姿を拝むことができる。
ちなみに、ケバブはチリソース派。
やめてよね事件の現場を偶然見てしまった際、彼等の事情を良く知らないこともあり顔を赤らめたことも。
しかしリマスター版では年頃だからか軽蔑するような表情に変更。

その後もアークエンジェルと行動を共にするが、ザフトとの戦闘で無人島に流れ着き、そこでアスラン・ザラと出会う。
ヘリオポリスのガンダム強奪事件の因縁もあり、彼と「戦争」に関する問答を繰り返すことになる。
アスランと別れた後、迎えに来たアークエンジェルと合流しオーブへ帰還。 そこで自分の正体を明かすことになった。
ウズミとの問答を経てオーブに残り、キラ達を送り出す。

しかしその直後、キラがアスランとの死闘で行方不明になり、捜索先で負傷したアスランと再会。
キラが幼馴染であることを知ったカガリはアスランと感情をぶつけ合い、共に泣き崩れた。
この場面は進藤女史の鬼気迫る演技力もあり、涙腺崩壊シーンとなっている。
治療が終わった後、アスランにお守りとして「ハウメアの護り石」のペンダントを渡した。
「お前、危なっかしい。守ってもらえ」

やがてキラが生きていることを知り、サイクロプスの一件で逃げて来たアークエンジェルと合流し、再会。アスランとの和解にも一役買った。
ブルーコスモスの攻撃で戦火に包まれるオーブでウズミと今生の別れを経験し、宇宙へ上がる。
この時に実の両親がいたこと、キラとは双子であることを知らされた。
これ以降、キラのことは大事な弟として見ている(カガリ曰く、キラが兄なんて有り得ないとのこと)。

第二次ヤキン・ドゥーエ戦ではストライクルージュを駆って戦い、SEEDに覚醒。
途中でアストレイ三人娘を喪うも、最後まで生き延びる。

アスランとの仲もキスまで進展。最終決戦時にはジェネシスのレーザー発射を阻止するためにジャスティスガンダム諸共自爆しようとしたアスランを説得している。
「逃げるな!生きる方が…戦いだ!!」



【ガンダムSEED DESTINYでの活躍】

オーブ首相に就任。 青年アレックス・ディノ(という名のアスラン)をボディガードに付けて公務に専念する日々を送る。
しかし、まだ若き身で一国のトップになったことで必要以上に肩に力を入れていたり、偉大な父の跡を継いだことによるプレッシャー等から未熟な面を見せている。
(というかそもそも、政治経験のない未成年の少女が、戦火の中立国代表を務めるのは過酷すぎではある)

アーモリーワンで連合軍のガンダム強奪に巻き込まれ、ミネルバに保護されることになるが、
シン・アスカにオーブに対する怒りをぶつけられ、信念が揺らいでしまい、シンの数々の下手すれば国際問題になりかねない言動について言及できなかった。

オーブに入港した後、プラントに行くことになったアスランに指輪を渡されて別れる。
しかし、アスランが発って直ぐ、連合から同盟条約を迫られる。
中立を維持することを主張するも、どの道に進んでも難しい情勢と後ろ盾の無さから味方を得られず、加えてシンの怒りに触れたことから同盟条約を締結した。
更に、この時の不甲斐無さを突く形で許婚のユウナ・ロマ・セイランと済し崩しに政略結婚させられることになってしまう。

挙式当日、事態を知ってフリーダムで駆け付けたキラに拉致された。
最初はこの行為に本気で抵抗したが、オーブの政情で追い込まれていたのが外部から見れるようになったのか、
キナ臭くなってきた世界情勢や、現在のオーブが独立国ではなく連合の下っ端のように動き始めた危機的状況に気付けたからか、その後はアークエンジェルと行動を共にする。
政略結婚についても、それらしく説得されていたが冷静に考えるとカガリにもオーブにもメリットが無さそうだったこともあり、個人的感情を抜きにしても救われた形である。
連合に迎合したいセイラン家が既にオーブ軍を牛耳っていたこともあり、そもそも中々戻ることすらできない状況だった。


その後アークエンジェルの面々と共にオーブ軍(連合)とザフトの戦闘を止めようとするも、失敗。
トダカの言葉を受けたアマギ達など意思を同じとする者達とは合流し、共に歩むことになる。

その後、紆余曲折あってザフトによるオーブへの攻撃が始まると、ウズミが遺したアカツキを駆ってザフトとの戦いに挑む。
そしてユウナをやっとぶん殴ることができた。
「意見は違っても、国を思う気持ちは同じだと思っていたのに!」

その後は復権し、オーブ首相としての役目を果たすために地上に残り、デスティニープランの反対を提唱。
かなり緊迫した情勢下にも拘わらずセイラン家が政略結婚しようとしたり、しばらく国外にいたにも関わらず普通に迎えられている様から、
政界で主導権を握れていなかっただけで人気そのものはかなり高いと推測される。
セイラン家が台頭したようにオーブも一枚岩ではないが、前政権による中立宣言以降、その時の理念は良いところも悪いところもあるがオーブに根付いていることが分かる。
これは、元々コーディネイターやナチュラルだということで差別していなかった数少ない国ということも大きいだろう。

アスランが乗るアークエンジェルが宇宙に立つ際、国家元首としてオーブに残るカガリは一緒にいられないことから、
アスランに着いていくメイリンに「あいつ、頼むな…。私は一緒に行けないから」と伝えた。

戦後はプラントと和平協定を結び、国家元首の仕事に専念した。
ザフト軍との停戦協議合意時に行われたプラント臨時評議会代表との会見では、強い意志と落ちつきを持ち代表首長として成長している。


なお、放送終了後のインタビューではかの悪名高き嫁が何を思ったか「アスカガは勘違いの恋」と取れる発言をした。
これには重度なアスカガファンがめっちゃキレた。
(ちなみにアスカガCPは当時のアニメ業界からしても異常なほどの人気があった)
後に福田監督は、まだお互いを取り巻く環境を知らない状態という旨の意味であったこと、二人は別れたわけではないこと、指輪を外したことで二人の未来が見えてきたことを発言し一応フォローしている。
その一方、アスランとカガリは身分が釣り合わないのでハードルは高いとも発言している。
(遠距離恋愛になりそうなこと、政治家と軍人の関係になるので密接過ぎると問題視されかねない*1ことや外伝まで考慮すると氏族がややこしく、決して無理ではないが普通の関係よりハードルは高めである)




元々パイロットとしての適性はあり、第二次ヤキン・ドゥーエ戦でSEEDが覚醒した際には鋭い反応でジン数機を立て続けに撃破している。
戦線が最も激化しているときに初めてMSに乗り、正規の訓練を受けたであろう相手を倒し、多少の運もあるが無傷で生還しているので、普通にレベルは高い。
しかし乗機がMS戦に不向きなスカイグラスパーだったり、相手が一般兵だったり逆に強過ぎるシンだったり等々、
とにかく恵まれないカードしか引いておらず、目立った活躍は少ない。



スーパーロボット大戦シリーズでの活躍】
アスランとの関係が見直されることが多いが、作品毎に待遇が異なるのが難点。
個人の性格は、どのゲームにおいても本編とどこか違うためパロ感が非常に強い。
初期はかなりアホの子として、作品によってはボロクソなまでに弄られていた。
その立場からか改変ネタも多く、良くも悪くも何かとネタにされがち。
また、ディアッカと共に声がつかないことが多かった。

第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~
初参戦作。 ほぼ原作通りだが、ルウをあやす等母性的な場面も。
「そんなことは無い! 私はアフリカでコーディネイターの砂漠の虎と戦っていたんだぞ!」という、
外宇宙の脅威と砂漠の虎を同一視した伝説のセリフで、末代まで弄られることに。
補足するとカズイ「異星人とのいざこざを地球圏へ持ち込んでほしくない」→コスモ「地球人は内輪のことばかりで外宇宙に対する危機感が足りない」→カガリ「地球人も地球人で戦争で苦労している部分がある」という流れのシーンであり、コスモもその反論は認めている。
だが、外宇宙と比べると流石に話のスケールが小さい上に結局は地球人同士の内輪の話になってしまっているのも確か。
あと、初対面のαナンバーズに「砂漠での戦闘は素人」と馬鹿にするという命知らずな真似もしているが、
本作の砂漠の虎は「地上適応S」のお陰でゲーム上でも普通に強いため、ナメてかかると危険。

スーパーロボット大戦J
こちらも原作通り。 SEED持ち&アストレイ・フォーメーションが使えることでムウさん涙目な事態に。

スーパーロボット大戦W
「私は砂漠戦闘のプロだぜ!」某戦闘のプロみたいな言い方で見栄を張った結果、カズマデュオに呆れられる。
ヒイロからは「政治家として足りないものが多い」と指摘されているが、同時に成長も期待されている。
アホの子四天王の一人。

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
初の『SEED DESTINY』名義での参戦。
同じ政治家であり戦うお姫様のシーラ様やラクスとの違いを、キラに完膚無きまでに弄られまくる。
「…負けてるね、カガリ。一国の主としての貫禄。まあ、カガリはまだ子供だから…」
「あ、胸は関係ないから。全然」
そもそもラクスの胸のサイズの描写については不安定なのだが…。それはどうなんだ弟。



〈Z〉
まさかのNPC。 セツコ編だとミネルバサイドで話が進むこともあり、例のおバカ発言に頭を抱えるプレイヤーも多かった模様。
エニルから苦言を呈され、反発する場面もある。
スパロボの世界において「異星人?何言ってんだこいつ」的な言動をするという真似もした。
取り敢えず、没データはある。

第3次Z
久々に登場したが、やはりNPC。
Z1の時よりも精神的な成長が見られ、『時獄篇』ではシンとの和解が描かれる。


スーパーロボット大戦L
Kガリ様程じゃないけど賢い。特に大統領の高説に対して真正面からカウンターで斬って落とす反論は屈指の名シーンである。
とはいえ、キサカやトダカ(今回は生存)に奪還したばかりのオーブを任せて宇宙に上がるのはどうかと……。ある意味カガリらしいが。
また、オーブ防衛戦でやや無茶をした*2おかげでムウの記憶が復活する事となった。
アスランとの関係もバジュラとの決戦で花嫁強奪の件を謝罪されて照れたり、エピローグでオーブへ一緒に帰ったりと良い感じ。
コーディネイター技能が無くなった一方でSEEDはしっかり残っているので、遂に弟やシンとの実力差が小さくなった。
但し、アカツキにムウを乗せてしまうと後はルージュくらいしか機体が無く(インパルスザクにはコーディネイターではないので乗れない)、機体に恵まれないために使い辛い。

スーパーロボット大戦UX
原作終了後の設定でNPC。 連邦政府の良識派の一人で、オーブ首相としてUXを影から支える。
第一部終盤ハザードに失脚させられそうになるが、アスランの活躍で事無きを得た。
また、プロローグではアルヴィスを訪れており、本作のクロスオーバーを代表する「モビルスーツは対フェストゥム用兵器」発言をしている。

スーパーロボット大戦V
原作終了後の設定でNPC。 マリナ共々エンブリヲに攫われっぱなしであるため、出番は少ない。



追記・修正する方が戦いだ!

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