ヴァルヴレイヴ(機体)

登録日:2013/10/19 (土) 00:27:20
更新日:2022/06/20 Mon 22:39:49
所要時間:約 35 分で読めます





VALVRAVE

[VAmpire Link Vessel Rune Activate Vital Engine]



ヴァルヴレイヴとは、アニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』に登場する人型ロボットである。



VALVRAVEを起動させるためには、以下の質問に答える必要があります。

[ニンゲンヤメマスカ?]

Do you resign as a human being?


YES    NO
はい   いいえ































「ヴァルヴレイヴ」の項目閲覧を行う者は、以下の免責事項に同意したとみなします。よくご確認ください。

【1】項目番号24341「ヴァルヴレイヴ(機体)」(以下、本項目とします)の閲覧行為に際し、ヴァルヴレイヴ本編を未視聴、かつネタバレを避けたい者の身体の安全は保障しません。
【2】本項目の閲覧行為はすべてwiki籠りの判断によって行われるものとします。想定外のネタバレによって身体の変調・不調が生じても、アニヲタwikiはそれらに関する一切の責任は負いません。
【3】本項目の閲覧認証を完了したwiki籠りは、アニヲタwikiより発令されるすべての任務に対して拒否権を行使できません。
【4】アニメ最新話の視聴によって得られた情報は、ネタバレも含め、全てアニヲタwikiに提供するものとします。
【5】原則として、閲覧認証を完了した本項目の閲覧者に関する生殺与奪の権利はアニヲタwikiに帰属します。





-ヴァルヴレイヴ、それは世界を暴くシステム-





概要

ヴァルヴレイヴは、作品中に登場する兵器。
作品タイトルにその名前が冠されているように、作中において重要なファクターとなる。

中立国であるジオールが、ドルシア軍事盟約連邦及び環太平洋合衆国ARUSの脅威に対抗すべく「単騎で戦況を一変させうる性能」を求めて開発された霊長兵器
「他の兵器の概念を破り、その頂点に立つ霊長類的な存在」という意味を込め、霊長兵器と名付けられている。
VVV(スリーブイ)計画に基づき“機関”なる組織が開発したとされており、時縞ハルトの父である時縞ソウイチ主導の下で開発された。
現在全ての機体がハルトらの居住するモジュール77から発見されており、モジュール77にて開発・建造されたと思われる。

ジオールが開発したとされているがとにかく謎の多い機体であり、ジオール側もドルシア側も未だ詳細の把握には至っていない。
しかし、モジュール77侵攻の指揮を執ったカインはヴァルヴレイヴについていろいろと把握しているらしく、ヴァルヴレイヴの数を「機」ではなく「人」と称するなど意味深な言動を見せている。


機体の仕様

ジオール軍研究者であるタクミをして「人類の科学レベルを遙かに超えている」と言わしめる圧倒的な性能を誇り、現行の兵器とは一線を画する特徴を多数持つ。
走攻守の全ての能力において既存の兵器を凌駕する性能を持ち、単騎で戦艦の撃破さえ可能とする。

1〜6号機が作中に登場しており、共通する特徴として以下のものがある。
  • フレームと基本的な外装デザインはある程度共通。頭部はそれぞれ違った意匠が施されている
  • 色は虹色に属するカラーと、白のツートン。後述のパイロット登録を行うことで白い部分が真っ黒に染まる
  • 機体各所には八咫烏と機体ナンバーをあしらったエンブレムが描かれている
  • VLCポリマーと呼ばれる素材で構成されており、機体各所に、黄緑色に発光するセンサー「センシズ・ナーヴ」を搭載
  • 動力機関「レイヴ」により稼働
  • 全機体が、それぞれ異なる固有の装備「特能装備」を有する
  • ヴァルヴレイヴを操縦するために、機体と認証登録を行う必要がある(後述)

原動力となる動力機関「レイヴ」は機体を半永久的に稼働させるパワーを持ち、強力なビーム兵器の連続使用を可能とする高い出力を持つ。
1・2号機とそれ以降の機種では仕様が異なり、1・2号機は「原動機レイヴ」、それ以降の機種は1・2号機のレイヴを複製した「ミラーレイヴ」を搭載している。
燃料は情報原子「RUNE(ルーン)」。ルーンは「物質が原子で構成されるように、情報を構成する最小単位」と言われており、人間の記憶やDNAなどの情報を構成しているとされる。
ヴァルヴレイヴはこのルーンを動力源とすることで圧倒的な性能を得ており、ルーンが枯渇すると活動を停止、カラーリングも白色に戻ってしまう。
ルーンはパイロットであるマギウス(後述)から供給され、原動機レイヴとミラーレイヴは連動している。原動機レイヴを持った1号機にルーンが供給されることでミラーレイヴにもルーンが供給される。
実質的に原動機レイヴとミラーレイヴは主従関係にあると言える。

攻撃面では全機共通の武装として頭部に搭載されたバルカン「バリアブル・バルカン」、手甲部分に対人用レーザー砲「ハンド・レイ」、両脇に収納されている折り畳み式の小型鎌「フォルド・シックル」を搭載する。
前述の通りフレームがある程度共通しているためか、各種装備には互換性があり他機体でも使用が可能。
また最大の特徴として全ての機体が「硬質残光」を発生させることが可能で、機体の移動や手足の挙動などの動作に伴って生ずる燐光を硬質化させる特性を持っている。
この硬質残光は汎用性に富み、パイロットの判断によって様々な行動に応用することが可能である。また、武装に硬質残光を応用している機体も存在する。
劇中では、
  • 残光を相手に飛ばし、飛び道具として使用する(1号機、3号機、5号機、6号機)
  • 残光を盾のように展開し、射撃を防ぐ(1号機、6号機)
  • 機体の手足や武器に残光を纏わせ格闘戦での破壊力をアップさせる(1号機、4号機)
  • 残光を重ねて、敵の攻撃からの遮蔽物として利用する(1号機)
  • 特能装備「マルチレッグ・スパイン」で発生させた硬質残光の足場を蹴りつけ、自由自在に移動する(4号機)
  • 欠損した四肢を硬質残光で再現、さらに攻撃に使用する(2号機)
など、機体・パイロットによって様々な用途で使用された。

弱点は「熱」。
ヴァルヴレイヴはいかなる理由か熱に弱く、また様々な行動で熱量が蓄積してしまう。
特に大気圏内での飛行は著しく熱量を上昇させるようで、劇中でも飛行による熱量上昇でピンチに陥る場面が多く見られた。
機体の熱量はモニターに100を上限とした数字のメーターで表示され、機体の熱量が100に達するとヴァルヴレイヴは一切の機能を停止してしまう。
このため長時間の戦闘には向かず、また被弾によっても熱量が蓄積するため迂闊な被弾も許されない。
ドルシア側にもこの弱点は広く認知されており、劇中でも度々電磁吸着ブーメランや放熱スパイクなどといった様々な武装でこの弱点を突かれている。
このせいであまり強い印象がないというのは禁句
ヴァルヴレイヴ本体に冷却用の装備はないが、戦闘中に機体を別の手段で冷却すれば、戦闘を継続することは可能である。

ただ、1号機が熱を逃し稼働時間を上げるアーダー・グリップを装備するとルーン消費が格段に上がったような描写があったため、
後述のマギウスの特徴と同じく「大量のルーン消費を抑えるためにフェイルセーフとして熱で停止するのでは」という説もある。

これら兵器として優れた能力を有しているのはVVV計画のスポンサーが軍であった為であり、兵器としての機能はオプション(オマケ)に過ぎない。
本来の目的は後述する「マギウス」を作り出すことにある。

ニンゲンヤメマスカ?

そしてヴァルヴレイヴ最大の特徴が、機体を操縦するためにパイロットの認証登録が必要な点である。
「ロボットアニメでは珍しくもない設定では?*1」と思うかもしれないが、この機体の場合その認証登録がかなり特殊なものとなっている。

この機体に初搭乗した時、パイロットは機体から「ニンゲンヤメマスカ?」という質問を受ける。
これに「YES」と答えることでパイロットに登録されるのだが、その際パイロットはヴァルヴレイヴに特殊な薬液を打ち込まれ、比喩ではなく”本当に”人間をやめさせられてしまう。
もちろんクーリングオフは効かない
こうしてヴァルヴレイヴのパイロットとなった者は、人智を超えた存在「マギウス」となる。
マギウスとなった瞬間機体のホワイト部分は全て漆黒に染められ、パイロットの脳内にヴァルヴレイヴの機体情報が送信される。
起動直後にもかかわらず、マギウスがヴァルヴレイヴをある程度自在に動かせるのはこのためである。

ちなみに先述の質問に答えて人間をやめさせられた後、ようやく質問に対する免責事項が表示される。
…免責事項って質問の前に表示するものなのでは?
その免責事項の内容も極悪で、
  • ヴァルヴレイヴの搭乗者登録に際し、“機関”の定めた課程を全て修了していない者、かつ非適性者の身体の安全は保証しない。
  • 搭乗者登録は搭乗者の意思によって行うものとし、それに伴う想定外の身体の不調や変調に対し、“機関”は一切の責任を負わない。
  • 登録認証の完了後、搭乗者は“機関”の命令に対する拒否権を持たない。
  • ヴァルヴレイヴの運用によって得られた情報は、搭乗者の生体情報も含め、全て“機関”に提供される。
  • 原則として、登録認証を完了した搭乗者の生殺与奪権は“機関”に帰属する。
と、「機関」の奴隷と言わんばかりの人権無視もはなはだしい内容になっている。

マギウスは「人類を超越した『第二霊長類』」とされ、超人的な力を手に入れる。
マギウスとなったハルト達は「致死性のダメージも回復してしまう再生能力」「相手に噛み付くことで、噛み付いた相手を乗っ取る」という能力を手に入れている。
後者の能力は、その性質から「ジャック」と呼ばれる。
このマギウスを生み出す事こそヴァルヴレイヴ本来の機能であり、ヴァルヴレイヴが兵器の形態をとっているのも「軍の要求を満たすために兵器としての機能を後付けしたから」に過ぎない。
しかしリーゼロッテにより、ヴァルヴレイヴが生み出すマギウスは「オリジナルのマギウスを人類が模倣した似姿」であったことが判明する。

マギウスの中でもハルトのみ異質の存在となっており、時折顔面に「X」の字を何重にも重ねたような赤く光る痣が現れ、本人の意識と関係なく他人に対する噛み付き衝動に襲われる。
これはヴァルヴレイヴの燃料である情報原子ルーンが不足していることから起こる禁断症状であり、ルーンを多く保有する人間から噛み付きを経由してルーンを摂取している。
またルーンは噛み付きだけでなく、性交によっても供給することができる模様。

前述した通りマギウスはヴァルヴレイヴを駆動させるためのルーンの供給源であり、ヴァルヴレイヴを動かす度に自身のルーンを消費する。
その結果搭乗者は徐々に記憶を失い、最終的には命その物を吸い取られ、パイロットは廃人のようになって死亡する
マギウスによってジャックされた相手もルーンを吸い取られるため、マギウスにルーンを供給し続ければいずれパイロットと同じ運命をたどる可能性が高い。
ルーンを急速に消費しないようマギウスにはリミッターのようなものが存在する模様。
そのリミッターがなかった野火マリエは、一度の戦闘でルーンをすべて機体に吸い尽くされ死亡してしまった。

機体認証登録後は、認証されたマギウスしかヴァルヴレイヴを動かすことはできない。
現状マギウスになれる人間は生まれる前から遺伝子とルーンを操作されマギウスになれるよう調整された咲森学園の生徒だけであり、
それ以外の人間が乗り込もうとすれば「アナタマチガエ」と表示され、特殊な薬液によって殺されてしまう
ただし、他人の肉体をジャックした正式パイロットであればその限りではない。
また認証できるパイロットは一機につき一人ではなく、マギウスになる資格さえあれば一機に多人数のパイロットを登録することも可能である。
実際マリエはハルトが登録済みの1号機を動かし、エルエルフはハルト不在の中サトミに1号機に搭乗するよう指示している(これは未遂に終わった)。

このような特殊な認証登録(契約)システムのおかげで、放送後は視聴者から「石仮面ロボ」「QBロボ」「まきますか?まきませんか?」などと言われるハメになった。さもありなん。

各機種詳細


譲れない…だから!!

RM-011 ヴァルヴレイヴⅠ”火人”

ヴァルヴレイヴ1号機。ショーコを失った(と思っていた)ハルトの前に、咲森学園の水泳プールを割って地下から姿を現した。
メインカラーは赤。パイロットは時縞ハルト
ジオール側のヴァルヴレイヴの中で唯一原動機レイヴを搭載しており、さらにこの機体だけの特別な仕様として、OSにジオール人らしい萌えキャラ華やかな女性を模したGUI「ピノ」が組み込まれている。

機体は近接戦志向のものを中心に様々な武装を揃えたオールラウンダー。
日本刀を模した長短二振りの剣「ジー・エッジ」を中心に、先端に刃を備え、ジー・エッジの刀身を冷却する機能を持つシールド「ストライク・ブレイス」、ビーム状と実体状の硬質残光を撃ち分け可能なハンドガン「ボルク・アーム」、凶悪な刃を持つ伸縮自在の鎖鎌「ブレーデッド・バイケン」、十字に展開することでブーメランとして使用可能な「メテオール・プレート」(劇中未使用)などヴァルヴレイヴの中でも武装のバリエーションに長ける。
特能装備は、上記の武器をすべて合体させた合体武器「ヴルトガ」。中世のハルバードが持つコンセプトを推し進めた武器で、斬る・刺す・叩く・撃つといった複数の攻撃を一本で可能とする。CGモデルの都合でこれを持っている時でも鞘にジー・エッジが残っているのは内緒。
この時、フォルド・シックルをヴルトガのサブグリップとしてマウントすることもできる。

『2nd』第20話から、バックパック型の追加装備「アーダー・グリップ」を背部に追加装備している。
アーダー・グリップはレイヴから発生させるエネルギーをバイパスすることにより機体各所に伝達されるエネルギー流量の調節を行う機能を持ち、適切なエネルギー配分を行えば最大で稼働時間を2.4倍に延長することが可能。
またエンジン出力を稼動限界を超えた領域へと強制的に引き上げることも可能とされ、レイヴに秘められたポテンシャルを完全に引き出すことができるようだ。
第21話のモジュール77からの撤退戦ではさらに右肩に「バズ・バスター」を装備。
バズ・バスターは外伝作品「アンダー・テイカー」に登場するヴァルヴレイヴ「カゲロウ」の装備であり、三枚のバレルフィンからなる多機能な射撃武器となっている。バレルフィンからはレイヴエネルギーの弾丸を放つことができ、バレルフィンを独立可動させることで広域に射撃を行うことができる。
またバレルフィンを1枚にまとめることで、より高出力な硬質残光の弾丸を放てる。
ただ、アーダー・グリップを装備した後はルーン消費も跳ね上がったせいか今までリミッターが効いていたはずのハルトすら記憶を失い始めることに…。

第23話のモジュール77奪還作戦において、『2nd』放送前からピックアップされていた最強形態「フル・インパクト」に換装。
この形態はインパクト・ブースター4機とパズ・バスターを装備した謂わばフルアーマー形態であり、射撃・格闘共に高い能力を誇る。
また冷却カートリッジの予備を大量に腰にマウントしており、アーダー・グリップの効果もあって熱量問題がほぼクリアされている。
しかし戦闘中にキルシュバオムの攻撃を防ぐために左腕のブースターを喪失し、時間稼ぎのために残った4号機に脚部のブースターを渡したため、フル・インパクト形態でいられたのはわずかに数分だけであった。

この機体のみ熱量が666まで蓄積されることで、黄金の輝きを纏って一時的に再起動する。この現象はカインから「RUNEの光」と呼ばれており、レイヴの燃料であるルーンに起因する力である模様。
この時、ジー・エッジを腹部のレイヴに突き立てることで「RUNEの光」を刃に黄金の輝きとして纏わせ、巨大な刃とする「ハラキリ・ブレード」が使用可能となる。
ハラキリ・ブレードの威力は絶大で、一撃でドルシアの艦隊をほぼ壊滅させるほど。
反面使用するにはあえて熱量を蓄積させる必要があり、熱量666までは行動不能となってしまうため使用には一工夫必要である。
また、極限まで熱量を上昇させるため使用後はほぼ完全に戦闘不能になる。ルーンの消費も激しく、その消費量は地球における戦いにおいて、マリエの死の決定打になってしまっている。
インパクト・ブースターの登場後は、ハラキリ・ブレード使用後に急速冷却を行うことで、ブレード使用後のスムーズな戦線復帰が可能になった。

ピノには謎が多く、意思らしきものを持つばかりか原動機レイヴから幻として浮かび上がるなど、ただのGUIにとどまらない性質を持つ。
当初はヴァルヴレイヴのコンソールに文字を表示させて意思表示を行っていたが、後述するプルーとの邂逅を経てからは子供のような拙い言葉を発するようになった。
性格も子供っぽく、マリエの死で激昂したハルトを前に「私のせいじゃない、ヴァルヴレイヴが悪い」と事実とはいえ言い訳をするなど幼い面を見せる。
テストパイロットであったマリエとは友人関係を築いており、ハルトにもある程度好意を持って接していた。
再びヴァルヴレイヴに乗り込んだマリエを制止しようとしたり、ルーンの漏出を起こしたハルトを心配するなど人間のような情はある程度持っている模様。
またハルトの暴走にも関わっているようで、暴走したハルトと連動するかのような発言や行動も多い。

最初に見つかったヴァルヴレイヴであり、他のヴァルヴレイヴが発見されるまではたった一機でモジュール77を襲うドルシアと渡り合っていた。
その後も最終局面までハルトの愛機として戦い抜き、ハルトの死後、第三銀河帝国の時代においてはハルトらをはじめとする帝国建国に尽力した人々の石像と共に、
咲森学園の「メモリアル・コア」と呼ばれる区画に安置されている。
またハルトの死後は指南ショーコが新たなマギウスとなり、機体を引き継いだ模様。



トサカに来たぜぇ!俺が行ってぶん殴ってやらあ!!

RM-031 ヴァルヴレイヴⅢ”火神鳴”

ヴァルヴレイヴ3号機。火人が格納されていたフロアよりさらに深いフロアに、4、5、6号機と共に隠されていた。
メインカラーはイエロー。ドルシアの襲撃で失った友人・ノブの敵を討つことを望んだサンダー…もとい山田ライゾウが人間をやめてパイロットとなった。
後にライゾウから「ノブ・ライトニング」と名付けられたが、浸透していない。

特能装備として両肩に接続された巨大な2つの腕「アームストロンガー・カノン」を持つ。アームストロンガー・カノンは巨大な腕であるとともにエネルギー増幅器でもあり、名前通りの高出力エネルギー砲として機能する。
腕自体のパワーも強力で、ドルシアのイデアール級を力任せに圧壊させるほど。
またカノンはそれぞれ4本の腕に分割することが可能であり、元々の腕と合わせて10本腕となる。
この形態では後述のダイ・アームズを活かした変幻自在の攻撃や分割した8本の腕による拳打(ライゾウ曰く「マシンガンパンチ」)を可能とする。

サブウエポンとして肩部に中距離用のエネルギー砲「チェーン・ソーサー」、背部のコンテナに分割したカノン用の補助武器「ダイ・アームズ」を搭載する。
ダイ・アームズは切断用の「ダイ・アルファ」、刺突用の「ダイ・ガンマ」、射撃用の「ダイ・ベータ」、防御・投擲用の「ダイ・デルタ」の4種が搭載されており、これらを活かし射撃戦・格闘戦の両方に対応することができる。

圧倒的な攻撃性能を誇るがその分熱量の上昇も激しく、ライゾウの突撃馬鹿な性格もありしょっちゅうピンチに陥っている。
また遠距離と近距離には強力な武装で対応できるが、付かず離れずの中距離を維持されると有効な武装がないという欠点もある。

アームストロンガー・カノンには予備があるようで、ヴァルヴレイヴⅡとの格闘戦において脚部を破壊されたヴァルヴレイヴⅠが咄嗟に格納庫のコンテナからカノンを装備、ヴァルヴレイヴⅡに反撃している。

第23話では、左腕のアームストロンガー・カノンを5号機の残したシールドに換装して出撃。他のヴァルヴレイヴを守る「盾」として活躍した。
衛星のハッキングに専念していた6号機を護衛すべくクーフィアのキルシュバオムとタイマンに持ち込み、白兵戦でクーフィアを追い詰める。
しかし無人型バッフェを身代わりにトドメのチェーン・ソーサーを防がれ、至近距離からレーベングリッツェンを受け大破。
バッフェの一斉掃射を受け、ハルトらの作戦成功と引き換えに宇宙に散った。
この時3号機がクーフィアのキルシュバオムに与えた左腕の損傷は、後のアードライとの戦いにおけるクーフィアの死因となる。



私は世界に…殺されない!!!

RM-047 ヴァルヴレイヴⅣ “火ノ輪”

ヴァルヴレイヴ4号機。
メインカラーはグリーン。「有名になりたい」という理由であっさり人間をやめた流木野サキがパイロットとなった。
ヴァルヴレイヴの呼称を嫌ったサキが「カーミラ」と名づけており、以降指揮所からもカーミラと呼ばれている。

ヴァルヴレイヴの中でも高機動型に位置づけられており、機動性を活かした強襲を得意とする。
最大の特徴は後腰に装備された、6本の多脚状の特能装備「マルチレッグ・スパイン」。これは通常時はブースターとして機能する他、先端から硬質残光を発生させ、それを踏み台にすることで数十発にも及ぶ誘導ミサイルすら振り切る縦横無尽・アクロバティックな移動を可能とする。
また鋭利な先端は、刺突武器としても使用可能である。
主武装として、ホイール形状のスピンドルと射出基部のナックルの2ユニットで構成された「スピンドル・ナックル」を両肩に搭載しており、戦闘時はこれを両腕に持ち替えて戦う。
これは回転するスピンドルをナックルから射出することで武器として用いるもので、ナックルとエネルギーの糸で繋がれたスピンドルをヨーヨーのように操作して攻撃する。
スピンドルはレイヴエネルギーを纏いながら高速回転し、触れた相手をたやすく切り裂く。
またナックル単体でも、打撃用の武器として用いることが可能である。

近距離での攻め手に優れる反面アウトレンジへの攻撃手段を有しておらず、対多数の戦闘や遠距離用の武器を多数搭載したイデアールには苦戦を強いられる場面も多かった。
機動性が全ての機体なため、それを封じられることにも極端に弱い。

地球降下作戦の際、ドルシアに潜入したサキのためにあえて地上に残された。しかしサキはアードライに捕らわれてしまい、その際にこの機体もドルシアに回収される。
ドルシアに回収された後は誰にも動かすことができなかったため持て余されていたが、アードライがエルエルフへの償いとしてサキを解放した際、サキの元へと戻った。
その後はサキとともに最終局面まで戦い続け、24話でキルシュバオムの攻撃を受けマルチレッグ・スパインを損傷するものの、それ以外はダメージらしいダメージもなく生き残った。

200年が経過した後の第三銀河帝国の時代においても、サキに操縦され謎の敵と戦い続けている。その際、装甲の黒い部分は黄金に輝いていた。
謎の人型兵器を相手に戦い、増加した熱量を冷却カプセルで咄嗟に冷却し、分身しながら攻撃する「断罪のミラージュ」で撃破することに成功している。
敵には「古代兵器」と評されていたが、その性能は200年後でも健在のようだ。

パイロットの名前が「サキ」でヨーヨーを使う?おや、どこかで見たような…



俺には、『神』が憑いてる。そうだよな、アイナ

RM-056 ヴァルヴレイヴⅤ “火打羽”

ヴァルヴレイヴ5号機。
メインカラーはブルー。モジュール77の窮地にヴァルヴレイヴⅢに乗り込もうとしたライゾウを制止しようとしたが、そのライゾウに逆にアイナへの想いに気付かされ、戦う意志を固めた犬塚キューマがパイロットとなった。
13話にて新生ジオールのスポンサーとなった企業から栄養ドリンク剤の名前である「ビースト・ハイ」の名前を与えられ、さらにロゴマークを書き加えられている

両肩に装備された貝殻のような大盾と、全身に装備された特殊エネルギー皮膜の追加装甲を総称した特能装備「IMP」が最大の特徴。
両肩の大盾は通常のヴァルヴレイヴの装甲材より更に強度を高めた「クリア・フォッシル」で構成されており、ドルシア艦隊の艦砲射撃や、対要塞攻略用の「超伝導流体加速砲」さえ無傷で防ぎきる圧倒的とも言える防御力を持つ。
この盾は断熱性も高く、被弾時の熱量増加を大幅に抑えることに成功している。

唯一の武器として、両腕の前腕部にクロスボウ型の射撃武器「ボルト・ファランクス」を装備する。
これは矢を模した硬質残光の弾丸を放つ武器で、収束・拡散と2つの形態を使い分けることができる。また硬質残光の特性を利用し、着弾の後に時間差で爆破することも可能。

ヴァルヴレイヴチームのメイン盾とも言える存在であり、ハラキリ・ブレイドの発動まで無防備となるヴァルヴレイヴⅠを守るなど様々な場面で地味に活躍する。

第21話にて、ドルシア・ARUS連合軍の急襲から脱出する輸送艇を守るべく他のヴァルヴレイヴとともに奮戦。
敵に引き渡されたハルトとエルエルフを救出すべく殿となり、単独で敵陣に突撃。ハルトらを救出することには成功するも、キルシュバオムの猛攻を受け大破。
最後はキルシュバオムに特攻し、パイロットのキューマと共に失われた。
しかし5号機が唯一残した大盾は他のヴァルヴレイヴに受け継がれ、最終局面まで戦いを共にした。



スーパーっ!!!

RM-069 ヴァルヴレイヴⅥ”火遊”

ヴァルヴレイヴ6号機。
メインカラーは紫。カインの策略により新生ジオールが全滅の危機に陥る中、ショーコの説得に心を動かされた連坊小路アキラがショーコを救うためにパイロットとなった。

全身に全機体共通で装備されたセンシズ・ナーヴを機体のあらゆる箇所に装備しており、まるで魔女のローブのような意匠となっている。
特能装備はこれらセンサー機器を総称した「森羅万象」。これにより戦況把握能力(受信)に特化しているほか、限定的に搭乗者の意思をクラッキングの要領で敵機に介入させることもできる。

武器はCV:丹下桜の某魔法少女の杖に似たロッド状の武器「ハミング・バード」。これは敵機に叩きつけることで森羅万象と連動して敵機を強制的にハッキング、制御を奪って操ることができる。
相手を触れただけでハッキングできるというかなり強力な武器であり、相対したクーフィアからも「チートな技」と評された。
また攻撃武装として両手に爪状の武器「ファン・タロン」を有する。ファン・タロンは単純に斬撃に使える他、爪先から硬質残光のエネルギー弾を放射することも可能。
他にもヴァルヴレイヴⅠのボルク・アームを装備したことも。

そのハッキング能力を活かして要所要所で活躍。最終局面においても作戦の中核を担い、マギウスの真実を暴くことに成功した。
その後はクーフィアの奇襲を受け、カインのダーインスレイヴとの戦闘で脚部を破壊されるものの生き残り、1号機を回収した。
第三銀河帝国の時代においてどうなったのかは不明。



使役してみるか、使い魔ってヤツを

インパクト・ブースター

『2nd』より登場した、ヴァルヴレイヴの支援メカ。モジュール77に残されていたデータを元に貴生川タクミが開発した。

八咫烏型の無人支援機で、通常はウエポンキャリアーとして運用される。
機体の四肢に合体することでヴァルヴレイヴの強化装備としても機能し、腕に装着されることで巨大な手に、脚部に装着することでハイヒール型の強化パーツに変形する。

腕部に装着されたインパクト・ブースターはビーム砲、及びエネルギーシールドとしての機能を持つ。ビーム砲はブースター単体でも使用可能。
また、「排熱機能による戦闘時間の延長」及び「排熱機能を攻撃に転化した『エキゾースト・ヒート』の使用」という2つの機能を持つ。
ブースターは排熱の役割を持ち、尾部に相当する部分に装填されたカートリッジを消費することで機体を急速に排熱することが可能。
他のヴァルヴレイヴと手を繋ぐことで互いの熱量を分け合うこともでき、その状態で排熱を行えば両機体を同時に冷却できる。
さらに攻撃にともなって排熱を行うことで、強大な熱量をそのまま相手にぶつける「エキゾースト・ヒート」を放てる。
その威力は絶大で、一撃でイデアール級をドロドロに融解させ、ハラキリ・ブレイドでぬかるんだ大地を溶かし火山噴火を引き起こすほど。どんだけ熱溜まってんだヴァルヴレイヴ。

ちなみに制御系は後付でヴァルヴレイヴのコンソールに装着されており、初登場回では急拵えがたたって制御系のボックスが機能不全を起こして爆発した。中国製品か!



ジオール人―ッ!!!

RM-020[FREEZE] ヴァルヴレイヴⅡ”鉄火”

ヴァルヴレイヴ2号機。
他のヴァルヴレイヴと違い、研究区画にて未完成のヴァルヴレイヴと一緒に、四肢を失った状態で安置されていた。

「未解明の原動機レイヴを極限まで利用する」という無謀な開発思想をもとに制作された機体であり、それが原因で過去に暴発事故を起こして四肢を喪失、同時にレイヴの重要パーツを欠損して起動も不可能となり、以降安置されていた。
この事故を受けて以降のヴァルヴレイヴは安全面を重視したミラーレイヴを採用している。

モジュール77を強襲したカイン・ドレッセルによって奪取され、謎の結晶体から男性型のGUI「プルー」をインストールされ再起動。
失った四肢を硬質残光の奔流で再構成し、ヴァルヴレイヴⅠと相まみえた。
その性能は圧倒的であり、ヴァルヴレイヴⅠの攻撃を受けながらも硬質残光の手足を伸ばしてヴルトガを分解、続くブレーデッド・バイケンによる攻撃にも硬質残光の手足を再生して対抗、ヴァルヴレイヴⅠの脚部と、レイヴを保護する装甲板を破壊する所まで追い込んでいる。
咄嗟の反撃でアームストロンガー・カノンの連射を受け、フォルド・シックルを首筋に突き立てられた際にはさすがに怯んだものの、それさえも硬質残光の奔流で押し返している。

特能装備は「アーダー・アクセル」「プリズマティック・ギャム」の二種を有する。

最大の特徴は背中に装備されているアーダー・アクセルであり、レイヴエンジンの出力効率を上げると同時に他号機の特殊装備を複数マウントすることが可能である。そして脚に装備されているプリズマティック・ギャムは踵にクリア・フォッシル製のフィンユニットが付いており、向きを変えることによって機能が変化するようになっている。

しかし、この2つの装備は相性が悪く、アーダー・アクセルによるレイヴエンジンのオーバーロードもあってか、暴走事故を引き起こしてしまった。


プルーは人間への強烈な憎悪を示しており、ピノ曰く「おにいちゃん」
その正体はヴァルヴレイヴに封じ込められたオリジナルのマギウスであり、原動機レイヴの動力源として使用されていた。
そのせいか人間への憎悪を隠そうともしないが、同族であるカインとの関係は良好。
妹であるピノには強い執着を見せ、1号機と相まみえた際幻影として出現、ピノと対話し101人評議会サイドへの帰還を促していた。



我々は歴史とともに歩み、傷付き、そして悟った
争いの生まれないシステムとは、別々に暮らすことだ

Dlpf-zwei ダーインスレイヴ


『2nd』最終話にて登場。カインが奪取した2号機を改修した機体。北欧神話に登場する魔剣ダインスレイフの名を冠す。

オリジナルマギウスの技術を取り入れたワンオフの機体であり、欠損していた四肢部には同時並行で作られていたミラーレイヴ搭載型試作機が転用されている。
その結果ジオールのヴァルヴレイヴやドルシアの兵器群とは一線を画す、西洋甲冑やモーターヘッドを彷彿とさせる曲線で構成された独特の形状となった。
機体の各所には謎の文字が刻まれており、その巨体と相まって不気味さを醸し出す。

なんといっても特徴は機体各所に搭載された腕。
これは四肢に移植された試作機のものであり、肩部に昆虫のような尖った腕を4本、大腿部フロントアーマーに武器を保持できる4本の腕を搭載している。
これらは本体の腕とは独立して作動させることが可能で、劇中でも奇襲攻撃に絶大な効果を発揮した。
肩部の腕は硬質残光を発生させることも可能であり、劇中ではこれをシールドや斬撃に、そして翼のようににはためかせ叩きつける武器として使用した。
腕自体もかなりのパワーを持ち、1号機のパズ・バスターを挟み込んで破壊している。
また左腕には食虫植物のような口を備えたシールドを携行しており、劇中ではその口で1号機のボルク・アームを文字通り「喰って」破壊した。
こんなゲテモノ武器、使い所が限られすぎるとかマギウスの技術者は考えなかったのだろうか

開発サイドが意図したかどうかは定かではないが、ジオールのヴァルヴレイヴの集大成的な機体となっている。
機体各所のアームは4号機のマルチレッグ・スパインや3号機のアームストロンガー・カノンを連想させ、両肩部にシールド、という武装配置は5号機を思わせる。

武装は凶悪なデザインの大振りなナイフ。
特能装備は巨大な槍状の武器「メーネ・ゼルトザーム」。この武器はテスト中に戦ったイデアールがダーインスレイヴの硬質残光で変異したものが母体となっており、
各所にイデアールの面影を残す他、穂先にはイデアールの頭がそのまま載っている。ていうか機体の構造を変質させるとか硬質残光すげぇ
見た目通りの斬撃武器として使用することができる他盾と高出力ビーム砲の機能も持つマルチウエポンであり、ダーインスレイヴのメインウエポンとして存分に振るわれた。
シールドとしてもかなりの硬度を誇り、最大出力のボルク・アームを受け止めた他、至近距離からのレーベングリッツェンで破壊された際もダーインスレイヴ自体にダメージはなかった。
ブレーデッド・バイケンの鎖をパタパタして振り払う様はちょっとかわいい
前述の腕とこのメーネ・ゼルトザームによる機体の多機能性にはハルトも「ここまで違うことが出来る機体なのか!?」と驚愕していた。

外見が大きく変わった一方でUIにはあまり手を加えられておらず、コクピットもヴァルヴレイヴと同型。一瞬写ったモニターにもヴァルヴレイヴ2号機の八咫烏のエンブレムが写っていた。
また2号機にパーツを「被せる」ような方式で改修したようで、顔面の装甲が破損した際には2号機のフェイスが覗いていた。

最終回においてカインの乗機として出撃。アキラの6号機を鎧袖一触で中破させ、イクスアインのキルシュバオムとの戦いも優勢に進める。
ハルトの1号機も圧倒し、エルエルフにカミツいて戦闘スキルを獲得したハルトに対しても動じることはなかった。
しかし、自らのルーンを引き換えにしたハルトの捨て身の戦いに徐々に押され始める。
舌戦を繰り広げながら1号機を中破させるも、最後はルーンの輝きに包まれた1号機に圧倒され、壮絶な格闘戦の果てにコックピットにジー・エッジの一刺しを受け大破。
プルーはカインの手で1号機へと送られ、機体はカインと共に四散した。



『ヴァルヴレイヴの子供たち』

Erpf129-z5 キルシュバオム

ドルシア側が奪取したヴァルヴレイヴ2号機のプリメートフレーム(内部骨格)を解析し、完成させたドルシア側の霊長兵器。
謂わばヴァルヴレイヴの姉妹機であり、ロボット物の定番といえる「偽の味方ロボット」的な存在。
パイロットごとにある程度のカスタムが許されているようで、機体ごとにカラーリング・頭部パーツの違いがある。

イデアールをベースにして開発されたようで、通常時のシルエットはゴテゴテとした装甲に覆われた飛行機のようになっていて、イデアールの面影を見ることができる。
しかし、エンジンパックに外付されたアンリミテッド・ボルトを直結することで「殲滅出力」と呼ばれる歪な人型形態へと変形し、その真価を発揮する。
殲滅出力時はヴァルヴレイヴより一回り大きな体躯となる。

主武装は様々な武器に変わる両手。
両手は変形させることで様々な形態の武器となり、人差指と中指を突き出す(所謂指鉄砲)ことで指を銃口にしたビームライフルに、
掌を突き出すことでエネルギーシールドに、そして握り拳の状態でエネルギーを纏ったナックルとなる。
ビームライフルは両手を組み合わせて放つことで、5号機のシールドを溶解させるほどの出力を持つ強力なビームを放つことも可能。
他にも、ヴァルヴレイヴの装甲を一撃で破壊する胸部のビーム砲「レーベングリッツェン」や、
オプション装備として両肩にミサイルポッドを装備するなど、ヴァルヴレイヴに対抗しうる強力な装備を多数有している。

強力な攻撃能力を有する反面エネルギーの燃費が非常に悪く、劇中では飛行しながらレーベングリッツェン・シールド・ビームライフルを使っただけでエネルギーが枯渇寸前になっていた。
特にレーベングリッツェンは非常に強力だがエネルギーの消費量が壊滅的で、1射で機体の活動に支障を及ぼすほどのエネルギーを消費してしまう。
そのため、戦闘しながら適宜背中のエネルギーパックをバッフェに運ばせた予備と交換する必要がある。
第23話ではキルシュバオムが編隊を組み、長篠の戦いよろしく「エネルギーが枯渇したら後列の機体と交代、エネルギーパック交換の隙を減らす」という戦法でヴァルヴレイヴに対抗した。

カルルスタイン組に優先的に与えられ、初戦においてはレーベングリッツェンの一撃で3号機の左半身を損壊させ、連戦で消耗していたとはいえ3号機と5号機を追い込んでいる。
その後は名無しのパイロットにも与えられ、そのチームワークと数でヴァルヴレイヴを苦しめた。
公式サイト曰く「ドルシアの革命機」

最終話では世界の真実を知ったイクスアイン、アードライの機体が離反。
イクスアイン機は押されながらもダーインスレイヴと熾烈な戦いを演じ、相打ちを狙って組付きレーベングリッツェンを発射。
しかしレーベングリッツェンはメーネ・ゼルトザームに防がれ、機体はレーベングリッツェンの反動と余波に耐え切れず大破、イクスアインも死亡している。
アードライ機は最後まで損傷らしい損傷もなく残存。激高したイクスアインを制止しようとするが、クーフィアの乱入で失敗。
クーフィアを仲間のよしみか、説得しようとするが戦闘ジャンキーのマ◯キチであるクーフィアには最後まで通じず、やむなく敵対。
4号機のスピンドルを回避しながらとっさにビームライフルを発砲、クーフィアのキルシュバオムの頭部に至近弾を与えて撃破した。

余談

監督・松尾衡からは「『人の形をしている』ことを強調したい」という要望があり、それをもとに石渡マコトがデザイン、さらにメカニカルコーディネーターの関西リョウジが各機ごとのコンセプト・アイデアを提示している。

現在火人・火神鳴・火ノ輪・火打羽・火遊の1/144プラモデルがバンダイから発売中。火人には放映前のイメージや起動前のカラーリングである白をベースにしたバージョン(イノセントゼロ)や、
四肢のインパクト・ブースターとアーダー・グリップを装備したフル・インパクト仕様もある。
硬質残光エフェクトパーツなどが付属する豪華仕様だが、シールに色分けを頼る箇所が多い・クリアパーツが透明で要塗装など残念なポイントも多い。
ロボットのプラモとしてポピュラーなガンプラと比較すると値段がお高いが、最近は投げ売りプライスで売っているところがほとんどなのである程度安値で手に入る(需要があるかは別として)。
また火人はボルク・アームがブレーデッド・バイケンとメテオール・プレートと合体済で分解不能、火神鳴はカノンが分割不能な上重量のせいでスタンドが役に立たない、
クリアパーツが彩色された火ノ輪はマルチレッグ・スパインが2本1セット方式で根本と足首しか動かないと、どれもかゆい所に手の届かない惜しいキットになっている。
しかし火打羽はそれまでにリリースされた機体でノウハウが蓄積されたのか、これまでのキットの不満点を解消した良キットになっている。
火遊はさすがに全身のあの紋様はパーツ分けでは再現できなかったか、今までのヴァルヴレイヴを超えるシールまみれのキットになっている。
フル・インパクトは両手足のインパクト・ブースターが黒単色&非変形&色分け用のシール無しという素組派だけを殺す機械となっているので、ガチで組みたいなら覚悟が必要である。
またパズ・バスターがないので、劇中通りのフル・インパクトは再現できない。色々と難のあるキットである。
イノセントゼロは火人に比べて武装が少ないが、その分値段は抑え目。
いずれもガンダムシリーズ以外の作品のメカながら、珍しくROBOT魂などの完成済みアクションフィギュアが発売されていない。

強いという設定だが、熱というポピュラーな弱点の所為かそこをよく突かれており、1シーズン1クールということもあってどうにもやられるシーンのほうが印象に残ってしまう不遇の機体であった。
特に1stでは冷えピタ電磁吸着ブーメランを貼り付けられて動きを封じられる・アイロン放熱スパイク持ちのバッフェに加熱されて機能停止など情けないシーンが多く、ヴァルヴレイヴの汚名返上は物語後半を待つことになる。




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最終更新:2022年06月20日 22:39

*1 70'年代の作品から、既に認証済みだったり、パイロットが初搭乗時に認証登録を行ったりして、以降二度と登録情報の変更が不可能になったという設定の機体が幾つかある。