音楽ファンタジーゆめ

登録日:2011/05/10 Tue 19:58:47
更新日:2025/04/06 Sun 22:33:48
所要時間:約 16 分で読めます





音楽ファンタジー・ゆめ*1とは、1992年〜1998年にかけてNHK教育で放送されていた5分アニメ。

概要

有名なクラシック音楽を題材にしており、映像はCGによって作成されている。
前半はメインキャラによる短編アニメ、後半はアレンジされたクラシックの名曲にイメージ映像を乗せたものの2部構成となっている。
クラシック音楽を小さな子供にも親しみやすくした番組という点はNHK教育らしく、この辺は後に放送される『クインテット』と共通しているコンセプトである。

さて、この番組について語られるのは主にCG映像。
特に後半アニメは、様々な創意工夫がなされた意欲的な映像となっている。
不条理アニメともいうべき独特な世界観を内包した、シュールで恐ろし気な内容のものが多く、視聴者に多大なインパクトを残した。

基本的にファンシーな内容を目指していたと思われ、実際にそのような内容も多い。だが、カオスでナンセンス、時に狂気的な雰囲気が感じられる回もまた印象的であった。
この番組が放映されていた90年代はCGが発展途上にある段階であり*2、特有のチープな質感が生み出すある種の不気味さが異様な雰囲気に拍車をかけていた。

「ゆめ」というよりはトラウマになりやすい、まさに悪夢のような内容となることもたまにあり、回によっては「音楽ファンタジー・あくむ」と評される。

放送時期によって1期・2期・3期と分かれており、1期は野菜と果物の楽団、2期はパソコンの兄弟がメインキャラ。3期は1期のキャラと2期のキャラが共演*3

キャラクター

野菜と果物楽団(フルーツ&ベジタブルオーケストラ)

  • 指揮者(音符ちゃん)
  • チェロ、コントラバス(ナス
  • ティンパニ(スイカ
  • ドラム(南瓜+茸)
  • フルート、ピッコロ(枝豆)
  • マリンバ(葡萄+胡瓜)
  • ピアノ(バナナ+梨)
  • トランペット(椎茸)
  • サキソホン(人参
  • クラリネット(ネギ
  • バイオリン(落花生)

パソコン兄弟(テクテクキッズ)

  • ハーディー(本体)
  • コミー(マウス)

番組で使われたクラシック音楽一覧

第1期

  • トルコ行進曲(モーツァルト)
出典:ピアノソナタ第11番イ長調 K.331(トルコ行進曲付き) 第3楽章(トルコ行進曲)
記念すべき1作目。『おかあさんといっしょ』などでも歌われたモーツァルトの方である。
内容は靴が階段を登って行くというもの。なお、第11回まで編曲者の名前が表記されていなかった。

  • 春の声(ヨハン・シュトラウス)
出典:ワルツ作品410『春の声』
木で車を作る工場が描かれる。
自動で動くロボットアームが自動車を組み立てていく。
機械が材木をくり抜く効果音を曲に合わせており芸が細かい。
しかし、途中で毛虫がまぎれこみ……?

  • ノクターン(ショパン)
出典:ノクターン作品9集第2番変ホ長調
モネの美しい絵画が美しい音楽に合わせて動く。

  • 時計交響曲(ハイドン)
出典:交響曲第101番 (時計) 第2楽章
時計の世界に迷い込んだウサギの様子を描く。

  • ゴリウォーグのケーク・ウォーク(ドビュッシー)
出典:組曲『子供の領分』第6曲 『ゴリウォーグのケーク・ウォーク』
紙人形がわちゃわちゃとうごめき、次々と増殖していく。

出典:バレエ音楽『眠りの森の美女』から『ワルツ』
人影のワルツのダンス。

  • 剣の舞(ハチャトゥリアン)
出典:バレエ音楽『ガイーヌ』から『剣の舞』
宮殿で色んな物をぶった斬る剣。殿中でござる!
この回のみCG紹介の色は青。

出典:劇付随音楽『夏の夜の夢』作品61第9曲『結婚行進曲』
赤い蝶と青い蝶が、ウェディングケーキを目指して飛んで行く。

  • アイーダ(ヴェルディ)
出典:歌劇『アイーダ』第2幕第2場から『凱旋行進曲』
エジプトの壁画が行進

  • ハンガリー舞曲(ブラームス)
出典:ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調
とある惑星の探査で生物を発見する宇宙船。そこで昆虫のような生物に遭遇して……。
ハンガリー要素は一切ない
編曲を担当したのは『コードギアス 反逆のルルーシュ』などに楽曲を提供した黒石ひとみ氏。

  • チゴイネルワイゼン(サラサーテ)
恐竜家族のガイコツのファミリー。

  • G線上のアリア(バッハ)
出典:管弦楽組曲第3番BWV1068第2曲『エアー(G線上のアリア)』
始終サウンドイコライザ。
この回以降、編曲者の名前が表示されるようになった。

  • 運命(ベートーベン)
出典:交響曲第5番ハ短調作品67 (運命) 第1楽章
ジャジャジャジャーン!のフレーズで有名な曲。ベートーベンといえばこれであろう。
ヒップホップアレンジの音楽に合わせて、鉄人形同士が延々とボクシングする
彼らには戦闘を強要するプログラムが組み込まれており、戦意が無かろうが壊れても頭の中では常に「fight fight fight ...」というメッセージがこだましている。セリフや説明は一切ないもののこれが彼らの運命なのだという悲哀を感じさせる。

観客が一切いないが、当時のCG技術からするとデータ量が恐ろしく膨大になるためだろう。
ちなみにこのロボット達、頭の形と言い配色と言い何やら誰かさんたちに似ている

  • 英雄ポロネーズ(ショパン)
出典:ボロネーズ第6番変イ長調作品53『英雄』
丸っこい小石に顔と手足が付いたキャラクターが登場する。
工事によってさらわれた石の彼女を、彼氏が助けに旅立つ。前座並に声が入っている。

  • パリのアメリカ人(ガーシュイン)
帽子をかぶった顔に足が生えている黄色いキャラクターが、地面に空いた穴から落ちてしまう。
するとその先で、地底の世界で奇妙な姿の生物に遭遇してひたすら追いかけられることに。
この地底人(?)たちは目の2つ付いた横長の顔に、呆けたような表情の別の顔と触手のような足が生えているというとにかく奇怪な見た目で、こんな何を考えているのかも分からないような連中に追いかけられるのは恐怖でしかないだろう。
最後には地上に出られるが、そこで彼を待ち受けていた結末は……!?

黄色を押し出した色彩もどぎつく、サイケデリックな場面もある。
シュールかつ狂気的な雰囲気が感じられ、みんなのトラウマの作品として扱われているほどトラウマ率が極めて高い。

出典:セレナーデ第13番K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第1楽章
入浴剤・バスロマンのCMソングにも使われるなど、日本でも広く知られたクラシック曲。
おそらく多くの人が小学生の時に「バーカアーホドジまぬけー」などと歌ったであろう。
宇宙望遠鏡のキャラクターが地球を観察している。

卒業式でおなじみの曲。お笑いコンビ・いつもここからの「悲しい時ー!」のBGMとしても有名。
水晶の洞窟を探検。最後はヴァイキング船に乗って外の世界へ。良作。

出典:トッカータとフーガニ短調BWV565
透明人間の家に迷い込んだ黒猫の物語。トラウマ率高め。
ただし牛乳は鼻から出ない。

  • ピーターと狼(プロコフィエフ)
出典:ピーターと狼 作品67
幼虫がになる物語だが……途中で仲間が死んでいたり人間の介入によるトラブルと、なかなかにトラウマ率が高い一作。

  • 田園交響曲(ベートーベン)
出典:交響曲第6番ヘ長調作品68
おもちゃのロボットがオープンカーでドライブ。部屋を始めとして都会からお花畑、竹林からきのこの森まで走り続ける。たけのこじゃない、だと?

  • ワルキューレの騎行(ワーグナー)
出典:楽劇『ニーベルングの指輪』第1夜『ワルキューレ』第3幕『岩山の頂』序奏『ワルキューレの騎行』
こち亀』のキャラクター・爆竜大佐のBGMでおなじみの曲。
地球に現れた大量のUFOが地球を襲撃する。子供番組なので爆発ビジュアルは開花で表現されている。しかし ある意味バッドエンド。
街を襲う様子がやけに臨場感たっぷりに描かれており、ある意味トラウマ率高め。

実はとある反戦映画の1シーンのパロディになっており、構図が見事に似せられているが、主な視聴者である子供にはまず伝わらないであろうネタ。

  • 月の光(ドビュッシー)
出典:『ベルガマスク組曲』第3曲『月の光』
夜中の部屋で踊りだすオルゴール人形。

  • トリッチ・トラッチ・ポルカ(ヨハン・シュトラウス)
出典:トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214
美術館のとある絵が火事に見舞われ、逃げまとう絵の中の人達。
出てくる絵はどれも名画ばかり。

出典:華麗なるロンド『舞踏への勧誘』作品65 J.260
帽子をかぶった小人が、帽子をネズミにとられたので取り返そうとする。

  • メヌエット(バッハ*4
出典:メヌエットト長調BWV Anh.114
白い風船のような人形が動く。

  • 展覧会の絵(ムソルグスキー)
出典:組曲『展覧会の絵』から『第一プロムナード』、第9曲『バーバ・ヤーガの小屋』、第10曲『キエフの大門』
美術館の中で動く絵たち。原色のどぎつい色彩ややたらに不気味な動きなどが相まってトラウマ率高め。
みんなのうたの「メトロポリタン美術館」然り、美術館は意外と非日常の象徴である事がわかる作品。

出典:ラデツキー行進曲作品228
空に指揮者が姿を現し、白い雲の世界を開拓する物語。

  • 天国と地獄(オッフェンバック)
出典:喜歌劇『天国と地獄』序曲第3部 (カンカン)
「カステラ1番 電話は2番」でおなじみ、文明堂のCMでよく知られる曲。
白と黒のオバケが追いかけっこする。心温まるラストシーン。
ちなみに有名なこのパートが流れるのは10分近くある本曲のラスト1分程度でしかない。

  • 別れの曲(ショパン)
出典:練習曲作品10第3番ホ長調
宇宙を舞台にして百合の花が咲き乱れる。

  • ピアノ協奏曲第一番(チャイコフスキー)
出典:ピアノ協奏曲第一番変ロ短調作品23第1楽章
夫婦と娘の3人家族がピクニック気分であちこち世界旅行する。
……のだが、この家族は粘土で作ったような体に子供の落描きのような顔をしている
そして終始表情が変わらず、所々やけに動きの速い場面がある。
父親に至っては座っている時に左足が 痙攣 レベルで激しく動いていることも。

楽しい旅行を描いているはずなのだが、まさに奇妙な夢みたいな異様な光景である。
最後には自宅を木っ端微塵にしながらロケットで宇宙に飛び立ち、月面に着陸する。
とにかくシュールであり、どこか不気味で空恐ろしく狂気的な印象を受ける。
トラウマ率高め。

  • ペルシャの市場(ケテルビー)
出典:ペルシャの市場にて
商品を広げる魔法のじゅうたん。

  • ウィリアム・テル序曲(ロッシーニ)
出典:歌劇『ウィリアム・テル』序曲第4部 (スイス軍隊の行進)
小学校から飛び出したチェロ・筆箱・顕微鏡・ゴキブリが野山でレース。ゴキブリが主役な作品なんてなかなか見ないであろう。

  • くるみ割り人形(チャイコフスキー)
出典:バレエ音楽『くるみ割り人形』第1幕第2曲『行進曲』
食器棚の食器たちが、くるみ割り人形の指揮で踊り出す。

  • 交響曲第40番(モーツァルト)
出典:交響曲第40番ト短調K.550第1楽章
真夜中の図書館。沢山の本が動く。図書館の蔵書の名前は、後半のCGの担当者が他に担当した曲名だったりする。

  • 時の踊り(ポンキエルリ)
出典:歌劇『ラ・ジョコンダ』から『時の踊り』
ボールがいろいろな立体図形にモーフィングしながら、楽しそうに動き回る。

  • 愛の夢(リスト)
出典:愛の夢第3番
二匹の虫が石で塔を建てるが…。泣ける確率高し…!

  • ラ・カンパネラ(リスト)
出典:『パガニーニ大練習曲』第3番『ラ・カンパネラ』
街中の鐘が飛んで行き、Xmasの日、サンタと共に帰って来る。

  • アルルの女(ビゼー)
出典:劇付随音楽『アルルの女』第1組曲第1曲『前奏曲』第1部 (3人の王の行列)
魚のなる木を探しに行くネコたち。途中に出てくる建物の窓に映ってはいけないものが映っている。

出典:バレエ音楽『春の祭典』第2部『生贄の儀式』第3曲『選ばれし生贄への賛美』、第6曲『生贄の踊り』
雷のキャラクター3人が空からやってきて街を襲う。
街中の家具のキャラクターに電撃を浴びせると彼らは電化製品に変わってしまう。
例えばホウキとチリトリは掃除機、パンはトースターといった具合に元の要素を持つ電化製品へと変身させられる。
どういうことなの……

ファンシーなビジュアルではあるが、雷たちが怯える住人を見境なく物言わぬ機械に変えてしまうという点はパニックホラーのテイストである。トラウマ率高し。

  • 新世界(ドボルザーク)
出典:交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』第4楽章
工場のような薄暗い施設で、ゴミでできた1つ目のロボットたちが戦う。
ガラクタを集めて新たな仲間を作ろうとするロボたちに、トゲのついた警備ロボが立ちはだかる。
1つ目のロボたちはタイヤとマジックハンドが付いたシンプルなデザインだが、その1つ目が人間のようなリアル調の目でなかなか不気味。トラウマ率高し。

  • 悲愴(ベートーベン)
出典:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13『悲愴』
前半は第2楽章、後半は第3楽章。踊るデッサン人形がアトリエを散らかしていく。最後には元通りに直す……と思いきや?

  • 小犬のワルツ(ショパン)
出典:ワルツ第6番変ニ長調作品64-1(小犬のワルツ)
鍵盤を奏でる犬たち。

  • アベ・マリア(シューベルト)
冬の森の中、幻想的な映像が映し出す。

  • トロイメライ(シューマン)
出典:組曲作品15『子供の情景』第7曲
透明なペンギンの話。

  • アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)
出典:アランフェス協奏曲第2楽章
サイボーグのが、無くしたパーツを探す旅をする。余談だが、唯一作曲者が存命中である回でもあった*5

  • キラキラ星変奏曲(モーツァルト)
女性の人形と星のようなキャラの踊り。

  • 白鳥の湖(チャイコフスキー)
出典:バレエ音楽『白鳥の湖』第2幕から『情景』
前半はまともに曲のイメージ通りだが、後半は曲調が一転(ロックアレンジになる)、白鳥も風呂場のおもちゃのようになり・・・

  • ボレロ(ラヴェル)
壁紙に描かれたSLが新しい乗り物にモーフィングしていくと、部屋も未来に近づく。最後はUFOに

  • ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュイン)
赤い宝石を盗んだ泥棒と、それを追う警官隊。
3Dモデルはかなり簡素であり動きも少ない。
暗闇の中での泥棒の顔のアップでトラウマになった人も多いはず。

  • 春(ヴィヴァルディ)
出典:バイオリン協奏曲集作品8『和声と創意への試み』第1集『四季』第1番ホ長調『春』第1楽章
裁縫道具たちがひとりでに動き、ドレスを作る。ドレスは最後は鋏を選ぶ。

第2期

第1期では前座でもクラシック音楽のアレンジが流れていたが、第2期からは流れなくなった。

  • エリーゼのために(ベートーベン)
電話の保留音にもよく使われる曲。
強風が車や建物など色々なものを飛ばして行くシュールな映像である。

  • 「くるみ割り人形」よりこんぺいとうの踊り(チャイコフスキー)
9分割された画面でひょろいカエルが踊る。曲にもカエルがゲコゲコ鳴くような音が使われている。
当時のCG技術の限界もあるが、ハッキリ言って気持ち悪い
にょろにょろ動き回るカエルに、唇が厚く描かれた花のキャラクターや、サイケデリックな色彩の背景も加わってLSDでもキメた時に見える幻覚などと称される。
映像と音声の相乗効果によって視聴者を不安にさせる。トラウマ率高し。

  • ジムノペディ(サティ)
ジムノペディ第1番
幻想的な夜空の風景と魔法使い。

  • ピアノソナタ第15番(モーツァルト)
モーツァルトがピアノ演奏中に気絶してしまう。

  • 動物の謝肉祭(サン=サーンス)
出典:組曲『動物の謝肉祭』第14曲『終曲』
UFOに拉致される夢を見る犬の話。途中で出てくる建物の周りに「Le carnaval des animaux」という文字列が流れているのは「動物の謝肉祭」のフランス語原題。

  • 軍隊行進曲(シューベルト)
街へやって来たバナナガール。

  • 「カルメン」よりハバネラ(ビゼー)
蟹のサラリーマンの1日。よく聞くと「カニカニカニ……」と言っている。

  • 「ペールギュント」より朝(グリーク)
朝を迎えた大自然の風景

  • 「サルタン皇帝」よりくまばちの飛行(リムスキー=コルサコフ)
クマバチがボンドカーで警察バチとチェイス。陸海空を駆け回る。
その様は誰が言ったかくまばちの非行
空を飛行するが、水中を潜航したりもする。
最後には意外なオチが・・・

  • 魔法使いの弟子(デュカス)
夜、空から落ちてきた星が地面から生やした岩やキノコたちと踊る
なにをいっているかわからねーと思うが、本当にその通りの映像である。

この星もスタフィーのような星形のキャラクターではなく、ただの星型の物体。
それが楽し気に跳ね回るのはなかなかシュールな絵面である。
踊り明かした後、天使の到来とともに空へ帰っていった。

  • 雨だれ(ショパン)
女の子と雨滴坊やの物語。

  • バイオリン協奏曲ニ長調(ブラームス)
ペンギン坊やのおつかい。放送時に「バイオリン協奏曲二短調」と紹介された。

  • 子守歌(シューベルト)
傘の裁判。

  • 威風堂々(エルガー)
クックドゥのCMや、あたしンちED「来て来てあたしンち」でおなじみの曲。
蛸の惑星に墜落した烏賊の宇宙人

  • モルダウ(スメタナ)
色んな季節を巡る少年と猫。

  • 軽騎兵(スッペ)
出典:喜歌劇『軽騎兵』序曲
骨を取りに行く犬。最終的には宇宙まで... 名前はポチ。

  • 春の歌(メンデルスゾーン)
春が訪れる中、水中を泳ぐクラゲや魚たち。

  • セビリアの理髪師(ロッシーニ)
出典:歌劇『セビリアの理髪師』序曲
ゴルフ場のモグラ。

  • 水上の音楽(ヘンデル)
出典:『水上の音楽』第2組曲ニ長調HWV349第2曲『アラホーンパイプ』
ファラオの前で踊るスフィンクス。

  • 蝶々夫人(プッチーニ)
出典:歌劇『蝶々夫人』から『ある晴れた日に』
薄汚れた街で、楽しかった日々を思い出す蝶。何だか切ない…。

  • スケーターズワルツ(ワイトトイフェル)
モジャモジャのチンドン屋がスケートをする。

  • スラブ舞曲(ドボルザーク)
幻想的な銀河鉄道の物語。
深夜零時に空飛ぶ蒸気機関車が星座の輝く天の川へ走り出す。
作曲者のドボルザークが鉄道好きだったからか。

  • 「タイス」の瞑想曲(マスネ)
時計の中のピエロの物語
ピエロと中の世界観が非常に美しいがもの悲しい

  • 華麗なる大円舞曲(ショパン)
クリスマスの夜。

  • 草競馬(フォスター)
うさぎとかめ

  • はげ山の一夜(ムソルグスキー)
夜の公園に無数の星が降る。
地面に落ちたそれらは冬のイルミネーションのように点滅し、幻想的な世界を作る
それらは卵。光とともに無数の蝶が生まれ夜空に飛び立つ。

曲の方は恐ろしいバケモノでも出てきそうなホラーめいた雰囲気で始まるが、やがて穏やかな曲調となって終わる。トラウマ率高め。

  • メヌエット(ボッケリーニ)
鍵がオルゴールを鳴らすと、宮殿の庭のような世界が展開される。

  • ガボット(ゴセック)
夜中に動き出したチョコレートたちが室内ではしゃぎまわる。

  • シシリエンヌ(フォーレ)
ミミズクの子供が帰り道に家の鍵をなくしてしまい……

  • コッペリア(ドリープ)
出典:バレエ音楽『コッペリア』第1幕第2曲『ワルツ』
ペンギンの子供が自然の遊園地を遊び倒す。ほのぼの度高し。

第3期


  • トルコ行進曲(ベートーベン)
こちらはベートーベンの方。
卵から小鳥が生まれて廃墟の中を行進していく。

  • ます(シューベルト)

黄色い魚が、落ちた金魚鉢に閉じ込められる。

  • フニクリ・フニクラ(デンツァ)
有名な「鬼のパンツ」の原曲。
「から~あげ~美味しく作るなら~もみもみ~」「ゆのくに、ゆのくに、ゆのくに、ゆのくに~、ハワ~イア~ンズ~」などのCM曲としてもポピュラー。
蜘蛛のプロレス

  • 亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
ガラクタを回収するロボットが夢を見る。

  • 椿姫(ヴェルディ)
出典:歌劇『椿姫』第1幕前奏曲
月に帰るウサギ君。このウサギは草競馬のウサギと同個体。

  • ユモレスク(ドボルザーク)
ネコと、ネコが育てる花の物語。かわいい。途中でフォスターの「スワニー・リバー」が混ざっている。

  • アランブラ宮殿の思い出(タレガ)
美しい宮殿の風景が映し出される。

  • コンドルは飛んで行く(ペルー民謡)
ブロックの世界。大岩の下敷きになってバラバラになってしまい、記憶も失った人間型ブロックが仲間を探す。

  • カリンカ(ロシア民謡)
ウクライナ民話『手袋』をモチーフにしている。
赤ずきんの女の子が...

妖精が自然を巡る。

  • 乙女の祈り(パダジェフスカ)
スイスを彷彿とさせる山の中で、2羽のウサギが老人と少女を再会させる。
全作品の中で、唯一女性の作曲家である。

  • 真珠採り(ビゼー)
出典:歌劇『真珠採り』からアリア『耳に残るは君の歌声』
地球をスケッチする宇宙飛行士とリンゴ。トラウマ率が高い名作。

  • ダッタン人の踊り(ポロディン)
「ラーゼフォン」で使用された曲。
グミの様な人形のダンス。男二人が一人の女を賭けてバトルするのが印象的。曲もムーディにアレンジされている。

  • 主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
最終作品。「ウサビッチ」の終盤に流れるBGMとしても有名。
アラビアンな虎が夢の中でカレーを作る。


追記・修正お願いします。
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  • 1990年代生まれホイホイ
  • 当時では最先端の映像
最終更新:2025年04月06日 22:33

*1 左記の通り、正式名には中黒がつく

*2 イメージ的には番組と同じ時期に放送されていたNHK教育テレビの番組で例えるなら、初期の頃の『天才てれびくん』や『ひとりでできるもん!』に登場したオジャ魔とヤジャ魔とかの感じで、他局の番組で言えばフジテレビ系列の『ウゴウゴルーガ』、テレビ東京系列の『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』と同じクオリティだと思っていい。しかし当時としては最先端の映像表現技術であった訳で、同時期のTVゲーム作品でもCGを使った作品が出てきている時期でもあった。

*3 ただしパソコン兄弟が読んでいる絵本に楽団が登場するなど、直接共演するわけではない。その上楽団の出番は少ない

*4 近年の研究により、本来の作曲者はクリスティアン・ペツォールトであることが判明した。

*5 この回が放送されたのは1993年。ロドリーゴは1999年に97歳で逝去。