劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

登録日:2021/03/12 Fri 01:21:57
更新日:2024/11/26 Tue 18:14:47
所要時間:約 5 分で読めます








アニメ銀魂 ラストエピソード


その手で、未来を──





『劇場版 銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』とは、2013年7月6日公開の映画。
ワーナー・ブラザース映画配給の下、全国の映画館で上映されたTVアニメ版『銀魂』の完結編 だった


概要

『銀魂』劇場版第2作にあたり、原作長編のリメイクだった前作『新訳紅桜編』、原作最終盤の映像化である『銀魂 THE FINAL』とは異なり、完全なアニメオリジナルストーリーとなっている。
また、原作者である空知英秋がストーリーとキャラクターの原案を手掛けている。

上記の通り本来はアニメ版における完結編とする予定だったのだが、 公開から1年半後に結局テレビシリーズが再開したため終わる終わる詐欺になってしまった。
再開後のアニメでも初っ端から完結しなかった事で謝罪会見という名の平謝りが行われている*1
なお、補足だが監督やシリーズ構成を務めるメイン脚本家は本作以後変更されている。
まぁ、『銀魂』ではよくある事だし、『宇宙戦艦ヤマト』も完結した後に平然と続き作った挙句復活してリメイクまでやってるし…
今では原作が完結し、アニメの方も真の完結編である『THE FINAL』が公開されたので、『THE FINAL』及び原作終盤と色々照らし合わせてみるのも面白いかもしれない。



あらすじ

宮崎のお父さんに喧嘩を売るかのような映画を上映中の映画館で見回りの仕事をしていた万事屋一行。
早速見た目からして映画泥棒を見つけ、説教後に証拠確認のため便所で二人きりになった銀時は、映画泥棒が録画した映像を見ていくうちに
いつの間にか5年後の未来へと飛ばされてしまう。

その世界では自身が既に死亡している事、江戸の町が「白詛(びゃくそ)」なる髪が白くなり死に至る謎の伝染病の蔓延により荒廃した事、
そして別人のように変貌した新八と神楽が互いに万事屋を名乗り活動している事を知る。

白詛

5年前、つまり銀時がタイムスリップしてくる直後から江戸より地球中に蔓延した伝染病。
感染経路や治療法は一切不明。致死率は100%であり、感染者は全身の体毛から色素が抜け落ちて衰弱死していく様からこの名前がつけられた。
その正体は人体に対して完全な破壊力を持ったナノマシンウィルスの一種。
何故か、攘夷戦争時代に銀時が倒した魘魅の使っていた呪術の効力に酷似している。

5年後の江戸

あらすじのとおり、すっかり荒れ果ててしまっている。
白詛のせいで人口の1/3は死に絶え、1/3は地球外へと逃げ出し、残っているのは貧乏人と地球を捨てられない偏屈者ばかりとなっている。
ビル街は『北斗の拳』のような惨状となってならず者の吹き溜まり*2となり、ターミナルも廃墟となって機能停止している。
一方で、かぶき町などでは荒れた様子こそあるものの、住人が平穏に暮らしている様子もあり、団子屋や病院などが平常に営業しているなど、流石のたくましさを感じさせる。
幕府についてはかなり弱体化している様子だが、役人が治安維持をしているなど最低限の機能は残っている模様。
なお、この時代における高杉・神威一派や見廻組、天道衆などの動向は不明。


登場人物

(知らねぇぇぇぇぇ!!こんなキャラ知らねぇぇぇぇぇ!!)
万事屋の仕事で映画館へ赴いた際に時間泥棒と遭遇、一人5年後の世界へタイムスリップする。
そこで自身が死んだ事を知り、サンライズのある上井草まで苦情を言いに行こうとしたり、色々変わり果てた周囲にツッコミを入れつつ驚愕するなど心労が絶えなかった。
その後、白詛の蔓延にかつて攘夷戦争時代に倒した敵・魘魅が関わっている事を知る。未来の仲間達の協力もあり、ついに宿敵と相対することになるが…。


なお、5年後の世界での銀時は正確には死んでおらず、白詛のことを調べ回っているうちに毒キノコを食べて腹を壊して以降消息不明になっている。
とはいえ一応死んだことになっているため、時間泥棒の忠告によりおでこに付けられた鼻クソ装置により、周りからは卑猥な姿をしたそっくりさん「珍宝」こと 珍さん と思われている。


「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期か貴様ら」
序盤は現代のよく知るメガネかけ機として登場。
5年後の世界では形見分けで銀時の木刀を受け継ぎ、一人で万事屋家業を営んでいる他、背が伸びて髪型も変わり、目も冷めた感じになるなど、ダメガネだった面影は最早無く、どこぞの青学の柱のようなイケメンに成り果てた。
しかし、神楽の挑発に逐一反応しツッコミを入れそうになるなど時折素が出る辺り、無理してキャラを演じている様子。
なお、彼がこうなった事に関係しているのは銀時の死や路線変更した寺門通だけでもなく…


「言っとくけど…私は別にあんたら助けに来たわけじゃないから。たまたま酢昆布買いに通りかかっただけだから、勘違いしないでよね」
序盤は現代のよく知るチャイナ娘として登場。
5年後の世界では形見分けで銀時の着物を受け継ぎ、定春と共に万事屋家業を営んでいる他、2年後(イボ)編で片鱗を見せたようにさらに美しく成長するも標準語口調かつ冷めた性格となるなど
中の人が演じるに相応しいツンデレ美女へと変貌を遂げた。胸も揺れる。

  • 定春
神楽と行動を共にしている。身体がさらに大きくなり、少したくましくなった。
銀時の正体に感づいている様子で、5年ぶりに再会した銀さん(珍さん)にじゃれついている。

お妙へのストーカー行為のためサンダース人形に扮した際に源外と桂により、
大量殺戮兵器へと改造されたおかげで商店街を破壊してしまう羽目になり、逮捕されて処刑間近の身になった。
……あれ、これ近藤さん完全に被害者じゃね?
長い間捕まっていた為、外の事情を知ることが出来なかったせいで、お妙の身に起きていたことも知らずにいた(万事屋が解散したという話だけは耳に入っていたようだが)。

近藤が捕まった事で彼を救出するために真撰組の仲間たちと共に過激攘夷党「誠組(まことぐみ)」を結成し、エリザベスと協力する。
髪型などの外見は史実の土方歳三そっくりになっている。

単独で攘夷志士「人斬り・沖田総悟」として活動する。
見た目は完全に人斬り抜刀斎。しかも白マフラーなので同じ配給会社繋がりのキネマ版の方。

攘夷志士になっている以外はあまり変化なし。


銀時の死を受けた事で、高杉のコスプレをしつつ過激派へと戻る。
源外と共に近藤を大量殺戮兵器へと改造したために捕まり、処刑間近の身に。

八頭身かつ筋骨隆々な姿となるなど、最早世紀末救世主である。そして普通にしゃべる。
土方と同じくマヨラーと化し、スーパーマヨブラザーズ・トシ&エリーを結成している。


白詛に感染しており、病院に入院中。
髪は真っ白に脱色している他、目もほとんど見えなくなり、精神的にもすっかり弱ってきているなど既に末期の状態。
しかし、それ故に周りには珍さんと認識されていた銀時を真っ先に銀時だと受け入れている。
小説版では闘病の甲斐無く病死してしまうが…?

互いに想い人を失う目に遭うためか、髪を切ってショートカットにしている。

容姿は全く変わっていないが、これは銀時の帰還を信じており彼を変わらず迎え入れるためであった。
珍しく変態な一面はほぼ描写されず、健気な面が強調されている他、病気のお妙を叱咤激励したりすることも。

九兵衛のお着きとしてしれっと登場。変態性は変わっておらず、すぐソープに飛び込もうとする。
ただし本作クライマックスの時は他の者たちが力任せに戦う中で、道場剣法の真髄を示すかのような抑制の効いた動きで複数の相手を瞬時に切り倒しており、腐っても実力は本物であることは見せつけた。

苦労が多かったためか、白髪が増えるなど老け込んでいる。
実は銀時の事情を知っていたが、最初から知っていたのか、後で源外から聞いて知ったのかは不明。

髭が生えておっさんみたいな見た目になった。というか性転換した姿と大して変わらない

ガンタンク 実はこのボディになった事は伏線である。

本人は未登場だが、 AV堕ちしている。

アル中になり、老人みたいになるなどお登勢以上に老け込んでしまった。
僅か5年の間に何があったのか…?

  • 平賀源外
カーネル・サンダース人形に扮した近藤を大量殺戮兵器『カーネルサンダーライガー』に改造しようとした所を逮捕される…が、いつの間にか人形とすり替えておりちゃっかり脱出に成功していた。
時間泥棒を制作した本人であり、銀時の事情を知る数少ない人物でもある。

本編未登場だが、小説版ではすでに地球を脱出していることが神楽の口から明かされている。当然っちゃ当然か。
も恐らく一緒に脱出しているものと思われるため、この世界線では将軍は死なずに済んだということに…。



映画泥棒に非常によく似たロボット
実は人型タイムマシンであり、銀時を5年後の世界へと誘う。が、未来に来て早々に首が取れた挙句、通りすがりのバイクに撥ねられて壊れてしまう。
源外曰く、未来の銀時の頼みにより作られたタイムマシンとのことで、未来の銀時の願いを最優先に行動する。

中の人が吉田松陽と同じだが、関係は全くない。そもそも今回、松陽先生出てきてないし。
では今回その中に本当にいたのは…。


「血塗られたその姿、まさしく白夜叉(オニ)よ」
「同胞を守らんがため、修羅の道をゆくか。だがお前のその禍々しき手は……」
「いずれその腕に抱いた尊きものまで粉々に握りつぶすだろう……」
「それが、鬼の背負いし業よ……」
「愛する者も、憎む者も……すべて喰らい尽くし……」
「この(セカイ)でただ一人、()き続けるがいい……」

攘夷戦争時代に銀時達が遭遇した幕府に雇われた傭兵である天人。
体中に呪符を巻き錫杖を持つなど、僧侶を思わせる姿が特徴。部下たちも身体に呪符を貼っている。
本作における黒幕であり、5年後の世界に「白詛」を撒き散らしたとされている。










追記・修正は映画泥棒を見張りながらやらなくても良いです。


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最終更新:2024年11月26日 18:14

*1 ちなみに、当時会見中に突如泣きわめいた事で世間に失笑を与えた野々村竜太郎議員のパロディも含まれている。

*2 銀時がチンピラに囲まれた時のBGMは『北斗の拳』の主題歌"愛をとりもどせ!!"のアレンジである。