機動戦士ガンダム 戦場の絆Ⅱ

登録日:2021/08/03 Tue 00:22:08
更新日:2024/03/26 Tue 12:51:11
所要時間:約 8 分で読めます






仲間を感じろ。コイツは新たな戦争だ。



『機動戦士ガンダム 戦場の絆Ⅱ』とは、バンダイナムコアミューズメントが開発・運営している、2021年7月27日から2024年3月27日まで全国のゲームセンターで稼働していたアーケードゲーム。

+ 目次

【概要】

2006年11月の稼働以来、15年弱ぶりとなる「戦場の絆」の完全新作タイトル。

2020年2月8日、JAEPOのバンナムアミューズメントのステージにおいて制作が、そして同日にバンナムのYouTubeチャンネルにてPVが発表され
2020年10月29日~11月1日、2021年7月10~11日にロケテストが開始。2021年7月27日より晴れて稼働となった。

地球連邦軍ジオン公国軍に分かれてオンライン対戦を行う流れはそのままに、球体のPODは不採用となった代わりに三分割されたモニターと
従来通りの二本のレバーとペダルでMSを操縦しつつ、敵MSとの戦闘が繰り広げられる。


【ゲームの流れ】

ICカードであるバナパスポートカードをタッチして連邦軍orジオン軍どちらで出撃するのかを選択し、電子マネーでクレジットを投入する。
現金も使えなくはないものの、その場合はあらかじめターミナルで筐体を指定してエントリーし、クレジットを100円か500円で投入する必要があるが
場合によっては店舗自体が電子マネーに対応していないこともあるため、その場合はターミナルからのエントリーが必須となる。
プレイ料金は

  • 戦闘1戦と戦闘後の報酬1個、MS開発ゲージ加算となるトライアルコース200円
  • 戦闘2戦と戦闘後の報酬1個、MS開発ゲージ加算となるスタンダードコース300円
  • 戦闘2戦と戦闘後の報酬4個、MS開発ゲージが4倍の加算となるプレミアムコース500円

という珍しい(?)料金形態となっている。

クレジット投入後は戦闘終了までオペレーター(後述)が画面左上に表示され

  • 全国のプレイヤーと対戦する「全国対戦」
  • プレイヤーがルールを指定し、店内対戦やCPU戦を行う「プライベートマッチ」
  • 基本操作の練習を行う「チュートリアル」

のいずれかを選択し、全国大戦の場合はマッチングを経てブリーフィング画面となり、必要に応じて味方とシンボルチャットを行いつつ
本作からの新要素である3種のデッキ(後述)からいずれかを選び、その中から出撃時のMSを選択し戦場へ出撃していく流れとなる。

出撃後は4vs4の編成で他店舗のプレイヤーかCPUで編成される相手とMS戦を行い、必要に応じてボイスチャットによる意思疎通を図ってMS撃破や敵拠点撃破によるゲージの減少を狙っていき
最終的に相手のゲージが0になるか、ゲージ量が多い側が勝利となる。MSや武装は☆3から☆5のレアリティで区分され、基本的に高いレアリティのMSは性能が高い反面コストも高く設定されており、撃墜時のリスクが高い。


戦闘終了後は☆3~☆5の武装かMSセッティングが支給され、その後指定したMSの開発レベルを上げる事が可能となる。
レアリティの高い武装程出づらく、かつレアリティの高いMSほどゲージの上昇は低くなり、例えば☆5に該当するギャンやガンダムの場合、1度のレベル上昇で2%しか上昇しない。


【本作から追加されたシステム】

◆デッキシステム

コスト2500の範囲内で3機のMSと装備の組み合わせで構成され、最大3種類のデッキを編成して出撃するシステム。
ゲームを始めた初期状態では

  • 連邦軍→ジム、陸戦型ジム、陸戦型ガンダム、ジム・キャノンなど
  • ジオン軍→ザクⅡ、グフ、ゲルググ、ザク・キャノンなど


が配備されている。例えば積極的にMSへ噛みついていきたいなら前衛を3機編成、拠点攻略も念頭に置く場合は砲撃型を混ぜる…といった具合に使用する。
同じMSは最大3機まで所持が可能で、同一のデッキで異なるカテゴリーや装備の組み合わせで同じMSを運用、といった事も可能。

◆オペレーター

絆1ではサウス・バニングorアナベル・ガトーのボイスが流れていたが、本作ではオリジナルの女性キャラクターが戦況報告を妙に細かくナビゲートする役割を担う。
連邦軍ではシュウカ・ナラサキ(CV.茅野愛衣)、ジオン軍はソフィア・アンデルス(CV.沼倉愛美)が担当している。

◆帰艦システム

自軍の自陣エリアで両レバーの間にあるボタンを押すことで発動し、輸送機の着艦を申請して一時撤退。デッキ内の新たなMSに乗り換えて輸送機から降下し、再度出撃するシステム。
帰艦まではコストに応じて10or15or20秒間無防備となり申請中に攻撃を受けるとキャンセルとなるが、これにより瀕死状態からのデスルーラをする必要が無くなる…などといったメリットがある。

「1軍につき4vs4は2回、6vs6は3回」の回数制限があり、既に他の味方が所定回数分の帰艦を使っているとその戦闘で同システムを発動することは出来ず
またマップの中心部や敵側の自陣エリアでは発動しない。

◆軍備支給

ターミナルでリアルマネーか電子マネーを投入し、ランダムで両軍いずれかのMSorMS設計図or武装を獲得するシステム。

1回のクレジット投入でMS本体か、開発レベルが25%上昇するMS設計図、あるいは武装が手に入り
更に1度の軍備申請で「配備申請書」にスタンプが押され、軍備支給の結果とは別に個数に応じたアイテムや武装などが手に入る。

ソシャゲでいう所のステップアップガチャの形式となり、3回回す度にステップが一つずつ上昇して、最後の4ステップ目(10回目)でMSの獲得が確定する仕様となる。
軍備支給終了後は「配備支給申請書」にスタンプが押され、30項目からなるアイテム支給の受領が可能となる。

中身はモバイルサイトのショップで使えるパイロットコイン、MSの武装、MSの開発設計図、ラスト2回でその月の新機体のカラーリングである「ダメージカラー」となり
申請書は1日1回のログインボーナスでも支給される。「MSがなかなか支給されない」的な要望を受けてか、2021年10月からは一部武装の代わりに開発設計図が充当されるようになった。

値段は1回の軍備支給で300円となる、本作におけるレアガチャ要素。

一人で支給を受ける「軍備支給」と、複数人(最大4人)向けの軍備支給で参加人数に応じて一人当たりの金額が割引される「バースト軍備支給」が存在するが
ステップの途中で支給を辞めるとステップアップの度合いが1に戻ってしまう欠点がある。


MSや武装はクリア後の支給&開発レベル上昇を除くとこのシステムを使用することとなり、使わなくてもMSの支給は可能だが最短で入手する場合は
財布や残高に気を付けながらこのシステムを使うのも一手となる。

流石に否定意見が多かったのか、2022年12月21日のアップデートを以てバースト軍備支給を遺し廃止された。

◆シーズン制、バトルパス

2022年12月21日のアップデートで追加された、階級変動やMS、アイテムの支給に大きく関わるシステム。

それまでの階級は累計ポイント数や特定の階級昇格における簡単な昇格試験(連勝や獲得ポイント)で階級が決まっていたが
シーズン制移行は勝敗時のレートの増減によって階級が決定され、ゲームの経験や累計ポイントではなく、特定の数値分のレートを稼ぐことで階級が決まるようになった。

シーズンが終われば数日程度の階級変動が入らないインターバル期間が設けられ、次回のシーズンでは佐官~将官のみ
階級が2階級降格する程度のレートが減少した状態で、新たなシーズンを迎えることとなる。
この影響か、シーズン終了時点で大将階級の人数が数人~10人程度に絞られることも珍しくない。

バトルパスに関しては戦闘の積み重ねや撃墜などのデイリーorウィークリーミッションにより貯まるパイロットポイント(PP)により、ティアと称される等級を上昇させることで
パイロットコイン、MS、称号、アバターパーツなどの報酬がモバイルサイトのプレゼントボックスに支給されるようになる。

ティアは1~50まで上昇し、それ以上のティアになると報酬はパイロットコインのみとなる。

【機体カテゴリー】

◆格闘型

100m圏内での接近戦を得意とするカテゴリー。格闘攻撃による連撃回数が多く、積極的に敵MSに接近していく戦術が有効。
機動性に優れ、絆1と違いロングブーストが可能となっている反面、耐久値が低くブーストの消費が速くなっている。

連撃途中でメインorサブ射撃に繋げる「クイックドロー」や、連撃や連撃終了後にダッシュorジャンプペダルを踏むことで行動をキャンセルし、離脱や更なる連撃に繋げることが可能な「ブーストキャンセル」といった特性を持つ。
また連撃回数は一定ではなく武装やMSによって左右され、また連撃入力のタイミングで格闘トリガーの入力を二回行うと、それを連撃の最終段とすることが可能となっている。

絆1でいうQD外しの戦術は不採用となったが、代わりにブーストキャンセルを応用した「格闘コンボ」の戦術で大ダメージを与える機会もあるものの
その場合はMS1機あたりへの拘束時間が長くなり、場合によっては隙だらけになる欠点も持つ。


◆近距離型

200m圏内での射撃戦や護衛を得意とするカテゴリー。連撃回数は3回。

ダウンやよろけを取りやすい武装が特徴で、火力に秀でたカテゴリーではないが
MSによってはMS本体の耐久値とは別に「シールド」の耐久値が設定されており、両レバーを内側に倒すことでシールドを構えてガードの体勢に入れる…といった優位性を持つ。

シールド展開中は破壊されるまで弾を受けてもよろけなくなるが、タックルを受けると一撃で破壊されるため過信は禁物。

◆射撃型

2~300m圏内での高火力の射撃戦を得意とするカテゴリー。格闘威力は控えめで連撃回数は3回。

CHAGEのアイコンが付いたビーム・ライフル等で、ボタンを押し続けることで威力が高くなる「チャージショット」
JUSTのアイコンが付いたジャイアント・バズ等で、タイミングよく右ボタンを押すことで続けて2発目以降の射撃が可能な「ジャストショット」
そしてMAPのアイコンが付いた240mmキャノン砲等では、ロックボタンを押すことで絆Ⅰでも見られた着弾地点を指定しての砲撃が可能となる「MAP砲撃」といった特性を持つ。

ガンキャノンの場合、メイン武装の240mmキャノン砲ではMAP砲撃以外の特性としてノーロックで砲撃した場合、射程ギリギリの地点に放物線を描くように着弾する仕様となっている。

スナイパー系統のメイン武装を装備したMSの場合、メイン武装で赤ロックを行うことは不可能だが、代わりに三角形のロックアイコンが表示された相手が狙撃射程内であることを示す合図となり、ロックボタンを押すとバイザーの稼働を経て敵機に向かってスコープを覗き、狙撃を行う仕様となっている。
スコープを覗いている最中はジャンプやブーストを行うことが可能。

絆Ⅰのように「即座にスコープを覗いて狙撃」といった感覚では使えないものの、位置取りや攻撃姿勢の自由度が高い、という違いがある。


◆砲撃型

5~700m圏内にて戦術の要となる敵拠点砲撃を主軸に置いたカテゴリー。絆Ⅰでいう所の遠距離砲撃型に該当。
機動性が最も低く、自衛以外でのMS戦は不得意としている。連撃回数は2~3回。

拠点攻略は大きくゲージを減少させることが可能で、見つけ次第積極的に嚙みついていくことが求められるのは本作でも健在といったところか。

カテゴリーの特性としては右トリガーの長押しで射角を調整し、場所に応じて障害物を避けての砲撃が可能な「仰角調整」
右ロックボタン長押しで全体マップの表示が可能な「大マップ」、そして左ボタン長押しでマップ上にピンを立てて味方への指示が可能な「戦術ピン」
そしてロックボタンとロック送りボタンの長押しで、機体を固定して一定角度での砲撃が可能となる「フリーエイム」機能を持つ。


MSの支給が進めばザクタンクやガンタンクも支給されるが、ジムorザクキャノンよりも高コストとなっている。
キャノンとの違いはダッシュ速度や再出撃レベルで劣る反面、歩行速度やサブ武装による自衛orカット戦術、対拠点威力で大きく勝っている。

【MS一覧】

地球連邦軍


◆近距離型
ジム
ジム・コマンド
装甲強化型ジム
BD1号機
ジム改
ガンダム


◆砲撃型
ジム・キャノン
ガンタンク
陸戦強襲型ガンタンク
ガンダムRR
ガンダム6号機


ジオン軍

◆格闘型
ザクⅠ
グフ
ズゴック
イフリート改
ゲルググ[シャア専用機]
ギャン

◆近距離型
ザクⅡ
ザクⅡ[シャア専用機]
イフリート
ゲルググ
グフ・カスタム
ザクⅡ改
ケンプファー


◆砲撃型
ザクキャノン
ザクタンク
ヒルドルブ
ドム・キャノン
ザメル


カテゴリーに関する捕捉

ここで言うMSの機体カテゴリーはデフォルトでの装備を前提としたものであり、特定のカテゴリーに該当する武装を装備した場合、装備に応じて機体カテゴリーの変更が可能となっている。
例えばメイン武装の「【射】ジャイアント・バズA」をゲルググに装備させると近距離型に区分されるゲルググは「射撃型」として扱われ、また【格】【近】【射】と付いた武装を装備している状態のときは
その装備を交換しなければ異なる機体カテゴリーの武装を装備することは出来ない。

  • 一例
MS:ゲルググ
メイン武装1:【射】ジャイアント・バズA
メイン武装2:ビーム・ナギナタ
サブ武装:クラッカー

→近距離ではなく射撃カテゴリーとして扱われる。

MS:ガンダム
メイン武装1:ビーム・ライフルA
メイン武装2【格】ビーム・ジャベリンA
サブ武装:頭部バルカン砲A

→近距離ではなく格闘カテゴリーとして扱われる。


MS:ジム
メイン武装1:【近】ビーム・スプレーガンA
メイン武装2:ビーム・サーベル
サブ武装:【射】100mmマシンガンA

→異なるカテゴリーが混在するため、近・射いずれかを設定する段階で「変更不可」のアイコンが表示される関係上この設定は不可能。



【ステージ】

◆ニューヤーク
1stガンダムでは「ガルマ、散る」等で登場した、市街地をモチーフとしたマップ。
建物が入り組んだ中央ビル街や高速道路、ドーム球場といったオブジェクトが特徴で、高所からの奇襲などといった戦術が有効。
何故か宇宙空間向けのMSであるヅダも出撃可能

2022年7月7日からは両軍のスタート地点・拠点位置が逆となったリバースステージ、ニューヤーク(R)が追加された。

◆ジャブロー
2022年3月29日のアップデートでやっとの思いで実装されたマップ。
遮蔽物の少ないジャングルや水中からの進軍ルートが特徴で、開けた地形や高低差が少ない障害物が特徴。

出撃時には連邦軍は地下エレベーターから地上へ出る演出、ジオン軍はガウ攻撃空母から地上へ降下する演出が流れた後に作戦開始となり
水中では砲撃音や爆発音が聞き取りづらく、連邦拠点付近にはフラミンゴの群れが出現…といった細かすぎて伝わりづらい演出がある。

◆鉱山都市
2022年12月21日のアップデートで追加されたマップ。
建物や煙突などの障害物が非常に多く、高所からの奇襲や拠点攻略といった戦術を取りやすい。

拠点はビッグ・トレーザンジバルとなる。

◆リボー・コロニー
2023年7月5日のアップデートで追加されたマップ。
コロニー内部を模したマップであり、マップ側面はミラー部分や草原など開けた地形が目立ち
中心部は丘や市街地などのオブジェクトが目立っている。

出撃地点から拠点砲撃エリアまでの距離が遠く、LV3タンクでも到達に時間がかかるほど。




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最終更新:2024年03月26日 12:51