登録日:2022/02/04 Fri 05:48:12
更新日:2025/04/20 Sun 22:23:44
所要時間:約 7 分で読めます
海を越えて飛来したらば厳しき冬の終わりを知る。慈愛がヒスイの地に新しき命芽吹かせるとの伝承あり。
■データ
全国
図鑑No.905
分類:あいぞうポケモン
英語名: Enamorus
高さ:1.6m
重さ:48.0kg
タマゴグループ:未発見
性別比率:♂0♀100
特性(れいじゅうフォルム):ぼうじん(砂嵐によるダメージや粉系の技、特性「ほうし」の影響を受けない)
種族値(けしんフォルム)
HP:74
攻撃:115
防御:70
特攻:135
特防:80
素早さ:106
合計:580
種族値(れいじゅうフォルム)
HP:74
攻撃:115
防御:110
特攻:135
特防:100
素早さ:46
合計:580
■概要
『
Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場した
トルネロス、
ボルトロス、
ランドロスに続く四体目の
伝説のポケモン。性別は♀のみであり四体の中では紅一点である。同作では彼ら4種を指す呼称として「化身」が登場している。
他の三体と白い雲に乗っているところは共通しているが、性別が示す通りすらりとした女性的な体つきをしている。
コピペ脱却。でもコピペロスと言われているけど
ピンク色の身体に加えて
マフラーのように首に巻いている蛇のようなしっぽにも
ハートの模様があり、さらに頭髪もハート型と全身ハート尽くし。また頭に生えている角は四本となっている。
更に本種も「うつしかがみ」を使うことで、れいじゅうフォルムになることが出来る。
こちらは亀のような姿になる。とぐろを巻いたしっぽを背中に乗せることで亀の甲羅のようになっており、手足に水かきがついている。更に顔もスッポンのように鼻先が細くなっている。
冬が終わるころにヒスイ地方に現れ、その慈愛により新たな命を芽吹かせるという伝承があることから、春の神様といわれている。
コギト曰く特に悪さはしないとのことで、伝承から見てもランドロスと同じく善神にあたる存在といえるだろう。
一方命を粗末にする者には容赦がなく、雲海から現れて憤怒の罰を下すという。
モチーフは命を芽吹かせることから地母神、蛇を思わせる見た目から宇賀神といったところだろうか。
色違いは身体のピンク色が薄くなり、蛇のハートマークがオレンジ色になる。
Pokémon HOMEのソフト図鑑(ヒスイ地方)完成報酬で1匹貰える。
ともしび集めの
ミカルゲ・すぐ逃げるケーシィ・
マニューラ等の時空の歪み組・
他作品との連動を必要とする
シェイミ・
ダークライなどが鬼門となるか。
他作品から送った個体を親にしてタマゴを作って登録するという手段も取れないため、242匹という本編と比べて少ない数でありながら難易度は高め。
奇しくも解禁されたのは
『アルセウス』が発売されてからちょうど3年たった2025年1月28日である。
■ゲームでのラブトロス
エンディング後のシナリオの「すべての
プレートを求めて」をクリアした後にギンガ団の本部に入るとコギトが現れて主人公にトルネロス、ボルトロス、ランドロスについて教えてくれてサブクエストの「ヒスイの化身たち」を受けることが出来るようになり、まずは各地にする三体を捕まえることから始まる。
そして研究レベルを10にして図鑑を完成させた状態でコギトに報告すると、コギトがラブトロスを呼んでくれる。
その後主人公への試練を与えて紅蓮の湿地へと飛んでいき、そこで捕獲することで入手することが出来る。
これまでの三体と同じく激しい攻撃をかいくぐり、三回道具をぶつけることで
バリアを解除して捕まえるという点は同じだが、最後の一匹だけあって難易度は他の三体と比べて高くなっている。
高速で飛び回り、
専用技で妨害してくることは他の三体と同じだが、このポケモンの攻撃を受けてしまうと混乱状態になり、一定時間の間スティックの左右の操作が反転してしまう。
その点を除けばラブトロス自体は他の三体とあまり変わらないのだが、何よりも厄介な点は出現する地形にある。
ラブトロスは「紅蓮の湿地」の「深紅沼」に出現するのだが、この場所は名前の通り大半が沼地となっている。
この沼地が曲者であり、その上を通ると移動速度が遅くなるだけでなく、
回避としゃがみが出来なくなってしまう。そのため沼地に入ってしまうとしゃがんでこっそり近寄ることが出来なくなるうえに、更にラブトロスの攻撃が来ても回避ですり抜けることが出来なくなってしまう。
しかもこの場所には
スカンプーや
グレッグルなどのポケモンが多く生息しており、主人公に気づいた途端にラブトロスや動きづらい沼地のことなどお構いなしに襲い掛かってくる。
つまりラブトロスの攻撃に加えて、周りのポケモンや地形にも注意しながら近づき、道具を3回ぶつけて体に纏っている風のバリアを破壊しなければならないのである。
また沼地はライドポケモンの
アヤシシと
ウォーグルを使用することで近づくことなら容易だが、この二体のライド中は道具を投げられないため一度解除しなければならず、折角接近してもすぐに距離を離されてしまいやすい。
まともに近づいて道具をぶつけることは至難の業なので、他の三体にも有効な遠くのポケモンにも当てられる「フェザーボール」や気配を消せる「めかくしだま」を用意して攻略するといいだろう。
また三回当てると気絶して捕獲のチャンスが生まれるが、この時にボールを投げることでも捕獲できるものの、失敗するとまた最初からやり直しになるため、素直に
ポケモンバトルに持ち込む方が無難。
この試練を乗り越えて見事ゲットし、調査を重ねて図鑑を完成させた後にコギトに報告すると、「うつしかがみ」をもらえる。これによりクエストクリアとなり、フォルムチェンジが出来るようになる。
第9世代では『
Pokémon HOME』連携により解禁。
……されたのだが、先述の通り1匹手に入れるだけでも実質的な裏エンドまでプレイ+クエストで4匹揃える必要があるため、
とにかく確保するのが大変。
LEGENDSアルセウス未プレイだと言わずもがなであり、現状HOMEのGTSで求められているポケモンの中では、
コラミラを抑えて
ぶっちぎりの1位になっている。これらもそうだが、ポケモンGOに未実装だったのもあって需要はものすごく高かった。
後にポケモンGOでも実装されたのだが…詳細は後述。
■バトルでのラブトロス
トゲキッスに次ぐフェアリー・ひこう複合。
ポケモンSVではトゲキッスがリストラされているため、第9世代では固有の複合となる。
種族値はトルネロスやボルトロスに近く、2匹のHP・素早さを-5した代わりに特攻に+10した形。
意外とこんななりで攻撃も同じ115あるため
両刀も十分可能。
れいじゅうフォルムになると素早さを大きく下げる代わりに防御・特防が大きく伸び、玄武らしく重アタッカー向けの
種族値になる。
HPや火力面に関してはフォルムチェンジによる変化はない。
けしんフォルムの通常特性は「メロメロボディ」。さすが愛を司るだけある。「メロメロ」は覚えないが
そして隠れ特性はなんと「あまのじゃく」。「ばかぢから」も覚えるので殴りながらビルドアップも可能。
れいじゅうフォルムは例に漏れず隠れ特性はなく通常特性の「ぼうじん」のみ。
専用技として「はるのあらし」を覚える。
「ムーンフォース」を上回る威力を持つと共に、フォルムによって追加効果が変わる面白い特性を持つ。
けしんフォルムでは自身の攻めの力と守りの力を上げ、れいじゅうフォルムでは相手の攻めの力と守りの力を下げる。
メインシリーズではフォルムチェンジによる効果変更はなく、30%の確率で相手の攻撃力を下げる全体技に。
強力な技だが、その分命中は80と低め。更になぜか他の3匹の専用技と違いPPも5しかなく、雨が降っている時の必中効果まで消されている。
それをされたらカイオーガの取り巻きがひこう(トルネロス)・じめん(ランドロス)・でんき(ブリジュラス)にラブトロスと大変なことになっていたので必中にならずにほっとした人は少なくないはず。
安定感のある「ムーンフォース」、物理に広げても「じゃれつく」辺りから選択。
一方でひこう技はSVで得た「そらをとぶ」のみ。いらんところでボルトロスやランドロスと似てしまった。
溜めを誤魔化す方法もSVでは限られているため、ひこう技はないものだと割り切ってしまった方がいいだろう。
サブウェポンも豊富。
特殊は「マジカルフレイム」「ヘドロばくだん」「じんつうりき」「サイコキネシス」「だいちのちから」「くさむすび」「
きあいだま」。フェアリーに強い三タイプをにらむことのできるじめん技を覚えるフェアリータイプである点は非常に心強いと言える。
相性で不利な相手に刺さりやすい技ばかりなのが嬉しい。
物理は先述の「ばかぢから」の他「げきりん」「しねんのずつき」「アイアンヘッド」と少し癖のあるバリエーション。
LEGENDSアルセウスでは反動がなく連射が可能な高威力な「
はかいこうせん」と「ギガインパクト」も有用だが、SVでは無理に採用する必要もない。
補助技も豊富。
汎用技を除くと「てっぺき」「いちゃもん」「おだてる」「ふういん」「いやしのねがい」「ちょうはつ」「おいかぜ」となかなかのバリエーション。
積み技として「めいそう」「こうそくいどう」も覚えるが、「あまのじゃく」と相性が悪い点だけ要注意。
総じて伝説のポケモンらしく非常に強力なポケモン。
ただ、フォルムによって高速アタッカー・重アタッカーと全く別の立ち回りを求められる事になるため、パーティに組み込む際はバランスをよく吟味する必要があるだろう。
なお、時に攻撃や素早さの
個体値を0にしたくなるポケモンなのだが前述の通りまず入手までが大変な上
HOMEに送らないと大まかな個体値しかわからない故
本気で厳選しようとすると軽く死ねるので、
はっきり言って妥協した方が良い。コイツに限ってはもう仕方がないだろう。
2024年2月14日、つまりイメージ的にもピッタリなバレンタインデーにエピックレイドのボスとして実装。
『LEGENDS アルセウス』以外での入手経路が初めて登場したことになる。
しかし、高難度かつリモート参加ができないため現地に集まる必要のあるエピックレイド、
そしてバレンタインに合わせた弊害でエピックレイドとしては初の平日開催となったため、
参加できなかったという人も多かったとか。
なに?どうせアニヲタには平日云々は無関係?でも人が集まらないとクリアできませんよ。
今後、復刻やれいじゅうフォルム版の開催があると思われるため、気長に待っていよう。
多くのトレーナーが再登場を待ち望んでいた中、2025年2月6日~17日に伝説レイドとして登場。
前回は不可だったリモートレイドも可能となり、大いに盛り上がった。
フェアリーアタッカーとしては
メガサーナイトに次ぐ火力で、時限強化やシャドウ個体等を抜きにした素の状態では
全ポケモン中トップとなる。
技構成も、ノーマルアタックが「ようせいのかぜ」、スペシャルアタックが「マジカルシャイン」と使いやすい組み合わせになっている。
更に優秀なひこう技の「そらをとぶ」も備えており隙がない。
しかし、攻撃面は優秀な一方で耐久はかなり低い。
相手の攻撃を的確に避けたりシールドで防いだりできなければすぐに落ちかねないため、その点は注意が必要である。
サーナイトが上記の通りメガシンカやシャドウ個体がある点、
トゲキッスがサーナイト同様ジム防衛において優秀な点、
ゼルネアスや
ザシアンが「ジオコントロール」や「バークアウト」によるPVP適性がある点等、
既存の強豪フェアリー枠とはかなり棲み分けた性能になっている。
もし複数入手できたなら本編作品に送るのも一考だが、GO産伝説である故に『LEGENDS アルセウス』産の個体がいないと本編で連れ回せない制限がかかるほか、レイド産の仕様上個体値の最低保証が10以上であるため、低個体値は必然的に狙うことができない。
余談
- れいじゅうフォルムのモチーフはトルネロス、ボルトロス、ランドロスのれいじゅうフォルムを鑑みるに恐らく四神の玄武。
- トルネロスのこがらしあらし=冬、ボルトロスのかみなりあらし=夏、ランドロスのねっさのあらし=秋、そしてラブトロスのはるのあらし=春と、専用技から彼らが四季を司るポケモンであることが読み取れる。奇しくも、トルネロス、ボルトロス、ランドロスが初登場した第五世代の作品は、ゲームシステム上に四季が存在する唯一の世代である。
追記・修正は、ラブトロスの試練を乗り越えた方にお願いします。
- ふうじん、らいじん、ほうじょうしん、あいじん -- 名無しさん (2022-02-04 06:17:11)
- サブウェポンは他のおっさんと同じくアムハン馬鹿力サイキネくらいだろうと思ってたらまさか大地マジフレをもらうとは -- 名無しさん (2022-02-04 09:01:32)
- ミノマダムとガーメイルみたいに進化前がいてオスは分岐進化、メスはラブトロスみたいな感じなのかね -- 名無しさん (2022-02-04 09:42:21)
- 入手タイミング的に使う相手として想定できる強敵がアルセウスしか残ってないから性能を気にする機会は普通にプレイしてるとあんまりないのよねラブトロス -- 名無しさん (2022-02-04 11:59:12)
- 四聖獣と四天王が元ネタなのかな -- 名無しさん (2022-02-04 14:51:50)
- ↑ついでに四季もモチーフ ラブトロスが春、ボルトロスが夏、ランドロスが秋、トルネロスが冬 -- 名無しさん (2022-02-05 17:34:38)
- こいつ春の神って知るまでは愛の神かと思ってた -- 名無しさん (2022-02-09 15:38:11)
- ↑途中送信失礼。愛憎ってとこがまさにそれっぽくて -- 名無しさん (2022-02-09 15:39:10)
- 新登場のポケモンだけど過去の世界が舞台だから「何故未来では確認されてないのか」という考察課題がうまれる。 -- 名無しさん (2022-02-10 13:59:02)
- ラブボに入れたい -- 名無しさん (2022-02-12 01:07:22)
- しばらく貸してやるって言われたけど無情にもポケモンHOMEに連れて行かれ専用タクシーがなくなるコギトさんかわいそう -- 名無しさん (2022-02-15 16:57:46)
- ここに来て新たなロスの登場は予想出来なかった。BWの世界には何故居なかったんだろう。れいじゅうラブトロスも中々対戦の使い勝手良さそうだしいつか本家作品にも登場してほしいな。 -- 名無しさん (2022-02-16 18:13:10)
- こと伝説のポケモンに関しては単純に、人前に出なくて確認できないことの方が世界観的に普通なのでは -- 名無しさん (2022-02-17 00:46:51)
- 確かにボルトロスやトルネロスが好き勝手してるのをランドロスが止める図だからラブトロスが態々出てくる必要性はないけど季節の概念があるBWだからこそ尚更出てこないのが不思議なんだよ。 -- 名無しさん (2022-02-17 05:27:38)
- ちゃんと玄武(蛇と合体した亀)デザインなの良い -- 名無しさん (2022-02-20 02:28:13)
- 性別がメスで春の象徴と聞くと、初期の某にらみつけるバードを想起させる -- 名無しさん (2022-02-25 11:13:44)
- コギト姉さんの舎弟みたいな感じだったけどいいんすかねそれで… -- 名無しさん (2022-02-27 23:58:31)
- 色違いどんな色なんだろ -- 名無しさん (2022-05-31 12:26:43)
- GTSのレートの高さは普通に納得。入手までの所要時間が長すぎるので、単純に供給が需要に全く追いついていない -- 名無しさん (2022-08-11 23:05:58)
- いろんな意味でとくせいメロメロボディはひどい -- 名無しさん (2023-05-31 20:31:08)
- レジェアルでの入手の手間がね。SVで言うならホームウェイクリア&四災捕獲してやっと挑めるような物&マスターボールなんて便利アイテムは無いから捕獲までの手間がやべー -- 名無しさん (2023-07-01 19:18:21)
- ひこうタイプだから威力は上がらないけど、はるのあらしはミストフィールド下では必中みたいな効果が欲しかったな…。 -- 名無しさん (2023-07-20 22:55:41)
- 最強レイドに参戦してほしいポケモン筆頭 -- 名無しさん (2024-01-04 00:53:42)
- 割とマジで入手難易度のせいでランクバトルでの使用率が低迷してると思う。当たると普通に厄介 -- 名無しさん (2024-01-17 10:06:08)
- GOで解禁されたので難民や0V厳選者大喜びとおもいきや、たった1日の平日の昼と夕方限定というなかなかの地獄であった…いやガラルレジ2体の例から後に通常レイドにも追加されるかもしれないけどこれは… -- 名無しさん (2024-02-14 19:31:05)
- 他のおっさんと違って蜻蛉やアムハンはないんだよな あるとばかり思ってたわ -- 名無しさん (2024-10-27 15:40:27)
- 遂にHOMEのヒスイ図鑑コンプリートの報酬として色違い解禁、実質3ソフト連動(剣盾及びBDSPとの連動の2匹もカウントされるから)だけど -- 名無しさん (2025-01-30 07:28:37)
- 化身フォルムの元ネタとは対応する季節が違うんだな…(本来青龍が春、朱雀が夏、白虎が秋で玄武が冬のはず) -- 名無しさん (2025-04-20 22:23:44)
最終更新:2025年04月20日 22:23