セリオンズ(遊戯王OCG)

登録日:2022/05/08 Sun 08:40:11
更新日:2025/04/29 Tue 21:28:43
所要時間:約 17 分で読めます






アルギロ・システムの見下ろす闘技場で、誰かが叫んだ。

「セリオンズ・リングのルールは至極簡単、勝者総取り(winner take all)だ!
敗者はすべてを奪われる。力、名誉、命だって例外じゃあない!」

招かれざる挑戦者であるサルガスに「総取り」を目指す理由を聞く者はない。
力のかぎり闘うこと。勝つこと。敗けて死ぬこと。システムが挑戦者に期待するのはそれだけだった。


セリオンズとは、遊戯王OCGに登場するカテゴリである。
第11期第8弾ブースターパック「DIMENSION FORCE」で登場した。


概要


属するモンスターは全てレベル7以上の最上級モンスター。
そして遊戯王のテーマとしては珍しくモンスターの種族・属性が唯一の例外を除き完全にバラバラであるという特徴を持つ。

そんなセリオンズのコンセプトは「装備」
ユニオンモンスターのように、モンスターがモンスターを装備し自らを強化するものとなっている。

唯一の例外を除いたセリオンズモンスターは、共通して以下の効果を持っている。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の、「セリオンズ」モンスターまたは(自身と同種族の)モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):(固有効果)
(3):このカードを装備した「セリオンズ」モンスターは、攻撃力が700アップし、このカード名の(2)の効果を得る。

(1)の効果により、墓地に特定のモンスターがいれば最上級モンスターでありながら手札からポンと特殊召喚しつつ、そのモンスターを装備できる。
(2)の固有効果はほとんどがフィールドにセリオンズカードが存在すると有利になるもので、自身の特殊召喚と共にそれを用意できるのは大きい。

また、その(1)の効果によってセリオンズモンスターを装備した場合、装備されたセリオンズモンスターも(3)の効果で力を与えてくれる。
装備したモンスターに700ポイントの攻撃力アップと共に自身の固有効果を与えてくれるのだ。
これにより、装備したセリオンズと装備されたセリオンズの固有効果、両方を扱えるようになり、戦略の幅を広げることができる。

なんと言っても最大の特徴は構築の幅の広さ
(1)の効果がセリオンズのみならず特定種族のモンスター対象とすることができるため、様々な種族のギミックを活用してセリオンズを出すことや、他種族の展開にセリオンズを容易に絡めることができ、様々なデッキにセリオンズを出張させることができる。

アルバスの落胤を主役とするストーリーに属するテーマの1つ。
しかしながらイラストに登場するのは主人公であるアルバスやエクレシアではなく、《スプリガンズ・キャプテン サルガス》と《スプリガンズ・キット》の二人。
同弾収録の烙印世界関連が《深淵竜アルバ・レナトゥス》や《烙印追放》、《烙印喪失》とシリアスな展開が為される中、何故か闘技場で大活躍をしているサルガスというイラストに決闘者の「お前ら何やってんだ」という突っ込みの声が相次いだ。

ザ・ヴァリュアブル・ブックEX2によると、彼らはトライブリゲードがかつて移住した場所で、スプリガンズ達の故郷でもある「鉄の国」に存在する集団。
「ホール」から出現した円盤の修復AIが火山エネルギーによって闘争本能を得たアルギロ・システムによって生み出され、倒した相手の一部で自らを改造しながら戦いを続けているそうだ。

ゴールド・ゴルゴンダから旅立つアルバスとエクレシアを見送った2人はトライブリゲードの装備の持つ「聖痕=烙印を封じる力」のルーツを知りエクレシア達を助けるべく、鉄の国で彼らに挑むこととなる。
別にエクレシア達のピンチをよそに遊んでた訳ではないのだ。

なお、セリオンズモンスターとサルガスは「黄道十二星座の星が名前の由来」という共通点があり、サルガス自身もセリオンズと似た風貌をしているが、関連性はいまのところ不明。

セリオンズモンスター

以降のテキストにおいては、共通部分は省略し(2)の効果のみ記述する。

レベル7

  • セリオンズ“ブルズ”アイン
効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2100/守1600
(2):自分フィールドの「セリオンズ」カード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

牡牛の如き姿をしたセリオンズの“猛牛(bulls)”。

固有の効果は自分のセリオンズカードと相手カードの破壊による1:1交換
相手ターンの妨害には使えないが、攻撃前の露払いには最適。
モンスターを破壊すると攻め手を失ってしまい損なので、装備されているセリオンズを破壊する、装備したモンスターの「フィールドから墓地に送られた場合の効果」を誘発させるなどの工夫が求められる。

対応している種族は戦士族。種類も豊富で装備に関する効果を持つものも多いため活用の幅は大きい。
自身を装備したモンスターに耐性を付与する焔聖騎士、装備状態から特殊召喚できるチューナーの《チューン・ナイト》は属性も同じで相性もいい。

名前の由来はおうし座イプシロン星の別名で、アラビア語で「牛の眼」という意味の言葉からとられた「アイン」と思われる。
また、「ブルズアイ」で「一番当てたいところに命中させる*1」という意味になるので、それとのダブルミーニングだろう。

  • セリオンズ“リーパー”ファム
効果モンスター
星7/水属性/水族/攻1400/守2500
(2):相手ターンに、自分の魔法&罠ゾーンの「セリオンズ」カード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。

人魚の如き姿をしたセリオンズの“死神(reaper)”。

固有の効果は魔法・罠ゾーンのセリオンズカードと相手カードのバウンスによる1:1交換
こちらは相手ターンの妨害にしか使えないが、バウンスなので戻ったセリオンズカードの再利用も狙える。
しかしその分ステータスはセリオンズを装備した場合の上昇分を加味しても心もとないことには注意。

アインと違い魔法・罠ゾーンのセリオンズしか戻せないため、バウンス効果目当てで対応種族の水族デッキに出張させることは難しい。
しかしながら、装備状態からの特殊召喚効果を持つ《氷水艇キングフィッシャー》や《氷水艇エーギロカシス》を擁する氷水とは相性が良く、キングフィッシャーであれば守備力2500以下の相手モンスターをついでに処理でき、エーギロカシスは同じレベル7かつチューナーなのでランク7エクシーズやタクシーの特殊召喚に繋げることもできる。
使う際は水族専用終末の騎士である《絶海のマーレ》もセットでどうぞ。

名前の由来はうお座ベータ星の別名で、アラビア語で「魚の口」を意味する「フム・アル・サマカー」と思われる。

レベル8

  • セリオンズ“デューク”ユール
効果モンスター
星8/光属性/サイキック族/攻2100/守2800
(2):自分フィールドに装備カードが存在する限り、
自分フィールドの「セリオンズ」モンスターは相手の効果では破壊されない。

蟹の如き姿をしたセリオンズの“男爵(duke)”。

固有効果は装備カードが存在するときのセリオンズへの対象耐性付与
緩い条件で自身および他のセリオンズを相手の効果から守ってくれる。
セリオンズの共通効果による装備はもちろん、いざという時は装備魔法などの他の装備カードでも条件は満たせる。

対応している種族はサイキック族。手札誘発幽鬼うさぎなど、墓地に送りやすいモンスターは多々あれど装備してうま味のあるモンスターはあまりない。
サイキックを使うデッキに、特殊召喚しやすい耐性持ちレベル8として採用する余地はあるか。

名前の由来はかに座を構成する恒星の一つで、命名権をもらったブータン王国が「雷龍の国」を意味する現地での自国の呼び名からとった「ドゥック・ユル」と思われる。

  • セリオンズ“リリー”ボレア
効果モンスター
星8/風属性/植物族/攻2400/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(2):自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「セリオンズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

牡羊の如き姿をしたセリオンズの“百合(lily)”。

固有効果は手札・場のカードをコストにしたセリオンズ魔法・罠カードのサーチ
サーチできるカードにはセリオンズモンスターをサーチできるセリオンズ・リングも存在するため、この効果からさらなるセリオンズに繋げられる。
装備状態のセリオンズや自身をコストにすれば、サーチしたセリオンズの装備カードも工面できる。

対応種族は植物族。植物族リクルートの《ローンファイア・ブロッサム》にサーチの《光の王 マルデル》、墓地に送られることで効果を発動できる一部の捕食植物など、相性のいいカードはたくさん。
それらからボレアを出し、セリオンズ・リングからサーチしたレギュラスで1妨害を構えられるのは他のセリオンズにない強み。

名前の由来は牡羊座39場番星の別名で、ラテン語で「北の百合」を意味する「リリーボレア」と思われる。

  • セリオンズ“キング”レギュラス
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻2800/守1600
(2):相手がカードの効果を発動した時、自分の手札・フィールドから「セリオンズ」モンスターカード1枚を墓地へ送って発動できる。
その効果を無効にする。

獅子の如き姿をしたセリオンズの“王者(king)”。

固有効果は手札・場のセリオンズをコストとした相手の効果発動の無効化
同名ターン1ではあるが、ファムと同様相手への妨害が可能で汎用性は非常に高い。
セリオンズはこのレギュラスの効果無効を含めた妨害を敷きつつ戦うのが基本となる。

対応種族は機械族。さらに地属性なので、マシンナーズ無限起動列車の一部カードの恩恵も受けられる。
他にも、即合体するためあまり見向きされない装備モンスターに耐性を与える効果を持つABCなどとも相性がいい。
自身をリリースすることでフィールド魔法をサーチする《惑星探査車》は、召喚権を使うもののこのカード1枚でレギュラスまでもってこれる。
大会環境では主に閃刀姫にてアタッカー兼妨害役として活躍している。自身をコストにする事がほとんどだが、閃刀姫ならメインモンスターゾーンを空けられるメリットにもなるのが強み。

ただ、固有効果は無効化のみで破壊はしないため、出張採用する場合にグリフォンライダーと同じような扱いをしていると妨害に失敗することがある。

名前の由来はしし座のアルファ星で、ラテン語で「(小さな)王」を意味する「レグルス」と思われる。

  • セリオンズ“エンプレス”アラシア
星8/地属性/爬虫類族/攻2100/守2500
(2):手札を1枚捨て、自分の魔法&罠ゾーンの「セリオンズ」モンスターカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。

蛇の如き姿をしたセリオンズの“女帝(empress)”。

固有効果は手札をコストに魔法・罠ゾーンのセリオンズを特殊召喚
装備がない状態で出るためステータスは若干心もとないが頭数を増やすことができ、レベル8のセリオンズを出せば自身と共にランク8エクシーズの素材にもなれる。

対応種族は爬虫類族。
代表的墓地肥やしスネーク・レインや墓地リソースを力に変える溟界など、爬虫類族を墓地に送る手段は多いため、爬虫類族デッキに投入すること自体は容易。

名前の由来は蛇座を構成する恒星の一つで、命名権をもらったキプロス共和国の昔の名前からとられた「Alasia」と思われる。
アラシアのみ黄道十二星座をモチーフとしてないが、蛇座と関係の深い蛇使い座は黄道十二星座ではないものの黄道上に位置する星座で、黄道十二星座モチーフの何かが出てくる作品にボス枠として登場することが多い。

レベル10

  • セリオンズ・イレギュラー
効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻1600/守2800
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「セリオンズ」モンスターを3体まで対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):手札から「無尽機関アルギロ・システム」1枚を捨てて発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(3):このカードが装備されている場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、このカードを装備していたモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

他のセリオンズとは命名法則も効果も異なる文字通りの“変則者(irregular)

装備効果はセリオンズを3体まで対象とするものとなっており、最大で2100の強化と3体分の固有効果を得られる。
事前の仕込みが大変なのと魔法・罠ゾーンの圧迫が激しいという欠点はあるが、爆発的な得られる爆発的なパワーはセリオンズ髄一。

さらに後述するアルギロ・システムをコストに全体除去が可能。
アルギロ・システム自身は直接サーチできず間接的な手段でしか手札に加えられないカードだが、あちらのサルベージ効果のおかげで毎ターンぶっぱが可能。

さらに自身が装備されていると装備しているモンスターと入れ替わる形で場に出ることが可能。
元々の攻撃力が1600、セリオンズを装備しても2300と心もとないが、全破壊効果は有効のため一仕事はできる。

その見た目とステータス、語感の似ている名前からレギュラスが何らかの干渉を受けて変貌した姿と思われる。
身に纏っている雷光が同弾で出た「スプライト」の特徴と一致しているため、そちらが関係している可能性が高い。

魔法・罠カード

  • 円盤闘技場(えんばんとうぎじょう)セリオンズ・リング
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「セリオンズ」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):1ターンに1度、自分のモンスターが戦闘で破壊される場合、
代わりにデッキから「セリオンズ」カードまたは「無尽機関アルギロ・システム」1枚を墓地へ送る事ができる。
(3):1ターンに1度、自分または相手のモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地の「セリオンズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

火山地帯に浮かぶセリオンズの戦場たる円盤と、そこに向かうキットとサルガス。

最近ではおなじみとなった発動時の効果処理によるセリオンズモンスターのサーチ効果を持つ。
セリオンズモンスターをサーチできる貴重な手段であるため、ボレアの効果やテラフォを用いて手札に加えておきたい。

さらに自分モンスターの戦闘破壊をデッキからセリオンズまたはアルギロ・システムの墓地肥やしに置換する効果を持つ。
この効果はセリオンズ以外のモンスターの戦闘破壊にも反応し、自爆特攻でも反応するため、戦闘を介する必要こそあるが能動的な発動も可能。
実質的にモンスターに1度だけ戦闘破壊耐性を付与する効果ともいえるため、相手のごり押しを防ぐことにもつながる。
セリオンズは何やかんやで墓地にあった方が都合がいいことも多く、またアルギロ・システムも墓地にいればサルベージ効果に繋げられるので、相手の攻撃を待つだけでなくこちらから発動を狙いにいこう。

(3)の効果によってどちらかのモンスターの戦闘破壊にトリガーしてセリオンズモンスターのサルベージが可能。
どちらのモンスターの戦闘破壊にも対応している点は大きく、自分ターンなら相手の破壊に対応してさらに盤面を固め、相手ターンに自分モンスターが破壊されたときには次ターンでも逆転に備えるといった使い方ができる。
破壊されたのがセリオンズだった場合それをサルベージすることも可能なため、相手にとってはせっかく破壊したと思ったら次のターンには生き返っていたなんてこともありうる。

総じて単なるセリオンズのサーチカードだけではなく、セリオンズによる盤面を支える強力なカードと言える。

  • セリオンズ・チャージ
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードの中から、
「セリオンズ・チャージ」以外の「セリオンズ」カードまたは「無尽機関アルギロ・システム」1枚を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

ユールとファムに戦いを挑むサルガス。

手札か魔法・罠ゾーンのセリオンズをコストに2ドローする《トレード・イン》に似た効果。
セリオンズの特殊召喚のために墓地にセリオンズを用意しつつ手札を整える。または不要な装備状態のセリオンズをドローに変換するといった使い方が期待できる。

  • セリオンズ・クロス
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「セリオンズ」モンスターが存在し、
相手がモンスターの効果を発動した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
自分の墓地に「無尽機関アルギロ・システム」が存在する場合、両方を選択できる。
●その効果を無効にする。
●そのモンスターを除外する。

サルガスとレギュラスの壮絶なクロスカウンター。

場にセリオンズがいるときに効果を発動したモンスターを無効にするか除外でき、相手の展開への妨害ができる。
そのままだとどちらかしか選べないため、モンスターを場に残すか効果を通すか選ばなければならない。なので真価を発揮するためにも可能ならアルギロ・システムを墓地に置いた状態をキープしておきたい。

  • セリオンズ・スタンダップ
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の墓地の「セリオンズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、自分の手札・墓地から「セリオンズ」モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてそのモンスターに装備できる。
(2):お互いのメインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
「セリオンズ」モンスターを自分のフィールド・墓地から1体ずつ対象として発動できる。
その墓地のモンスターを装備カード扱いとしてその自分フィールドのモンスターに装備する。

恐らくセリオンズ・クロスの直後。
両者イイものを喰らって双方ダウンしており、そこにキットの声援を受け立ち上がろうとするサルガス。
立て!立つんだジョー!

墓地のセリオンズを、手札・墓地の別のセリオンズを装備しつつ蘇生が可能。手札以外から出そうとすると装備ができないため色々心もとないセリオンズを、フルパワー状態で蘇生できる。
さらに墓地効果で墓地のセリオンズを場のセリオンズに装備でき、別の効果で特殊召喚したか共通効果を使って装備カードを失ったセリオンズを再び強化できる。
共通効果で手札から出すのが基本のセリオンズに他の場所から出す選択肢を与えてくれるカード。

関連カード

  • 無尽機関(むじんきかん)アルギロ・システム
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):デッキから「セリオンズ」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「セリオンズ」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードとこのカードの内、1枚を手札に加え、もう1枚をデッキの一番下に戻す。

セリオンズの創造主たる光の塊。

セリオンズ専用おろかな埋葬な(1)の効果はモンスターを落とせば共通効果による装備先を工面できる他、スタンダップを落として墓地効果に繋げることもできる有用な効果。

さらに墓地効果で墓地のセリオンズか自身の一方をサルベージ、もう一方をデッキ戻しする。
1ターンに墓地肥やしとサルベージのうちどちらか1つしか使えないこともあり基本的には墓地のセリオンズをサルベージすることになるが、アルギロ・システムを手札コストに要求するイレギュラーの登場により自身をサルベージする選択肢も生まれてきた。
また、セリオンズ・クロスの効果をフルに発揮するためには墓地に置いておく必要があるためサルベージ効果の使いどころに悩むこともあるかもしれない。

  • スプライト・スマッシャーズ
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・墓地から「スプリガンズ」カード、「セリオンズ」カード、「スプライト」カードの内、
いずれか1枚を除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「スプリガンズ」モンスター1体を特殊召喚する。
●自分の墓地から「セリオンズ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
●自分フィールドのレベル2・ランク2・リンク2のモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。

スプリガンズvsセリオンズvsスプライトの大激闘。

3つのテーマに対応した効果を持ち、セリオンズの場合はセリオンズモンスターの蘇生。
しかしスタンダップと違い装備のない状態で出てくるため、スタンダップの墓地効果で改めて装備するか素直にエクシーズ素材として使うことになるか。

  • ブリンクアウト
速攻魔法
(1):フィールドのLモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターのL素材として自分の墓地へ送られているモンスター1体を特殊召喚できる。

直接関係するカードではないが、イラストが重要な一枚。
効果そのものはリンク版の融合解除で、リンクモンスターをバウンスした後に墓地から素材になったモンスターを出し直す。

イラストはというと、無数の機械の残骸の上に立つ《アルギロスの落胤》の姿。
《アルギロスの落胤》がどういった存在かというと、セリオンズ達の生みの親である《無尽機関アルギロ・システム》が変異を起こして生まれた電光生命体「スプライト」の最後の個体。
ブルー・レッド・キャロット・エルフ・ジェットらスプライトたちの残滓がビーステッドの最終兵器だった《深淵の獣アルバ・ロス》の残骸に宿り、一つに融合して竜人の様な体を得た存在である。
このモンスターのカードとしての初登場時のイラストは「新たな地へと旅立つアルバスらを見送る様に静かに佇むアルギロス」という平穏なものだった。*2

……が、このカードを見る限り、彼はその後円盤闘技場へと訪れ、そこでおそらくセリオンズの機械戦士達をたった一人で殲滅した模様。
セリオンズの残骸の山の上に立つ新たな「落胤」。まだまだ烙印世界には波乱が待つことを示唆しているのだろうか。


相性のいいカード

  • トレード・イン
レベル8用手札交換。
セリオンズは墓地にモンスターを落としておかないと始まらないため、セリオンズ・チャージと共に初動として活用できる。レベル7セリオンズが固まった場合は知らん。

  • ランク7・8エクシーズ
レベル7・8モンスターを複数体容易に出せるテーマなので、エクシーズ召喚も用意。
候補としては
▽トークンを大量展開する《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク
▽相手の妨害に《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》&《No.90 銀河眼の光子卿》
▽2面除去しながら妨害を敷く《宵星の機神ディンギルス》→《No.84 ペイン・ゲイナー》→《No.77 ザ・セブン・シンズ》→《天霆號アーゼウス
▽墓地肥やしでセリオンズの装備先を工面できる《真血公ヴァンパイア
▽攻撃力9000のシンプル火力《No.97 龍影神ドラッグラビオン》&《No.100 ヌメロン・ドラゴン
などなど
ほとんどランク8じゃないかって?レベル7セリオンズって複数枚採用されないから…

モンスターを装備と言ってこれが思い浮かんだという人も多いであろうリンクモンスター。
しかしながら見透かしたかのようにバラバラな種族・属性をしているためセリオンズモンスターでは出すのも装備するのも一苦労。
後発組のアラシアとイレギュラーのみ、キャリアーの効果でレギュラスに装備またはレギュラスを装備することができる。
自身とキャリアーの効果を合わせて攻撃力1700アップと、かなりの強化ができる。

おなじみ出張性能の鬼。
キーカードの《アラメシアの儀》についている制約も、特殊召喚しかしないセリオンズであれば問題にならない。

おなじみ出張性能の鬼part2
《烙印融合》でユールを落としつつアルビオンを経由してミラジェイド、他レベル8セリオンズを落としつつブリガンドを出しながら墓地にスプリガンズを用意できる。
《アルバスの落胤》自体も手札コストという形で手札にだぶついたセリオンズを落とせるので好相性。

サイキック族シンクロテーマ
《No-P.U.N.K.ディア・ノート》を絡めてレベル8シンクロとレベル8PUNKを展開できるので、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》で墓地肥やししてセリオンズの展開に繋げつつ、ランク8も展開できる。




追記・修正はセリオンズ5体を装備したイレギュラーで相手にダイレクトアタックかましてからお願いします。

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最終更新:2025年04月29日 21:28

*1 Bulls eye...つまり「牛の目」を射抜く、というのが語源

*2 公式設定画集でもこのモンスターには「あくまで敵ではないイメージ」という訳注がつけられている。