龍が如く0 誓いの場所

登録日:2023/01/16 Mon 00:20:00
更新日:2025/04/29 Tue 11:03:40
所要時間:約 17 分で読めます






日本中が狂喜乱舞していた時代。

「龍」の伝説は、ここから始まった。




『龍が如く0 誓いの場所』とは、2015年にセガより発売されたゲームソフト。
プラットフォームはPlayStation3PlayStation4、Xbox One、Steam



【概要】

ヤクザ(極道)を題材としたアクションゲーム『龍が如く』シリーズのナンバリングタイトル6作目。
テーマは「暴力」。
特に「金」はストーリーだけでなく、ゲームシステムにも深く関わっている重要ファクターである。
都市開発計画を巡るヤクザ達の抗争を軸に、シリーズの主人公格である「堂島の龍」こと桐生一馬と「嶋野の狂犬」こと真島吾朗の原点が語られる。

タイトルと冒頭のキャッチコピーの通り、ナンバリングタイトルでは最も古い時代の物語を扱った作品。
バブル景気真っただ中の1988年の東京と大阪を舞台としており、時系列では第一作目『龍が如く』(以下『1』)の「消えた100億円事件」から17年前となる。
そのため一部登場人物達の性格や人間関係が過去作と大きく異なっていたり、街並みやファッションやアイテムもどことなく昭和末期を感じさせるものが多い。
タイアップの関係で当時まだなかったはずの店が営業しているのはご愛敬

ストーリー自体は単体で完結しているため本作だけでも楽しめるが、エンディングに『1』(及びリメイク版の『極』)や『5』のネタバレがあるので注意。
ネタバレの範囲としては一部の登場人物が『1』でどうなるかといった点でシナリオの細部までは触れていないため、その点を許容出来るなら本作からシリーズを遊び初めても問題は無い。
ただ、「『1』の登場人物(特に真島と錦山周り)が如何にして今日の人物や人間関係となったのか」を描いているものの、サブストーリーに『2』のキャラが登場したり、『4』の回想シーンが登場するため、発売順にやるのが好ましい。
また、2作目のリメイク版である『龍が如く極2』には本作の真島編の後日談とでも呼べるストーリーが新規追加されている。

主題歌は湘南乃風より「バブル」。
タイトルの通りバブル時代の日本をテーマにした曲で、洒落を多用したものになっている。

泥臭くも魅力的な登場人物達、バブルという時代背景を絡めながら彼らの「生き様」を描いたシナリオは非常に評価が高く、前日譚でありながらシリーズ最高傑作に挙げるファンも少なくない。
一方で、新旧含む一部のキャラの扱いに対してはやはりシリーズの例に漏れず、賛否があるのも事実。

【ゲームシステム】

ダブル主人公

本作のストーリーは2人の主人公、桐生一馬と真島吾朗の視点を章単位で交互に追っていく。
主人公は章を進める毎に入れ替わり、任意に変える事は最終盤まで不可。
所持金や所持アイテム、育成度合い等は主人公によって完全に独立している。

バトル

戦闘はシリーズお馴染みのヒートアクションバトル。
様々な行動によってヒートゲージをため、ヒートアクションと呼ばれる必殺技を出しながら戦う。
基本的な部分は初代作からほぼ一貫して踏襲されているため割愛。

バトルスタイル

前作に当たる『維新』から続投された要素。
主人公それぞれが「ベース」「パワー」「スピード」の3つのスタイルを持ち、これらを戦闘中に切り替えて戦う事が出来る。
ベース以外の2つはストーリーの進行で習得することとなるので、ゲーム開始時に使用できるスタイルはベースのみ。
バトルスタイルは基本アクションからヒートアクションに至るまで完全に異なり、状況に応じてこれらを切り替えながら戦う事が重要になる。
『維新』と違い本作ではスタイル切り替えの際にスローモーションになるので、ボス戦や乱闘時にはある程度猶予が生じた。

状況によってどのスタイルが効果的かという違いこそあるものの、自分の得意なスタイル一本で戦っていく事も可能であり、プレイングの自由度は高め。
更に特定の条件を満たすと、主人公が後に得る事になる異名を冠した最強のバトルスタイルが選択出来る様になる。

ギアシステム

3段階あるヒートゲージの溜まり具合によって攻撃性能が変動する。
ヒートゲージが高ければコンボ速度は速く・強いが、逆に低いと遅い・弱めとなる。
過去作の感覚でヒートアクション並びにヒートゲージ消耗技を乱用すると不利になりかねないため、計画的かつ適度に使う必要がある。
なお、本作ではこのシステムの都合上ヒートゲージの増幅は不可能。

能力強化

本作にはレベルや経験値の概念が無く、主人公の強化は全て所持金を消費して行われる。
円形のチャート盤上のマス目にお金を注入する事で、ステータス強化や新アクションが解放される仕組み。誰が呼んだかマフィア盤
当然ながら要求金額も育成が進むにつれて増えていき、後半では億単位の金が必要になる。
どんなカネの使い方だというツッコミは禁止
戦闘で得られる金は雑魚相手では数十万が精々なので、もし戦闘を極めるつもりなら後述のシノギを始め、あらゆる手段でカネをかき集める必要がある。*1
育成後半のアクションはロックがかかっており、これらはそれぞれのバトルスタイルに応じた師匠に師事する事で解除される。
なお、残念ながら天啓は本作ではオミットされた。

シノギ

サブストーリー付きの経営シミュレーションゲーム。
桐生は不動産会社、真島はキャバクラの経営を任され、町を牛耳る富豪達を相手に覇を競いながら会社/店を成長させていく。
進行状況等はメニューからいつでも確認可能だが、実際の操作や作業は全て拠点で行う必要がある。
上手く回れば収入源になるが、投資等でも元金が必要になる場合があるのでご利用は計画的に。

サブストーリー

シリーズ恒例の寄り道的な物語。
ゲームクリアの上では必須では無いが、報酬が貰える他、メインストーリーでは見られない主人公の意外な一面を見る事が出来る。

ミニゲーム

こちらもシリーズ恒例。
どれも無駄に本格的な上、ゲーセン、麻雀、キャットファイト、ポケサーと種類も豊富。
もちろんカラオケも健在で、新曲はどこか昭和テイスト溢れる曲風が印象に残る。

【あらすじ】

時は1988年12月。バブル経済により日本が好景気に沸きあがっていた時代。

関東の歓楽街、東京・神室町。
東城会の二次団体「堂島組」組員・桐生一馬は借金取りで日銭を稼ぐしがないチンピラだったが、ある日自分が借金を取り立てた男が他殺体で発見された事を知る。
死体が発見された場所は、当時堂島組が進めていた神室町再開発計画の要となる場所「カラの一坪」だった。
殺人犯として組と社会双方からお尋ね者になった桐生は、無実の罪を晴らすための戦いに身を投じる。

関西の歓楽街、大阪・蒼天堀。
神室町に勝るとも劣らない熱気を誇る町で最大人気のキャバレー「グランド」を運営する支配人・真島吾朗は、かつて所属していた組を追放され、「檻」の中で延々と金稼ぎを強いられている元極道。
ある日、自身の飼い主から極道への復帰を褒賞にある依頼を受けるが、それは踏み出せば二度と後には戻れない禁断の道だった。

「カラの一坪」を巡り血みどろの争いが繰り広げられる中、徐々に明らかになっていく陰謀。
その裏で「龍」「狂犬」、後に極道の世界で名を轟かせる二つの伝説が始まろうとしていた。

【用語】

  • 神室町21世紀再開発計画
バブル経済の中突如立ち上がった、神室町に巨大商業施設を建設する一大プロジェクト。
その利権を得た者は神室町の支配者になるとまで言われており、そのために日本各地の極道組織が強引な地上げを繰り返している。
中でも東城会最大の勢力を持つ堂島組が計画着手直前という所まで来ていたが、土壇場で発覚したある土地の存在により頓挫の危機に立たされる。

  • カラの一坪
神室町の中心付近に位置する、その名の通り一坪程の面積の空き地。
周囲をビルのコンクリート壁に囲まれている上、狭い路地の更に裏という目立たない所にあるためか、役所ですらその存在を把握していない。
しかし一方で神室町再開発計画を進める上で避けて通れない土地であり、実質的にこの土地を所有する者が計画の利権を独占するといっても過言では無い。
そのため、僅か一坪の空き地ながらその金銭的価値は10億円に上ると言われている。
その存在と重要性を知っているのは極道組織の中でも組長クラスに限られており、下っ端には知らされていない。

【登場人物】

※◆は過去作からの登場人物。

主人公


東城会直系堂島組若衆。20歳。
孤児院施設「ヒマワリ」の出身で、その創設者である風間新太郎に憧れて極道の世界に入った。
若くして既に自身を決して曲げようとしない鋼の意志と、堂島組組員が複数人でかかってきても相手にすらならない高い戦闘能力の持ち主。
一方で憧れだけで極道になったため、野心も人生のビジョンも無く、借金取りのアルバイトで食いつなぐ日々を送っている。
物語開始時もある空き地で債務者をボコボコにして借金を取り立てていたが、直後にその債務者が他殺体となって発見された事で、殺人犯の濡れ衣を着せられてしまう。
全く身に覚えの無い罪であったが、このままでは風間に迷惑がかかると考えた桐生は組を抜けてカタギになる決断を下し、堂島組と本格的に敵対する道を歩んでいく。

ご存じ『龍が如く』シリーズ初代主人公。
この時点では実績の無い一組員に過ぎない上、上記の様に生き方の面で良くも悪くも半端な面が目立つため、親しい者以外には下に見られる事が多い。
しかし「カラの一坪」を巡る闘いに巻き込まれていく内に、少しずつ「堂島の龍」としての片鱗を見せていく。
本作は桐生が様々な人々との出会いや強敵との戦いを通して、自分がどの様に生きていくのか、どんな極道を目指しているのかを見つけ出す成長の物語と言える。

スタイルはオーソドックスなステゴロで戦う「チンピラ」、大振りで力任せに殴ったり周りのオブジェを武器にしたりする「壊し屋」、ボクシングの様な構えで攻撃速度と回避に長ける「ラッシュ」。
粗削りながら扱いやすくパワフルな喧嘩スタイルが特徴。ボス等のタイマンに特化してると言える。
カーチェイス?当然ありますが何か?



蒼天堀最大のキャバレー「グランド」の支配人。24歳。
売上の芳しくなかったグランドを短期間で蒼天堀一の人気店にまで押し上げた手腕から、「夜の帝王」の異名で呼ばれるやり手の経営者。
かつて東城会嶋野組に属していた元極道で、過去に兄弟分の冴島による敵対勢力の暗殺計画絡みで組の意向に逆らい、1年間に及ぶ拷問の末に東城会を追放された過去を持つ。
現在は近江連合の佐川に預けられ、東城会への復帰に一縷の望みをかけながらキャバレーの売上金を上納している状態。
輝かしい肩書とは裏腹に住居もボロアパートの一室で、どこへ行っても佐川の手の者による監視の目がついているという、監獄生活と呼ぶに相応しい地獄の日々を送っている。
そんな中、東城会復帰への口利きと引き換えに「マキムラマコト」なる人物の暗殺を佐川に依頼された事で運命が大きく動き出していく事になる。

みんな大好き真島の兄さん。本作ではポニーテールに黒スーツと珍しく地味なルックス。
上記の境遇故に過去作の様な好戦的でエキセントリックな面はほぼ皆無、かつ性格も直情的で常識人寄り。
従来作の真島を見慣れた人にとっては誰おま状態になる事請け合いだが、こちらもまた違った魅力で人気が高い。
弱い者のために悩み、怒り、戦う姿は正に漢。
本作の真島は桐生同様様々な人との出会いを経ることで、自分がどの様な生き方を目指すのかを見つけ出す物語となる。

スタイルは徒手空拳や落ちている物*2で戦う「喧嘩師」、金属バットを振り回したり盾みたいに使って武器攻撃も防いだり出来る「スラッガー」、ダンスの様な動きで相手を翻弄する「ダンサー」。
軽やかな身のこなしから繰り出されるアクロバティックな喧嘩スタイルが特徴。雑魚等の集団戦特化と言える。
狂犬化する前の話のため、得物のドスはお預け。と思いきや第4のスタイルで...

東城会

関東最大規模の暴力団組織。
神室町を根城としており、実質的に神室町を支配している。

東城会本家

◇二井原隆
CV: 柴田秀勝

東城会二代目会長代行。つまり東城会の現トップ。
杖をついた白髪の老人ながら、関東最大の極道を統べるに相応しい凄みと風格を持った人物。
一方で自身の発言力が低下してきていることも自覚しており、堂島組の台頭をどこか憂いている節がある。
本来なら一若衆程度では会えるはずもない大物なのだが、ある取引のために桐生は直接顔を合わせる事になる。
なお、二代目本人は今現在に於いても歴代会長の中で唯一正体不明のままだが、本作劇中で「二代目は亡くなっている」という意味合いの発言があるため、88年時点で既に亡くなっているものと思われる。


堂島組

東城会直系団体。桐生と錦山が属している組。
多数の傘下団体を持つ東城会の最大勢力であり、都内の一等地に要塞の様な事務所を構える等、その勢いは本家すら超えようとしていると言われている。

◆堂島宗兵
CV: 江川央生

東城会直系堂島組組長。桐生と錦山の極道としての親。
「欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる」と言われる程に貪欲な性格。
三幹部に風間不在の空ポストを餌に神室町再開発計画に必要な物件を片端から買収させ、その利権を以て東城会三代目会長の座を狙っている。

『1』にてある悲劇の引き金となった人物。
一応敵組織の大ボスポジションであり、過去作の黒幕ほど唐突感のない分かりやすい配慮のされた悪役であるのだが、その割にそこはかとなく小物感が漂う。
作中の人物(しかも堂島の子分すら含む)からの評価も「良くて一幹部が分相応」「あんな小物がトップになったら東城会は終わり」「クソみてぇな親」とかなりボロクソ。
主要な部下が揃って優秀なので、人を見る目はあるのかもしれない…。


久瀬大作
CV: 小沢仁志

東城会直系堂島組若頭補佐。久瀬拳王会会長。
堂島組の「三幹部」の一人で、「暴力」を司る。
元プロボクサーという異色の経歴の持ち主で、絵に書いた「凶暴」な男ではあるようだが、時折物事をボクシングに例えて話す事がある。
三幹部最古参という事もあって風間不在の堂島組の中で最も強い力を持っており、物語開始時点での堂島組を実質的に仕切っている。

次期堂島組若頭の座に最も近い男と言われていたが、堂島組脱退を巡るいざこざの末に桐生にタイマンで敗北した上、保身のために堂島に嘘をついたのがバレた事で自身の小指諸共失脚。
以降は打倒桐生に執念を滾らせながら、堂島組の刺客として何度も立ちはだかる。
その現れっぷりがあまりにもしつこい為、極の「どこでも真島」に因んで「どこでも久瀬」と言われたり言われなかったり…。
敵役でありながらその信念と生き様は桐生に少なからず影響を与え、彼が「本物の極道」に目覚めるきっかけとなった。


阿波野大樹
CV: 竹内力

東城会直系堂島組若頭補佐。泰平一家組長。*3
堂島組の「三幹部」の一人で、「渉外(=脅し)」を司る。
享楽的な性格で時代に合わせて楽に生きる事を是としているが、ディスコで美人なダンサーと踊りに興じておきながら、直後に事も無げにそのダンサーを射殺する恐ろしい二面性を持つ。
優れた情報収集能力を駆使して相手の弱みにつけこみ、初めは軽く語りかけながら真綿で首を絞めるが如く追い詰めていくのが常套手段。
脅し専門ではあるが、桐生の渾身のパンチを片手で難なく受け止める等、喧嘩師としても相当な実力者である事をうかがわせる。

久瀬の失脚後、なし崩し的に堂島組を取り仕切る立場に収まるが......


渋澤啓司
CV: 中野英雄

東城会直系堂島組若頭補佐。渋澤組組長。
堂島組の「三幹部」の一人で、「事務方」を司る。
シノギに明るく、その経済の知識を以て堂島組の財政を担っている。
他の若頭補佐と比べると地味な印象を与えるが、冷静な言動の裏に久瀬や阿波野を凌駕する野心と凶暴さを秘めた底の知れない男。
水面下で「カラの一坪」と次期堂島組若頭の座を手に入れるべく、自身の息のかかった者を敵の懐に忍ばせる等、様々な謀略を張り巡らせている。


錦山彰
CV: 中谷一博

東城会直系堂島組若衆。桐生とは同じ孤児院施設「ヒマワリ」の出身で、兄弟の様な間柄。
武闘派で知られる堂島組には珍しいチャラ男の様ないで立ちだが、コネや知識を駆使して成り上がる事を重視しており、既にシノギで上げた利益で(中古とは言え)高級車を買える程の財力を得ている。
そのため器用に立ち回る才覚の無い桐生を呆れつつも心配しているが、そんなまっすぐさが彼の良さであるとも理解しており、何かと世話を焼いている。
一方で堂島組に逆らった者の末路を見た経験から組の恐ろしさを知っており、桐生が堂島組と敵対関係となった事で、兄弟の絆と組への義理の板挟みに苦悩する。

本作では終始桐生の兄弟分としての存在がクローズアップされており、過去作では断片的に語られるだけだった情に厚い一面や、桐生との絆の強さが存分に描かれている。
…後に彼がどうなったかを考えると、運命の残酷さというものを感じずにはいられない。


老鬼(ラオグェイ)
CV: 鈴木幸二/サム・リー(中国語版)

堂島組に雇われた中国出身の殺し屋。
超人的な身のこなしと、様々な武器・暗器・体術を使いこなす暗殺のスペシャリスト。
中国の裏社会では有名な人物で、堂島曰く「仕事を依頼する金とルートさえあれば誰だろうと自在に殺せる」との事。


米田
CV: 藤本たかひろ

堂島組組員。典型的なチンピラだがゴキブリ並の生命力の持ち主。
詳細は個別項目を参照。何故あるんだ


風間組

堂島組傘下三次団体。
東城会屈指の穏健派で、風間を親と慕う桐生と錦山もよく事務所に出入りしている。

風間新太郎
CV: 渡哲也(特別出演)

東城会直系堂島組若頭。風間組組長。
桐生と錦山が育った孤児院「ヒマワリ」の支援者で、彼らにとって育ての親にあたる。
かつて凄腕のヒットマンとして名をはせ、その頭脳と手腕で堂島組を東城会最大の組織にまで育て上げた別格の極道。
東城会内でも極めて大きな存在感を持つが、それゆえに上を目指す者達にとっては障害でもあり、特に堂島組には彼を疎む者も少なくない。
自分が運営していた賭場が何者かのリークによって摘発されてしまい、現在は刑務所に服役中。

物語の核心に関わる超重要人物なのだが、上記の通りムショのお世話になっているため、残念ながら直接的な出番は1シーンのみ。
ボイスも過去作品の音声を利用したアーカイブ出演である。*4


柏木修
CV: 咲野俊介

東城会直系堂島組内風間組若頭。
恐ろし気な風貌だが、義理人情を尊ぶ性格で周囲の信頼も厚く、組長不在の風間組を取り仕切っている。
組織上は堂島組員である桐生と錦山より立場は下だが、彼らの世話係を長く務めた故に、2人にとっては頭の上がらない兄貴分の様な存在。
桐生と錦山に対しては厳しく接しながらも人一倍気にかけており、いざという時は彼らを守るために身を張る事も厭わない。

相変わらず冷麺大好き。
本作ではボスとして戦う場面があり、その隠された実力を存分に思い知る事が出来る。


嶋野組

東城会直系団体。
元は堂島組の傘下組織で、真島がかつて属していた組。

◆嶋野太
CV:楠見尚己

東城会直系嶋野組組長。東城会内では堂島に次ぐ勢力であり、真島の極道としての親。
禿頭に太眉の強面といういかにも武闘派な外見ながら、極道の頂点を獲るために考えを巡らせる策謀家という一面を持つ*5
真島を拷問にかけた果てに佐川に預けた張本人。しかし、その背後には思惑があり…


日侠連

東城会直系団体。
暗殺等の汚れ仕事を受け持っている暗部組織であり、普段は代紋を隠して活動している。
そのため、同じ東城会でも下っ端の組員には存在を知らない者も多い。

◆世良勝
CV:大川透

東城会直系日侠連総裁。白いスーツに身を包んだ、紳士然とした男。後の東城会三代目会長。

暗部のトップとは思えない穏健な人物で義理人情にも理解があるが、自己評価の通り決して甘い性格では無く、必要とあらば暴力の行使も辞さない冷淡さを併せ持つリアリスト。
正確無比な射撃の腕の持ち主で、喧嘩ではその場からあまり動かずに向かってくる相手を迎撃するスタイルが特徴。
堂島組とは逆に「カラの一坪」騒動の鍵となる人物を守る方向で動いており、同じ目的で行動している桐生と真島に接触を図る。


近江連合

関西最大の暴力団組織。拠点は大阪・蒼天堀。
神室町の覇権を狙っており、東城会とは敵対関係にある。

◇佐川司
CV: 鶴見辰吾

五代目近江連合直参佐川組組長。真島が支配人を務めるキャバレー「グランド」のオーナー。
東城会嶋野組組長の嶋野とは代紋違いの兄弟で、組を追放された真島の身柄を嶋野から預けられている。
真島の事を「真島ちゃん」と呼ぶ等一見気さくなおっさんだが、それだけに腹の底が読めない不気味な人物。
極道らしく凶暴な一面も持っており、自分の思い通りにならない事が起きると恐るべき攻撃性を剥き出しにする。
当然真島からは良い感情を持たれていないが、実質的に飼われている立場故に逆らう事も出来ず、彼のストレスの原因の一つになっている。

実は彼も「カラの一坪」を狙う一人であり、近江連合からは神室町再開発計画権獲得の報酬として神室町の支配者としての地位を確約されている。
その一段階として、東城会への復帰を餌に「マキムラマコト」なる人物の殺害を真島に命じる。



五代目近江連合直参鬼仁会会長。本作のテーマである「金・女・暴力」への欲望に忠実な男。
特に強者との闘いを何よりも好み、闘いを楽しむためなら本来の目的を後回しにして、自身を不利な状況に追い込む事も厭わない根っからの戦闘狂。
キャバレーで初対面の真島と喧嘩したいあまり、彼の筋(いかなる相手だろうとキャバレーの『来客』への手出しは禁止)を通そうとして(?)警察にキャバレーの支配人を詐称しつつ自ら「強盗が押し掛けた」と通報して、自身を『強盗』と仕立てて真島に自身と戦わせるというかなりブッ飛んだ思考の持ち主。これには、あの真島の兄さんさえ「変わった奴やな…」と困惑される始末。
ハイテンションな喋り方やドスを得物とした奇怪な戦闘スタイルは、過去作(つまり現在)の真島を彷彿とさせる。
何故か真島がマキムラマコトの命を狙っている事を知っており、ある取引を持ち掛ける。
詳細は個別項目参照。


神室町の住人

◇立華鉄
CV: 井浦新

立華不動産社長。どんな売り物件でも新たに用意すると言われる闇の不動産王。
神室町に対する影響力は極道に勝るとも劣らず、合図一つで自分の周りの建設物を一斉に停電させられる程。
物腰柔らかに振る舞う紳士だが、神室町でビジネスを構えるだけあってそのやり方にはグレーな所も多く、目的のために手段を選ばない強かさが見える。
細い見た目に似合わず喧嘩の腕前はかなりのものだが、実は体に重篤な障害を抱えており長時間激しい運動を行う事が出来ない。

堂島組を抜け路頭に迷っていた桐生に協力関係を持ち掛け、仲間に引き入れようとする。
会ったばかりの桐生を異様なまでに信頼しているが、その真意は不明。


◇尾田純
CV: 小西克幸

立華不動産社員。立華の実質的な右腕。
立華に心酔しており、基本的に彼の事情と意向を最優先として行動する。
社風故か荒事の心得があり、戦闘時にはトンファーを得物とする。
立華不動産に入社した桐生の事を初めは信用していなかったが、力量を測るために勝負を挑み敗北。
桐生の実力を認め、教育係としてビジネスマナーと不動産業のいろはを教え込む事になる。
桐生にとっては堅気の世界における初の「上司」である。

その後、普段から付き合いのある山野井の困りごとを桐生と解決した後、セレナで合流する事になるのだが、
この際に桐生のシノギが開放される為、殆どの桐生ちゃんが尾田を放置して不動産業に勤しむ事になるため、
大半のプレイヤーに放置された上、次会う時には神室町の不動産の大半を抑え、億万長者になった桐生と再開する事になる。


◆麗奈
CV: 鶴ひろみ

高級クラブ「セレナ」の若き美人ママ。
錦山が行きつけとなった縁で桐生とも知り合いであり、2人には何かと懇意にしている。
桐生が堂島組に追われる身となった事で度々自分の店にヤクザが殴りこんで来る憂き目にあうが、そんな状況でも物怖じしない気丈な精神の持ち主。


蒼天堀の住人

◇マキムラマコト
CV: 田中一成

蒼天堀の整体院「ほぐし快館」の店主。真島が殺害を命じられたターゲット。
容姿や関西弁を話す仕草等、真島の兄弟分である冴島大河を彷彿させる。
自身の施術の腕前を「ゴッドハンド」と称しており、実際評判は非常に良い模様。
刺青を掘ったいかつい風貌の男だが、出張営業も行う気前の良さから従業員や周辺の住民からの信頼は厚い。
一方で荒事にも慣れており、武器を持ったヤクザを前にしても余裕を崩さない胆力の持ち主。
「蝙蝠の刺青を持つ男」の行方を追っているらしく、テレクラで知り合った若い女性達を利用して情報を集めさせている。


◇盲目の女性
CV: 沢城みゆき

「ほぐし快館」の従業員。ショートヘアの若い女性で中々の美人。
何らかの理由により両目をほぼ失明しており、一人で行動するには杖が手放せない。
マキムラマコトを殺害しに「ほぐし快館」にやってきた真島とばったり会ってしまい、真島が自分は客だと嘘をついた事で彼に施術をする事になる。
その後、とある理由により咄嗟にこの女性を助け保護した事により、真島の運命は大きく動き出す事になる。

のだが・・・、よりもよってその直後に真島のシノギが開放される為、
立華不動産の尾田同様、大半の真島の兄さんによって放置される事になる。
幸いゲーム内時間は全く進んでいないのだが・・・。


◇山形
CV: 中井和哉

キャバレー「オデッセイ」の支配人。真島とは商売敵。
筋者のような見た目に反して自店の利益のために真島と冷静に取引する等、私情とビジネスを切り離して考えられる柔軟な人物。
キャバレーという経営形態に限界を感じており、その発展形であるキャバクラに可能性を見出している。


◇ビリケン
CV: 中尾良平

蒼天堀の刑事。「ビリケン」は極道達による呼び名で、本名は不明。
如何にもくたびれた雰囲気の中年だが、実は裏で法的に裁けない凶悪犯を地下闘技場に集め、殺し合い賭博を斡旋している汚職刑事。
西谷と何らかの繋がりがあるらしく、彼が留置所に入れられた際には外部とのパイプ役を請け負っている。
外見は龍が如く3で名嘉原を演じた泉谷しげる氏にそっくり(というかまんま)ではあるが、中の人は別人。




追記・修正は路上に一万円札を大量にばら撒きながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • SEGA
  • ゲーム
  • セガ
  • バカゲー
  • ヤクザ
  • 名作
  • 龍が如く
  • 龍が如く0
  • 龍が如く0 誓いの場所
  • 不動産
  • カラの一坪
  • 地上げ
  • アクション
  • 桐生一馬
  • 前日譚
  • 極道
  • カネでは買えないもの
  • バブル
  • 都市開発
  • 覚醒
  • 無駄に豊富なミニゲーム
  • 伝説の始まり
  • キャバクラ
  • 金・女・暴力
  • Steam
  • 真島吾朗
  • シリーズ最高傑作候補
  • 誓って殺しはやってません!→敵を窓から突き落としながら
  • 豪華脇役陣
  • 湘南乃風
  • PS3
  • PS4
  • Steam
  • Xbox One
  • XboxOne
  • 2015年
  • 昭和
  • 裏社会
  • 涙腺崩壊
  • きれいな真島
  • 兄弟の絆
  • 神BGM
最終更新:2025年04月29日 11:03

*1 一応章クリアボーナスで大金が貰えるので、難易度次第では特に金策を意識せずともクリア可能。

*2 落ちている武器を拾って攻撃出来るのは「喧嘩師」スタイルのみ。拾うのは桐生の「チンピラ」スタイル同様任意。

*3 ○○一家という組織の場合、正しい肩書きは「総長」だが何故か作中では一貫して「組長」となっている

*4 渡氏が体調不良により収録に参加できなかったため。

*5 過去作では80年代で既に環境問題に着目し、それらに配慮していれば社会的信用を得やすい事を察知していたと言及されている