登録日:2024/01/27 Sat 19:53:00
更新日:2025/03/28 Fri 18:05:30
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母さんの命懸けの抵抗で守られた”感情”を持って生まれてきた子 それがあなた…サンジ!!
◆目次
【プロフィール】
本名:ヴィンスモーク・レイジュ
異名:
ポイズンピンク
年齢:24歳
身長:173cm
悪魔の実:不明
懸賞金額:不明
所属:
ジェルマ66
肩書:ジェルマ王国王女、ジェルマ66幹部
所属船:セント・ジェルマン号
出身地:
北の海 ジェルマ王国
誕生日:11月30日(
いい女・
サンジの姉・
レイジュ)
星座:射手座
血液型:F型(現実だとB型)
初登場:単行本82巻・第826話・『Oと4』
好物:ヨロイオコゼの
毒・
林檎
武器:形状記憶鎧「レイドスーツ」
CV:根谷美智子(
しらほしの母・オトヒメも担当)
【概要】
世界唯一の国土を持たない、
北の海 の海遊国家『
ジェルマ王国』の国王、
ヴィンスモーク・ジャッジの娘であり、
麦わらの一味のコックである
サンジの3歳年上の実姉で、科学戦闘部隊『ジェルマ66』の幹部を務める女性。
ピンク色の髪と、眉毛もサンジと同じぐるぐる眉毛が特徴の
ブルック曰く「物凄い美人」と称される美女。顔つきは
SBSで
性転換したサンジに瓜二つで、毒から回復した
ルフィは眉毛だけ見てサンジと勘違いした。
作中随一の女好きであるサンジとはいえ、姉べったりのシスコンではなく、作中ほぼ唯一と言っていいサンジが鼻の下を伸ばさず、普通に接して呼び捨てで呼ぶ美女。
85巻
SBSによると、作者は「姉弟ってそう(いうもの)じゃないの?(笑)僕も姉がいますけど、昔はギャーギャーケンカばっかりしてた」とのことで、サンジとレイジュも幼少時はよくケンカしていた様子。
服装は基本的にレイドスーツと呼ばれるジェルマが開発した特殊なスーツを着用しており、露出度が高く、美脚が特徴的で、ピンク色のミニワンピースのような服を着用している。
【人物】
麦わらの一味と初邂逅の際、瀕死のルフィを嘲け笑い、『悪いな、私には人助けの趣味はない。』とあっさり見捨てて過ぎ去ろうとした四男のヨンジを『ケチ臭い事言うんじゃないよ、ひとでなし‼』と躊躇なく蹴り飛ばしたり、敵になりかねないルフィを瀕死の淵から助けたりと、ジェルマ一味の中は唯一と言っていい良識的な人物。
その事もあってか、実の家族であるヴィンスモーク家を蛇蝎の如く嫌っているサンジも、レイジュに対してのみ、特に嫌悪感を抱いている様子もない。
レイジュも血統因子による改造を受けているが、彼女が産まれた頃はまだそこまで研究が進んでいなかったのか、イチジ・ニジ・ヨンジのように感情にまでは手を加えられておらず、せいぜい父に逆らえない程度で感情に関してはまともである事も大きかった。
それでも、父には逆らうことは不可能である為、自分も共犯者であると認めており、サンジ同様ヴィンスモーク家に生まれた事を恥じている。
そのため、内心では父のサンジに対する非道な仕打ちを苦々しく思っており、己の死や家族の危機的状況に対しても、一切の感情も抱かないイチジ・ニジ・ヨンジに対し、『人間とは思えない。』と内心不気味に感じ、恐怖心や嫌悪感を抱いているとみられる。
サンジと同じく亡き母のソラを慕っており、隠れて母に会いに行ってはサンジの話を聞いていた。
ヴィンスモークの血を恨み恥じているレイジュにとって、ヴィンスモークに生まれながら優しさを持ったサンジの存在は救いであり、サンジに対しては内心、人一倍の愛情を持っている。
ちなみにルフィの事は、『ルフィ君』と呼ぶ。
【戦闘能力】
戦闘面では、ポイズンピンクの通称通り、父ジャッジによる血統因子の改造により、頑丈かつ
毒を操る能力を持つ。
悪魔の実の能力者のような驚異的な肉体を持っており、その特性上、彼女はレイドスーツ無しでも毒に強力な耐性を持つ。
104巻SBSでは、「能力はレイドスーツの力だが、計画的に能力に適した人体を作ることから始めたため、レイジュはある程度毒に強い」と説明されている。ジャッジなりの能力者の再現という事なのだろう。
マゼランとの戦いを経て猛毒にも耐性を持つルフィですら死にかける毒を全て吸収しても平然としていた。
マゼランと同じく猛毒が好物で、彼とは違ってお腹を下したりもしないなど、毒の消化能力という点ではドクドクの実の上をいっているのかもしれない。
マゼランのように大量の毒液を分泌して戦闘に用いることは出来ないようだが、レイドスーツを着た際には毒液の射出や毒をまとった攻撃を行ったりできる。
加えてレイジュも血統因子による改造で肉体も鉄並みの高度をもち、傷の回復速度も人間離れしている。
レイドスーツの着用の際には、
月歩の比ではない速度での高速飛行を行うことも可能。
レイドスーツ着用の実戦では、毒を打ち出す技のほか、弟のサンジと同じく蹴りを用いた体術でも戦う。
原作869話では、
ナミを捕縛した
ビッグ・マム海賊団の最高幹部である
シャーロット・スムージーに対して毒を纏った蹴りを一発入れて、スムージーをひるませてナミを助けた。
【技】
毒の
ブレスを吐き出し、それを弾丸のように変え、敵を攻撃する。
【来歴】
◆過去
国王、ヴィンスモーク・ジャッジとその妻、ソラの長女として
北の海の国土を持たない海洋国家ジェルマ王国で生まれる。後に4人弟が誕生し、5人兄弟の長女となり、その弟のうち一人が後の麦わらの一味のコックとなる
ヴィンスモーク・サンジである。
やがて、他の兄弟とは違い、普通の人間である事が知られたサンジに対し、戦争に勝つため情や感傷を持たないようプログラムされていた他のヴィンスモークの男兄弟は苛立ち、徹底的にいじめ暴力も容赦なくサンジに振るうようになる。
それを見ていたレイジュは、内心では苦々しく思っていた。
が、サンジを庇うことにより、自分も槍玉に上がり他の男兄弟からのいじめに巻き込まれる事を恐れたレイジュは庇う事は出来ず、笑いながら傍観したり、遠巻きに見て見ぬふりをすることしかできなかった。
それでも、兄弟で唯一サンジに対して情を持っていたのは間違いなく、サンジがいじめられた事で出来た傷の治療を自ら進んで行っていたことが何よりの証拠である。
母ソラの死後、サンジは父ジャッジにやがて会う事すら忌避されるようになり、ついには亡き者として扱われ、鉄仮面を被され牢屋で生活する事を余儀なくされる。
父からは完全に見捨てられたサンジだったが、レイジュは最後までサンジを見捨てることはしなかった。その気持ちはサンジにも伝わっており、サンジはレイジュにコックになりたいという夢を打ち明ける。
「ジェルマにいても何も変えることは出来ない」と悟ったレイジュは、コックになる夢を打ち明けたサンジの意を汲み、ジェルマが赤い土の大陸に乗り込んだ際、牢屋の鉄格子を捻じ曲げて彼を脱出させる事を決意する。
そして、
『いい?二度とここに戻っちゃ駄目よ!』
『海は広い、いつか必ず優しい人に会えるから!!!』
と
どこかで聞いたようなセリフでサンジを泣きながら勇気付け、
東の海へ向かおうとしていた豪華客船『オービット号』に乗り込むよう促し、サンジと生き別れるのであった。
◆ホールケーキアイランド編
ゾウからビッグ・マム海賊団に連れ去られたサンジ奪還の為、ホールケーキアイランドへと向かう道中で、我慢の限界を越えた空腹により、
巨人族ですら死に至る『
ヨロイオコゼ』という猛毒の魚の皮ごと食べ瀕死に追い込まれたルフィに対し、途方に暮れていた麦わらの一味との邂逅が本編初登場。
毒に蝕まれ、瀕死状態のルフィを特殊な能力で口から毒を吸い出し、
ディープキスのような形で、ルフィの命を救った。これが悪魔の実の能力なのかは現時点でも名言されていない。
ちなみに、女性にあまり興味のないルフィが過去に誰かとキスをしたとは考えにくく、本人の意識がないとは言え、これがルフィとってのファーストキスだったと思われる。
海賊女帝涙目。
エニエス・ロビー崩壊後に手配されたサンジの手配書を当然ヴィンスモーク一家も見ており、父ジャッジは
海軍本部に追わせてサンジを捕縛しようとしたが、当時の手配書が
この男だった為(サンジにとっては幸いだったが)、超新星編ではジェルマはサンジを捕縛することはかなわなかった。
やがて一味が、
ドンキホーテファミリーを討伐した際、やっと海軍はサンジの正式な写真を撮影することができ、懸賞金を上乗せさせて、手配書を『
ONLY-ALIVE(生け捕りのみ)』に変更させてサンジを呼び戻そうとしている事情や、自身がサンジの実姉である事を説明して、その場は去っていた。
ジェルマに帰還後、実弟サンジと13年ぶりに再会し、爆弾付きの手錠をサンジに嵌める等、表向きは父に従う振りをしていたが、実際は、兄弟から殴られて出来たサンジの怪我の治療をしたり、爆弾付きの手錠を偽物にすりかえるなど、サンジや麦わらの一味の万国脱出に手を貸そうとしていた。ルフィの命を救ったのもその為である。
サンジの結婚相手である
プリンがあまりにも良い子過ぎると不審に思い、探っていたところ、その本性を知ってしまった為、メモメモの実の能力で
記憶を書き換えられてしまう。
しかしそれをサンジが目撃していたため、ビッグ・マム海賊団が『ジェルマ66』と同盟を結ぶどころか技術だけ取り上げて皆殺しにしようとしているという真実を知る事となり、それを聞いたレイジュは「このままジェルマは滅ぶべき」とサンジだけを逃がそうとした。
サンジの出生の秘密をサンジに説明し、母、ソラが命懸けで父ジャッジに抵抗した事で、サンジの感情は守られたのであった。
これが冒頭のセリフである。それでも脱出を躊躇するサンジに対し、
『しっかりしなさい‼サンジ‼』
『大切なものをよく見て‼』
『あんな素敵な奴らもう一生出会えないわよ!!!』
と一喝し、これにはサンジも響く物があったのか、一味と共に脱出をすることは承知したが、サンジもその優しさゆえにヴィンスモーク家を完全に見捨てることは出来ず、
カポネ・ベッジが立案したビッグ・マム暗殺作戦に乗じ、表向きの新郎として参加することで、一家救出の機会をうかがうことになる。
そして、レイジュは翌日のサンジとプリンの
結婚式に参加し、ビッグマム海賊団は予定通りジェルマの面々を皆殺しにしようとしたが、麦わらの一味が結婚式を
荒らし更には
マザー・カルメルの写真を割ったことで、ビッグ・マムが暴走し結婚式場は大混乱に陥る。
この混乱に乗じ、麦わらの一味が処刑寸前のジェルマの面々を救出した事で、なんとか難を逃れ、べッジの体内の城に逃げ込むことが出来た。
その後は、ジェルマはべッジが立案した逃走作戦に協力し、べッジと
シーザーの脱出までの護衛役を買って出ることになる。
カタクリや
オーブンといったビッグ・マム海賊団の幹部に追いつめられながらも、ホールケーキ城が倒壊したことでなんとか、一味とジェルマは逃走に成功する。
一味の逃走を見届けた後は、ジェルマ王国に戻り、ビッグ・マム海賊団ヌストルテ率いる部隊を弟達と共に撃退。
ひそかに出航し、麦わらの一味の脱出に協力するという『任務』を父から与えられた模様。
カタクリを倒したルフィに激怒したオーブン率いるビッグ・マム海賊団の軍勢の前に、再びルフィとサンジの前に他の弟達と共に現れる。
月歩ではスピードが遅くビッグ・マム海賊団を振り切れないサンジと力尽きていたルフィの脱出ルートを作るため、ビッグ・マム海賊団と対峙し、足止めを買って出る。
その際、レイジュは
とビッグ・マム海賊団を一掃するのであった。
アニメ版873話では空を
逃げるサンジとルフィに追いついていったん飛行を補助し、サンジに対し、
(サンジ───誰よりも優しい私の弟‼)
『じゃあね‼』
とサンジに別れの挨拶を述べて、サンジの背を押しながら去っていくのであった。
その後のレイジュ達の安否はしばらく不明だったのだが……。
◆扉絵連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」
しばらく漫画本編では消息不明だったが、扉絵連載で安否が確認され、ジャッジやイチジと共に生存していることが判明。
なんとかビッグ・マム海賊団の追撃から逃れ、ナワバリを脱出することには成功したが、ニジとヨンジは怪物
リンリンに敗れビッグ・マム海賊団に捕らえられてしまっていた。
二人を救うため、再び万国に乗り込み、ニジとヨンジを救出することに成功する。
その直後、カタクリとオーブンが襲来し、絶体絶命のピンチに陥るが、偶々逃げ損ねていたシーザーが自分も逃げ出すためにジェルマ66に(勝手に)協力。
シーザーが幻覚ガスを巻き散らしたことで、カタクリとオーブンが同士討ちすることになり、その混乱に乗じて、他のヴィンスモーク兄弟とついでにシーザーも連れて脱出。
万国では同時刻に
黒ひげ海賊団ヴァン・オーガー&
クザンも来襲しており、追撃に苦労することもなく無事セント・ジェルマン号に帰還する。
帰還後、元々ライバル故犬猿の仲だったジャッジとシーザーは喧嘩をしていたが、そもそも喧嘩の元凶が目の上のたん瘤
ベガパンクだったと理解すると、ジャッジとシーザーは和解し『
NEO-MADS』を結成するのであった。
これにはシーザーの人柄を知っていたレイジュも、イチジ共々呆れたかのような大きな溜息をつくのであった。
◆余談
- 上記のように、ジェルマ組で唯一の良心であることからぶっちぎりの読者人気を誇り、第6回人気投票では14位と健闘した。ちなみにこれは(ウソップより上である)。
だって私は……追記・修正が大好物♡
- サンジ除けばヴィンスモークの唯一の良心 -- 名無しさん (2024-01-27 20:14:48)
- ルフィの毒を吸い出すシーンがアニメだと朝なのに深夜アニメのようなクオリティに。 -- 名無しさん (2024-01-27 20:41:53)
- ウソップェ… -- 名無しさん (2024-01-27 20:47:45)
- まあいくらサンジでも親族にはそんな感情抱かんよね -- 名無しさん (2024-01-29 20:35:41)
- 原作ではあったか忘れたけどアニメでのサンジをる -- 名無しさん (2024-07-06 11:31:21)
- ↑サンジをルフィ達に託した後に涙流してたの好き -- 名無しさん (2024-07-06 11:31:58)
- サンジが呼び捨てにする唯一の若い女っぽいけど、実はバラティエで常連客と思しき女性を呼び捨てで呼んでいるシーンがあったりする。 -- 名無しさん (2024-07-21 06:03:13)
最終更新:2025年03月28日 18:05