格闘技団体(サンドロビッチ・ヤバ子作品)

登録日:2024/12/16 Mon 18:54:14
更新日:2025/05/10 Sat 16:58:39
所要時間:約 10 分で読めます





日本裏格闘界(・・・・)には、拳願仕合の他にも数多の団体が存在する。



本記事では漫画原作者であるサンドロビッチ・ヤバ子の作品『ケンガンアシュラ』とその続編で現在連載中の『ケンガンオメガ』、『ダンベル何キロ持てる?』、『一勝千金』、かつてweb連載されていた『求道の拳』に登場する格闘技団体について記載する。



【概要】

サンドロビッチ・ヤバ子が原作を務める上記5作品は時系列こそ異なっているものの世界観を共有しており、それに伴い一つの作品に登場した組織や団体が他作品に登場することもある。

そして最大の特徴は空手やプロレス団体のような表格闘技・武道団体のみならず、裏格闘技団体もかなりの数が存在することである。

時系列

まず参考までに5作品のそれぞれの時系列は以下の通り。
なお、これらの時系列情報は2023年に発売された『一勝千金』の単行本1巻に『ケンガンアシュラ』を基準とした時系列図(『求道の拳』を除く)が掲載されたことで初めてそれぞれの作品の明確な時系列が公式に判明した。

〜以下各作品の時系列〜
  • ケンガンオメガ
第1話時点では『ケンガンアシュラ』の2年後が舞台。現在は『ケンガンアシュラ』より5年半近くが経過しており、世界観を共有する5作中では最も未来にあたる。

  • ダンベル何キロ持てる?
紗倉ひびき達主要メンバーが高校2年時と3年時のエピソードが混在しているとされ、2年時は『ケンガンアシュラ』開始〜中盤頃とほぼ同時期、3年時は『ケンガンアシュラ』後半〜『ケンガンオメガ』までの間の時期にあたる。

  • 一勝千金
『ケンガンアシュラ』後半〜『ケンガンオメガ』までの間の時期にあたり、高校2年生の姫奈はひびき達の1学年後輩となる。

  • 求道の拳
上記4作の前日譚に当たり、開始時は『ケンガンオメガ』の7〜8年前(『ケンガンアシュラ』の約6年前)にあたり、第二部開始は第一部の約1年後に当たる。
なおこの作品のみ時系列図には記載がないが、暮石光世等『ケンガンオメガ』にも登場する人物達の年齢などから時系列を確認することが出来る。


【日本国内の格闘技団体一覧】

裏格闘技団体

作中の裏格闘技団体はルール無用のアングラ路線な団体から表格闘技と同等の派手さを有する団体まで様々であり、試合はもれなく賭けの対象となっている。
なお、「規模の大きい団体=強い選手ばかり」というわけではなく、元日本第3位の規模を誇っていた「毘沙門」は元暴走族総長で格闘技経験のない根津が絶対王者*1に君臨しており、中堅規模の団体「デスファイト」には作中でも相応の強さとサイコさを誇る桐生刹那が参戦していたこともある。

〜裏格闘技団体のランク一覧〜
雲上 拳願会煉獄
上位 *UNDERGROUND-1、D4(DEADLY DEATH DEAD DIE)
中堅 *殺戮武闘会、デスファイト、オルタナティブファイティング、他
*戦乙女(ヴァルキュリア)、*アンダードッグファイト、他
「*」は女子部がある団体

なお、この基準は『一勝千金』第10話時点のものであり、「デスファイト」は数年前に桐生刹那によりめぼしい選手を皆殺しにされた影響で『ケンガンオメガ』開始時点では他団体に押されつつあり、その他中小裏格闘技団体の中にも「煉獄」主催者の豊田出光に主力選手を引き抜かれて興行できなくなる団体も見られるようになる。
更に『ケンガンオメガ』内にて行われた拳願会と煉獄による対抗戦の末に煉獄が拳願会の下部組織となり、その後2年の間に豊田により新たな裏格闘技団体『餓狼』が立ち上げられD4が拳願会の下部組織となるなど裏格闘技団体の勢力図は数年で大きく変わりつつある。

実は多くの団体は『ケンガンアシュラ』88話にて名前のみ登場していたりする。

雲上

運営:拳願会
トップ選手:『五代目滅堂の牙』加納アギト、『猛虎』若槻武士、『魔槍』黒木玄斎、『柔王』嵐山十郎太
登場作品:『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』(『一勝千金』では名前のみ登場)

日本経済界において江戸時代から続けられてきた商人たちによる利権をかけた闘い。
現代では裏格闘技団体という扱いであり、日本裏格闘技界において最大規模を誇る団体でもある。
『ケンガンアシュラ』では専ら「拳願仕合」と呼称されていたが、これは拳願会内部で起こる出来事が物語の中心だったためで、正確には商人たちが所属する組合が「拳願会」、拳願会が運営する仕合が「拳願仕合」である。
ぶっちゃけ裏格闘技団体というより企業組合としての側面が強いのだが、やっていることはステゴロ勝負なので、特にツッコまれていない。

運営:『日本一の資産家』『裏社会の足長おじさん』豊田出光
チャンピオン:『キング』『マニラの怪物』ロロン・ドネア、『柔王』嵐山十郎太(後に拳願会へ移籍)
登場作品:『ケンガンオメガ』(『ケンガンアシュラ』『一勝千金』では名前のみ登場)

日本一の資産家」と呼ばれる豊田出光が『ケンガンオメガ』の15年前に設立した裏格闘技団体で、日本裏格闘技業界においては拳願仕合に次ぐ第2位の規模を誇る。
最大の特徴が、選手のランク分けや表格闘技トップと同等〜以上のファイトマネー*2など他の裏格闘技団体と異なるエンタメ性を全面に押し出した路線で、表格闘技業界と遜色ない豪華さと派手さを有する。
これが客から爆発的な支持を得ることに成功。裏格闘技業界では新興勢力でありながら一大勢力を築き、東アジア裏格闘技界(主に中国系)とのパイプを持つまでになっている。


上位団体

  • UNDERGROUND-1
男子部チャンピオン:『ザ・パンサー』喜多川ジャスティン(『ケンガンオメガ』時点)
登場作品:『ケンガンオメガ』(『ケンガンアシュラ』『一勝千金』では名前のみ登場)

大阪を拠点とする関西最大手団体。
お笑いの聖地でもある大阪が本拠地とあってか「個性的な選手*3」も多数在籍しているが、その実力は本物とされる。
世界最大の総合格闘技団体「アルティメットファイト」ヘビー級チャンピオンの大久保直也や煉獄A級闘士のキム・チャンギも参戦歴がある。

  • D4(DEADLY DEATH DEAD DIE)
運営:4人の資産家→複数人のオーナー→『日本一の資産家』『裏社会の足長おじさん』豊田出光→拳願会
チャンピオン:『怪物(モンスター)ユリウス・ラインホルト(拳願会にも籍を残している)
登場作品:『ケンガンオメガ』(『ケンガンアシュラ』『一勝千金』では名前のみ登場)

1960年代に4人の資産家が設立し、共同運営を行ってきた団体。
バブル崩壊後の90年代に業績悪化により売却された後、オーナーを転々とし、最終的に煉獄オーナー豊田の手に渡って経営不振から立ち直り、拳願会、煉獄に次ぐ国内第3位の規模を誇る団体となった。
『ケンガンオメガ』でのリアルチャンピオンシップの1年前に拳願会の下部組織となり*4、拳願会から移籍したユリウスがチャンピオンとなっているが、D4生え抜きの選手達の実力は不明。


中堅団体

  • 殺戮武闘会
運営:惨歯組→仁和組
登録選手数:92名(うち女子選手は27名)
男子部チャンピオン:『終末の使者』羅門悠光(『ケンガンオメガ』時点)
女子部チャンピオン:『爆裂カンフーガール』柚巴・リー(『一勝千金』時点。後にヴァルキュリアへ移籍)
登場作品:『一勝千金』『ケンガンオメガ』(『ケンガンアシュラ』では名前のみ登場)

日本三大暴力団の一角「仁和組」が運営する老舗の裏格闘技団体。
試合は基本的にノールールで反則もなく審判やリングすらないことからかつては「日本一過激な裏格闘技」と言われていた時期もあったという。
また老舗故に総合格闘技や空手、キックボクシング経験者など選手層も厚く、他団体でも殺戮武闘会出身者が多いとされる。
『一勝千金』では「仁和組」の三次団体「惨歯組」が運営していたが、ヴァルキュリアとの対抗戦で惨歯組組長が神宮寺組組長の美谷はなを暗殺しようとしたことが上層部に露呈して失脚したため、以降は仁和組の別組織が運営に携わっているものと思われる。

  • デスファイト
登場作品:『ケンガンアシュラ』(『ケンガンオメガ』『一勝千金』では名前のみ登場)

中堅裏格闘技団体の一つで、ヤクザが主催しその資金源とされる*5
日本裏格闘技業界でも老舗とされる団体で武器の使用が認められており、かつて桐生刹那とその師匠が参戦していたが、桐生によってめぼしい選手が全員殺されたため、『ケンガンオメガ』開始時点では他団体に押されつつある。

  • オルタナティブファイティング
登場作品:『一勝千金』(名前のみ登場)

中堅裏格闘技団体の一つ。


下位団体

  • 戦乙女(ヴァルキュリア)
オーナー:天馬希望
運営協力:神宮寺組
トップ選手:『革命姫』本郷姫奈
登場作品:『一勝千金』

主要人物の天馬希望達が成り上がりを目指して立ち上げた女子専門の裏格闘技団体。
当初は街のチンピラを集めて大会を開催したが、本格的な格闘技に拘った希望の意向で正式に裏格闘技団体として旗揚げされた。
当初は莫大な資金力を持ち優秀な選手が集まっていたり長い歴史を持つが故に試合間に企業間の政治的駆け引きも絡んでくる最大手団体と異なり新興零細団体であるが故に選手層の薄さが最大の問題となっていたが、殺戮武闘会との交流戦に勝利したことで参加選手が増え、姫奈やりこ等主要選手が不在でも興行が成り立つようになり、会場も仁和組から新宿バベルタワーの地下に秘密裏に建設されていた裏カジノとして使用予定だったフロアを専用会場として譲り受けるまでになる。
しかし所属選手やスタッフが増え、会場の規模も大きくなったことでギャラや人件費、水道光熱費の支出が増加したことで赤字ではなくなったもののギリギリ黒字状態が続いている

  • アンダードッグファイト
主催者:マーク戌山
登場作品:『一勝千金』

かつて希望が参加していた裏格闘技団体。
裏格闘技団体の中でも最底辺とされ、選手のレベルも低い。

新興団体

  • 餓狼
初代チャンピオン:『タイの闘神』ガオラン・ウォンサワット(拳願会にも籍を残している)
登場作品:『ケンガンオメガ』

煉獄オーナーの豊田出光が新たに立ち上げた裏格闘技団体。
基本ルールとして試合時間は10分間で、決着方法はリングアウト、ギブアップ、KO(10カウント)、レフェリーストップ、反則、故意の殺人となっており、選手はオープンフィンガーグローブ着用となっているなど、よりエンタメに特化した団体を目指して作られている。
なお、これらのルールは『ケンガンオメガ』29巻にて描かれている。

  • LOVE PSYCHO GIRLS(ラブサイコガールズ)
登場作品:『一勝千金』

都内に新設された女子裏格闘技団体。略称は「LPG」。
新設されたばかりで興行はまだ行われていないが、その出資元は「伊勢龍」とされる(つまり暴勇会の運営)。

その他の団体

  • 毘沙門
チャンピオン:『夢の国から来た男』根津マサミ(後に引き抜きで拳願会へ移籍)
登場作品:『ケンガンアシュラ』(『ケンガンオメガ』では名前のみ登場)

拳願仕合、煉獄に次ぐ日本裏格闘技業界3位の規模を誇る団体。
根津マサミが絶対王者として君臨していたが、彼が拳願仕合に移籍したこともあり、『ケンガンオメガ』までの間に煉獄と統合し、事実上消滅した。
なお、日本裏格闘技業界3位というのはあくまで「団体の規模」のことであり、所属選手のレベルはそれほど高くない描写がある。
絶対王者の根津は格闘技未経験ながら初見では目視できない速度の蹴りで着ぐるみの被り物を両断していたが、拳願仕合トップの加納アギトや煉獄絶対王者のロロン・ドネアと比べるとやや見劣りし、栃木ディスティニーランド社長が根津と共に毘沙門から引き抜いたボディガードは拳願仕合闘技者の中でも中堅クラスの蕪木浩二の不意打ちに対応できず、蕪木からも「二流」と評されてしまっていることから、「毘沙門」の選手達は根津の足元にも及ばないということになる*6

  • 伊勢龍
運営:暴勇会
登録選手数:男子58名、女子64名
男子部チャンピオン:『流浪のフルコン空手』岡謙信→『バウンティハンター』魁比楽(『ケンガンオメガ』時点)
女子部チャンピオン:『プラチナシャチホコガール』森咲夏海(『一勝千金』時点)
登場作品:『ケンガンオメガ』『一勝千金』

名古屋を拠点とする中部地方最大規模の裏格闘技団体。伊勢は三重県の地名なのだが…作者曰く当初は「味噌(みそ)(ドラゴン)」という名称だったとのこと。
男子選手より女子選手が多い珍しい団体で、女子部はエロ要素強めの演出で人気となった
昭和初期に設立された名門で、仁和組と並ぶ日本三大暴力団の一角「暴勇会」が運営しているが、その関係で殺戮武闘会との対立があり、『一勝千金』では殺戮武闘会と関わりがあると推測したヴァルキュリアにレンタル派遣を装った刺客を送り込み*7、『ケンガンオメガ』では殺戮武闘会チャンピオン抹殺のためにリアルチャンピオンシップへ暴勇会会長の隠し子を代表として送り込んでいる*8
裏格闘技団体としてのランクは不明だが、中部地方最大規模を誇ることから上記の一覧では恐らく中堅〜上位に位置すると思われる。

  • ファンシーファイト
登録選手数:35名
登場作品:『一勝千金』

女子専門のお菓子系裏格闘技団体。作中では旗揚げ4年目。
世界観を共有する5作では初となるタッグマッチを行っているのが最大の特徴*9

登場作品:『ケンガンオメガ』(名前のみ登場)、『ケンガンアシュラ』ととある作品とのコラボで登場

徳川光圀によって造られた闘技場の流れを汲む団体。
拳願会とは同じ徳川家由来であることから「兄弟」として一世紀を超える交流が密かに保たれているという。
各々の闘技場の古馴染や幹部にはその事実を知って観戦する者も居れば、交流があること自体を把握していない者も居る。
拳願絶命トーナメントより約23年前*10に拳願会との対抗戦が行なわれ、代表として虎殺しと呼ばれる空手家が出場し、拳願会側の代表・パーパイン鎧塚サーパインの父親)と試合をするも、2024年に配信されたコラボアニメでは当時の闘いでその空手家は全治半年のダメージを負っていたことが判明した。


表格闘技団体

空手団体

  • 六真会館
館長:鮒越義心(創設者)→『空手界の龍虎』青賢二
会員:約200万人(『求道の拳』時点)
登場作品:『求道の拳』『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』

世界最大のフルコンタクト空手団体。
門下生にはクレイシ道場へ出稽古に来ている者もいるが、先代館長の意向で裏社会と関わったら破門という掟があり、現役の門下生では裏格闘技などに参加している者はおらず、かつて門下生だった若槻武士も拳願仕合参加にあたり形式上は破門されている。
ただしあくまでも「門下生のまま裏格闘技と通ずる」ことを御法度にしているので、若槻も修行の場として時々訪ねていたり、成島光我の闘技者採用試験のために道場を使わせていたりと裏社会との繋がり自体は存在している他、「師範の成島丈二の友人」という理由で中国裏社会を牛耳る組織大ボスを盛大にもてなしたこともある*11

  • 新刀(にいと)流空手
代表:『空手の神』太山倍起
登場作品:『求道の拳』

太山倍起が創設した空手流派。琉球空手の一つ「中地流」を源流としている。
ちなみに「中地流」は「天地流」という唐手から派生した武術にあたり、黒木玄斎が扱う「怪腕流」も「天地流」から派生している。

  • 冥道会館
代表:岩井勝圭(『求道の拳』時点)
登場作品:『求道の拳』(『一勝千金』では名前のみ登場)

フルコンタクト空手第二位の規模を誇る組織。

  • 我道館
登場作品:『求道の拳』

フルコンタクト空手第三位の規模を誇る組織。
山下一夫が拳願会会員権を得るための非公式試合で十鬼蛇王馬が瞬殺した闘技者・横田将靖は『我道館空手の喧嘩番長』の異名を持ち、正当な手段*12で拳願会会員権を得る事が出来ないような弱小企業が非公式試合のために用立てる程度の闘技者では歯が立たない程度には強く*13、負けた場合のリスクが高い賭け仕合を任されるくらいには企業の信頼が厚かった模様。

  • 拳王会
登場作品:『ケンガンオメガ』

成島光我の地元で名を馳せていた総合空手道団体。
「総合空手」を謳っているため寝技も採用されている模様だが時間制限付きで、他にも素手による頭部への打撃禁止、オープンフィンガーグローブ着用の上、貫手など指を使った技は全面禁止となっているため、井の中の蛙としてイキっていた初期の光我からは「出来損ないの総合格闘技」呼ばわりされた*14

  • 魂神流空手道
登場作品:『一勝千金』

「冥道会館」から独立した空手団体。『一勝千金』に登場。
「実戦での戦い」の技術を追求する流派とされ、部位鍛錬や型を排し、男女同じ過酷な鍛錬を行うが、試合でも禁じ手一切無しであらゆる攻撃が認められた過激な試合ルールで知られる。
それ故に門下生は少ないが、『一勝千金』に登場した雪平さら極度のナルシストかつ極度のマゾヒストのため過酷な鍛錬との相性は非常に良く、ダメージを受け続けた事による苦痛と自己陶酔によるトランス状態となると相手を打ち倒すまで止まることはない。

  • 義礼館
館長:魁比楽
門下生割合:日本人7割、外国籍3割
登場作品:『ケンガンオメガ』

名古屋市にある伝統派空手道場。流派は伝統派空手四大流派の一つである「松剛流」の分派の一つ「東和派」。
表向きは普通の空手道場となっているが、実際は門下生の7割が日本三大暴力団の一角「暴勇会」系の構成員で、残り3割の外国籍門下生は愚連隊所属のチンピラとなっている一般の入門希望者が来たらどう対応してるんだろう…
このことから、警視庁組織犯罪対策部は暴勇会が仁和組との全面抗争のための鉄砲玉ではないかと推測している。

プロレス、総合格闘技団体

  • 超日本プロレス
社長:馬場道山寛→蔵地駆吾
登場作品:『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』『ダンベル何キロ持てる?』(『求道の拳』では名前のみ登場)

毎年ドーム大会を行なっている有名プロレス団体。
関林ジュンや蔵地の活躍で知名度こそ高いものの、インディーズ団体なので、経費節約で大会のリング設営なども基本的に自分たちで行っている。
他団体のリーグ戦にも参加する他、毎年約1か月かけて日本中でデスマッチ部門とストロングスタイル部門のリーグ戦を行う「全国巡業」を興行している。
非科学的とも思えるスパルタトレーニングが伝統で、準備運動という名の厳しい基礎トレーニング*15を行った後、「粘りのある筋肉」をつけるために時間無制限でスパーリングを失神するまで続け、更に体を作るために肉と米メインの大量に食事を摂らせ、体が受け付けなければミキサーで液状化させて流し込む程。
このため新人が入っても長続きする者はごく僅かで*16、通常のレスラーでも疲労で食事を受け付けないことが殆どだが、元「インドラの化身」と呼ばれた伝説のグルカ兵で「インドアの化身」ニートを経て関林に弟子入した河野春男は食べきれないどころかあまりにも食べ過ぎるせいで、蔵地からも程々にするよう言われている*17

  • クレイシ道場
代表:『怪人』暮石光世
登場作品:『ケンガンオメガ』『一勝千金』(『ダンベル何キロ持てる?』では道場に隣接する『暮石整骨院』が登場)

総合格闘家の暮石光世が運営する総合格闘技ジム。
総合格闘技以外にもブラジリアン柔術やキックボクシングも教えており、六真会館門下生の中にも出稽古に来ている者もいる他、暮石の後輩にあたる天馬希望も成り行きでヴァルキュリアの試合に出場することになった際には試合前の調整に訪れている。
暮石の「長所を生かす」というモットーからセオリーから外れた変則的な打撃技術も教えることがある。
ちなみにジムの隣には暮石が営む整骨院がある。

  • Cage Fight
登場作品:『求道の拳』『一勝千金』(どちらも名前のみ登場)

五階級王者:『怪人』暮石光世(『求道の拳』時点)
ヘビー級チャンピオン:油座仏茶(『求道の拳』時点)

中規模総合格闘技団体。

ボクシング団体

  • 光栄ボクシングジム
著名な所属選手:ガオラン・ウォンサワット、真備覇楽、他*18
登場作品:『ダンベル何キロ持てる?』(『ケンガンアシュラ』ではジムの建物のみ登場)

世界チャンピオンなど名ボクサー達も多数所属する名門ジム。
『ダンベル何キロ持てる?』の主要キャラクター・上原彩也香の実家で、元プロボクサーだった彼女の父親が始めた。
ジムとしては小規模だが、練習メニューはかなりハードで、ブルース・リーが考案・活用した高難易度の腹筋トレーニングメニュー「ドラゴンフラッグ*19」すら腹筋運動の基本とされ、門下生たちは出来ることが当たり前だと思っている。

  • 世界ボクシング連合
ミドル級日本王者:『水道橋サンダーロード』真備覇楽(『求道の拳』時点)
登場作品:『求道の拳』(名前のみ登場)

世界第二位の規模を誇るボクシング団体。通称「WBU}」。

その他

  • 目黒道場
代表:『鬼の目黒』目黒広樹
登場作品:『ケンガンアシュラ』

目黒正樹の実家でもある柔道道場。
日本代表にも選出されるほどの実力者を多数輩出している名門道場だが、拳願絶命トーナメントの20年前に凶暴性を抑えられなくなった正樹の暴走で広樹と兄弟子3名が殺害される。

  • 砲林寺拳法
代表:宗堂珍(創始者)→二代目→『武神再誕』宗龍神(三代目)
創設:1947年
登場作品:『求道の拳』

砲撃の如き剛法(打撃)と林の如く相手を包む柔法(関節技)から成る剛柔一体の拳法。
1947年に宗堂珍が一代で築き上げたが、かつて六真会館とは些細な紙面のやり取りから団体同士の抗争にまで発展したことがあり、その因縁から六真会館を敵視している。


【海外の表・裏格闘技団体】

  • ULTIMATE FIGHT(アルティメット ファイト)
登録選手数:217名(『ケンガンアシュラ』初期時点)
年間試合:平均1.6試合
ヘビー級チャンピオン:『格闘王』{大久保直也
登場作品:『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』

アメリカを拠点とする世界最大規模の総合格闘技団体。
『ケンガンオメガ』にて無差別級の新設が決まり、表裏を問わず世界中から有望な選手を集めているという。
なお、海外団体の中でもアメリカは「表」「裏」格闘技共に世界一の格闘技大国とされ、裏格闘技団体は表格闘技のスター並みのギャラを支払うこともあるため、裏格闘技市場は桁違いに大きくレベルも高いとされる。

  • 英雄故事
運営:チャイニーズマフィア
ミドル級チャンピオン:『羅亡』{(後に引き抜きで煉獄へ移籍)
無差別級チャンピオン:『破壊獣』トア・ムドー(後に引き抜きで煉獄へ移籍)
登場作品:『ケンガンオメガ』

中国・北京を拠点とする裏格闘技団体。
階級制度を採用しているのが特徴で、基本同階級の選手との試合がメインとなることから、表格闘技のように比較的安全に稼げるというメリットがある。
運営にはチャイニーズマフィアが関与しており、かつて豊田がミドル級チャンピオンの隼と無差別級チャンピオンのトアを同時に引き抜いたことで煉獄と揉めていた。

  • ブラジルの裏格闘技
登場作品:『ケンガンオメガ』

柔術、ルタ・リーブリ、空手など「表」のあらゆる猛者達が集う南米屈指の激戦区とされ、かつてミドル級四冠王者にしてミドル級〜ヘビー級の五階級制覇を成し遂げた伝説的ボクサーであったカーロス・メデルですら苦戦を強いられたほどのレベルを誇る。

  • シウバ流柔術
宗家:ヒカルド・シウバ

かつてブラジルに移住した呉一族の縁者にあたる日本人柔道家が伝えた技術をシウバ一族が独自に改良した流派。
作中世界ではシウバ流柔術から護身術の要素を除いて競技化したものが「ブラジリアン柔術」とされているが、日本では格闘技マニア以外には「グレイシー柔術」しか知られていないらしい。
技術を伝えた日本人はシウバの人間と結婚した関係でシウバ一族の宗家は呉一族の血を引いているものの、既に100年以上経過しているため「外し」等の呉一族固有の能力は使えず外見的特徴も受け継いでいないが、身体能力は呉一族に匹敵するとされる。





追記・修正は裏格闘技団体で活躍できるようになってからお願いします。


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  • サンドロビッチ・ヤバ子
最終更新:2025年05月10日 16:58

*1 王座やタイトルを保有する者の中でも通算獲得数や連続獲得数で抜きん出た記録を持つ人物のこと。

*2 A級闘士、一部のB級闘士のみ

*3 『ケンガンオメガ』にて描かれた団体の紹介では胸にカニを貼り付けた選手や虎の被り物をした選手等が描かれている。

*4 実際はリアルチャンピオンシップのために豊田が拳願会へ寄贈した形だが、これは拳願会の下部組織とすることで拳願会側からユリウスが移籍しても不満が出にくくするためでもあるとされる。

*5 但しこの設定は『ケンガンオメガ』初期の頃までのもので、その後殺戮武闘会や伊勢龍など暴力団が運営する裏格闘技団体が多数登場している。

*6 拳願会vs煉獄の対抗戦に煉獄代表として選出された旧毘沙門所属選手は殆ど試合実績のないだけだが、これは煉獄での一試合を見た豊田が気に入ってそのまま代表入りした形のため。

*7 仁和組はヴァルキュリアの運営には無関係だが、ヴァルキュリア側が仁和組所有のテナントを破格の条件で借りているため、暴勇会側に繋がりを疑われてしまった。

*8 但し代表の魁は会長のゴリ押しで代表入りしたわけではなく、伊勢龍の試合で当時のチャンピオンを倒すという正規の手順で代表の座を勝ち取っている。

*9 あくまでタッグマッチ形式が初なだけで、『ケンガンアシュラ』での拳願絶命トーナメント予選や河野春男がかつて出場した変則拳願仕合のようなバトルロイヤル形式の試合は既に描かれている。

*10 劇中では明確な時期は明言されていないが、絶命トーナメント時38歳だった関林が15歳の時に他界した馬場道山が関林同伴で観戦に来ていたことから。

*11 大ボスの正体は青と丈二以外のメンバーは知らない。

*12 「拳願仕合/拳願会」の個別項目内にも記載されているが、拳願会会員になるには「富と社会的地位」「拳願会の承認」が必要となる。

*13 拳願仕合戦績は15勝4敗だが、非公式仕合戦績は27勝0敗。

*14 大会でルール無視の攻撃を行った上に流派を侮辱した光我に門下生達が制裁を加えようとするも全員返り討ちに遭っている。

*15 5mのロープ登り20往復、プッシュアップ1000回×3セット、ブリッジ1時間、ヒンズースクワット10000回

*16 関林の入門時に20人いた新人は半年後には関林も含め4人にまで減っていた。

*17 元々ニート生活で300kg超えだった体重は2年で20kg増量し、現地の美味い食事を食べまくるせいで巡業の度に増量しているらしい。

*18 『ダンベル何キロ持てる?』のアニメ版ではガオランを含め5名のベルト保持者の写真が飾られている。

*19 仰向けになって頭の下の部分(もしくは柱など)を摑み、股関節と膝を曲げて膝を顔に近づけ、腰を床から離し、両足を天井方向に突き上げて背中を床から離してからゆっくりと足を下ろしていき、床に脚が触れたら背中を丸めながら戻る動作を繰り返す。