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湯水スグル(鉄鍋のジャン!)

登録日:2026/04/06 Mon 19:21:23
更新日:2026/08/17 Mon 20:07:41
所要時間約 9 分で読むくらい“へ”でもないぜ!!





ボクは料理人じゃない!!!


ボクは「万能の天才」湯水スグルだぞ!!!
料理人としてあくせく働いてなんかいるもんか

ハハハハハーーッッ


湯水(ゆみず)スグルは『鉄鍋のジャン!』の登場人物。


【概要】

巨大財閥「湯水グループ」の跡取り息子。その上多才で年上幼なじみ美人執事刈衣花梨もいるリア充。初登場時の年齢は16歳。*1
料理勝負で本職の料理人を破り、その写真をコレクションしていた。そして100人目の相手として選んだジャンを騙した上で呼び寄せ、料理勝負を挑むも敗北。
その後一回の勝負を五回戦にまで引き延ばしたが、1勝4敗*2で最終的に格の違いを見せつけられて完全敗北。
とはいえ本職の料理人ではない自分たちが一勝でもしたことは大きいと、引き分けを主張して引き下がった。

第二回大会では、湯水グループのコネを使って参戦。
河原との「ハイテク対決」を制しベスト8まで勝ち残るが、ザザビー本郷との大会屈指のベストバウトの末、たった一点差で惜敗した。
……大会中でも刈衣からアドバイスもらっているが、それはルール的にいいんだろうか……。

『R』では湯水グループの会長に就任しておりグループの運営で忙しく、“ビック大谷杯”へも審査員として参加する程度。その時の名義は甘えん坊将軍何でバレないんだろうね。
料理人としての自分を出せないことに不満を抱えている。

『2nd』では刈衣と結婚しており、彼女との間に湯水あんんと湯水るぅいという双子の娘をもうけている。


【人物】

一見すると苦労知らずのおぼっちゃまに見えるかも知れないが、実は幼少期に飛行機事故で、父親と刈衣の祖父が死亡し二週間サバイバルしていたというとんでもない悲劇を経験している。
救助が来るまで数日食べ物を集めて生き残るなど、この経験が今の彼を作ったのかも知れない。
なお、この時命を繋いだのが、第二回大会で使ったピスタチオである。

……が、勝負の際は無尽蔵のコネと資金を惜しげもなく使って勝ちに来るという、負けず嫌いという点ではジャンの同類
高価だったり希少な食材を入手してはそれをジャンにひけらかすことで(負けず嫌いなジャンの性格を利用して)あえてそれ以下の食材で勝負させようとするといったもので、審査員の買収などは行っておらず、五行のような外道ではない。
まあ金に物を言わせて(さらに刈衣から助言ももらって)るわけで、フェアかどうかは怪しいことに変わりは無いけど。
……それに、勝負中に相手の油をスリ替えるという割とあくどい妨害行為*3をしたのは言い訳できないが。実際大多数の料理人にはその手で勝ってきたみたいだし。


【料理人として】

流儀は【料理は
絵に描いたような金持ちのボンボンで人を食った性格だが、料理に対する情熱と実力は本物。
一度も試作したことのない料理を刈衣の助言込みとは言えいきなり完璧に仕上げたり、16歳にして大検を取得(金とコネの力を使ったんじゃあるまいな)したり、鬼のような努力家の多い今作の中では随一の天才肌。
機転の良さや発想力の高さは作中でも指折りであり、高難度の料理もぶっつけ本番で完璧に仕上げるアイデアマンである。

しかしいかんせん、金の力や助言含めて自分の実力と思い込んでいるフシがあり、ジャンからも「ちょっと有利になったとノボせてすぐ得意気に騒ぎだす───うるさいお坊ちゃんだぜ!」と指摘され、刈衣と比較して「お前より腕がたちそう」「よっぽど有能な料理人」と下に見られている。
それでもなかなか優れた料理人なのだが、望月からは(自分が作ったまかないをジャンに貶された流れで)「のぼせてんじゃねぇよスグル程度のヤツに勝ったぐらいでよぉ」と言われている。望月がスグル以下なのは間違いないが。
また良くも悪くも素人枠なので中華料理の要決や真髄を若干理解し切れていなかった節もあり、それ故に子豚料理対決では墓穴を掘っている。


【制作料理】

初登場時

最初に披露した料理。
当初はフランス料理のオムレツ・ムスリム*4を作っていたが、ジャンに砂糖をブチ込まれたことで予定を変更、グラニュー糖を追加しふんわりした食感の甘~いオムレツ・スフレに切り替えた。
本人としては油をすり替えたジャンの料理に負けるはずがないと高をくくっていたが、あえて知らんぷりして作ったジャンの料理は審査員達に絶賛され、敗北を喫した。


  • 五穀全猪(ゴコクゼンチイ)(子豚の五穀詰め丸揚げ)
リベンジに燃えるスグルが「子豚の丸焼き」のお題で披露した料理。
もち米・こうりゃん・粟・ひえ・えん麦・芡実(けんじつ)*5を蒸したものに咸魚(シュンユイ)*6、鶏肉、干しエビ、干し貝柱をいれ、更にそれを内蔵と骨を抜いた子豚の中に詰める。
これを蒸すことで豚の旨味が全部詰め物に凝縮されるという寸法だが、さらに油で揚げることで「皮の旨さ」と「五穀の旨さ」をダブルで味わえ、且つ中国人が最も好むとされる中国三大食感の2つ(ヌオ)*7」「(ツォエイ)*8を網羅した料理に仕上げた。
ソースはショウガを加えた醤油と、砂糖とを沸かした物にペパーミントの葉のみじん切りを加えてトロミを付けたオリジナル調味料薄荷(ハッカ)醤」の2種類。
薄荷醤はハッカのスーっとする風味で豚の皮を楽しむことが出来、ハッカと豚の皮の相性の良さには中国人も驚いていた。

しかし、詰め物は確かに狙い通りの「糯」にこそなったが、皮の方は「脆」ではなく(スウ)*9の状態だった。
またそもそも子豚の丸焼きは皮が旨くてこそ価値があるのであって詰め物は蛇足に過ぎない。
味は悪くはないがジャンが仕上げた最高のクオリティの『烤乳猪』と比べられた結果、審査を務めた中国人旅行者たちもアッサリ「勝っているのは秋山の方」と断じた。
キリコもこの失敗には気付いており、勝敗が決まる前から「秋山が不利には全然見えない」「素人料理人は甘いわ」と厳しく評価しており、決着後もかなりボロクソに切り捨てていた*10
なお、五番町飯店勤務の従業員一同は上記の食感すら知らなかった。は流石に知っていたが、スグルの敗北までは予見出来なかった。

とはいえハッカ醤の発想など光るところはあり、決着後「同じレベルの料理で勝負したと思わないでくれよカカカカカーーーッ」と煽り倒したジャンも、ハッカ醤のアイデア自体は「ちょっぴり見直したぞ」と試食時に褒めていた。


  • Raviolis(ラビオーリ) de(ドゥ) Satyre(サティール) et() au() Foie(フォア) Gras(グラ), Vinaigre(ヴィネーグル) Balsamique(バルザミク)(キヌガサ茸のフォアグラ詰め ラビオリ仕立てバルサミコ酢風味ソース)
ボク前回ジャンに負けた時気づいたんだ ただバカ正直にヤツに立ち向かっても勝てないんだってね
ならば!ヤツに勝つためにはどんな手段もとるべきなんだ!
親の金を使ってフォアグラを取り寄せるくらい“へ”でもないぜ!!

後が無くなった三戦目に披露した料理。
これを作るにあたってスグルは、フランスから空輸させた最高級のフォアグラやオークションで競り落とした一本30万円の40年物のビンテージバルサミコ酢を、正しく金に糸目を付けず用意。
駄目押しに、ジャンに敢えて自分がフォアグラを使うことを電話で知らせることでジャンのプライドと逆張り意識を刺激してジャンのフォアグラの使用を封じる策まで講じた。

下処理したフォアグラを小さく切って塩コショウし炒めてポルト酒で風味付けし、それをコンソメスープで戻して味を含ませた干しキヌガサ茸に詰める。さらにそれをギョーザの皮で挟んでラビオリにしてセイロで蒸し上げた料理。
ソースはフォンド・カナール*11に上記のバルサミコ酢を合わせたもので、付け合わせはダブルコンソメ*12でさっと湯がいた温野菜レタス

フォアグラの重厚感ある味を最大限に引き出し、一緒に包んだキヌガサ茸のシャキシャキ食感とラビオリの滑らかさがフォアグラと好相性。
フォアグラの味を最高に引き立てる芳醇なバルサミコソースの香りと味わいに、温野菜レタスのリッチでフレッシュな味わいも楽しめる。
惜しみなく超高級食材を使い、オリジナリティのある使い方と合わせて入念な調理をしており、審査を担当したフランス人すら「完璧なフランス料理」「完璧にフォアグラの味を生かしきった料理」と大絶賛した皿。

当初は五番町飯店のメンバーも含めて満場一致でジャンの敗北濃厚と予想されていたが、オリジナリティこそあるがいずれも既存の料理法の組み合わせに過ぎず、それゆえに味や完成形も容易に想像できてしまうと評価。
結果、フォアグラに大きく劣る筈の白レバーの旨味を何倍にも増幅させた点と、調理法が前代未聞過ぎて「誰にも真似できないし味の予想もつかない」という唯一無二のアドバンテージを持つジャンの料理に敗れた。
というかこれで勝っても金に物を言わせて集めた高級食材を使ってアドバイスも貰ってるんだからそりゃあ旨くもなるよね、と果たして実力と言っていいのか怪しいものであったが。ジャンも「金にまかせて芸のないものを作るなぁおまえは!」と煽っていたし。


刈衣とジャンの料理が出来上がる前にふるまった料理。
トマトジュースをコンソメで伸ばし、生クリームでコクを付けた冷製スープ。下の方には人肌で溶ける程度に固めたコンソメゼリー入り。


第2回全日本若手中華料理人選手権

第2回大会予選で製作した料理。使用した米はインディカ米。
半熟状の卵がご飯をうまく包んで食べやすい、と審査員から評価されていた。


  • 蟹黄魚包百頁(シエホワンユイパオバイイエ)カニ肉とカニミソのフカヒレの百頁(バイイエ)包み蒸し)
一回戦「豆腐料理」のお題で作った料理。
押し豆腐の百頁を茹でて戻して小さく切って皮にし、百頁の皮の中にワタリカニの身とフカヒレをカニ味噌で炒め煮した餡を詰めて蒸した料理。
付け合わせに中国白菜も添え、地味な見た目に一工夫してある。
非常に濃厚な味わいに加え、百頁という古い食材を上手く使いこなした点も評価された。

ところで料理名は作中では確かに上記の通りなのだが、「カニ肉とカニミソ“と”フカヒレの百頁包み蒸し」の方が正しいんじゃないかと思う。


  • 緑風舞金魚餃子(リューフォンウーヂンユイジャオズ)(スグル式金魚ギョーザ)
二回戦「制限時間60分以内+審査員合計55人分の餃子」のお題で作った料理。
一見すると金魚鉢に沈んでおり死んでいるような金魚だが、金魚鉢の底中央に横向きの水車のミニチュアが置かれているのがポイント。
金魚鉢の下からバーナーでスープを温めることで対流が起き、トロみの付いたスープが上昇。さらに横向きの水車を動かし、それに伴ってスープの渦を作って本当に金魚が泳ぎ出す……という非常に凝ったギミック付きの水餃子。
このタイプの餃子の制作は生まれて初めてだったらしいが、事前練習も修行も一切していない本番一発勝負でこのクオリティに仕上げている。
「練習が必要なのは凡人」「発想とひらめきこそボクの本質」と豪語するスグルの優れた才能とアイデアが光る1品。

中身はフカヒレとエビ、スープは極上の上湯スープを使用。
小麦粉の皮はツルツルとのどごしも良く、一度蒸しているため金魚の形も崩れることがない。
対戦相手の河原のギョーザも優れていたが、泳いだフリをしたギョーザと、本当に泳いでいるギョーザというパフォーマンス性で勝り、勝利した。
ところでこの料理、本当に実現できるんだろうか


  • 翡翠醤(フエイスイジャン)(ピスタチオのミソ)/翡翠烤鴨(フェイスイカオヤァー)広東(カントン)風アヒルの焼きものピスタチオ風味)
これを使わずにいったいなにで調味料を作れっていうんだろうね!?
いやボク達にはこれしか考えられなかったよ!!そうだろ刈衣さん!?

三回戦「21世紀の新しいオリジナル調味料」のお題で作った料理。スグルの本編最後の料理。
かつて飛行機事故で遭難した際、自分と刈衣の命を繋いだピスタチオで作った特製醤を使用した一皿。
『翡翠醤』は生のピスタチオを蒸してカマンベール・チーズと混ぜ乳酸発酵させ、一週間寝かせて裏ごししてペースト状にしたもの。
舌にまとわりつくようなネットリ感とコク、発酵食品特有のほどよい酸味が売りで、スグルによると鳥料理との相性に優れた調味料とのこと。
当初は香りの無さを欠点としてザザビーにつっ込まれたが、その点はアヒルの中に詰めてじっくり加熱してアヒルの肉汁と合わさることで、食欲をたっぷり唆る香りを出すことを計算していたため問題は無かった。

料理の方は翡翠醤と一緒にネギ・ショウガ・塩をアヒルの腹の中に詰め、熱湯で皮を張らせた後、水飴を塗って炉でじっくり焼く。
焼き上がったところでアヒルを開き、中に溜まったアヒルの肉汁が混ざり増量+スープ状になった翡翠醤を引き抜く。
最後はこの翡翠醤のスープをベースにソースを作って完成と、調理方法は北京ダックに似てかなりシンプル。

こんがり丁寧に焼かれたアヒルの肉は加熱中に翡翠醤の味と風味が染み込み極上の香りを発する極上品。
クセが強いアヒル肉の旨みを翡翠醤のこってりしてコクのあるソースが強烈に引き立て、シンプルな調理法がアヒルと調味料両方の旨さを出している。
栄養面でもナッツ類が持つ豊富な栄養価でカバー。飾りっ気のないシンプルな盛り付けも「味こそ第一」をアピールできて中々の高評価を獲得し、満場一致ですばらしい調味料と絶賛されたが、対戦相手のザザビーとわずか一点差であえなく負けてしまった。


道具

  • ツール・ナイフ
上記の「子豚の丸焼き」勝負の際持ち出したスグル考案のオリジナル調理器具。
「今は用途によっていろんな刃物を駆使するくらいの柔軟な頭が必要な時代」と中華包丁一本に拘る料理人をdisった発想から生まれた特注品。
簡潔に言えば中華包丁サイズの巨大十徳ナイフ。実際に10本の刃を仕込んでおり、本編では子豚の皮と肉を裂く鋭利な刃、骨を割り切り取れる鋸刃、よくしなる柔軟な細刃の3種類を使用している。仕込んである柄の部分よりも刃長くね?というツッコミは無しで。
解体から細工まで全ての作業を賄えるとスグルは自負するも、要は中華包丁が持つ用途・機能を細分化したナイフであるため、熟練の包丁捌きを持ってすれば中華包丁一本でツール・ナイフの全機能を賄える。
そのためジャンは「道具ってのは使いこなすもんだ! おまえは道具に使われてるだけだ!」と逆にdisり返している。





ボクはね秋山 アニヲタWiki中のあらゆる項目を知っているんだ
だからどんな項目も作成することが出来るし また追記・修正する事も出来る!!
「変幻自在」こそアニヲタWikiの真髄だよ!!

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最終更新:2026年08月17日 20:07

*1 翡翠醤の回想シーンにおいては12年前に5歳となっている。

*2 その1勝も執事の刈衣花梨が挙げたもの。ただし勝負外でしっかり彼女のアシストはしている。

*3 ジャンは油のスリ替えに気付いており、敢えてスリ替えられた油を使って料理を完成させた。曰く「一流の料理人ならオタマから伝わる粘度で種類がわかる」との事。

*4 ムスリム向けのオムレツというわけではないようだが、イマイチ実態がわからない。

*5 オニバスの乾燥種子。

*6 塩漬けにした魚の乾物。

*7 餅のようなモチモチネチネチした食感のこと。

*8 パリパリサクサクと口の中で脆く砕ける食感のこと。三大食感の中でも中国人が最も好む食感とされる。ジャンによればクッキーの食感。

*9 バリッとした固い食感のこと。美味しいことは美味しいが「脆」と比べると格で劣る食感。ジャンは煎餅の食感に例えている。

*10 ジャンのことは嫌いだが、諸々の経緯でスグルのことも同等以上に嫌っていたので結果的にフェアに見れていた

*11 鴨のガラとミルポアを一緒に炒めて赤ワインで煮込んだ鴨のだし汁の事。

*12 一度作ったコンソメスープを冷まし、再度ひき肉や野菜を追加して更に煮込んで作る最高級コンソメスープの事。