機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

登録日:2013/09/07 Sat 01:45:25
更新日:2023/01/26 Thu 21:56:11
所要時間:約 7 分で読めます






木星――この神の名を持つ世界の住人が――
地球に攻撃を仕掛けてきたのはもう3年も前のことだ……
だけど それで全てが終わりじゃなかった
奴らは今も虎視眈々と地球を狙い続けていたんだ……
そして――




ガンダムエース』2006年7月号より2007年9月号にかけて連載された漫画
宇宙世紀0136年における木星帝国との最終決戦を描く。
単行本は全3巻。

黒澤明の映画『七人の侍』がモチーフであり、本編でもこの映画に関する話が出てきている。
作者は長谷川裕一であり、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』で原作者であった富野由悠季は本作では関わっていない。

本作の後の時代(宇宙世紀0153年)を描いた『機動戦士Vガンダム』で登場するキャラクターや技術も登場。

この作品で無印から続く木星帝国との決着が描かれ、シリーズは一旦完結となった。
その後の続編として、時代は飛んで宇宙世紀0153年の裏側を描く『ゴースト』、
そして未開の地である宇宙世紀0169年を描く『DUST』が展開されている。



【あらすじ】

木星戦役から3年後の宇宙世紀0136年。

ブラックロー運送を営む傍らで、クロスボーン・バンガードとしてコロニー間の紛争等に介入してきたトビアたち。
そんな時、エウロペという女性を助けた事から思わぬ真実を知る事になる。
自分は木星から脱出した者で、木星帝国は総統の座をカリストが継ぐ形で顕在し、『神(ゼウス)の雷計画』という恐ろしい計画を立てているという。
一行は一刻も早く木星へ辿り着くための技術を求めて、サナリィに当てを求める。


【登場人物】

宇宙海賊 クロスボーン・バンガード

木星戦役後、海賊軍の残党は表舞台から姿を消した。
そして表向きは健全な輸送会社ブラックロー運送として、裏では宇宙海賊クロスボーン・バンガードとして活動をしていた。
既に貴族主義者達からの支援は無いので、少ない物資でやりくりしている。

トビア・アロナクス
CV:山口勝平
「あなたに手渡されていたものを、今こそ全て受け継ぎます! キンケドゥさん!」
木星戦役後、宇宙の運送業社を営んでいたが、木星帝国の野望を知り再び木星帝国と戦う。
ベルナデットとは付き合っているがトビアがかなり奥手なのもあって、キスすらできていない。

◆ベルナデット・ブリエット(テテニス・ドゥガチ)
CV:夏樹リオ
「どこも出っぱってないのでX1のコクピットに隠れていました」
木星戦役後、トビア達と共に宇宙の運送業者を営んでいたが、義母のエウロペから木星帝国の現状と野望を知る。
トビアと共に生きたいと願うが、木星を救う事が出来るのは自分しかいないため、彼のもとを去らねばならないことも理解しており苦悩する。

◆ウモン・サモン
CV:田中和実
「もう1個の補給パーツも残っちゃいねえ!こいつが最後の"クロスボーン・ガンダム"だ!」
クロスボーン・バンガードのパイロットだったが、アマクサとの戦いで負傷し、以後はメカニックに転向した。
「鋼鉄の7人」のMS全てにパーソナルマークをつけた。

◆ジェラド&ヨナ
木星戦役時代からのクロスボーン・バンガード所属パイロット。
コルニグスの襲撃の際、大怪我を負いリタイアする。

トゥインク・ステラ・ラベラドゥ
CV:釘宮理恵
スカルハートから続けて登場。詳しくは項目参照。

◆オンモ
CV:根谷美智子
「しまったあっ!忘れてたあっ!密航はあの嬢ちゃんの得意技だったんだあっ!体が小さいうえにどこも出っぱってないからどんな隙間にも潜り込んじゃうんだあっ!」
クロスボーン・バンガードの補給艦「リトルグレイ」の元艦長(元々はサナリィ関係者)で、現在はブラックロー運送の一員。
エウロペの事を不審に思っており、ドレックに監視を依頼する。


新生木星帝国

ドゥガチの死後暫くは大人しかったが、宇宙世紀136年、クラックス・ドゥガチが考案していた地球破壊作戦である『神の雷計画』を開始する。
相変わらず人命軽視スタイル。

◆光のカリスト
CV:笹沼尭羅
「答えろ!トビア・アロナクス!この戦いに……貴様ら7人にどんな大義があった!何故我らの美しい計画を台無しにするゥゥ」
クラックス・ドゥガチの後継者で、木星の新総統『カリスト兄弟』の片割れ。
ドゥガチの意思を継ぎ、生前のドゥガチが計画していた『神の雷計画』を実行に移す。
サイキッカーであり、影のカリストと常時意識共有している。光のカリストは木星から指示を出しており、出撃は最終決戦のみ。
姉であるエウロペの思考も読めるが、カリスト兄弟が理解できない感情に関わる思考は読むことができない。
なお最後の一連の台詞から、非人道的行為に対する兄弟の感性は一般的な範疇からそう外れてはいないらしく、
ドゥガチ譲りのとんでも思想は自分たちの才能・能力や当時の木星の教育や環境、立場(神の雷計画引き継ぎ)など、総合的な影響によるものと思われる。
間違いなく加害者なのだが、歪んだ思想教育の被害者(ドゥガチの遺産)だとも言えるだろう。

◆影のカリスト
CV:笹沼尭羅
「人間の体なんてオリにすぎない! 今こそ・・・ぼくは本当に自由なんだ」
光のカリストの片割れであり、影のカリストも木星の総統である。
光のカリスト同様サイキッカーであり、光のカリストと意識を共有しているのもエウロペの思考を読めるのも同じ。
可変MSコルニグスを駆り、サナリィやトビア達を襲撃する。
地球での戦いでトビアに破れ死亡するが、死亡の寸前に光のカリストを経由して意識をバイオ脳に移すことで木星へと帰還するが、
そのバイオ脳が本当に『影のカリスト』であるのかは誰にも分からない。(戦闘能力や光のカリストとの連携についてはほぼ同じと思われる)

◆エウロペ・ドゥガチ
CV:伊藤静
「それでも……ただ進んでゆくんだ、鋼の心で風のように」
クラックス・ドゥガチの後妻であり、カリスト兄弟の姉であり、ベルナデットの義母。
『神の雷計画』を知らせるべく地球圏へと逃げ出し、偶然にも木星の仇敵であるクロスボーン・バンガードに身を寄せる。
カリスト兄弟には思考を読まれてしまうが、最終決戦ではそれを逆手に取った情報戦を担う。
ベルナデットのぺったんこボディには、育ての親として多少の責任を感じている模様。
トビアに亡き恋人のカーティスを重ねており、やや惹かれている。

◆カーティス・ロスコ
かつてエウロペの恋人であった木星軍兵士。
作中前(木星戦役中)に姉のエウロペをクラックス・ドゥガチへ嫁がせるべく、カリスト兄弟によって無茶な出撃に向かわされ死亡した。


■死の旋風隊(デス・ゲイルズ)

元木星帝国の精鋭部隊。木星戦役後は三者三様だが3人とも地球で暮らしていた。

ギリ・ガデューカ・アスピス
CV:岩永哲哉
「けしておまえの仲間になるわけじゃなからな!」
木星戦役後、地球でコックとして生活していた。料理の腕前はコロニーレーザー級の美味さ。
無印ではトビアよりチビだったが、「鋼鉄の7人」ではトビアよりだいぶ背が高くなった。ギリ曰く「何でもできる」らしい。
エウロペ、カリスト兄弟とはカラスの元で教えを受けた同期だが、カリスト兄弟とは仲が悪い。
「鋼鉄の7人」作戦への参加理由は、「別にお前ら(トビア達)に協力する訳ではない。
ただあの双子(カリスト兄弟)の邪魔をしたいだけ」らしい。(この理由を念押しとばかりに何度も言う姿を見たトビア達は、彼を「ツンデレ」と評した)

◆ローズマリー・ラズベリー
CV:まるたまり
「アンタ最初はいけ好かない奴だとおもってたけど、アタシに戦争もってきてくれるなんていいとこあるじゃないか」
木星戦役後、経歴を詐称してアナハイム・エレクトロニクス社のミノフスキードライブ搭載型試作MS(?)スピードキングのテストパイロットになった。
が、ある理由から各地を巡業してモビルスーツストリップ(MSの掌の上でのストリップ)を行い生活しており、トビアからの誘いにもちろん行くと快諾した。
作戦の大義は特に気にしていないようだ。
お金さえしっかり払っておけば絶対に裏切らないそうである。
最終決戦時にはまさかの提案をする。

◆バーンズ・ガーンズバック
CV:飯塚昭三
「わかってるよっ!おめえのその強がりが聞きたかっただけでいっ!」
木星戦役後、地球で生活し、牧場を営んでいた。トビアからの誘いに快く応じ共に戦う。
その後は最終決戦までサポートに徹したが、たたき上げの軍人として木星軍と大立ち回りもやっている。
かつてはヘルメットを付けずに戦闘に参加していたが、『鋼鉄の7人』作戦では少しでも生存率を上げるべくヘルメット着用で作戦に参加する。


■サナリィ

実験機だったF97は元々売る気は無かったので良いのだが、
本命であるその量産型フリント(正式なF97)までもが海賊として表舞台に出てしまったことで、地球連邦軍へと売り込めなくなってしまっていた。
そのため、起死回生の1機としてF99レコードブレイカーを開発していたが、これも木星の襲撃により水泡に帰す。ある意味一番の被害者。
上記の経緯からクロスボーンバンガードをあまり良く思っていなかった様子で、表向きには付き合っていない関係もあって交流すらしばらく途絶えていたみたいだが、
地球の危機とあっては見過ごせず、すぐさまトビア達を全力でサポートし続けた。

◆ミノル・スズキ
CV:チョー
「つく!この男は味方につくねっ!」
サナリィ第2月面開発実験所のMSパイロット教官。
数え年で55歳。
かつては地球連邦軍でも指折りのパイロットで「連邦の青い閃光」と呼ばれていたが、平和な時代が長く続いていたため現役時代は実戦参加経験はない。
現役引退後はMSパイロット教官として「青い閃光」の名を譲ったハリソンを含む多くの教え子を育てたが、
クロスボーン・バンガードのフロンティアIV侵攻時に、多くの教え子を亡くしてしまった自責の念から軍を退役してサナリィへと移る。
温厚で聡明な性格であり、実験所が襲撃された後は、トビア達の良き協力者として行動を共にしている。好きな映画は黒澤映画らしい。

◆ヨン・サンニー
F99テストパイロット。
3人のテストパイロットのリーダー格。
サナリィの月面開発研究所を急襲した木星帝国軍をF99に搭乗して迎え撃ち、他二人と共に圧倒的な性能と連携を見せ付けるも、
優れたMSコルニグスと機体性能差をものともしないカリストの技量と発想によって逆に翻弄され、ビームクローに引き裂かれ死亡。

◆ユリシーズ・レオパルド
F99テストパイロット。ヨンと一緒に活躍するも、カリストの月面を削って岩塊の礫を浴びせるという奇策に怯み、
直後にコルニグスのビームライフル内蔵ビームアックスに引き裂かれ死亡。

◆ミッチェル・ドレック・ナー
CV:小山力也
「やっぱり…何も考えてないんだ…と同じっす。」
F99テストパイロットの唯一の生き残り。他の2名からはその潜在能力の高さを評価されていたが、気弱な性格のため発揮できずにいた。
ただ、初戦においては他二人と見事な連携を決めている。
同僚を殺され自分も撃墜された戦いの後は恐怖からMSに乗れなくなるも、トビアやミノル達の奮闘を見て勇気を取り戻し、再び戦う事を決意する。
普段は ドレック と呼ばれているが、これは ミッチェル というファーストネームを明かすと意外な顔をされるため。


■地球連邦軍

ハリソン・マディン
CV:青羽剛/平川大輔
「心配はいらない、私は軍人だ。 為すべきことを為すだけさ 」
連邦の青いロリk……ではなく「連邦の青い閃光」の名を持つ連邦軍のエース。専用の量産型ガンダムF91を駆る。
連邦軍の腐敗に半ば呆れながらも、あくまでも今の地球を治めるのは連邦政府なのだからと連邦に所属し続けた。
ミノルはかつての教官であり、「連邦の青い閃光」の通り名は彼に認められ譲り受けたものである。
外伝でも何度かクロスボーン・ガンダムX1と遭遇しているが、今作にてようやく正体に気付く。
本作では戦う場面はほとんどないものの、連邦軍の兵士として出来ることを愚直に貫き通した。
戦後は恐らく左遷されたかクビになったかして連邦軍を辞めており、ブラックロー運送の新人として働き始めた様子が描かれた。


■そのほか

シーブック・アノー&セシリー・アノー(フェアチャイルド)
かつてのクロスボーン・バンガードを率いた二人。
木星戦役後、クロスボーン・バンガードを離れたのち結婚、現在は地球でパン屋を経営している。
パン屋の評判は良く、第二子ができるなど順風満帆で幸せな家庭を築いている。
トビアはシーブックを作戦に誘いに行くも、幸せな二人を見て何も言わず去った。


【用語】

▲神(ゼウス)の雷計画

生前のクラックス・ドゥガチが考案した計画。
発動すれば地球圏からの阻止、妨害は極めて困難だが計画実行まで自分の寿命がもたないと判断したドゥガチにより計画は中断。次善策であるバイオ脳とディビニダドによる地球汚染計画を本格的に始動。その後、彼の死亡や、地球からの査察に伴いそのまま凍結されていたが、カリスト兄弟によって再開される。
その内容は、木製圏に建造したコロニーレーザーによる超長距離射撃により地球に無差別砲撃を行い、地球圏が混乱している隙をついて木星が盟主になる、というもの。
カリスト兄弟やその支配下にある木星軍は、計画成功のためにすべてを投げ出している。

▲鋼鉄の7人

神の雷計画を阻止するための作戦名。及び、作戦のために集められた7人と7機のモビルスーツ。
主目標はコロニーレーザーの射線を地球からズラした後、破壊する事。
大量の木星軍が守るコロニーレーザーをたった7機のモビルスーツで破壊すると言う無謀にも近い作戦であり、推定生存率は0%。
少数精鋭の特攻作戦ということもあって、参加MSはかなりの重武装となっている。

また、神の雷作戦発動までの時間があまりに短く、発射前に木星に到達する手段はミノフスキードライブ以外に無い。しかし当時唯一の搭載艦であったマザー・バンガードは既に無く…。
こうした理由から、中盤はミノフスキードライブ確保の為の攻防が繰り広げられる。


【登場メカ】

●クロスボーン・バンガード

クロスボーン・ガンダムX1改・改(スカルハート)
木星戦役後、キンケドゥからトビアへ譲り渡されたX1改に、更に改修を施した機体。

フリント
地球圏の環境に合わせて造られたクロスボーン・ガンダムの量産型。

クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク
月面での戦いで中破したスカルハートを、X3の予備パーツで修理・改修した機体。

◆ノッセル
サナリィが開発したサブ・フライト・システム(以下SFS)。
ド・ダイ等通常のSFSとの最大の違いは、MSを乗せたままで大気圏に突入することが可能な点であり、かつ単独での戦闘力も高い。

●サナリィ

F99 レコードブレイカー
初のミノフスキードライブ搭載MSで、凄まじい動きを見せた。
後のV2ガンダムファントムの先祖と言える。
しかし木星の襲撃によって3機とも破壊されてしまったうえ、予備パーツやデータまで破壊されたため歴史の狭間に葬られてしまう。

●アナハイム社

◆イカロス(スピードキング)
アナハイム社が開発したミノフスキードライブ搭載MS。
イカロスはサナリィ側が暫定的に付けた名前であり、正式名称はスピードキング。
サイズが通常のMSよりもずいぶんと大きいようだが……?

●地球連邦軍

ハリソン専用ガンダムF91
ハリソン専用の青いF91。
グレートバレーの戦いでは、ハリソンが出来る限りの支援として置いていったためミノルが搭乗する。

ジェムズガン
みんな大好きRGMシリーズの最新世代。よく出来た弟の話をしてはいけない。
作業用として複数機がイカロス回収用に提供され、ハリソンもF91の代わりに使用していた。

量産型クァバーゼ
木星戦役の際に鹵獲されたものを"作業用"としてハリソンが持ってきてくれた。
かつてギリが乗っていた「死の旋風隊」のクァバーゼを本来のコンセプトどおり指揮官向けに量産したもの。

●鋼鉄の七人

クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス
トビア搭乗機。残っていたクロスボーン・ガンダムのパーツ全てをつぎ込んだ、最後のクロスボーン・ガンダム。のはずだった。
身に纏ったフルクロスには複数のABCマントが重ねられており、圧倒的な防御性を誇る。


ガンダムF90 Iタイプ(木星決戦仕様)
ミノル搭乗機。サナリィの倉庫に眠っていた1号機。
参加機体の中で最も古い機体ではあるが、Iタイプ装備をベースに大きく改修されているため、現行の機体にも後れを取らない性能をしてる。


ガンダムF91(木星決戦仕様)
ドレック搭乗機。グレートバレーの戦いから引き続きミノル機の予定だったが、覚悟を決めたドレックに託された。
ハリソン専用F91は通常の量産型F91より強化されているが、改修の結果オリジナルのF91とほとんど変わらないスペックを持っている。


ビギナ・ギナII(木星決戦仕様)
ギリ搭乗機。イイ感じのクァバーゼが残ってなかったので、サナリィから提供された機体の中から自身で選んだ。
コスモ・バビロニア建国戦争の際に鹵獲されたものらしい。
スネークハンドが量産型クァバーゼから移植されているほか、古い機体なので近代化改修が行われている。


バーラ・トトゥガ
バーンズ搭乗機。かつてバーンズが乗っていたトトゥガを改修した機体。
内部機器が木星系からサナリィ系になっているほか、ジュピトリス9から引き上げた予備パーツを使って改修されている。


アラナ・アビジョ
ローズマリー搭乗機。木星から鹵獲したアラナにアビジョの頭部センサーとトトゥガ用のキャノン砲を装備させた。
改修により火力は上がっているが、バランスが悪くなっているためノッセルに搭乗してバランスを取っている。


アンヘル・ディオナ
エウロペ搭乗機。イカロスに直結されている。
指揮官機でもあるが、武装は殆ど装備しておらず補給をメインに活動。
脳波遮断機が搭載されており、情報戦も行う。


●木星帝国

バタラ
お馴染み木星の標準量産機。詳しくは項目参照

アマクサ
月のサナリィを襲撃したコルニグスの随伴機。
かつて手に入れたクロスボーン・ガンダムX2のデータを元に作られた。

コルニグス
アマクサで得られデータを基に、クァバーゼなど「死の旋風隊」のMSのデータなどを統合し、木星帝国製クロスボーン・ガンダムの完成形として生み出された可変型MS。
クァバーゼからの後継要素としてMA形態への可変機構があり、怪鳥のような特異な外見の高機動モードになる。
詳しくは項目参照

インプルース・コルニグス
大気圏内行動用オプション=インプルース・パーツを装着したコルニグス。
装着時には推力強化・空力調整により宇宙空間と同等の機動性を維持する。
またこのパーツには小型フェザーファンネルポッド14基に小型フェザーファンネルが収容されており、火力の大幅な強化にも貢献する。
インプルース・コルニグス(Implse Cornix)は「推進力を持つ烏」を意味する。
詳しくは項目参照

◆エルコプテ
2本の腕と3本の脚を持ち、直立形態では全高40mにもなる可変MA。
上下逆転して脚部がローターに変形し、ビームローターを併用して飛行する(後のザンスカール製MSと違って、ビームローターだけでは必要な揚力を出せない)。

ディキトゥス
本作のラスボス。そのシルエットは正に「手」、カリスト兄弟の趣味のようだ。
詳しくは項目参照



余談

キンケドゥを鋼鉄の7人に加える案もあったそうだが、富野監督から借りているキャラクターを殺してしまうわけにはいかず、
参加させてしまうと決死の特攻作戦という緊張感を演出するにあたって邪魔になってしまうと判断され、除外されたという。

登場MSの中で唯一メディア露出のないMSV出身で異彩を放っている感のあるビギナ・ギナIIだが、これは作者が「F90IIではないF90にIタイプは装備できるか?」と、
サンライズに問い合わせたところ、返事と一緒に何故かビギナ・ギナIIを推薦されたという。
「宇宙世紀130年代オールスター」という作品コンセプトには丁度良かったので採用したが、そのサンライズの人の意図は今も不明だとか……趣味?

スパロボでは『V』以降鋼鉄の7人が毎回参戦してるが、中々原作再現の機会がない。
『V』については「本当は原作シナリオやりたかったが、ゲーム中のストーリーに入れる余裕がなかった」という事情もあった模様。
そして『T』では遂に「鋼鉄の7人」が揃ったのだが……原作通りのメンバーがトビアしかいない代わりに宇宙世紀最大最強メンバーが揃う事になった。
しかも、条件を満たせば8人目が参戦する
原作再現を望んでいたファンからは大不評の展開だが、一方でこいつらがいる状況で原作の面々を集める意味があるのか?というさもありなんな意見も。
それはそれとして、この富野宇宙世紀作品オールスターズへの参戦を逃してしまったウッソは泣いてもいい。
作者もスパロボでことごとく原作再現されない事を気にしているらしく、公式ラジオ寺田プロデューサーが「長谷川先生にストーリー再現して欲しいって言われた」と発言している。
その際、寺田プロデューサーは「名だたるスーパーロボットいると話の持ち味が……」とまさしく上記のファンの意見そのものな悩みも漏らしている。




「作戦名は…追記・修正だ!!」

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最終更新:2023年01月26日 21:56