トドロクツキ

登録日:2022/12/03 Sat 18:00:14
更新日:2023/11/06 Mon 19:10:50
所要時間:約 5 分で読めます






奇書 スカーレットブックに 書かれた
謎の生物が 名前の由来に なっている。
その姿は ほかの地方で ボーマンダに
発生する とある現象の 結果に
酷似しているが 関連性は 不明。

―『月刊 オーカルチャー』4月号より






※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※






























謎の 多い 探検記の中で トドロクツキという 名で 記された 生物の 可能性が ある。


怪しい 雑誌の 記事によると ある 地方で 起こる 現象に 関連する ポケモンらしい。




トドロクツキとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1匹である。


■データ

全国図鑑№:1005
分類:パラドックスポケモン
高さ:2.0m
重さ:380.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:性別不明

タイプ:ドラゴン/あく

特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持っているか、場がにほんばれ状態のとき、自分の最も高い能力が上がる。)

種族値
HP:105
攻撃:139
防御:71
特攻:55
特防:101
素早さ:119

合計:590

努力値:攻撃+3

進化:なし


■概要

ポケットモンスター スカーレット」で登場するポケモン。
パラドックスポケモンの1体で、「ルビー・サファイア」で初登場したドラゴンポケモン、ボーマンダの古代の姿だと思われる。

タツベイやコモルーを思わせる灰色の外殻を頭部に纏い、赤く染まった腹部には黄色く発光する模様が刻まれている。
また前脚も長大かつ強靭になっており、二の腕や肘がはっきりした見た目になっている。
ボーマンダのような大きな赤い翼を持っているが、こちらは風切り羽部分の羽毛が描かれており翼としての趣きがより強いデザインとなった。
その姿はさながら三日月のようなシルエットとなっており、どちらかというとメガボーマンダの方に近い。
月刊オーカルチャー」でも、トドロクツキついて「他の地域で発生するボーマンダに起きる現象の結果に酷似している」と記載されている。

図体もスカーレット版パラドックスポケモンの例に漏れず巨大で、現代のボーマンダ(1.5m)はおろかメガボーマンダ(1.8m)をも超える2.0mの巨体を有している。
これはあのミュウツーと同じ高さである。実際に連れ歩くと、羽と本体のサイズ比の関係で妙に小さく感じられるが…

全体的にボーマンダよりも刺々しく凶悪な面構えをしている。
実際にその性質はボーマンダ以上に凶悪と考えられていて、当時の世界でも羽毛を撒き散らしながら高速で飛びまわり、捕食者として猛威を振るっていたようだ。


■ゲームでのトドロクツキ

「スカーレット」にて3つのシナリオをクリアした後に挑むことになる最終シナリオ「ザ・ホームウェイ」のラスボスが最後に繰り出してくる。
一応この後にもう1戦あるのだがそちらはほぼイベント戦のため、トドロクツキが実質的なラスボスに当たる。
ブーストエナジーを持っているためこだいかっせいが発動し、いきなり攻撃を1段階上げ、高い素早さからこちらを殴ってくる強敵。
たとえ有利となるタイプのポケモンでも油断ならないので、回復は怠らないように。

エンディング後には他のパラドックスポケモンと同様、エリアゼロに野生で出現する。
ただ、トドロクツキの捕獲はもちろん、遭遇にもかなり骨が折れるだろう。というのも…
  • 区域が第三観測所近くにある分かりにくい位置にある洞窟のみ
  • 出現率がかなり低い
  • そうぐうパワーを使うにも、あくはヤミラミ、ドラゴンはフカマルやガバイトで被りが発生し更に同タイプであるジヘッドが優先して出現する
  • 空を飛んでいることも多く上を見る必要があり、足元にいるボチやハカドッグをうっかり踏むリスクがある

…となっている。無論色違いを狙うとなると凄まじい根気が必要。


■対戦でのトドロクツキ

タイプはサザンドラアクジキングと同じでドラゴンとあくの複合
合計種族値はボーマンダより10劣るものの、特攻をできる限り切り詰めて他を防御以外伸ばし139というセグレイブに次ぐ攻撃にエースバーンと同じ119という素早さに高めの特殊耐久を兼ね備える非常に強力な高速物理アタッカー型の種族値配分となった。

メインウェポンはドラゴン・あく共に粒揃い。
何気に希少な「くらいつく」を習得できるポケモンであり、更に「スケイルショット」を思い出しで習得でき、DLCでわざマシンが来るまでは実質トドロクツキ専用だった。
ただあく技は威力が低め、ドラゴン技も癖が強い技が多いのが悩み。
はっきり言ってどの一致技もあまり汎用的ではなかったのだが、DLC第1弾ではわざマシンでなんと「はたきおとす」を習得可能に。高威力と強力な効果を兼ね備えたあく技であり、現在のトドロクツキには必須レベルのメインウェポンである。

サブウェポンも現代種譲りでなかなか豊富。
「アイアンヘッド」「しねんのずつき」「ほのおのキバ」「かみなりのキバ」「じしん」「ストーンエッジ」「いわなだれ」「かわらわり」とボーマンダ同様の技のみならず、「アクロバット」「とんぼがえり」「シザークロス」等の独特な技まで習得できる。
この内「アクロバット」に関しては、ブーストエナジーを持たせることで能力を上げながら簡単に威力倍加にできるのでトドロクツキとの相性は抜群にいい。
一方で現代種が覚える「ダブルウイング」は覚えない。何気に「サイコファング」も覚えない。

ボーマンダ同様「ハイドロポンプ」や「だいもんじ」「ぼうふう」等特殊技も多く覚える。
が、さすがに特攻55ではまともな威力は望めない為ぶっちゃけ忘れてしまって構わない。
タイプ一致の複数体攻撃かつ追加効果が優秀な「バークアウト」を覚えるのでこれだけは使いどころがあるかもしれないが…

変化技も当然「りゅうのまい」や「はねやすめ」等を備えるので、しぶとく積んで殴るという戦術は健在である。
「ちょうはつ」まであるため生半可な耐久ポケモンなら起点にしてしまえる。
と言うよりボーマンダより意外とバリエーションは広く、強いて言うなら「てっぺき」「てだすけ」が無い程度。

ボーマンダと比較して物理火力・特殊耐久・素早さで大きく勝っているものの、いかくが無くなってしまったことも併せて物理耐久が大きく劣っている。
と、言うよりいかく抜きでもボーマンダより少し低い
そのため「りゅうのまい」を積んでも物理先制技に縛られやすいのが痛い。
特にSVの環境ではカイリューの「しんそく」やセグレイブの「こおりのつぶて」キノガッサの「マッハパンチ」等の強力な弱点タイプ物理先制技が跋扈してる点は高速アタッカーとして無視出来ない。「スケイルショット」で防御が下がっている時出てこられたりしら…

トドロクツキ自身の欠点として、元から天敵だったフェアリーが4倍弱点になってしまった上に、そして物理アタッカー型しか選択肢がないせいで物理受けの突破が難しくなってしまったことが挙がる。
積みアタッカー殺しのミミッキュがやはりキツいので技構成とテラスタルでの対策が必須である。
また単純にミミッキュと同タイプなうえに素の素早さで上回り弱点で殴ってくるトップメタのハバタクカミの存在も無視出来ない。

また、全体的に攻撃技の癖が強いという点も忘れてはならない。
火力を求めようとすると普段使いが難しい技が並びやすく、その速攻物理に切り詰めた種族値に反して意外と繊細な立ち回りを求められる。
タイプ一致技の補完も微妙で攻撃範囲の面でもフェアリーに弱い他ドドケザンにも一致技両半減され、それらの対応に技スペースを取られやすく補助技を入れる場合は攻撃面で非常に窮屈な構成になりやすい。

実際、ランクバトルではその無駄の無い完成された種族値から期待され解禁直後ではなんと使用率は2位に位置していた時もあったが、上記の欠点が明らかになるにつれ下馬評に反して使用率がやや伸び悩む(それでも大体使用率20位前後はあるが)結果になっている。

しかしそれに反比例するかの如く上位プレイヤーからは高い評価を受けている。
クセはあるが能力の優秀さは自体は本物でありしっかりパーティー単位で動かし方を考えてやれば非常に強力ではあるが、逆に何の考え無しに能力の高さに釣られて採用しただけでは真価は発揮出来ない、というのが現在の総評と言ったところ。
やはりと言えばやはり、あくタイプの系譜は健在という事なのだろう。
DLC第1弾では「はたきおとす」を習得したことや、登場早々に対戦環境で猛威を奮っているオーガポンを上回る素早さ等の数々の要因から、再評価が進んでいる状況にある。

テラスタルはドラゴンタイプ安定のはがねテラスタル……といきたい所だが、格闘弱点が一貫するためキノガッサの「マッハパンチ」に縛られてしまうのが非常に痛い。
攻撃面と防御面を両立させるならばこだいかっせいを活かすために晴れパで使用する際のほのお、ブーストエナジー消費からのアクロバットをメインウェポンに据えて格闘耐性を得られるひこうあたりも有力になるだろう。
ただひこうテラスに関しても氷弱点が一貫するので、セグレイブを筆頭にキツい相手がいることには注意が必要。

ちなみに当初は天候による特性発動より前にブーストエナジーが消費されると言う仕様になっており、これによってアクロバットが使いやすくなっていた。
……のだが、アップデートで適応順が逆(天候による判定が先)になってしまい晴れているとアクロバット型は弱体化すると言うよく分からない事になってしまった。
コータス辺りと組む際は気を付けよう。

持ち物は当然ブーストエナジーが最も相性がよく、こだわりハチマキやスカーフと相性がいい。
相手を妨害する技や回復技が揃っているからか意外にもゴツゴツメット持ちも一定数存在する。
ただ、素の物理耐久は先述の通り足りない為、専ら努力値振りはHBベースになる。
本来苦手なはずの物理受けや物理アタッカーを「くらいつく」でキャッチしてテラスタルも絡めてハメ殺す、なんて芸当も出来てしまうのだ。
と、言っても悟られると逆に起点にされてしまうのはお約束。やはり癖が強いのだ。


■余談

  • 名前の由来はそのまま「轟く月」からだと思われる。

  • メガボーマンダがトドロクツキに酷似しているのは、メガプテラのように「古代の姿に戻っている」からではないかという説も上がっている。
    ちなみにメガボーマンダは「血に塗れた三日月」とも呼ばれており、トドロクツキの名とも酷似している。


  • メガボーマンダはデビルマンに似てると言わる事もある。
    偶然かはたまた狙ってデザインしたのか、トドロクツキも黄色い目と赤い涙ラインというアニメ版のデビルマンの特徴に合致している。



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最終更新:2023年11月06日 19:10