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※本稿ではMS-DOSでリリースされた『TES1』と『TES2』を併せて紹介します。判定はいずれも「なし」です。
The Elder Scrolls: Arena
【じ えるだーすくろーるず ありーな】
ジャンル
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RPG
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ASINが有効ではありません。 |
対応機種
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MS-DOS
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発売・開発元
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Bethesda Softworks
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発売日
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1994年3月25日(日本未発売)
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判定
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なし
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The Elder Scrollsシリーズ
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概要
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The Elder Scrollsシリーズ最初のゲーム。
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2004年に発売10周年を記念して公式サイトにて無料ダウンロード可能になった。
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ただし現在のWindowsでプレイするにはMS-DOSのエミュレータが必要。
ストーリー
第3紀389年。
皇帝ユリエル・セプティム7世は帝都の魔闘士ジャガー・サーンによって別次元に幽閉され、サーンは幻惑魔法で皇帝へとなりすまし、その後10年余り帝国を支配した。
第3紀399年。
サーンの元部下であったリア・シルメインは陰謀に加わらなかったため殺害されたが、自身の霊を現世に繋ぎ止め、帝都牢獄に捕らえられていた主人公を助け出す。
リアの助言に従い、皇帝を救い出しサーンの陰謀を暴くために、タムリエル全土に散らばった「混沌の杖」の破片を集めに主人公は旅に出る。
特徴
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メインクエストに縛られない自由な探訪
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20年以上続くことになるTESシリーズ最大の特徴となる自由度は本作からすでに確立されている。
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クリアに必要なダンジョンは17であるのに対し、100以上のダンジョンが用意されている。
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簡単なお使いからアーティファクトの探索まで、サブクエストも豊富でもちろんメインクエストを放置してタムリエルに暮らすこともできる。
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広大なマップ
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後のシリーズ同様にタムリエル大陸を舞台にしているが、タムリエル全土を渡り歩けるのは本作のみ。
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スカイリムのリバーウッドやホワイトランなど、最新作にも出ているような町や村も本作の時点で登場している。
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町は広大だが、NPCから店の場所などの情報を得ると、マップに書き込みが増えていくため情報収集すれば迷いにくくなっていく。
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キャラクターメイク
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従来と同じ自分で一からキャラメイクする方法と、複数の質問に応えることで適正を選んでくれる2つの方法でキャラメイクが出来る。
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本作でプレイヤーが選べる種族はインペリアルとオークを除いた8種族となっているが、インペリアルもオークもゲーム内には登場している。
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カジートは今作では亜人ではなくほぼ人間の外見をしている。
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アルゴニアンも爬虫類の肌を持つと説明されているが尻尾がない。
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自由度とリアリティの高いシステム
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戦闘は画面切り替えのないシームレスバトル。武器を構えてマウス右ドラッグで自由に剣を振れる。
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横にドラッグすれば横薙ぎ、縦なら縦斬り、下から上なら突きといった形で、現在のシリーズよりもアクション性が高い。
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時間の概念があり、夜になると店は扉を閉め、町中にも魔物が徘徊するようになる。
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魔物がいない場所ならどこでも休んでHPなどを回復できる。ダンジョン内でも場所によっては休める。
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魔法の合成やスリ、宝箱、扉のピッキングなど後のシリーズの要素は確立されている。
難点
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ファストトラベル
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後のシリーズでは目的の場所へ素早く到着できる便利機能だが、本作では移動に必須。
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というのも町の外は常にランダム生成される仕組みになっており、直進し続けても次の町へ辿り着くことはない。下手にうろうろすると元の町に戻ることすら困難に。
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長距離を移動するときにレベルが足りないと死亡する。近くのダンジョンを攻略しながら徐々に行ける距離を伸ばしていくしか無い。
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難易度が高い
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ダンジョンに長い間いると強敵が出てくる仕組みのため、最初の帝都牢獄のクリアが特に難しい。
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TESの生みの親の一人、ケン・ロルストンですら牢獄脱出に20回はやり直したと言われている。
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また、ダンジョン脱出時に説明書に書いてある内容の入力を求められる。当時の不正防止策の一つであった。
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当然無料ダウンロードできるバージョンにも搭載されている。付属のDocsフォルダ内にパスワード一覧が入っているので問題にはならないが。
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日本語未対応
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日本未発売のため当然だが、現在のようにMODもないので日本語化は不可能。
総評
現在まで続く人気RPGシリーズの源流。
ベセスダの伝統なのかバランスの難やバグも既に多く、発売当時は辛辣なレビューも多かったとか。
だが、カルトな人気を呼び、20年以上続くロングシリーズになった。
現在プレイするにはMS-DOSのエミュレータや英語でしかプレイできずハードルは高いが、無料なので興味があればやってみてもよいだろう。
余談
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タイトルになっている『Arena』だが、開発段階では文字通り「闘技場(Arena)」で戦う闘士となるゲームだった。
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開発していくうちに試合の合間に行えるサイドクエストが膨らんでいき、今のようなRPGの形式になったという。
ただ、発売前のプロモーションが済んでしまっていたためArenaのタイトルのまま発売するに至った。
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その闘技場でのクエストは本作には存在せず、実際にシリーズで闘技場で戦えるようになるのは『TES4』の発売を待つことになる。
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現在では「Arena」とはタムリエルを指して「闘争の絶えない地」という皮肉を込めた呼び名という事になっている。
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日本では未発売ではあるが、実はセガサターンで日本語版の発売が予定されていたらしい。紆余曲折あってなくなったが。
The Elder Scrolls II: Daggerfall
【じ えるだー すくろーるず つー だがーふぉーる】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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MS-DOS
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発売・開発元
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Bethesda Softworks
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発売日
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1996年8月31日(日本未発売)
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判定
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なし
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概要(II)
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TESシリーズ第2弾。前作がタムリエル全土だったが、今作は大陸西北方のハイロック地方とハンマーフェル地方の一部が舞台になっている。
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建物やダンジョン内部を除くフィールドが一つの空間になった、いわゆる「オープンワールド」となった。その広さは現在までも語り継がれている。
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『Arena』と同じく公式サイトで無料ダウンロード可能だが、同じくMS-DOSのエミュレータが必要。
ストーリー(II)
第3紀405年。
囚人だった主人公は皇帝ユリエル・セプティム7世と元老院主席オカトーに謁見を許され、恩赦の条件に2つの仕事を依頼された。
1つは戦死したライサンダス王の霊がダガーフォールの町で夜な夜な徘徊している原因を調査すること。
もう1つは皇帝がダガーフォールの女王へ宛てた手紙が届いていないので見つけ次第破棄すること。
早速ダガーフォールへ向かう船で旅に出たが、途中で船が難破。主人公は命からがら逃げ延びた洞窟から脱出することを試みる。
特徴(II)
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TESらしさの自由度は健在
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後のシリーズでおなじみになる戦士ギルドや魔術師ギルド、闇の一党のクエストも登場。
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デイドラロード達も今作から登場している。
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マルチエンディング
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最終的にどの勢力に協力するか、という選択によってエンディングが変化する。
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シリーズを継続するにあたってマルチエンドが足かせになったため、後のシリーズでは「エンディングでの事象が全部同一世界上で起こった」という強引な事態が起こった事になっている。
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エンディングの1つに主人公が死亡する結末があるため、後のシリーズで死亡したことが確定している唯一の主人公になる。
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「西の歪み」あるいは「平和の奇跡」と呼ばれ、書籍として後のシリーズのゲーム内で読むことができる。
難点(II)
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広すぎるマップ
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現在でも数々のオープンワールドが発表され、広さを競いあうように拡大していくが、本作はその遥か頭上を行く広さを誇る。
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その広さ、実に6,3000平方mile(約160,000平方km)。日本の国土の半分程度にあたる。
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中には15,000以上の町やダンジョンがあり、75,000以上の人々が生活している。
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とはいえ、現在のように完全に作られた世界ではなく、広野の大半は自動生成されるし、高低差もない平坦な道のりであることを考慮しなければならない。
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とにかく広すぎて退屈なマップなのでやはりファストトラベルが必須。だが、前作同様距離が長いと死亡する危険性がある。
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次回作Morrowindが25平方km、Oblivionが41平方kmであることを考えると広すぎるマップは「遊ぶには現実的でない」と反省したのであろう。
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やっぱり難しい初期ダンジョン
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初期装備によってはインプやスケルトンが強敵に。もはや運ゲー。
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日本語未対応
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『Arena』同様日本未発売で英語でプレイするしかない。
総評(II)
MS-DOSでしかプレイできないため『Arena』同様、プレイするためのハードルは高いが、世界一の広さを誇るゲームを無料で体験してみるのよいかもしれない。