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nintendogs 柴&フレンズ/ダックス&フレンズ/チワワ&フレンズ - (2015/03/04 (水) 09:34:53) の編集履歴(バックアップ)


nintendogs 柴&フレンズ/ダックス&フレンズ/チワワ&フレンズ

【にんてんどっくす しばあんどふれんず/だっくすあんどふれんず/ちわわあんどふれんず】

ジャンル コミュニケーション


対応機種 ニンテンドーDS
メディア DSカード(容量不明)
発売・開発元 任天堂
発売日 2005年4月21日
定価 4,800円
ポイント 犬と触れ合える
すれ違い通信を本格的に搭載
全世界で大ヒット
Touch! Generationsシリーズ

概要

任天堂からDS初期に発売されたコミュニケーション。リアルな子犬と触れ合えるのを売りとしていた。
犬という人気の動物と触れ合えるという宣伝が任天堂の戦略の上手さから日本では180万本以上を売る。当時不調だったDSを少しずつ普及させる一員となりジワ売れで脳トレとともに任天堂のキラーソフトと化した。
欧州では大ヒットし、全世界で2000万以上を売り上げた。
発売前は誰もが「こんな典型的なソフトが売れるわけが無い」と思っており、DS普及の貢献者になるとは思われてなかった。

特徴

飼育

  • 本作は最初はバージョン限定の犬(チワワ、柴犬、ダックスフンド)を育てることから始まる。
    • もちろんお金を貯めれは他の犬(バージョン限定を除く)を育てることも出来る。部屋には最大3匹飼うことが可能である。*1
    • ちなみに部屋で育てる犬の数を超えても、一定の数の犬はホテルに預けることは出来る。
      • なお犬を育てることが出来なくなった場合は里親に譲ると言う形で手放すことが可能だが、購入の際に莫大な金がかかる割には、お金は形式上貰えない。
  • なお犬には「お手」とか「おまわり」とかの特技を練習させ覚えることが出来る。
    • この際はリアルでプレイヤーがマイクに向かって喋ることになる。

食事・洗浄

  • 犬も当たり前と言うか、飼育の際には「食事」「洗浄」が必要となる。
    • 食事には犬にドックフードやお菓子と水を与える必要がある。なお空腹かどうか調べる場合は下画面に満腹度が表示される。
    • 洗浄は風呂でその犬に合うシャンプーで体を洗わせ、シャワーの水で体を綺麗にさせる。
      • 洗ってる際の犬の表情はかわいいが・・・タッチペンで洗わないといけないので、体が特に汚れてる場合は正直面倒くさく感じる人も多いか。
      • なおこれらをおこたっても犬は死なない。これは説明書にも書いてある。

散歩・遊び・大会

  • 散歩は一定のルートを回りながら、違う犬を飼っているCPUの飼い主と交流を深めたり、アイテムを拾ったり、大会への練習を公園で行ったりする。
    • もちろんどこにでも行ける訳でもなく、ルートを決める際に表示されるパラメータ(犬の体力のようなもの)によって制限されている。
  • 散歩の仕方は犬に繋がれたリードをタッチペンで触りながら、引っ張る形で犬を歩行させる。
    • ダッシュも可能だが、長時間のダッシュでの移動は不可能となっている。
      • 散歩終了後は犬も疲れるらしく、しばらくの間散歩にいけない。
  • 部屋の中では拾ったアイテムやフリスビー、おもちゃで犬との交流を深める。ただしこれらの行為は散歩中にも出来る。
  • 様々な大会があり、ここで優勝するのもこのゲームの一種の目標にもなる。
    • ドッグラン、フリスビー、特技を競い合うなど、様々な大会がある。

すれ違い通信

  • DS初のすれ違い通信機能を搭載している。DSをスリープ状態にしておけは、ワイヤレス通信により様々な交換が行える。
    • プロフィールや、アイテム交換、犬の種類の追加などが行われる。

評価点

  • グラフィックやモデリング・動きのリアルさ。
    • ニンテンドーDSというハード性能が決して高くない携帯機、しかもDS初期のソフトながら、犬のモデリングや動きはリアルに作りこまれておりゲーム的なぎこちなさを感じさせない。
    • しぐさのひとつひとつが動物らしく、本物らしさがしっかり再現されており、じゃれた時の顔の表情、声もリアル。実際に犬を飼っている人もかわいいと認めているレベルである。
  • 『すれ違い通信機能』の初搭載。
    • なおすれ違いで交換できるのは飼い主情報やプレゼント交換といったことで、まだまだ当時の環境では厳しい面も多かったが、携帯機で自然と広がっていくコミュニケーション機能は、
      当時のプレイヤーに次世代携帯機の新たな可能性を示した。
  • 飼うことのできる犬の種類もパッケージの犬だけではなく、定番の犬は一通り揃っている。
  • フリスビーや風船などの物を使い遊ぶこともできる。フリスビーはゲーム内で大会もあり、鍛えることも可能である。
    • ドッグランなどの競技大会もある上に、散歩しながら公園などで練習できる。
      • なお公園エリアはCPUの犬とも遊ぶことが出来る数少ない場所である。
  • 散歩もあるが他の飼い主にあい立ち話(すぐ終わる)や縄張りなどのマーキングもする。
    • 小便などをするときメスやオスでトイレの仕方が違ったり、道端でフンをする場合は、した後のフンをタッチするとゴミ袋に収容できる。
  • 犬と遊ばせるための道具もギミックが豊かなものが多い。縄跳びやシャボン玉、フリスビーなどの一般的に知られたもの以外にも、ゲームでしかできないような独特なおもちゃも多い。またマイクやタッチ画面を生かした様々なおもちゃが魅力的。
    • お喋りインコはDSのマイクを利用し、音声を収録したインコを投げ飛ばして遊べる。ただし音質はしょうがないのだが良くない。
    • ラジコンは室内で飛ばして遊べる。2種類用意されており、各機ごとに専用BGMが鳴るという力の入れっぷり。
    • マリオカートからマリオ、ピーチ、クッパがおもちゃとして登場。走らせて遊ぶことも可能で、各キャラごとにBGMも用意されている。
      • ただしこの上記二つのおもちゃは犬が鳴きながら追いかけてくるために、長時間プレイしていると正直やかましい。
  • アクセサリーなどもつけさせられるがこれがまた憎らしいほどかわいい。
  • ポケモンとは違い3バージョンだが最終的に全犬は出てくる仕様。
    • 各バージョンのみのアイテムもあるが、すれ違い通信で手に入る。
  • マイクで芸を覚えさせられるお手からオリジナルの物まで覚えさせられる。
    • お手やお回り、宙返りなどの難易度の高い物や、オリジナルのポーズも覚えさせられる。

賛否両論点

  • 子犬は一切成長せず、死ぬことも一切ない。
    • 「手塩にかけて育てた子犬が死んだら悲しいだろう」ということでこの仕様になったということで、そういう意味では「育てること」よりも、
      「触れ合うこと」に重点を置いていると言えるが、「本格的な育成をしたかった」という声が多かったのも事実。

問題点

  • 散歩などのときにマーキングやトイレを頻繁にするのでテンポが悪い。
    • 散歩の範囲が広がっても似たり寄ったりな場所も多い。一応海岸沿いなどは少し違う風景も楽しめるし、時間帯ごとに景色が変わったりするが、散歩ルートの大半はかなり似たようなものが多い。
      • また定期的にプレゼントが落ちており、タッチして拾えるのだが、中にはトラップなのかゴミ袋が落ちており、このゴミに犬も反応するのでさらにテンポが良くない(ゴミ袋の落ちている割合も結構多い)。
      • またリードをうまくタッチ出来ないと、犬をうまく歩かせることが出来ないうえに、ダッシュがしにくい。
  • また部屋改造、犬購入は高値段である他エサ代、おもちゃ代など、ゲームを初めてしばらくはお金のやりくりにも結構苦労する。
  • 犬は3匹しか買えない。6匹まで入るが半分はホテルに預けるはめに。もちろん好感度は下がる。犬をまた飼いたい場合は1匹は里親にやるはめになる。
    • 犬を購入する際の料金はもちろん高いが、手放す際は1円もこないので手放すデメリットは結構大きい。まあこれも犬に対して(ゲームとはいえ)事実上飼うのを放棄しているだからか。
  • 金塊や隕石などの手に入りにくいアイテムがあるのだが、実質大したギミックなどが無く、投げて遊ぶ、または観賞用としてのの道具と化す。
    • 一応これらのアイテムはかなりの高値段で売れるので、お金が必要なときは売ってもいいかもしれない。
  • ソフト自体を起動しなくても、ゲームのデータ自体は起動しているようで、久々に起動するようなことがあると、犬の掃除など、後始末が面倒なことになってしまう。
    • このため定期的に電源をつけることも必要になる。言ってしまうと、飽きやすい人には向かないのかもしれない。まあこれは他の飼育ゲームにも当てはまることなのだが。
  • ソフト自体はかなり売れているのだが、発売当初の環境ではすれ違い通信があまり出来なかった。
    • まだすれ違い通信自体の概念が広まっていなかったことや、その他にも様々な問題点も当時の環境では多かった。
      • 当時は駅などに『すれ違い通信通信中継所』と呼ばれる物が設置されており、そこに行ったユーザーもいたのではないだろうか。なおこのすれ違い通信所はしばらくして撤去されている。

総評

『犬と遊ぶ』と言うコンセプトは大成功であった。これまでにも多くの犬の飼育ゲームが出されたが、このジャンルでここまでの成功を収めたソフトはないだろう。
DSのタッチペンを活かしてモニターの向こうの動物と触れ合うという仕様は、ハードの特徴を上手く活かし、飼育ゲームというジャンルを根付かせることに成功した。
またすれ違い通信機能の搭載など、ハードの機能を活かした様々な新機能を搭載し、ニンテンドーDSというハードの可能性も示した。

ジャンル上、飽きがきやすいことや、作りこみがやや荒削りな部分も見受けられるが、「子犬と触れ合う」というテーマからしてライト層や女性を引き付けるのは十分な素材であった。
カジュアル層やライトユーザー層を取り込むという任天堂の志向性が見事、成功した一作となった。

続編

  • Nintendogs+Cats(ニンテンドー3DS )
  • 3DSのロンチで発売された続編。今作の反省点が少し改善されている。
    • 本作では犬だけではなく猫も育てることが可能になっている。また3D立体視と高精度なグラフィックによりさらにリアルさが高まっている。