テクノドライブ2(Technic of Drive 2 / 技之運転・其之弐)とは、
考案しているゲームである。 そっくりそのままナムコの『テクノドライブ』をベースにしており、非公式の続編作品ということで開発されている。
概要
基本的にはベースとなった『テクノドライブ』とほとんど変わっておらず、バグとなる部分等の改善のみを実施している。 一応『2』と名乗っているが、真新しい部分はそこまで存在しておらず、むしろ「原作の雰囲気とゲーム性をなるべくそのまま」にしている。
考案当時の2017年の現在でも、「交通事故」が未だに減らないのにレースゲームは「違法性」に特化していく疑問を抱いたことをきっかけにしており、特にナムコでは『湾岸ミッドナイト』という作品も出しているので、もっと現実的なものを作るべきと思ってのことだった。
そこで『テクノドライブ』のリブートとして、ゲーム内容はほとんどそのままに、かつ現代の技術でどこまで改善できるかという挑戦も込めて作られている。
ジャンルはこれまで通り「バラエティレーシングゲーム」となる予定だったが、レースゲームと名乗る点でいくつか疑問が残っていた。 一応試験内容によっては敵車と競争することもあるが、選ばれない場合はそうならないため、名乗るのは難しいとされていた。
そこで『テクノドライブ』の設定である「交通事故の防止」を前面にし、「バラエティ・セーフティー・ドライビング・アクション」というジャンルに変更されている。
(ドライビングアクションについてもレースゲームの範疇に入るが、厳密な区切りとして『グランツーリスモ』とは異なるゲームという意味でつけられている)
前作からの変更
前作からの変更として、作品舞台の設定変更と、グラフィックの一部見直しと改良、ゲーム内容の見直し、難易度の調整等が上げられる。
作品舞台の設定変更
前作の『テクノドライブ』は、2310年のナムコ未来研究所が「運転技術革命兵器」として送り込むという設定になっていた。 しかし「"兵器"だと、ネトウヨがうるさそう」という理由から、単なる「運転技術革命装置」とひねりのないものに変更されている。
また兵器にしなくなった理由としてUnited Galaxy Space Forceによる兵器回収の対象になるという設定で、うまくごまかしているという。
なお、2310年のナムコ未来研究所についても「バンダイナムコ・フューチャラボ」へと名称が変更されている。 それ以外の設定については特に変更はされていない。
グラフィックの一部見直しと改良
そもそも開発されたのが2310年にも関わらず1998年の技術レベルでしかなかったため、これを約20年のブランクを感じさせない技術レベルへ進化させている。
アーキテクチャが「SYSTEM12」という、ソニーのプレイステーションと互換性を持った基板だったのを、ナムコオリジナルの「SYSTEM BNA1」に変更。
これによりグラフィックについても大幅に向上……させず、当時の『テクノドライブ』のグラフィックをなるべく再現している。 これはセガの『デイトナUSA』のリブートである『SEGA RACING CLASSIC』と同じように、グラフィックを変える必要はないと考えている。
ただしモニタについては4:3のものから16:9へと変更されており、またエレメカの筐体ではなく『マリオカート』等と同じ"フルシート筐体"となっている。
ゲーム内容の見直し
基本的に『テクノドライブ』は「運転教習」と関係ないように見えて実は直結している作品であり、ゲーム内容を変更することは考えていない。 とはいえ「子供にもプレイできる内容」に変更する必要があったため、「どうやってプレイするか」というデモも流されている。
UIについても若干改良されており、特にアクセルとブレーキの「踏み具合」のゲージが表示されるようになったため、より正確な分析が可能となっている。
(ただし踏み具合のゲージは「限定解除後」のボーナスゲームからは表示されなくなるため、あくまでも通常測定時用のものである)
近年のアーケードレースゲームにおいて、背の低いプレイヤーや「足のない人」に対しても100%プレイできる配慮がなされている。
ナムコの『マリオカート アーケードグランプリ2』からは「オートアクセル機能」と呼ばれるものが存在していたが、このゲームではハンドル自体に「アクセル」と「ブレーキ」のボタンをつけるという発想で解決している。(ペダルと同じで右アクセル左ブレーキ式)
アフターパーツということで「腕レバー式」のアクセルブレーキや、一足スロットルブレーキ方式なども搭載することができるとのこと。
なお、ゲームプレイでボタンとペダルの両方を使用したと感知した場合、足技の評価がマイナスになるように設計されている。 「不正なプレイについては容赦なく落とす」という方針から来るものであり、同時に隠しモードはおろかランクインすら難しくなっている。
ただしボタンを必要としないプレイヤーが誤動作しないよう、ボタン式の無効化をゲーム開始前に設定することは可能となっている。 また間違って設定してしまい、アクセルとブレーキのペダルが感知されない場合も自動でボタン式に変更できるような設計になっている。
原作と同様にマニュアルは存在していないどころか、むしろ2017年の自動車業界でギアの意味があまりないこともあり、プレイヤーの車もCVTへと変更されている。
上記の「アクセル・ブレーキペダル」の関係もあって、ドライビングテクニックの測定順番も「足」→「腕」→「総合」の順番に変更されている。
これらの測定は「通常測定」と「限定解除後の測定」の2種類用意されており、通常測定で100%を出すと「限定解除」としてもう一度同じ内容の測定が開始されるようになっている。
これらの限定解除後の測定は通常測定よりもはるかに難しく設定されており、これらの測定で100%を出すことはかなり難しいものとなっている。
前作の『テクノドライブ』では「測定値の限界を超えるためのボーナスゲーム」が存在していたが、今作ではこのボーナスゲームそのものを排除している。
これは「前作よりもボーナスゲームへ行きやすくなった」のと、修得度の再計算方式が「通常測定の修得度+限定解除後の修得度」の合算によるものが関係しているためである。
この関係でボーナスゲーム自体はゲームから削除される、というわけではなく「スペシャル稼働時」のゲームモードとして搭載されている。
前作でも修得度が100%を超えていることが前提となっているため、今回の合算についても特に問題はないとのこと。 一応最大値は200%ということになっているのだが、それでも何かしらの改善ポイントを発見できるようにされているとか。
ちなみに「足技」ではなく単に「足」と表記されているのは、「足技といい手技といい、そういう連想をなるべく排除するため」ということが理由らしい。 誰もそんなこと考えないはずなのだが、それすらの可能性を最初から排除するというのは、ある意味では完璧な仕様なのかもしれない。
- 運転技術革命指導書と運転技術認定書の「デジタル」化
どういうわけか2310年は運転技術革命指導書と運転技術認定書をデジタルではなく紙で出力していたが、これを廃止している。
というのも『テクノドライブ』が稼働しているほとんどのゲームセンターで「紙の出力」がうまくいっていないらしく、「毒舌の効いた解析結果」が見れないという状況が発生していた。
そこで運転技術革命指導書と運転技術認定書については、紙で出力するものをデジタルデータとして保存するという方式を取っている。
ただし永久に保存するとサーバがパンクすることは目に見えるので、解析結果のファイルを「QRコード」で読み取り、それで取得する方式を取っている。 なお、「結果を非公開にしたい人」も居るため、解析結果等について「出力するかしないか」の選択も可能になっている。
将来的にはバナパスポートとの連動でツイッターへ自動にツイートする機能も搭載することも可能だとか。
- ゲームセンター側による「おすすめ設定」と、バナパスポートによる「おすすめ設定」の追加
一応『テクノドライブ』は足、腕、総合で全部で15のゲームのうち3ゲームをプレイするが、それをゲームセンター側で決めるという設定がある。
これはセガの『ル・マン24』の「スペシャル仕様」をヒントに作られたシステムで、ゲーセンの大会開催時のアシストにも使えるらしい。
またバナパスポートにデータ保存することで、前回からこのゲームで落ちた、次回プレイ時のおすすめゲームを自動で選択する、といった機能も追加されている。
もちろんこのおすすめ設定と、バナパスポートによるおすすめ設定がバッティングすることを考慮し、バナパスポートのおすすめ設定は画面に表示されるだけとなっている。
更に前回プレイしたゲームも表示できるように画面が再編成されている。 これも4:3から16:9に進化したおかげ、と語っている。
難易度の調整等
ペダル無感知状態を管理する関係で、「度胸」のローリングスタート廃止、「パワー制御能力」のガイド機能、「足」の全体的な秒数緩和が追加されている。
(パワー制御能力については難易度も緩和しているが、進むに連れて徐々に原作通りの厳しさになるため、逆に難しくなっているのかもしれない)
また昨今の低難易度化によって「誘導反射」の速度低減、「思考リンク走行」の数字を"コース全体に広がるパネル"、「スムーズ走行」の水量条件緩和などの仕様変更がある。
難易度の調整とは異なるが、公式ページで「何を以って100%取得したとするか」という条件を明かしており、最初はそれに向かってプレイすることになっている。
これは『テクノドライブ2』が「自動車教習」としての一面を押し出す関係上、何をゴールとするかが見えないとプレイする気にならないだろう、と考えたためである。
ランク表記についても変更されており、100%で「S」、以降は「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、そして0%、-値用の「F」ランク表記となっている。
もちろん101%以上の数値については「神」と表記されるようになっているが、Aimeでプレイした際にはなぜか「CRAZY!!!」や「AWESOME」(『クレイジータクシー』)と表記される。
国際化
原作では日本語稼働時に何も操作していない場合、特殊な印字として「お詫び」というパターンがあったので、『テクノドライブ2』では最初にどこの国かの言語でプレイできるかを設定できるようになっている。
なお2300年では既に世界平和は成し遂げているというコナミ・ハドソンの『桃太郎電鉄WORLD』と同じ理屈設定もあるため、現在戦争状態のロシア語やイスラエルの言語なども使用可能。
更にそれでも文句言われないよう、誰もが分からないナムコ独自の宇宙言語なども採用しており、文字だけでは何をしているか分からないようなものとなっている。 なお、印字時には日本語と英語が一応併記されているが、適当なので替字式暗号でも通用しないらしい。
その他
今回のゲームは『テクノドライブ』の続編、リブートとして本気で考案したものであるため、痛車等の設定は一切存在していない。 もし痛車を搭載するとしたら『リッジレーサー』のように『アイドルマスターシリーズ』を入れることは間違いないと答えている。
総合の「スピン走行」に置き換わるゲームとしてドリフト走行を競う、というものも考えていたが、ドリフトそのものが微妙であることを懸念して取りやめているという。
「別にドリフトを拒否ったわけではなく、世間がドリフトを拒否ったからそうした」という、日本的な対応をしただけである。
- 『S.T.U.N.RUNNER』、『技能体』へのオマージュ
前作の引き継ぎというよりも、同作品のオマージュとして「比類なきテクノドライバーズ」、「お金を入れないと走りません」といったものが存在している。
ちなみにランキングは「全世界の比類なきテクノドライバーズ」、「全日本の比類なきテクノドライバーズ」といった、インターネットとつながることを前提にした設計となっている。
(ランキングは店舗、地方、国、地球……そして「宇宙」までの5つとなっているが、今のところは地球レベルまでしか機能していない)
もちろん「ゲーム中に想定外のプレー」による特殊な印字結果も引き継がれているが、どういうわけかアニメネタ(ほとんど『アイマス』だけど)が多く詰まっている。
最終更新:2025年08月29日 01:45