TGUS-IOP

TGUS-IOP(TGUS-Internet Older People)とは、N121MTが定義しているTGUSで管理している「インターネット老人会」の定義について記載している。 が、この規定は定義されたと同時に廃止されている。


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TGUS-IOPはインターネット老人会の言葉を定義する規格である。

本来「老人会」という言葉は「高齢者によるコミュニティ」を指しているのだが、「インターネット老人会」という言葉の使われ方は「FLASH黄金時代」や「パソコン通信の頃」といった時代の名称として使われているため、それを正すために定義されている。
特にこれは「インターネット老人会という組織が本当に存在した際に、現在のような言葉が一人歩きしている状態が大問題になる」ということを想定したものであり、また時代名で使ってしまうと次々と飲み込むのが老人会という名称で良いのかという問題にも対応するためである。

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ここでは名称について定義されている。

TGUS-IOPにおけるインターネット老人会

定義としては「パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの端末で、インターネットを利用している時間が毎日6時間以上であり、かつ65歳以上の人間であれば加入可能なコミュニティ」ということになっている。
利用内容については問われておらず、スマートフォンのソーシャルゲーム(『パズドラ』や『モンスト』はもちろん、競馬の『ウマ娘』、戦艦の『艦これ』や『アズレン』など)、Switchの『スプラトゥーン』で全国対戦、『TVer』でテレビ番組を視聴するといった形でも要件を満たす。
最低定義の内容でしかないため、コミュニティで行われる活動内容については特段定義されていない。

値については議論の余地があるものの、65歳は国際連合の世界保健機関(WHO)の「65歳以上の人間を老人」と定義しているところから、利用時間についても「インターネットジャンキーに限らず、Youtubeなどインターネットを使う箇所をすべて含めた場合」を考慮して6時間と決めている。
N121MTは「ここ最近のWHOはコロナウィルスのワクチン騒動とかで信頼性に欠けるところがあるように見受けられる」という意見からWHOそのものが定義した値を信頼して良いのかという疑問を投げかけるようなツイートもしている。
(実際問題、日本では定年が60とかに設定されているし、アラサー、アラフォーと続いてアラフィフとかになると老人の扱いをされることが多いという観点も含めていささかこの値に疑問符は残されるとしている)

知識レベルについても一切問わないため、インターネッツもイソターネットもパソコン通信から音響カプラなどの存在がどうこうの話も無関係としている。 これは「老人になってからインターネットデビュー、Youtubeデビューした事例」を考慮したためである。
今でこそ日本でインターネットを利用可能な場所はほぼ全域と言える状況だが、FLASH黄金時代などの頃は利用できてもいわゆるナローバンドのように低速回線のみなどザラな時代、宮崎事件などの影響も大きいこともあって、後から参戦した人間も少なくないだろうと判断したためである。
そうでなくても定年退職までインターネットを一切扱わなかった人間も居る、使っていてもそれがインターネットを利用しているとは認識していないなどのパターンもあり、あの頃の話も一切知らないこともあり得るので、それらについてもちゃんと考慮されている。

N121MTは一応の推奨値として「50歳以上でインターネットを4時間以上利用しているのであれば、インターネット老人会というコミュニティに入っているようなもの」としているが、実際はもっと基準となる値を厳格にすべきとは考えている。

「XX時代」などの単語

上記の定義から分かるように、インターネット老人会という単語そのものを本気の老人会として受け取れるようにするのがこの規格であり、同時に特定の時代を指す言葉は以下のように再定義されなおされるものとしている。


大方はこの3系統で事足りるが、他の単語も使用は可能となっている。 要は老人会の人間がその作品を好きというわけではなくて、その時代のその作品が好きという意味であるならちゃんとそう言えば良いだけである。
今の「20歳の人間がFLASH黄金時代の作品を懐かしむ時にインターネット老人会という単語を使って、それを注意する40歳の人間が居てどちらも老人会に入れないのに使っていて単語の意味が無くなっている」という状況もあるため、強くそのことを意識すべきである。

なおニコニコ動画の「○○時代の○○」で全て基準にすべきなのかという意見も当然ごもっともであり、「Twitter時代」とか「TikTok時代」などのグローバルでかつインターネットをやめてるどころかやってもない人間にも通じるような時代名を付ける必要はある。
(ただ「Youtube時代」や「ニコ動時代」とかの名称は説明しやすいだろう)

実際の時系列例

下記はTGUS-IOPで定義されたものではなく、様々な場所で呼ばれている名称を使用してまとめたものとなる。

年代 ~1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2016~
時代名 パソコン通信 テレホーダイ FLASH黄金時代 (ニコニコ動画の各時代名)
ワード 草の根BBS あやしいわーるど 2ちゃんねる Youtube Twitter

以前までもっと詳しくしようとした表を書いていたが、あまりにもエターすぎたのでもう撤廃した。 後述するまとめられたものなどを見て判断して欲しい。

こうしたものをまとめた何か

これらを扱った番組や作品についても記述しておく。

公開・発売年 タイトル 媒体 備考
2006 トロ・ステーション ゲーム内コンテンツ 『まいにちいっしょ』内のニュース番組
すべてがすべてではなく、一部の回(特にクロ回)で対応していた
2008 ザ☆ネットスター! テレビ番組 受信料込み
2010 MAG・ネット テレビ番組 受信料込み
2016 オタカル最前線 テレビ番組 『パーフェクトちんすう教室』で知られる宇田てとらのOPアニメ
2019 平成ネット史(仮) テレビ番組 受信料込み
2021 INTERNET OVERDOSE Youtube音楽
2022 NEEDY GIRL OVERDOSE ゲーム Youtuber/VTuberのネタも含んだゲーム
インターネットサバイバー アレンジ音楽 ビートまりお自身も東方自身もある種これに関わっているセルフパロディ要素もある
2023 マジキタ大草原 テレビ番組
INTERNET YAMERO Youtube音楽

また有志のサイトやニコニコ大百科などにもそういうのがあるのでそっちも参照。

TGUS-IOP.Z.END

規定そのものは2022年10月3日に作られたが、同日に廃止された規定として残されることになる。

廃止理由

  • インターネットの世界は何から何まで無関係に話せる自由な場所
「インターネットの世界では国籍や肌の色、性別、宗教、種族も障害の程度から何から何まで何一つ全て関係のない世界なのだから、年齢だって無関係のはずだ」というあらゆる意味を込めたとしてそういう規定となっている。
本籍を事実上失ってインターネットに活路を見出したキリトこと桐ヶ谷和人がそうであるように、普通の人間である内藤鈴がベルとなって大活躍するように、インターネットの可能性をこれで縛るのではなく可能性をもっと拡張すべきという皮肉的で建設的な意見がここにある。
(同時にこれは未成年であっても人類以外の生命体による悪に晒される危険もあるという警鐘でもあり、草薙素子がインターネットを語る以上に広大すぎるリスクについても触れている)

  • 定義の無意味さ
またこうした定義をしたところで意味合いがまったくないということもある。 現状、インターネットに老人会となるコミュニティはあっても、インターネット老人会となる組織はないし、そもそも年齢が関係ないならこうした組織が作られる可能性は無いのである。
(実際問題、やじうまWatchなどでは「本当のインターネット老人会に属している老人ユーザーはそもそもこの話に参加していない」と皮肉っている)

2023年4月1日にはエイプリルフールのどさくさに紛れて『インターネット老人会の疑問』となるスライドを4枚Twitterに投稿している。
どの時代のことを指すのかわからないのと、そもそもインターネットそのものが老人じゃない(WHOの定義による)、そして本当にそのことを指すための単語は別にあるのでその案も公開している。
またこれ以降もインターネット老人会という単語が出てきたら即座にこの議題を持ち出すことが多くなっており、ニコニコ動画が休止に追いやられた際にも「Youtubeよりも前の時代、パソコン通信時代はどうなる」とちゃんと説明していた。

2025年になってARPANETなどの前身を含めてようやくインターネットも老人ということにはなったが、利用者自体が老人かどうかの話についてはその前の話でもあったり、もはやここまで来ると老人という言葉ではなくてレジェンドや英霊などの単語で扱うべきという意見もある。
更に、時間が経過すればするほどそこを指していた時代に居た人間も老人となるため、後からその単語の意味合いが成立するという事象も増え続けてしまうものの、故人サイトなどはどうするんだという新たな問題も当然存在する。
そもそも「少数ではあるだろうけど、2010年~2020年の間に定年退職を迎えた人間の中にはインターネッツもイソターネットも知らない人間が居るのではないか」という疑問もあるとしている。

更にN121MTは「FLASH黄金時代前後の1990年~2005年頃の日本における情勢(特にオタク分化)はどうなっているか?」ということも踏まえており、その時代は忌み嫌っていた文化だから触れることなんかありえなかったことも観点に入れている。

  • ジェネレーションギャップの武力行使の阻止
またこうしたマウント取りがいつのまにか武力行使による衝突を防ぐ意味合いもある。 現時点でそうしたことはないものの、推しなどの話が過激化して武力衝突になった時に止める方法が宗教戦争よりも無いので誰も止められないと懸念している。
N121MTは「こうやって"老人会同士"がマウント取りでいがみ合って同士討ちによる世界大戦をするよりも、『バトルシップ』のミズーリのおじいちゃんみたいにみんなで協力して宇宙人を倒してチキンブリトーを食べようよ」と愚痴めいているのもその1つである。
(ちなみにこの愚痴の中には前述したやじうまWatchの記事も含まれている)

後日に「AIなどによるソースの自動生成で、コスト等の問題でAIが使えなくて困っている」というケースに対して、こうしたことにも最終的には手打ちのソースがどうしても活きてくるということについては認めている。
しかしそれと同時に「全く作れない素人や小童であろうと、少なくともテンプレファイルを作る仕組みや、最悪アナログで対処できる書籍等は用意すべき」と述べている。
最終更新:2025年11月06日 13:38