+ | 魔法少女としての能力および戦闘手段(本編後半以降ネタバレ) |
魔法の特性は
時間のルールに背く『背徳』、能力としては時間遡行及び時間停止、固有の武器は盾。
盾の中には一ヶ月分の時を刻む砂時計が仕込まれており、 これを上下反転させることで時間遡行を、砂の流れを止めることで時間停止を使うことができる。 また盾の中は異空間になっているのか、武器や道具を収納できる。 ただし盾の大きさを超えるものは収容できない設定……なのだが、 作中ではどう見ても 盾よりデカいものをバンバン出している (実際は演出側の悪ノリを許容した為らしいが)。 停止時間は当人曰く「思ったより長い」。後述の武器調達のシーンを考慮すると最低でも数分、 最長で数時間に及ぶ可能性があり、同種の能力者と比較してもその長さは抜きん出たものがある。
これだけだとものすごく強そうな能力に思えるが、
時間遡行は「スタート地点」が決まっている上に砂時計の砂が落ち切らないと発動することができず、 逆に時間停止は砂が落ち切ってしまうと使えない(つまりこの能力は約一ヶ月間で強制的に切り替わってしまう)。 また触れているものは時間停止の影響を受けないため、拘束が得意な相手とは相性が悪い。 しかも「時間切れ」になるのは宿敵ワルプルギスの夜との戦闘中という最悪のタイミング*1。 破格の効果を持つ魔法の代償か、ほむらの能力は以上のものに限定されており、 固有武器も盾であるため攻撃方法にも乏しい。 身体的能力も魔法少女中では最低ランクであり「普通の人間よりは上」程度に収まっている*2。 劇場版で判明したステータスを見ても判る通り、非常に極端な能力配分となっている。
……のだが、彼女は最後の欠点を想像の斜め上を行く方法、
即ち 自作のパイプ爆弾+各所から拝借した各種銃火器 で武装することでフォローしている(普段は盾の中に収納)。 このため実際の戦闘時には爆弾や手榴弾、スタングレネード、拳銃、分隊支援火器といった近代兵器で戦う。 武器の調達先は初期の頃は暴力団の事務所、手段を選ばなくなってからは自衛隊基地及び在日米軍基地など。
その極地として、11話における対ワルプルギスの夜との戦闘では
無数のロケットランチャーおよび迫撃砲、さらにはタンクローリー、地対艦ミサイル、トマホーク、 高性能爆薬といった軍隊も真っ青な重武装っぷりだったため、 視聴者からは 武装少女あけみ☆ほむら だの ホマンドー だのと呼ばれる羽目に。 ファンからは彼女のために何人の防衛大臣と在日米軍司令官と自衛隊の偉い人々の首が飛んだのかと心配されるほど。 なお最初期にはゴルフクラブを武器として使用しており、アンソロジーではレイジングブル・マキシカスタムや旋風のカリギュラまで持ち出している。 どこで手に入れたそんなもん。 |
+ | 彼女の正体(原作第10話以降ネタバレ) |
この作品における魔法少女の設定についてはキュゥべえの項目を参照。
「ここ」とは違う世界、違う時間軸に一人の少女が居た。
気弱で病弱、近眼で眼鏡着用。生まれつき心臓に疾患を持つ為にまともに運動する事も出来ず、 入退院を繰り返す生活を送っていた為に勉強も遅れがち。病気療養の為に転院を繰り返していたので ろくに友人もできず、友人づきあいの方法も解らないので極度の人見知り。 ただ生きているだけで親に、そして周囲に大きな負担を強いているという負い目は彼女の心に昏い影を落 それが更に人との距離を置かせてしまう。
彼女の名は……
「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」
何度目かも分からない転校の初日。
うまくクラスに溶け込めないで困っている所を保健委員の同級生に助けられるが、 やはり学校生活が上手くいかず、そこから来る無能感や焦燥感につけ込まれ魔女の結界に迷い込んでしまった所を 二人組の魔法少女「巴マミ」と保健委員の少女(当時魔法少女になったばかりの)「鹿目まどか」に救われる。
その後も親交を深める二人であったが、まどかはほむらや街の人を守るべく
勝てる見込みはないとわかっていながらもワルプルギスの夜と戦い戦死してしまった。 まどかの無残な亡骸を前に、ほむらはキュゥべえと契約を交わす。
「私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。
彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」
こうして彼女は魔法少女となって時間を遡る能力を手にし、まどかとの出会う前まで時間を戻すことに成功する。
「まどかを生き返らせる」「まどかが守りたかった物を元に戻す」「まどかを守れる力を手に入れる」 ……これで全てが上手く行く筈だった。
「……この時の私は、まだ何も知らなかった。
魔法少女になれば、全てを変えられると信じていた」 「……明日になれば、また一緒に笑いあえると……思っていた」
繰り返す二周目の世界。まどかとマミ、二人の先輩に鍛えられる事で、彼女は少しづつ戦う為の強さを身に着けていく。
……しかし、彼女の手で世界を変えることは容易ではなかった。 魔法少女が魔女になるという秘密、あまりにも強大過ぎる敵、ワルプルギスの夜、 そしてまどかこそが「最悪の魔女」になり得る存在であるという事実。
「魔法少女間の同士討ち」という最悪の結果に終わった三周目の世界で、ほむらはまどかに一つの約束を託される。
「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」 「……キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな?」 「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。 何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!」
そして四周目の世界に至った彼女は過去と決別し、これから先の自分の生を全てまどかの為だけに使う事を誓う。
「もう、誰にも頼らない。誰にわかってもらう必要もない」
「もう、まどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける」 「そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で!」
『魔法少女まどか☆マギカ』の物語はここから始まる――
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+ | 劇場版『[新篇] 叛逆の物語』でのほむら ネタバレのため劇場版見てない人は注意 |
新編『叛逆の物語』では3周目までのメガネ姿で登場。
先にチームを組んでいた他の4人の魔法少女達から温かく迎え入れられた結果、 マミの相棒兼マスコットのベベ、「キュゥ」としか鳴かない謎の小動物キュゥべえと共に 謎の敵「ナイトメア」と戦う本編では観られなかった5人のチーム戦で戦う姿が見られる。
(…私達の戦いって、これで良かったんだっけ…?)
何気ない日常に積み重なる些細な違和感を感じたほむらは杏子と共に調査を始め、事の真相の一端に気付いてしまう。
この見滝原は本物の見滝原ではない事に。この世界には既に存在しないはずのモノが世界の裏に潜んでいる事に。
「……そう、私はこの手口を知っている。
閉ざされた幻の空間、獲物を誘い込んで惑わすための出口のない迷路」 「……間違いない、ここは……」
「魔女の結界だ 」
この世界には存在しないはずのモノ、あり得ない記憶を持つ者、この世界から消えたはずの『たった一人の友達』。
杏子と別れ、一人で真相を探っていたほむらは最後に『知ってはいけない真実』へと辿り着いてしまう。
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+ | 彼女の性格についての考察。前編に渡るネタバレ注意 |
性格は極めて自虐的かつ自罰的。クールを装っているものの、実際には非情になり切れない部分を多く残しており、
彼女が言う「魔法少女に向かない資質」はその大部分が彼女自身にも当てはまる。 彼女自身それをある程度自覚している為に偽悪的に振る舞うことが多く、意図的に他人と距離を取っている事もあって 他人からは冷酷な人間だと思われる事が多いが、本質的な部分ではむしろ激情型であり、 キャラを装っていない「叛逆の物語」ではそちらの一面が強く出ている。
彼女にとって一番大切な存在がまどかである事は今更言うまでもないが、それ以外の彼女を取り巻く人々についても
決して軽視している訳ではなく、むしろ「まどかとそれ以外と天秤にかけざるを得ないこと」について強いジレンマを抱えており、 まどか以外の人間も可能な限り助けたいと考えていた事が劇場版『叛逆の物語』やスピンオフ『おりこ☆マギカ』で語られている。
彼女がその長い旅の最後に辿り着いた世界は「彼女を取り巻く人々をも全て救おうと決意した結果」と言えなくもない。
その結果として、彼女自身はそれまでに得たものを全てを失ってしまったのも皮肉な話ではある。
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+ | ファンからの扱い |
ストーリーの都合上、中盤までは裏方に徹していた為人気の伸びもさほどではなかったが、
彼女の主役回であり物語の核心に至る回でもある10話で人気が急騰、現在では作中でもトップクラスの人気キャラとなっている。 二次創作では本編においてまどかに対してのみ気を回したり優しくしたりと、まどかに気がある行動を続けるために 「まどかに対するツンデレ・クーデレキャラ」にされる事が多かった(ただし、物語が進むごとにツンやクー要素が抜け落ちていく)。 まどかのピンチに颯爽と登場するので、颯爽とヒロインを助ける某宇宙海賊パロディの「スペースほむら」など、 様々な二次創作キャラが誕生したのも、ニコニコ動画的には記憶に新しい。 また、キュゥべえによる勧誘にまどかが乗りかかった時には高確率どころかほぼ確実に現れて阻止するため 「 その必要はないわ 」が名言扱いされたりしている。
真面目なものからカオスまで様々な設定が存在するが「まどかに好意を抱いている」ところは概ね共通している。
基本的にはまどかとのカップリングがメイン。 第10話放映前はクールなほむらと気弱なまどかの印象が強かったためにほむまどが多かったが、 第10話でほむらの本来の性格やまどかのために自分を捧げる姿といった二人の関係が 深く描写されてからは、まどほむが数を増やしている。 反面、中の人から心配されるほどのまどか一筋っぷりからか、他キャラとのカップリングは少なめ。 一応本編でも佐倉杏子とは共闘関係にあるなど、絡みがない訳ではないのだが…… 一応、最終回における関連から、まどかの弟であるタツヤとの絡みはちょくちょく見かける気がする。
作中最大の敵対関係にあるキュゥべえに対しては、原作通りほぼ例外なく比類なき憎悪を示す。
契約阻止のついでや言葉でおちょくられた時はもちろん、特に何もしていない時や場合によっては むしろキュゥべえが恩を売った時でさえ目を背けたくなるレベルの暴行を加えたりする。 「 ほむらなら憂さ晴らしのためにキュゥべえをボコッていい 」と各々に思われてる節すらある。 契約阻止・ストーキング・キュゥべえへの過剰防衛・兵器などイジる要素が多いことから、 今やキュゥべえに次ぐ2011年冬季アニメを代表するフリーダムなネタキャラと化してしまっている。
戦闘力は「
極めて残念
」というのが、脚本家・虚淵玄氏とキャラ原案・蒼樹うめ氏の一致した見解のようである。*4
それでも登場当初は若干程度にはあるように描かれていたが、時を経る毎に減少していき、 現在では膨らみが描かれる事すら珍しくなっている。 果ては蒼樹氏の同人誌に描かれた4コマ漫画では最下位仲間のまどかにすら同情される始末…… 泣くなほむほむ…「だが、それがいい」というファンは多い。
「ほむらちゃんのおっぱいをマミさんくらいにしてあげて!!!
ほんとに相当無いんだよ… ひどすぎるよ……」
「まどかー……」
また、放送時期が同じだった『仮面ライダーOOO』になぞらえる形で左腕の盾を「ほむスピナー」と呼ばれる事もある。
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+ | サイクビーム氏製 手描きドット |
Hybridの作者であるサイクビーム氏によるもの。
氏の制作したスプライトによる手書きキャラであり、枚数も多いため滑らかに動く。 現在はβ版だが一通りの動作および通常技、必殺技は揃っており使用には問題ない。 原作で使用した拳銃に手榴弾、アサルトライフル、対戦車砲に迫撃砲といった近代兵器を用いた技が多いため 遠距離戦およびセットプレイに優れたキャラだが、時間停止を再現した移動技や当身技、時止め技も完備。 なお、攻撃中は僅かながら徐々に体力が減少していく。
売りである時止めは発生21Fと、一般的な格ゲーの中段技並みの速さを誇るものの、
「触れた物は止められない」設定に従って停止中は打撃が使えなくなる。 撃った飛び道具が止まるのは他作品の時止めと同じだが、接射すれば停止中に直接当てられる。 MUGENの仕様上、時止め中は最初の1発分しかガードできないため、 相手が無敵状態でない限り2発撃てば確実に崩し、解除後にコンボを入れることが可能。 ただし原作設定を反映してか単発火力は低め。
お家氏作のAIパッチが存在する。
ワープを繰り返してナギッの如く目にも止まらぬ速さでまとわりつき、何か刺されば3Cで浮かせ、 2A→C→B迫撃砲→ダッシュA(ワープ)→2A……とループして4~6割持っていく。 ランクは強中~上位くらいだろうか。 ただ、ダメージソースが主にめくりのため、めくり対策してきっちりガードor切り返すAIは苦手。
E-FRY氏が自作の小ポートレイトを公開している。
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+ | サイクビーム氏製 ほむら&フレンズ |
2012年2月13日に公開された、同氏製の手書きほむらの改変キャラ。
現在α2版とのことだが、単体同様必須スプライトは揃っており使用には問題ないと思われる。 ベースは以前のままで、ほむらが攻撃すると出した技に応じて他4人の魔法少女がアシストしてくれる。 特にAT-4などゲージ技を使うと全員で一斉に襲いかかる様は圧巻で、まさしく数の暴力。 また、仲間の攻撃はほむらの食らいモーション中に出すこともでき、仲間には食らい判定が無いため、 ビームや全画面攻撃でまとめて押さえ込まれてしまう心配も無い。 お家氏のAIが公開されており、発生保証付きの制圧力&コンボ阻止によって並み居る強キャラを圧倒してしまったりする。 |
+ | ZLC32氏製 M-Homura |
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+ | arumikan氏製 うまい棒少女ほむら |
うまい棒風の絵柄の手描き。 見た目に反して性能は、時を止めたりマシンガンをぶっ放したり、超必殺技で悪魔化したり割とまとも。 うまい棒風キュゥべえを飛び道具にしたり、当身がうまい棒爆弾だったりするが。 |
+ | 証拠画像 |