蘇生主は『東方神霊廟』4面ボスで邪仙の 霍青娥(かく せいが)。
青娥の 操り人形として、 命蓮寺墓場の地中にある
「崇高な霊廟、大祀廟(復活寸前となった夢殿大祀廟)」を護るために駆り出された入口の守護役。
墓場への侵入者は追い返すか、またはキョンシーに変えて仲間に迎えようとする。
ここで倒しても、次に待つ青娥の メイン盾オプションとして復活して再登場。
夜行性で、22時(午後10時)に起床するらしい。
キョンシーは、 生き血を求めて彷徨い歩き、噛みついた相手をキョンシーに変えてしまうという特性がある。
芳香も生者をキョンシーにして、仲間を増やそうとする姿勢は積極的。
キョンシーらしく、両腕を前に突き出している。また身体が非常に硬く関節が曲がらないのでまともに歩けない。
飛べるので問題は無さそうだが。
しかしゲーム内のドット絵の動作をよく見ると、肩を少し回して腕をブラブラ上下に動かす動作と、足を少し前後に動かす動作をする。 そして移動時には両膝が曲がっている。よって、関節が完全に動かない訳ではないようだ。
青娥はケガを防ぐために彼女に柔軟体操を勧めている。 そもそもアナタがそんな身体にしてしまったのでは…
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幻想郷におけるキョンシー |
キョンシー(僵尸)は、幻想郷でも古来から存在する様で、
外の世界の創作物でキョンシーを知っていた 早苗だけでなく、 魔理沙や 妖夢もキョンシーのなんたるかを知っている。
森近霖之助も小説作品『東方香霖堂』で葬儀の話題が挙がった際に
「幻想郷では人間の遺体は土葬していたので、遺体が死後に僵尸や吸血鬼へと変化する可能性があった。
最近は人間の供養が土葬から火葬に切り替わってきているので、僵尸になる遺体は減ってくるのではないか」
とも考察していた。
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死体なのだが、自ら身体を動かし、弾幕を放ち、自分で考え、喋って会話をし、表情をころころ変える。
色々腐っているらしいが、霊夢曰く「ゾンビにしては血色が良い」。また、なにかと身嗜みには気を付けている。
星型のバッチが付いた、青紫色のハンチング帽(人民帽)を被っており、
赤い中華風の青い花の形をしたボタンが施された半袖上着やレースの付いたスカートを着ており、ゾンビにしてはお洒落。
死臭が気になるらしく臭いに気を配っている他、お肌のケアもまめに行っているようだ。
性格は忠実で律儀。常にハイテンション。だが、どこか間が抜けている。
侵入者には 「~だ」「~ではない!」という断定形の硬い口調で話すが、 気が緩むと砕けた話し方になる。
主人の青娥に対しても丁寧語は使わない(使えない?)。
命令に対してはとても忠実。自分の使命を全うに遂行する。
自身を戦士と称し、与えられた門番としての任務を果たそうと律儀に襲ってくる…のだが、
「えーっと……何を護って……」
「何故」「誰によって」「何を為すために復活させられたのか」をとっさに思い出せなかったり、
目の前に居る人間の情報を瞬時に忘れるなど、記憶力に相当難がある。
その時傍に居なかったからとはいえ、 青娥の存在すらも忘れてしまう始末。
ただ妖夢シナリオでは、「以前に起こった悲しき宗教戦争」の存在を思い出したり、
今回の任務の内容を詳細までしっかり覚えていたりするあたり、記憶力や理解力を完全に失っている訳ではない様子。
死ぬのは最も良くないことだと感慨深く呟いていることから、生前に死に纏わる惨劇があったのかもしれない。
本人は張り切って守護しているつもりなのだが、傍から見るとあまり護りきれているようには思えない。
体験版のテキストにも「 無意味な番人」と書かれている始末。
だが青娥は、復活させるのが容易いというタフさを持つ為か彼女を無意味だとは思っていない。
東方では前代未聞の 回復スペカ「ヒールバイデザイア」持ちで、闘いで傷つくと霊を喰らい体力を回復させてしまう。
このせいでスペルブレイクするのに時間が掛かってしまい、タイムオーバーに持ち込まれることもザラ。
勝負を挑んできた 多々良小傘をタイムオーバーに追い込んで負かしてしまうほど。
弾幕では主に、クナイ弾を大量にばら撒くように使うのが主体。
だが思考能力は 「前時代のコンピューター並」であるため、逃げることは容易い(大切な事でした)。
ゾンビなのでしょうがない。
青娥と共に戦う際は、敵の攻撃を受けて撃破されてもすぐ青娥によって復活させられるオプション扱い。
個別に体力が設定されており、何度倒されてもすぐに蘇生するのでより厄介に。
名前の元ネタとなった人物は平安時代前期の官人・文人である都 良香(みやこのよしか)。
菅原道真の師であり、官職を辞して100年後仙人になっていたという逸話のある人物である。
ちなみに漫画作品『東方茨歌仙』第1話にて茨木華扇が吟じた漢詩は、
この都良香と門の鬼(茨木童子としばしば同一視される)が交わしたその漢詩をもじったものである。
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