ゼットン

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ゼットン - (2015/07/03 (金) 09:17:12) の編集履歴(バックアップ)


左下のはファイヤーゼットン。詳しくはググるべし

ピロロロロロロ…ゼットーン…

『ウルトラマン』の最終話「さらばウルトラマン」に登場した怪獣。別名「宇宙恐竜」。
身長60m、体重3万t。恐竜というよりカミキリムシっぽい姿だが、宇宙昆虫ではない*1
ゼットン星人の操る怪獣で、武器は発光体から撃ち出す1兆度の火球など。
バリアやテレポートで敵の攻撃を完全に防ぎ、相手の光線を吸収し増幅して跳ね返す技が得意。

黒をベースとし、白いカラーリングの体色は銀をベースとし赤いカラーリングのウルトラマンとは
対になるイメージである(メフィラス星人も同じ)。
分類上の設定は『怪獣』だが、デザインを担当した成田亨氏は宇宙人のつもりだったという。
また、名前は『最後の怪獣』という意味を込めて、アルファベットの最後の文字である「 Z 」と
ひらがな五十音最後の文字である「」を組み合わせたもの。
円谷らしい緻密でハイセンスなキャラデザイン技術の集大成と言えよう。

本編放映後の「摂氏1兆度の火の玉を吐く」という後付設定を持ち、
時にはツッコミの対象となるウルトラシリーズの極端すぎる設定群の中でも指折りのネタの持ち主。
この設定にツッコミをいれた『空想科学読本』*2がベストセラーになったおかげなどで
ウルトラシリーズ直撃世代の特撮ファン以外にも『 1兆度=ゼットン 』を連想させるほどに有名なネタである。
なおこの設定は後に『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で正式に公式設定化した。
+ 科学的に考証する一兆度
摂氏1兆度=1,000,000,000,000℃)。
一昔前の科学の世界では、この宇宙に1兆度の温度が存在したのは
ビッグバンから数ミリ秒(1秒の1000分の1)後の瞬間しかあり得ない とか、
そもそも1兆度にまで到達すると 火=「燃焼」という化学現象とは呼べない とか言われていたが、
現代の科学界では、2000年に欧州合同原子核研究機関(CERN)が約1兆5000億℃を、
2010年には再びCERNが推定数百兆℃の到達に成功。
と言ってもこれらは実験室という環境の中、かつ原子レベルの極小の世界でホンの一瞬だけ作り出した現象に過ぎず、
ゼットンのように数メートルもの1兆度の物体を数十メートル飛ぶほどの時間むきだしで保たせるのは
やはり無理難題であるし本当にやろうものなら地球及び太陽系は確実に滅び
1兆度の物体が放つ激烈なガンマ線にて半径200光年以内の全生物( ゼットン自身含む )が確実に死滅する。

ちなみに「その1兆度の火球で作中やったことは 窓ガラスを数枚割った だけ」と言われることがあるが、
これは両目の穴から放たれる「ゼットン光弾」もしくは「ゼットン火の玉」と呼ばれる別の技。
1兆度のほうは顔の黄色い部分から放たれ、回転しながらキャッチリングを放つウルトラマンの足元に数発撃ち込み、
大量の赤い煙を発生させキャッチリングを破った。

こうした設定上の強さが示す通り、それまで苦戦や引き分けはあったものの、
無敵というイメージだった ウルトラマンの命を奪った初の怪獣 で、当時の子供達に大きな衝撃を与えた。
実際の設定や描写ではもっと強そうな怪獣はウルトラシリーズに限っても幾らでも存在するが、
「最強のウルトラ怪獣は?」と訊くと未だにゼットンの名前が大多数を占める辺り、
ゼットンの存在が非常に特別視されている事が窺える。

+ 原作における経歴など

前述のように、唯一ウルトラマンの命を奪った怪獣であることは有名。
しかしその後 無重力弾をぶつけられて一瞬で木っ端微塵になった のはあまり知られていない。
これはゼットンが弱かったのではなく、ゼットン星人によって対ウルトラマン特化の調整をされていた為、
想定外だった科学特捜隊の、それもデータに無い新兵器に対しては耐性が無かったから、という説が存在する。
実際に 等身大のバルタン星人の大群やゴモラの尻尾と角などを粉砕した
マルス133が全く歯が立たない防御力を持っていたため信憑性は高い。
まあ、開発者の岩本博士は、それに先立ってゴジラも倒しているから無理もない*3・・・・すごい漢だ。
また、脚本の初期段階では某隊長に倒される予定だった。

他シリーズで登場した際にもデータに入っていないイレギュラーの存在によって逆転、敗北するパターンが多い。
それでもウルトラマンを倒した怪獣ということで、以降のシリーズでもラスボス格の強力な敵として登場することも多い。

+ バット星人及び彼らが育てた2代目ゼットン、ハイパーゼットンについて
帰ってきたウルトラマン』の最終話ではバット星人のお供として登場。
スーツの出来が悪く、全体的に太っている上に角がブラブラする様は見苦しいが、可愛いという声もある。
その上あっさりやられてしまった(一応、空中に放り投げてテレポートとバリアを封じてから
スペシウム光線を撃つ「ウルトラハリケーン」という対ゼットン用の技に敗れたが)為、
「姿を似せただけで別の怪獣だったのではないか」とまで言われたことも。
パワーだけなら初代より上だが、パワーの上げすぎで能力バランスが崩れ、逆に弱体化してしまったという後付け設定もある。
更に小説『ザ・ウルトラマンメビウス』では、バット星人は宇宙一のゼットン養殖の名人で、
養殖だけなら得意だが一品物を育てることはできないという設定まで付け加えられた。バット星人涙目。

なお、スーツの悪さから初代が経年劣化したものと思われがちだが、 ちゃんと新造された スーツである。
番組が終盤で予算が無くなってしまったのと、次の『ウルトラマンA』の製作が押していたことが原因とされている。
……ちなみにこの2代目、GBAの『対決!ウルトラヒーロー』に 初代を差し置いて何故か登場している。

バット星人も、実に愉快な感じの面構えでラスボスとしての貫禄は皆無だったりする。あっさり死ぬし。

しかし、2012年の映画『ウルトラマンサーガ』にてバット星人が再登場。
上の通りデザインが大きく変わり、機械的になっている。

彼はとある次元の地球を自らの実験場にして、僅かな人間を残してあらゆる命を消し去ってしまう。
そして様々な次元などから怪獣を呼び寄せては、
人間が怪獣に抱いた恐怖や絶望をハイパーゼットンの餌として育成していた。

このハイパーゼットンは初めゲル状の繭に包まれた「コクーン」、
それから生まれた「ギガント」を経て最終形態の「イマーゴ」(上記画像)へと変貌する。
動けないコクーンの状態でも暗黒火球を放ち、ウルトラマンダイナを一度は敗北させた。
虫の幼虫のような姿のギガントはウルトラマンの倍以上の体躯があり、前足の巨大な鎌でゼロとコスモスを苦戦させた。
しかしタケル少年やチームUの活躍でダイナが復活し、3体のウルトラマンの合体技を受けて一度は倒される。

だがギガントの背中が割れ、そこへバット星人が一体化し遂にイマーゴとなる。
瞬間移動による格闘戦や更に強力になった暗黒火球で3人のウルトラマンを圧倒し、一度は変身解除にまで追いこんだ。
しかしタイガ、アスカ、ムサシ、チームUや子供たちの想いが1つとなって合体戦士ウルトラマンサーガが誕生。
始めは互角に渡り合い互いに一歩も引かなかったが
戦いの場が市街地に移った際、チームUの作戦で足元を掬われ形勢が不利となる。
やがて戦いながら宇宙へ飛び出し、巨大な暗黒火球を放つがサーガには通用せず、
逆に「サーガマキシマム」を受け、バット星人もろとも大爆発して最後を遂げた。
これによりバット星人が奪ったあらゆる生命も無事に地球上に復活した。

近年の映画作品ではラスボスが巨大化する傾向にあったのだが、ハイパーゼットンはそんな中で
逆に小型化する事でより強くなるという珍しいパターンを見せてくれた。
ウルトラマンサーガのかませになるような事もなく、
お互いがハイパーゼットンテレポートとサーガアクセラレイターを駆使してドラゴンボールばりの
超高速で戦うシーンは非常に見ごたえがあり、人気怪獣の強化体に恥じない活躍を魅せてくれたとして人気が高い。

+ 平成期のゼットンたち
『ウルトラマンパワード』登場時は背中に巨大な翼があり、仏像のように手を合わせているのが特徴。
この時はパワードバルタン星人に操られていた。
尖兵として先に送り込まれていたパワードドラコからデータを送られていた為パワードの攻撃全てを無効化するが、
光線吸収板が背面にないため、背後からの攻撃には対応できないという弱点があり、
壁に反射させたメガ・スペウシム光線を振り向かせて受け止めさせ、
その隙に無防備な背中にメガスペシウム光線を撃つというパワードの作戦の前に倒された。
ただし、同時にパワードも力を使い果たして倒れてしまったため、結果的にはほぼ相撃ち。
パワード撃破という役目も完遂していると言える。

『ウルトラマンマックス』では対マックス用にゼットン星人が送り込んで来た刺客として登場。
初代同様の圧倒的なパワーと鉄壁のゼットンシャッターでマックスを追い詰め、救援に来たウルトラマンゼノンも
軽く蹴散らすが、ゼノンが呼んだマックスギャラクシーを横取り使ったマックスのギャラクシーカノンによって
ゼットンシャッターごと撃ち抜かれ敗北。

『ウルトラマンメビウス』ではマケット怪獣の候補となるが、
仮想空間中での試験中に暴走し、マケットグドン、マケットメビウスを次々と瞬殺、
本物のメビウスがわざわざ仮想空間内に入り戦う羽目になる。
テレポートで翻弄するという初代と同じ戦法で本物のメビウスも追い詰めるが、
仲間達の応援とマケット怪獣のミクラス、ウインダムの援護を受けたメビウスのライトニングカウンター・ゼロ
(零距離でパンチと共に光線を撃ち込む技で、ゼットンのバリアにも光線反射能力にも無効化されない)に倒れた。
スペシウム超光波! スペシウム超光波じゃないか!!


+ 『大怪獣バトル』シリーズでのゼットンとEXゼットン
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』では久々にラスボスとして登場。
主人公レイの姉であるケイトがレイを鍛え上げるために召喚する。
その戦いぶりはこれまでに比べ非常にアグレッシブで
主役怪獣であるゴモラ・リトラ・エレキングとの3対1の状況で圧倒するなど、歴代最強クラスの実力と評される事が多い。
キングジョーブラックとも互角に戦ったが、ゴモラが覚醒した姿であるEXゴモラには手も足も出ずキングジョーブラック共々倒された。

続編の『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル Never Ending Odyssey』では、
ナックル星人が操る怪獣ガルベロスの作り出した幻影として登場。
幻影なので何度倒されても蘇る。
この時のゼットンは幻影だからか異様なほど動きが凄く、何とバック転やフランケンシュタイナーまでかました。
これは一部で伝説になってるとかなって無いとか。
人型に近い方とはいえあんな動き辛そうなスーツでそれをやったアクターさんが凄すぎる。

また、番組の元のゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にて
強化形態の EXゼットン が登場した。元のゼットンを遥かに凌駕した「100トリリオンメテオ」(100兆度の火球)や、
背中からの炎を使った強烈な攻撃「ゼットンバックファイア」が必殺技。
その他にも空中を浮遊して移動したり、残像が残るほど速いスピードで打撃攻撃したり、
自分の周囲からホーミング機能付きの一兆度の火球を多数同時発射したり背中から炎をバーニアの様に噴出、
高速飛行して敵に体当たり+通った場所を焼野原にしたりと幾らなんでも進化しすぎなくらい強くなってる。
ゲーム登場後には着ぐるみも作られ、アトラクションショーなどで活躍。
そして2009年発売のOV『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』にて映像作品にも初登場した。
伝説のアイテム「ギガバトルナイザー」を封印した炎の谷にギガバトルナイザーを守る門番としての登場で、
ギガバトルナイザーを求めてきたウルトラマンメビウスと謎の剣士メカザムに襲い掛かった。
作中では設定上のスペックとは裏腹にゼットンに毛が生えた程度でしかなく、
ギガバトルナイザーの封印を解いたことでメビウスたちの力を制限していたフィールドが破壊された後
メビウスの光線でトリリオンメテオを相殺され、メビウスとメカザムの連携攻撃の前に敗れ去った。

上記の様に書くと弱い印象も受けるが、『メビウス』本編より何千年も経ち、さらに力をつけたメビウスと、
メビウスと同クラスの実力を持つメカザムを纏めて相手にして圧倒していた辺り、やはりそれなりには強い。
とはいえ、それもメビウスたちが戦いの場となった炎の谷で光線や飛行能力などを封じられるなどの制限を
課せられた状態での話ではあるが。
ちなみにトリリオンメテオの打ち方がゲームとは違い、自分の周囲ではなく通常のゼットンと同じように顔面から発射している。

漫画版『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』では主人公の第2覚醒をしたレッドキング
一撃で蹴散らし、それどころか初代ウルトラマンでさえ圧倒し倒してしまうほど強い。
ただし、ヒッポリト星人のタールでブロンズ像にされたときは単体ではどうしようもなかったようで
レイブラッド星人が憑依することで脱出した。

アーケードゲーム版のストーリーモードでは突然バトルナイザーから飛び出して
ガタノゾーアを倒したグリッターティガに襲いかかり、不意打ちではあるが体当たりと火球で倒していずこへと消えた。*4
(上述の漫画版の方も、アーケードのストーリーモードを基にしているため同じように撃破している)
そして最終話で再登場、レイブラッド星人が憑依して戦う。
このEXゼットンは上記のケイトが操っていたゼットンであり、
レイブラッド星人がEXゴモラに敗北したゼットンの遺伝子をカネゴンのバトルナイザーに入れ、
レイオニクスバトルのエネルギーを吸収させて進化させたものである。
最後は主人公達に追い詰められ、残った全パワーを込めた100トリリオンメテオで宇宙そのものを消し飛ばそうとしたが、
レイモンと共に現れた精神態のケイトに呼びかけられ、正気を取り戻し元のゼットンに戻りながらケイトの元に戻った。
そしてレイブラッドはその影響で融合を保てなくなり消滅、再び宇宙を支配する野望も潰えた。
なお、100トリリオンメテオで宇宙を消し飛ばそうとしたがそんなもの普通に打つだけでもよくね?とかは言わないように。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河大戦 THE MOVIE』にも怪獣軍団の1体として初代ゼットンが登場したが、
ウルトラマンゼロに粉砕されている。その後、怪獣の集合体であるベリュドラの喉部分に組み込まれた。

+ 漫画作品におけるゼットン
漫画でも強敵怪獣として度々登場している。

居村眞二氏のウルトラシリーズ漫画版ではゼットン三世やキングゼットンなどの様々なゼットンが登場。
ゼットン三世は2代目ゼットンを倒した帰マンを倒し、ゼットン一族の名を宇宙に轟かせようとした
誇り高い戦士であり、正々堂々とした戦い方と敗北時には潔く自ら死を選んだことなどから人気が高い。
キングゼットンはゲーム世界の中で倒されたゼットンをサイボーグに改造し数倍に強化した強敵で、ウルトラセブンと戦った。

また、『ウルトラマン超闘士激伝』でも「ゼ~ットットト」と独特の笑い方をするゼットンと
その強化・暴走形態であるハイパーゼットンが登場している。
銀河最強武闘会の決勝戦、ウルトラマンに敗れそうになってハイパーカプセルのエネルギーを吸収し、
巨大化して暴走しウルトラマンを痛めつける。
それに対して科学特捜隊が上記の無重力弾を使うが、原作同様の爆発の中から現れたのは、
そのエネルギーを吸収して完全な状態になったハイパーゼットンだった。
ハイパーゼットンはウルトラ戦士たちを蹴散らし、M87光線をも吸収する強敵だったが、
主人公である闘士ウルトラマンに吸収しきれないほどのエネルギーを至近距離から体内に流し込まれ敗北した。
その後は改心して心身を鍛え直し、鎧や武器で武装した 闘士ゼットン が登場している。
インフレが激しい作品なので最強クラスとはいかないものの、相変わらず他の怪獣たちとは一線を画した実力を見せつけている。
また、復刊ドットコムから刊行された単行本の2巻に、作画担当の栗原仁先生によるEXゼットンも書き下ろされている。

『ウルトラマンSTORY 0』では複数登場。
プラズマ太陽の光を浴びて、クワガタらしき生物が突然変異した野生の怪獣。
星人の手が加えられていない分戦闘力は劣るのか、ゾフィーに瞬殺された。
その後、ウルトラマンの数倍の体躯を誇る超巨大ゼットンも出現し
ゾフィーを敗北寸前まで追い詰めるが、星の住民達の声によって再び立ち上がった彼に倒された。
この時にゾフィーが編み出し超巨大ゼットンを一撃で消滅させた技が、あの「M87光線」である。

『ウルトラマン THE FIRST』においても、バルタン星人の切り札として登場。
こちらは怪獣墓場の怪獣を組み合わせて作り出された怪獣であり、かなりの巨体を誇る。
最終的には原作同様無重力弾で倒されるが、原作と比べると大分ドラマチックな展開で描かれている。


アーケード及びSFC版では最終ステージのボスとして登場。
パンチ、キック攻撃はワープによって高確率で避けられ、3WAYの火球で弾幕を張り、跳ね返されてもワープで回避。
光線技は距離がある状態で撃つと100%バリアで跳ね返され、接近戦でも全く隙が無いなどこの頃から凶悪的な強さを見せ付けていた。


MUGENにおけるゼットン

現在は複数がMUGENに存在し、中でも這い寄る混沌氏製作のSFC版 初代ゼットン が有名。
1番最初にMUGEN入りしたゼットンで、後述するように狂クラスの性能を持ち、
その凄まじい強さにより特撮に詳しくない人にさえ恐れられている。
元々ゼットンというと初代をイメージする人が多かったこともあり、
普通はMUGENでゼットンというとこの這い寄る混沌氏製のものを指すことが多い。
他にも現在はmuu氏製作の2代目ゼットンや特異点氏製作のEXゼットンが存在。
そしてEXゼットンはカラー設定とオプション次第で普通の大会に出せる強さから狂最上位までの
幅広い強さに調整できることもあってか出番を増やしている。

+ 這い寄る混沌氏製・初代ゼットン
  • 這い寄る混沌氏製・SFC版(初代ゼットン)
MUGENでは一瞬で木っ端微塵にされた汚名を払うかの如く、縦横無尽に暴れまわる。
原作(SFC版)より遥かに凶悪な性能とそれを活かす優秀なAI、それに原作(映像)故の要素が入っており、
敵の行動に超反応で対処するため、ぐずぐずしているだけで瞬殺されてしまう。

+ 具体的に強さを説明すると――
  • 防御力が高いため、中々ライフを減らせない。
  • 空中に飛び上がると空中ガード不能の3WAY火球で撃ち落とされ、近距離だと三発纏めて命中してしまう。
  • 下手に近づくと準備モーション無しの投げを喰らい、画面端だと無限ループする可能性がある。
  • 近距離で打撃攻撃を行おうとすると殆どワープで逃げられる。
  • ダウンして倒れたりするだけでワープするので、起き攻めがほとんどできない。
  • ワープアウト直後に投げを繰り出してくる事もあり、普通に地上にいても回避できない。ジャンプしても火球で撃ち落とされる。
  • 完全無敵かつ、超スピードの移動攻撃。目視しても対応が間に合わない。この際に発生する残像には攻撃判定がついており、場合によっては10割も可能。
  • 飛び道具を使うと高確率でバリアを使い、3WAY弾でカウンターしてくる(弾幕キャラの場合、これのおかげで非常に相性が悪い)。更に出している間は完全に無敵(即死当身も無効。花火?何それ、おいしいの?)。
  • メフィラス星人と同じく、上空にジャンプしてワープした後に真上から奇襲を仕掛ける。ガードできたとしてもゼットンが着地した瞬間に投げられる。
  • そして制限時間を過ぎると連発してくる超必殺技「ファイナルビーム」。一撃でも当たれば即死、ガードしても凄まじい削り。
    ジャンプすればかわせるが、そのまま背後に回ると振り向いて撃ち続けるので滞空しているしかない(小さいキャラならしゃがめばかわせる)。
    • あまり知られていないが即死投げで処理されており、異常に体力の高い相手や超回復する相手でも殺しきることができる。また、投げ判定であるがアーマー持ちでも当たるようになっていたりと特殊な処理になっている。

このような性能から、最強と言うと必ず名の挙がるジェネラル(カイザーナックル)とタメを張れるどころか
設定が最大であろうと余裕で上回る程強い為、一般的なランクのトーナメントなどでの出場は望めない。
そんなゼットン(初期)と尖兵の対決はコチラ。

強さ的には、狂キャラ中でもトップクラスといえる強さ。
全体攻撃もガード不能攻撃も即死耐性も持っていないが、それに代わる多くの性能と優秀なAIにより
SMH直下クラスの地位についている。初期の頃はワープで消えている時間が長かったが、更新後60フレームに短縮され快適度が増した。
また攻撃をキャンセルしてバリヤーを張るようになり、更に反撃の3WAY弾がダウン中にも
連続ヒットするようになる等の性能面での強化がなされている。
ちなみに最近のゼットンはCPU専用で常時AIオンになっている為、自分で操作したい場合は注意書きの最後に目を通すように。

以前のバージョンでは、ライフが半分以下の時半分まで驚異的に回復し
ファイナルビームを連発してくるようになっていた(大抵一発当たれば死ぬが)。
最新版(2013年06月29日更新版)ではファイナルビームはそのままだが ライフ回復が無くなった
が、代わりに大ダメージ攻撃を無効化するようになり、超必殺技がバーンフィールドからクイックムーブに変更されている。また、バリアが打撃もはじけるようになった。
相性にも左右されるが、かつて圧倒していた狂中位格の相手に倒される機会が増えた。

この為動画では、ファイナルビームを使用すると「戦う資格がある相手と認めた」といった趣旨のコメントがよく見られる。

一時はスーパーメカ翡翠を倒せることから神キャラの地位にいたことがあったが、
最近では留まることを知らない強さのインフレで、スーパーメカ翡翠は狂キャラ上位クラスと分類される傾向にある。
なお、バージョンによってAIが変わり、現在では2008年12月1日のバージョンがバリアを多用する為、最強と見られている。
(最新版でもスーパーメカ翡翠を倒せる)
また、最新版では3WAY弾とファイナルビームが飛び道具扱いでは無くなり、
Rare Akumaなど飛び道具無効のキャラとまともに戦えるようになったが、AIの調整によりバリアを張る頻度が
低下したことで大ダメージ耐性・即死持ちの相手は厳しくなった。
キングジョーは相手の防御面の特性上、かつては相性が悪かったが、現在はゼットンの更新によりキングジョーに勝つことが多くなった。

以上のようにMUGENの まだゲームやってるキャラ の中では最強クラスの実力を持つが、
空中食らいモーション中はテレポートが発動しないため高威力の空中コンボを持つキャラ、
自動回復速度を上回る威力の攻撃を連発できる凶上位のキャラなら熟練でのプレイヤー操作で
何とか倒せそうではある(望みはかなり薄いが頑張ればあるいは)。
以前はAI同士の場合、黒ドナルド金ジョンスなどといった同じクラスの凶悪キャラをぶつけなければ勝ち目はなかった。

かつては、凶程度でも追い詰めることができたが…。
今では、即死技を持ったキャラでも勝ち目なし。
ゼットンの強さに準じた大会も開催されている。
流石に宇宙恐竜は格が違った。

でも、これこれでは散々な目にあってたりする。
先述したように まだ格闘ゲームをやっている連中では最強格 なのであって、
当然プログラムパズルと化したキャラには手も足も出ない。
むしろ、まだゲームやってるのにそのクラスの大会に出場させられること自体、とんでもない実力と言える。

現在は一般キャラでもAIが永久・10割コンボを使ったり特殊カラーで狂上位以上の強さを持つキャラが増加、
ファイナルビームも撃てず秒殺や撃っても無効化されたり無敵動作で回避される
(ファイナルビームを除けば攻撃性能は凶~狂下位レベル)と、その地位はかなり下落した感はある。
それでもニコMUGEN黎明期からエルクゥらと並んで狂キャラの代名詞として
君臨してきたのは伊達ではなく、このWikiでスーパーメカ翡翠と並んで狂キャラの強さの指標であり続けている。

+ 大会ネタバレ
神一歩手前ランセレタッグトーナメント』に参加した時は、
シングル戦でゼットンを倒せる狂最上位のキャラが多数参加するこの大会で、結果を残すことは難しいと思われた。
しかし、ランセレで毎回タッグが決まるので、強い相方に当たれば勝てるなどのルールに助けられて予想外に健闘。
またシングルでの使用が多いゼットンだが、タッグだとテレポートで相手を撹乱し、
バリアや回復で耐えておとりになるなど、タッグでのサポートに適していたことも、この大会では有利に働いた。
さらにゼットンの耐久性能は、上位カラーが神キャラになるキャラの低位カラーの攻撃に有効であることも多く、
相手の攻撃に耐えてのファイナルビームの連発で勝利するなど相方に頼らず自力で勝ち進んだ試合もあった。
0:24頃から。2ラウンド目の驚異的な粘りに注目

その一方でこうした耐久性能は、上位カラーが狂最上位になるキャラに多い高威力の攻撃には弱いのだが、
そうした相手と当たらずに済むなど運にも恵まれ、ゼットンより強いはずのキャラが次々と敗退する中で
生き残ることに成功。
そして最終決戦ではファイナルビームを撃ち続ける状態になり、この状態を倒せる技の無い相手に粘って、
相方のガタノゾーアを論外化させ勝利、参加総数80体以上の、理不尽な強さのキャラ満載のこの大会で
ガタノゾーアと共に見事1位に輝いた。

とはいえ運や相方に助けられた要素や相性も大きく、ゼットンよりも先に敗退したキャラの中には
明らかにゼットンより強いキャラも多数存在しているので、この大会の順位はそこまで強さの目安にはならない。
それでも、運と相性があればここまで戦えるだけの可能性がゼットンにはあるというのが
よくわかる大会だったと言えるだろう。

+ muu氏製作・2代目ゼットン
  • muu氏製作・『対決!ウルトラヒーロー』版(2代目ゼットン)
もとは『対決!ウルトラヒーロー』に登場した2代目ゼットン。
初代やEXと比べると 全身から情けなさが漂うドット で、一目で二代目とわかる。
技の種類が少ない、動きが鈍い、低火力(ATKは111もあるが)と原作通り総合的な能力は低い。
しかし火球やゼットンナパームといった飛び道具がAI殺しで、周りに攻撃判定のついた電撃を纏わせる超必殺技は
ノックバックが存在しないため、初段からヒットすれば自分が動かないかぎり相手を長く拘束でき、
更に火球やナパームとの併用も可能なので下手すればそのまま即死。
その後の更新にて、飛び道具の強さをいかんなく生かした中々の強さを持つAIも搭載された為強キャラとして仕上がった。やはり腐ってもゼットンか…。
ただ、GGキャラなど素早い相手にはやや相性が悪い。
2011年5月23日の更新で、12Pカラー専用の超必殺技「ゼットンファイナルビーム」が新たに追加された。

+ 特異点氏製作 EXゼットン
  • 特異点氏製作 EXゼットン
レギオンイリスなどの製作者である特異点氏が製作した手描きのキャラ。2010年3月11日β版公開。
ゼットンの技であるトリリオンメテオ(一兆度の火球)やファイナルビームやバリアやテレポートは勿論、
特有の技である100トリリオンメテオ(100兆度の火球)やゼットンバックファイアなどの技を使う。
ファイナルビームで飛び道具属性の攻撃を吸収したりトリリオンメテオは設定通りにホーミング付きの火球を周囲に複数展開したり等、原作準拠な技性能になっている。
EXだからと言ってゼットンを圧倒する訳でも無く、1Pカラーなら普通のキャラでも倒しやすい。
ハイパーアーマーを持ち、ガードできない特性のためコンボキャラや投げキャラには強いが
単発火力の高いキャラと戦うと互角だったりあっさり負ける事も珍しくない。
また、吹っ飛んだりすることはないものののけぞりはあるため、吹き飛ばない地上コンボやロックしない多段技の類にも弱い。
よって相性差が非常に激しく、凶キャラを圧倒したかと思えば並~強キャラに負けたりする。


神クラスでも用いられるダメージキャンセルなどの耐性を持つ為、自然回復力が高くなる上位カラーはかなりの強さである。
また、12Pカラーではバルバトス・ゲーティアの12Pカラーを倒す等、
他の氏の怪獣キャラと比べると非常に高い攻撃能力を持つ。

更新により低位カラーの弱体化や演出強化が行われ、さらに使いやすくなった。

+ 大会ネタバレ
MUGEN大怪獣バトル2010』別枠トーナメントには12Pカラーで出場。
どいつもこいつも化物ぞろいの訳の分からない大会を運と火力で勝ち進んだ。
決勝ではスペースゴジラの結晶体を常に破壊し続けるという相性の良さを見せ、見事に火力勝ちした。
怪獣はパワーだぜ

ちなみに特異点氏製作のキャラは、その強力な上位カラーの性能で恐れられることが多いが、
キャラ毎の弱点をつけば倒すことは可能なので、大会でもいい所まで行きながら優勝できずに敗退することも多く、
実はこれが特異点氏の製作したキャラの大会初優勝だったりする。

+ MUGEN動画における擬人化した姿での登場について
MUGENキャラを配役したTRPG動画「劇団「死期」クトゥルフ神話TRPG」にKP(キーパー、進行役)として登場。
動画中のコメントを切っ掛けに、おまけコーナーにて氏謹製の擬人化した姿で登場した。タタリの力ってすげー!
全体的に黒を基調とした、ショートカットで中性的なデザイン。念願の表情差分を手に入れたぞ!
通称「ゼットン卓」 誰だお前は!? 21:54~

この後、MUGENストーリー動画「S&S ~ようこそ、古明地探偵事務所~」にもこの姿で出演。(設定上は別個体らしい)
更に上記のTRPG動画の投稿者によるストーリー動画「稗田喫茶物語」にも、TRPG動画での設定を踏まえて登場している。
狂キャラとして名を馳せた初代ゼットンにとっての、MUGENにおけるもう一つの顔といえよう。
もっとも戦闘時はいつもの姿でワープだのファイナルビームだの好き放題している訳だが
また、同ストーリー中ではガタノゾーアやデミウルゴスも擬人化して登場している。

ちなみに何の因果か、この後に円谷公式でゼットンを含むウルトラ怪獣の擬人化プロジェクトが催された。
こちらには2本の角や腕と脚の縞模様、顔と胸部の橙色部分といったお馴染みの造形が強く反映されており、前者との区別は容易。



出場大会

+ ゼットン(初代)
ゼットン(初代)
削除済み
更新停止中
凍結
+ ゼットン(2代目)
ゼットン(2代目)
+ EXゼットン
EXゼットン
EXゼットン(12P) (準神ランク)

出演ストーリー

ゼットン(初代)
MUGEN STORIES INFINITY(非戦闘時の立ち絵はうみつき氏の描いた擬人化)
S&S ~ようこそ、古明地探偵事務所~(擬人化。稗田喫茶物語と同じデザイン)
仮面ライダーMIOMEGA
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その他

ゼットン(初代)
ブリジットと遊撃の旅(part14、126)

EXゼットン
ブリジットと遊撃の旅(part462、1Pと12P)


*1
ただし、後付けではあるが、漫画『ウルトラマン STORY 0』におけるゼットンは
クワガタムシに似た昆虫が変異した怪獣という形で描写されている。
+ おめでとう クワガタは ゼットンにしんかした! imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (zton_story0.jpeg)

*2
なお、後年に「どうすればウルトラマンはゼットンに勝てたのか」という議題も『空想科学読本』で扱われたのだが、
考察の結果、「ウルトラマン(身長40m・体重3万5千t)とゼットン(身長60m・体重3万t)の身長・重量比を考慮する限り
下手に超能力に頼らず肉弾戦に持ち込んだ方が勝機はあったのではないか」という結論が出るに至っている。
実際、小説『ザ・ウルトラマンメビウス』や2009年のエイプリルフール等では「初代マンが素手でゼットンを撃破に成功した」
という描写が幾つかされており、この見解も強ち間違いとは言い難そうである。

*3
岩本博士を演じた平田昭彦氏は、1954年の映画『ゴジラ』にて芹沢博士役を熱演した役者さんなのである。
ちなみに、竹書房より刊行された「ウルトラマンベストブック(ウルトラQ空想特撮シリーズ)」によると、
岩本博士は『ゴジラ』に登場した山根博士と、『ウルトラQ』に登場した一ノ谷博士、
つまり当時の円谷特撮作品における大天才2人に師事していた、という裏設定があった事が記載されている。
・・・・やはりすごい漢だ。

*4
+ ネタバレ注意
これを見る限り相当ヤバそうに思えるが、グリッターティガとは本来周りからの希望の光がティガに集まってできるものであり、
このグリッターは主人公、カネゴン、キール星人のヴィットリオの3人だけの光で顕現したものであるため、
地球上の子供や古代のティガと同じ巨人の一族の希望の光で誕生したTV版最終回や劇場版ほどの実力はないと思われる。
とはいえその3人の光を受けただけでガタノゾーアを苦もなく撃破しているのでこちらも十分過ぎるほどに強いのだが。