「孫悟空よ!ワシはこの世で1番強いお前の肉体が欲しい!!」
映画『
ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』に登場するキャラクター。
名前の由来は原作者である鳥山明氏の出身地である名古屋の和菓子「ういろう(外郎)」から
*1。
(ちなみに後述するDr.コーチンと3人のバイオ戦士達のネーミングも名古屋名物が由来だったりする)。
なので
ルーカスフィルムのファンタジー映画や、その主人公であるウィロー(Willow)とは無関係
(Willowとは英語で「柳」の事。あくまでも「ウィロー」と言う名前の人物(小人族)であって、柳の
木そのものではない。
余談だが
サクセスのSTG『
コットン』では、主人公の好物がWILLOWという設定だが、どう見ても外郎の事である)。
担当声優は『エースをねらえ!』の宗方仁や、OVA版『
ジョジョの奇妙な冒険』の
ンドゥール等を演じた
中田浩二
氏。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』プロモーションアニメ以降は
木村雅史
氏が演じている。
ドクター・ゲロと並ぶほどのマッドサイエンティストであり、
その狂気に満ちた思考故に多くの科学者達から忌み嫌われ、ブルマからも「自分勝手な悪魔の科学者」と吐き捨てられていた。
本編から数十年前、自身の研究所があったツルマイツブリ山の雪崩に巻き込まれて歴史の表舞台から葬り去られたと思われていたが、
自身の忠実な助手であるDr.コーチンによって密かに救助され、頭脳を生命維持装置に保管される形でしぶとく生き延びており、
自分を変人扱いし世界から葬り去ろうとした人間達に復讐を企てていた。
その後は復讐の手始めに生身の肉体を手に入れるため、コーチンと配下のバイオマンに、
自ら「この世で一番強いヤツ」と見出していた
亀仙人を研究所に連れてこさせるが、
同じく人質として連れ去っていたブルマに
「孫悟空こそがこの世で一番強い奴」だと聞かされたことで、
標的をあっさり悟空に切り替え、配下である3人のバイオ戦士(キシーメ・エビフリャー・ミソカッツン)をけしかけ、彼等を打ち倒した悟空と対峙。
さらに、洗脳した
ピッコロを敵として仕向けて悟空達を襲わせるが、激怒した
悟飯の潜在能力が発揮されたことでピッコロの洗脳も解かれてしまう。
万策尽きたウィローはついに自身が「醜い身体」と忌み嫌う、エイリアンとも甲殻類ともつかない巨大なサイボーグ体で襲い掛かる。
そして、その驚異的なパワーで悟飯や亀仙人達を圧倒し、残された悟空とピッコロの連携攻撃をいとも簡単に跳ね除け、
ピッコロを戦闘不能に追いやるが、悟空が3倍界王拳を発動したことで逆に追い詰められ、大気圏外に吹き飛ばされる。
最終的には完全に激昂して本来の目的すら忘れて悟空諸共地球を吹き飛ばそうとするも、
駆け付けてきた悟飯、ピッコロによって阻止される。最後は悟空が放った元気玉を食らい、彼の名前を叫びながら爆散した。
なお、クリリンのお約束である「なんでオレだけ……」の先駆けになった人物でもある
元が人間なのに脳みそが巨大すぎる件については、まぁ、『
ルパン対複製人間』のオリジナル・マモーとか、
『ONE PIECE』のパンクレコーズとか枚挙に暇がないから
気にするな!
真面目な考察話をすると、「頭蓋という容量の制約がなければ、脳組織はいくらでも成長する余地があるのではないか?」という仮説は、
『ブラックジャック』でも取り上げられた事がある話なので、脳だけになってからそれだけ長期間生き続けていた証でもありそうである。
流石にマモーやパンクレコーズまでいくと自重で脳挫傷起こしそうだが……だから変な薬液の中に浮いてるのかもしれない
なお、パンクレコーズは能力の影響なのか、脳が本体と繋がっていた頃の回想シーンでは本体を上回るサイズまで脳が肥大化していたにも拘わらず、
重そうにしている描写が無かった。
ゲーム作品では『Sparking! METEOR』でプレイアブルとして初参戦。
原作同様の巨体を誇り、同じく巨大キャラの
大猿や
ヒルデガーン同様、
スピードは劣るものの攻撃力・防御力が高めなパワーファイター。
3DS用格闘ゲーム『超究極武闘伝』では
アシストキャラとして登場。
上空から現れ、「吹き飛ばしてくれるわ!!」のセリフと共に相手に向けてビームを放つ。
MUGENにおけるDr.ウィロー
L3ON4RD0氏による『超究極武闘伝』のドットを用いたキャラが存在。
元がアシスト専用キャラだけに動作は少ないが、気弾を放つ攻撃は非常に強力。
1
ゲージ消費で使用できる巨大なエネルギー弾を放つ
超必殺技に至っては即死級のダメージを誇る。
ただし必須画像が登録されていないのか、投げ技を食らうと姿が消えてしまう等の問題点がある。
「もうすぐわたしは最強の……
そして最も偉大な生身のDr.ウィローとして復活するのだ!!」
出場大会
*1
媒体によって「ウ
ィロー」もしくは「ウ
イロー」と名前の表記揺れが激しく、どちらの表記が正解なのかという議論が度々起こるが、
そもそも初出の映画の時点で本編のスタッフロールでは「ウイロー」、パンフレットや台本では「ウィロー」表記であった。
更にややこしい事に、その後のVHSのパッケージでは「ウイロー」、ジャンプの広告やバンダイ発売のカードダスでは「ウィロー」と表記されている始末。
……どうやら大元の東映とバンダイですら認識の違いが起きているらしく、
正解は無いというのが現状のようだ。
最終更新:2025年02月09日 21:09