ダイアナ・キャベンディッシュ


アニメ『リトルウィッチアカデミア』の登場人物。CVは 日笠陽子 女史。
ワンダーウーマンでもクーラの保護者でもなければ、海賊貴公子とも何ら関係無い。

+ リトルウィッチアカデミアについて
2017年に放映されたTRIGGERによるオリジナルアニメ。
発端は「アニメミライ2013」で放映された短編アニメであり、
Youtubeで字幕付き動画が公開された事によって多くの海外視聴者の支持を得て続編の資金獲得に成功、
劇場版を経てTVアニメまでこぎ着けたという経緯を持つ。
なお、短編・劇場版とTV版はパラレルワールドという位置付けになっており、設定などが一部異なる。

魔法使いシャイ二ィシャリオに憧れてルーナノヴァ魔法学校に入学した一般家庭出身の少女アツコ・カガリの学園生活を描く。
どことなく『ハリー・ポッター』シリーズを彷彿とさせるような学園ファンタジーだが、
TRIGGER作品を特徴付けるテンポの速さと熱血描写がカートゥーン調の絵柄と合わさってかなりコミカルで明るい作風を作り出している。
それに伴い出てくる魔法もかなりぶっ飛んでいる模様。
具体的には某ロボットアニメを思わせる変形巨大メカが出てきたりとか(おかげで『スパロボ』にも参戦してたりする)。
他作品のパロディやオマージュも随所に挟み込まれているので、視聴の際は探してみるのも一興。
一方で終盤ではヒロインの才能に関連する鬱度の高い設定が明かされたりと、ストーリーは意外と重め。
裏テーマとして「新人アニメーターの成長」を寓話的に描いており、
未熟なヒロインが様々な経験を経て次第に自己を確立していく王道の成長譚となっている。

世界観としては現代社会が舞台であるが、魔法及び魔法使いの存在が一般的に広く認知されているのが特徴。
既に魔法は科学技術によってその実用的な意義の大半を奪われているという設定になっており、
一部の魔女の格式ぶった態度とは裏腹に「魔導石」なしでは魔力の供給が出来ず、度々資源の枯渇に悩まされたり、
ほとんど宴会芸レベルにまで落ちぶれている魔法など、どこか滑稽で物悲しげな描写が多めになっている。あとドラゴンが株投資で大儲けしたりとか
この滅び行く存在とも言える魔法にヒロインが何を見出し、何を目指していくのかも本作の見所の1つと言えるだろう。

本作の主人公アツコ・カガリのクラスメイト。彼女曰くライバル(なお実際には劣等生に対する優等生と言った位置付け)。
イギリスで1500年続く名門キャベンディッシュ家の出身で、未だ年少の身ながら複数の領域で高度なレベルの魔法を操り、
学園トップの成績を収める才媛。
作中に登場する生徒の中でも抜群のプロポーションと美しい顔立ちを誇り、そちらの方面でも隙が無い。
「ルーナ・ノヴァ始まって以来、最高の魔女」と呼ばれており、周囲からの信任は厚い。取り巻きにハンナとバーバラの2人がいる。
伝統と格式を重んじる性格で、自らの血統に高い誇りを抱いているが、それを鼻に掛ける所は無い。
劣等生かつトラブルメーカーであるアツコには度々苦言を呈して衝突を繰り返すなどしているものの、
周囲と一緒になってアツコを馬鹿にしたりはせず、受けた借りを律儀に返そうとするなど、非常に面倒見が良く義理堅い。
周りからの相談に対しても快く引き受けるなど心優しい善人としての一面を覗かせる場面が多い。
それはそれとして上から目線で鼻持ちならないように見えてしまうのも事実だが
親類にアンドリューがいるが、魔法の価値を認めない彼とは仲が悪い。
シャイ二ィシャリオに対しては「一時期世間で持て囃されただけの、ただの派手な見世物」と辛辣な評価を下しているが、
一方でシャイ二ィロッドを手に入れているアツコに動揺したり、アツコに負けず劣らずシャイ二ィカードの知識に詳しい事、
何よりシャリオのレアカードを所持している点など非常に複雑な感情を抱いている様子。

+ ネタバレ注意
実はシャイ二ィシャリオの大ファン。そして一見華やかな肩書きとは裏腹に作中でもトップクラスの苦労人かつ努力の人
下のまとめ動画を見ての通り、一話冒頭から幼少期の姿でシャリオのショーを楽しんでいる姿が確認出来る。
ダイアナまとめ

実家のキャベンディッシュ家はナイン・オールドウィッチの一人「慈愛の魔女ベアトリクス」の末裔であり、
彼女の慈愛の精神を受け継いで治癒魔法の開発に尽力してきた一族であったが、
両親はダイアナの幼少期に死没し、実権を叔母一家に奪われている。
この叔母一家、まるでお伽噺にでも出てきそうな意地悪で欲深い人物の集まりであり、
何かとダイアナに辛く当たり、自分達の贅沢な暮らしのために先祖伝来の財産を売り払うなどの所業を行っている。
ダイアナは幼くして次期当主として極めて不安定な立場に立たされた上、自らの誇りをずっと踏みにじられてきたのである。

それでは圧倒的な魔法の才能の方はと言えば、こちらも幼い頃に魔法を全く使えなくなってしまい、
血の滲むような努力の末に現在の力量まで辿り着いたという過去がある。
こうなってしまったのは憧れのシャイ二ィシャリオのショーを見に行ってしまった事に原因がある。
当時高まる観客の期待にいかに応えるべきか苦悩していたシャリオは、
親友のクロワの教えによって人々の夢を魔力に変える魔法「ドリーム・フューエル・スピリット」をショーに使用していた。
実はこのドリーム・フューエル・スピリット、実態は集まった人々の魔力を吸収して自らの魔法に変換する術式であり、
吸収された人々は魔法使いとしての才能をほぼ失ってしまうという代物であった。
つまりダイアナはよりにもよって憧れの人に自らの魔法使いとしての輝かしい未来を潰されてしまったと取る事もできる
(当人がその事実を知ったのはずっと後だが)。
逆に考えれば魔法の才能をほぼ失ってしまった状態から優等生にまで登り詰めたダイアナの努力がいかに凄まじいものであったか、
また本来の才能がとてつもないレベルであったか想像できよう。

ダイアナがここまで魔法に固執したのもシャリオへの憧れがあっての事であり、
ルーナノヴァに進学したのもシャリオの母校であるという理由であった。
その憧れたるや真相を知った後でも失われていないのだから筋金入りである。
しかし成長して行くにつれて魔法の現実や周囲の反応を知り、シャリオへのこだわりを捨てざるを得なかったという事情があり、
それが上記の複雑な感情に繋がっている。

アツコ・カガリとはシャリオのファンというだけでなく、ショーのために自らの才能を奪われてしまったという共通点を持つ。
シャリオへの憧れを隠そうともしない彼女には度々強く当たりはするものの、
内心ではシャイ二ィロッドの力を引き出したアツコに一目置いており、時に状況を覆す彼女の破天荒さを評価していた。
終盤ではショックから学校を去ろうとした彼女を励まし、共に事態の収束に貢献するなど、ほとんどもう1人の主人公と言って良い活躍を果たした。


MUGENにおけるダイアナ・キャベンディッシュ

Ghost Killer氏とShimmering Brony氏によって共同製作された、MUGEN1.0以降専用のキャラが公開中。
気合の入った手描きドットで作られており、感電・燃焼・凍結やブリス技といった特殊やられにも対応している。
立ち絵やモーションなどはPS4のゲーム『リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議』を参考にしているようだ。
なお、原作とは異なり一部の技や喰らいモーションでは盛大にパンチラするため、そういった要素が苦手な人は注意されたし。

操作方法は弱中強の攻撃・投げ・アシストの5ボタン方式。
チェーンコンボゲージ溜めに加え、二段ジャンプやスーパージャンプ、空中ダッシュが可能であり、機動力が高い。
氷系統の魔法を操り、氷塊を設置したり、相手を凍結して行動不能にする技を持つ。
また、必殺技の多くにはEX版が存在する。

この他にイントロでハンナ、バーバラ、クロワの3人からアシストキャラを選び、試合中に呼び出す事が可能。
それぞれ異なる攻撃で援護してくれるので、好みに応じて選択すると良いだろう。
呼び出す際には専用のアシストゲージを消費するが、アシストキャラと協力して放つ超必殺技「Luna Luna」は、
通常のゲージに加えてアシストゲージも満タンでないと使用できない点に注意。
AIは未搭載。
紹介動画(公開先へのリンク有り)


「ふふっ、まぁ及第点といった所でしょうか」

出場大会

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最終更新:2025年01月07日 23:55