弥生








「ん、大丈夫…。焦らずゆっくりで。
 弥生はここにいるよ…うん、いる」

DMMゲームスと角川ゲームスによるオンライン型ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場するキャラクター。
声優は 日高里菜 氏。同女史は本作では他の睦月型駆逐艦の姉妹全員や航空駆逐艦軽空母の龍驤等を演じている。

プロフィール(史実における弥生)

1923年新補充計画一等駆逐艦として計画され、浦賀船渠で起工。
1924年4月24日、「第二十三号駆逐艦」として竣工され、後に「弥生」と改名された。艦名は旧暦3月の異称、「弥生」に因む。
26年8月28日に竣工し第30駆逐隊に編入された。横須賀鎮守府所属。

搭載されているタービンが実は金剛の建造元や比叡の部品製造元としてお馴染みヴィッカース製。
ほかには「長月」が「弥生」と共に研究比較の為に搭載されていたとか。
尚、帝国海軍の駆逐艦で外国製タービンを使用したのはこれが最後であり、その他の睦月型には量産が始まっていた艦本式タービンが搭載された。

1932年1月26日、第一次上海事変が勃発したため第30駆逐隊は佐世保より出撃。
上海に入港し、新編された第三艦隊へ一時的に編入された。3月22日、寺島水道に帰還。
34年10月22日からは予備艦となり、佐世保警備戦隊へと編入。
36年1月26日、佐世保工廠に入渠中にタンクの爆発事故が発生。工員18名が死傷した。
4月13日、どうにか傷を癒し佐世保を出港、演習航海に出る。12月1日、あの第一航空戦隊へ編入。
1938年、日華事変が発生し第30駆逐隊も中国方面へ出動。6月、武漢攻略作戦時にV作戦部隊根拠地警戒隊へ如月と共に派遣される。

開戦時、弥生は第6水雷戦隊第30駆逐隊に所属。彼女と関わりが多い「望月」とはこの時からの僚艦である。
夕張」を旗艦とした第6水雷戦隊に所属し、開戦と同時に火蓋が切られた第一次ウェーク島攻略作戦に攻略部隊本隊として参加するが、
この戦いで「如月」を失い、作戦失敗となる。その後「卯月」を迎え、二次作戦は攻略を成功させた。作戦終了後、ルオットへ帰投。
1942年1月3日、トラックへ入港しR(ラバウル)攻略部隊の護衛を行う。12日、駆逐艦「夕凪」と共に特設水上機母艦「聖川丸」を護衛し、
21日にはラバウル攻略支援を担当。無事に占領する。

その後はラバウル方面、ブーゲンビル島、モレスビー等の南方攻略作戦に参加。
1月20日、次はラエとサラモアの攻略に参加。この時は睦月と組んだ。
3月10日、ラエ近海で米機動部隊の艦載機より攻撃を受ける。
4月6日、ロレンゴウ方面の攻略作戦に従事。8日、マヌス島ゼーアドラー攻略支援。27日にはMO攻略部隊第一警戒隊に所属、
5月1日にトラックへ寄港後、敷設艦「津軽」を護衛。5月4日、船団を護衛してラバウル入港。
1942年8月には、他艦に先駆けてガダルカナル島への艦砲射撃を行っている。
この戦闘の帰路に「睦月」がB-17の爆撃により沈没し、「弥生」は生存者の救助に当たった。
9月11日昼頃、B-17とB-25約10機による空襲で後部に爆弾が命中、舵の故障から次第に航行不能に陥り16時頃に沈没。

「爆撃機とかは嫌い」という発言は上記の事柄に加え、睦月型の殆どが航空爆撃により喪失したためだろう。

余談だが、歴代艦長には「あの」ソロモンの悪夢(宇宙世紀は関係ないぞ、むしろ元ネタだ)でお馴染みの吉川潔が就いていたりもする。
ちなみに、どこぞのアイドルゲームのキャラの一部は実在の駆逐艦を名前の由来としており、「弥生」の名も初期から使われている。

『艦隊これくしょん』における弥生

2014年の1月のメンテナンスで卯月(名字に島村とかつかない)と共に実装された。
見た目は青紫色の髪に落ち着いた紺色の服装。睦月型では皐月以降の姉妹が付けている三日月型の髪飾りも標準装備。
性格は物静かであり、表情も態度も固め。いつも無表情のためか周りからは怒っていると誤解されている(プレイヤーである提督も含む)。
…と思われていたのだが、第二期においてイラストが高解像度になった結果、無表情どころか、口元をへの字にしていた事が判明
これでは誤解されて当然である…。
同日実装となった卯月は対照的に明るくいたずら好きなぶりっこであり、明るい赤ピンクの髪もあり実に対照的。

尚、立ち絵の左腕の先の単装砲の砲身を見ると分かるが、ボロボロになったリボンのようなものが巻き付けられている。
これ、実は姉である睦月、如月が身に着けているリボンタイと同じものと思われ、史実において目の前で散って行った姉達の形見と思われる。

提督の事は普通に上官として慕ってくれているが、金剛に代表される恋愛に積極的なキャラ達と違い、一歩引き気味。
母港での台詞では前述のように提督に「不機嫌なのでは」と余計に気を遣われてしまっているようだ。
しかし提督が不安そうにしていると、ページ冒頭の台詞を投げかけたりする等、優しい子の様子である。
ただし、この手のキャラのお約束として 本気で怒らせるとヤバい説有
公式4コマでは本気で怒ったらどうなるのかと聞かれて怒った時の表情をしたら 周囲から慄かれた
(背中を向いているため読者にはどんな表情をしていたのかはわからない)。
ゲーム中でも、2016年バレンタイン実装のイラストにおいては、中破時に静かにブチギレている事が窺える表情をしている。

「やってくれたね…怒ってなんかいないよ…怒ってなんか…」
これ絶対怒ってるよね

ステータスはレアリティが高い分ほんの少し初期性能が良いが、従来の睦月型と比較しても誤差の範囲で上限は変わらない。
睦月型全般に当てはまるが、低燃費で燃料弾薬等鎮守府資源備蓄に優しく遠征では大活躍する。
弥生独自の特徴としては、改に改造すると夕張と妹の水無月の三人が持参する12.7cm単装高角砲という、
入手手段がここしかないが性能的にはとても使い物にならないレア装備を持ってくる。
現在では入手自体は建造・ドロップどちらでも可能。建造では資源最低値でも出てきてくれるが、ややレアリティが他の駆逐艦より高い。
ドロップは2面の南西諸島以降で判定A勝利で出てきてくれる。ほんのちょっと手に入れるのに苦労するといった所。
一方同実装の卯月は基本海域最深部のボスマス等のみであり、建造でも出てきてくれない事と比べれば、入手難易度は大分有情である。
一時運営の不手際で建造で卯月出せたけどね。

…が、ただでさえステータスの低い駆逐艦の中でも火力や耐久がさらに一段低く、戦闘能力は艦娘全体から見ても非常に低い。
その圧倒的なステータスの低さはイベント等の高難易度以前に戦闘で使う事そのものが愛の領域。
アップデートで一部の艦は先制対潜ができるようになったのだが、やはりというかLv99まで上げても条件を満たす事は不可能。

とは言え、先の通り遠征で活躍する睦月型であり、
地味に任務で出番がある子でもあるので基本的にプレイ上艦隊にキープさせておいて損はない子である。
特に中盤の難関と言われるキス島海域では、編成の殆どが装甲の駆逐艦でないとボスマスまで到達出来ないのだが
(旗艦のみ多少打たれ強い軽巡洋艦にできるが、装甲に関しては敵戦艦の前ではどんぐりの背比べレベル)、
よりによって弥生も含め睦月、如月、望月とただでさえステータスが低い睦月型を四人連れて行かなければならない地獄の任務がある。
大破したら帰還すれば基本キャラクターを轟沈ロストさせないで済む本作であるが、この任務をこなすには尋常でないレベル上げと繰り返し挑む根気、
そして彼女らへの愛が試されると言われる。
尤も、第二期に入ってからは運次第(固定手段も若干困難だが存在する)で戦艦に遭わずにボスマスに到達できる上に軽巡は旗艦固定にする必要がなくなり、
さらに昼戦火力だけなら大和をも殴り飛ばせる補給艦の速吸を艦隊に入れる事ができるのでかなり楽になってきているのだが。
この任務が出てる時に速吸いない事が多いし、速吸いると船速フォローしないと戦艦ルート直行確定って?ごもっともである
そして2020年1月、上司である夕張が改二になったのに伴い、
またも弥生、睦月、如月、望月(の内3隻固定)が夕張に連れられてキス島に突入する任務が実装されてしまった。
…が、いい加減第二期に入って長く、夕張改二特が控え目に言って軽巡最強クラスの性能で先制雷撃可能なのと、この時点では上記の速吸がいる提督も多いため、
ここまで来た提督ならうっかりこの2人の船速のフォローを怠らなければ先手必勝で粉砕する事は十分可能だったりする。インフレって怖い
一方、相方の卯月はさらに入手難易度が上の癖に輪をかけてステータスが低く、全駆逐艦中最弱を疑われるどころか火力だけなら海防艦にすら劣るにも拘らず、
ゲーム進行上絶対こなしておきたい任務の条件として割り振られてたりする

アニメ版でも、メインキャラクターの一人である睦月に絡む形で度々登場している。台詞はなくても背景によく登場。
……しかし裏を返せばそれだけであり、まともな台詞は第三話での望月との会話と、主人公である吹雪等への自己紹介の挨拶位であった。
残念ながら中盤以降はほぼ出番が無い。


MUGENにおける弥生

史実の駆逐艦 の弥生と、『艦隊これくしょん』の弥生の2体が存在する。

+ Admiral氏製作 弥生(駆逐艦)
  • Admiral氏製作 弥生(駆逐艦)
公開場所はtwitterから行く事が可能。また下記の紹介動画からも公開先に行ける。
幽霊荘氏の吹雪の改変であり、射撃と魚雷の発射ができる。
船がジャンプするのは見ていてシュールである。というかダウンモーションが半分沈んでいる。
簡易AIが搭載されている。

エイプリルフールには技が大幅に追加された姉妹艦の卯月が公開された。
同年7月24日にホルン氏による外部AIが公開されている。

+ Admiral氏製作 弥生(艦隊これくしょん)
  • Admiral氏製作 弥生(艦隊これくしょん)
現在は公開停止。
上記の弥生の おまけ として公開されていた、手描きの艦娘の弥生。逆じゃないのか?
ドットはパチュリー…ではなくレミリア咲夜因幡てゐ
CNSは博麗霊夢などを参考に作られているが、面影は殆ど無い。
機銃等の射撃の他、錨による物理攻撃も所持している。
ステータスはLIFE2400、ATK69、DEF39になっているがこれは原作のステータスを再現している。

木曾夕張同様燃料と弾薬ゲージが存在し、一部の行動で消費する。
飛び道具設置主体でガードや武器にドラム缶を用いて戦う「通常モード」と、
碇による物理攻撃主体の「夜戦モード」に分かれている上にストライカーまで飛ばすテクニカルキャラ。

なお、その攻撃の多くが割合ダメージである。
原作のカスダメをイメージした現在HP依存の割合ダメージが多いため、相手のステータスの影響を受けにくいが、
技を選ばないと相手のHPが少ないほど与えるダメージは少なくなっていく。

基本的には原作の装備を使用するが、どういうわけか必殺技の技名がダイの大冒険だったり、
超必殺技の主砲攻撃がしょうげきだんだったり碇を武器に乱れ雪月花地ずり残月を使ったりと
スクエニの影響を受けまくっている他、アピールがどうみてもだったり、
空中でウェブスイングしたりと非常にカオス。

また、原作再現した特殊システムが非常に多い。
+ 特殊システム

装備変更

カラーやスタート時に方向キーを入力すると装備が変わる。
装備アイコンも変わる他、主砲発射の文字や夜戦カットインのグラフィックまで変化する。
高角砲と高射装置になると対空カットインを使えたり、
組み合わせ次第で夜戦攻撃が連撃やカットインに変化するという
原作通りのステータス変化を起こす艦これをやってないプレイヤーには厳しいシステム
ランダム装備があったり、装備次第ではリザレクションもする。

疲労度

原作にも存在するシステム。
攻撃を当てると戦意高揚状態、キラキラになる。
キラキラ中はクリティカルヒットの確率があがり、
コンディションが上がっていくたびにコンボレートの下限値も上がる。
ダメージを15%カット、轟沈フラグデフォルトモード(後述)でも中破以上なら超必殺でストッパーが発生。
オレンジ疲労だと火力・防御力0.85倍に低下、
赤疲労だと中破ストッパーが働かなくなり、火力・防御力0.7倍に低下する。

各種固有ゲージ

燃料ゲージ、弾薬ゲージが存在。燃料と弾薬は時間で自然回復する。
  • 燃料ゲージ:速度と連動。50%%以下に減ると地上空中ダッシュ速度と防御が下がってく。最低で速度75%、被ダメージ125%
  • 弾薬ゲージ:弾薬と連動。50%以下に減ると射撃火力が下がっていく。最低で火力50%

アピール

目の前で洋上補給を取り出し飲み始め、専用ゲージやパワーゲージを回復する。
4回飲んでも爆発はしない。

大破システム

中破 HP50%以下 射撃火力15%減 格ゲー補正でカスダメ攻撃以外物理攻撃力15%アップ
大破 HP25%以下 射撃火力30%減 格ゲー補正でカスダメ攻撃以外物理攻撃力30%アップ

中破ストッパー・轟沈ストッパー

  • 中破ストッパー
HP25%以上のときに現在HP以上のダメージを受けた場合65%に変換する。
  • ストッパースイッチ
3段階の設定があり、カラーによって変わる。
ストッパースイッチ0:中破ストッパーでHP25%以下でやられ状態以外にならない限り倒されない。高カラー時
ストッパースイッチ1:中破ストッパーでHP25%以下でやられ状態以外にならない限り倒されない。ただし超必殺属性に貫通される。

夜戦モード

1ゲージ以上で発動可能。システム的には完全世界が近いか。
2ゲージ以上で照明弾、3ゲージで夜偵が飛び、攻撃力が上がる。
食らい抜けやコンボ中にも使えるが持続時間が減少する。
使用中はほぼすべての物理攻撃が専用の物に変化し、
残り全ゲージ消費で専用の超必殺技が使用可能。
しかし使用後は被弾以外でゲージが溜まらなくなる。

フライングペナルティ

フライングすると、艦これ最強のとあるキャラに変化する。

(以上作者のreadmeより加筆修正)
割合ダメージと体力変数管理を行っているが、狂キャラではない。
…むしろ殆どが自身へのマイナス効果に使われているので、数値以上に安くて脆い。
ただし、10P選択時、もしくはフライングをした場合は何故か別のキャラに変化する。
常時喰らい判定が無く、気まぐれに一撃必殺の分身を降らせてくる論外系。

ストライカーとして前述の卯月や睦月、望月を呼び出すが、
このストライカー、原作通り有情な性能をしており望月以外は無敵がない上に判定がやたらと弱く、
一回攻撃を受けただけで倒されてしまう。

デフォルトでAIが搭載されているが、高位カラーには対応していない。
ホルン氏の外部AIも公開されている。

+ Admiral氏製作 弥生&卯月
  • Admiral氏製作 弥生&卯月
また、2019年のエイプリルフールにはセルフ改変の「弥生&卯月」のα版が、ハロウィンに正式版が公開された。
ストライカーが無くなった代わりに名前通り常時卯月が付く。
卯月は普段はぴょんぴょんしながら弥生に遅れてついてくるが、 敵にも ついていく。
某地獄兄弟のように指示する事で専用ゲージを消費して攻撃する。使う技はだが

専用ゲージは体力も兼任しており、残り体力が減りすぎると操作不能になる。
しかも弥生本体がガードするか敵についていっている時は卯月もガードするが
パンチホッパーや弓道と違い、卯月は普通に食らい判定があるため
カウンターヒットや操作不能時に攻撃を食らったりすると、ダメージを受けた上に一時的に卯月がダウンしてしまう。
なお、10Pカラーのフリーダムっぷりは相変わらず。
12Pはリザレクション持ちの上に常時一撃になり、スキあらば即死技に格上げされた乱れ雪月花をぶっ放すようになる。

ちなみに卯月が増えたせいか本体の耐久力は悪化しており、上司(810)以下の804しかない。
また、本体もシステムが統廃合されており、装備・ストライカーは廃止され、疲労度、キラキラ、夜戦も単体時と別物になっている。
専用イントロは無いが、と一部東方キャラ相手のみ挑発が使える。

同年7月24日にはホルン氏による外部AIが公開され、その後正式版にも対応された。上記の卯月AIに同梱されている。

出場大会



最終更新:2022年11月18日 12:21
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