ヤン・シャオロン






「大丈夫よ。ルビー。お姉ちゃんがきっと守る!」

 年齢:17歳
 武器:二重射程ショットガングローブ「エンバー・セリカ」
 センブランス:バーン(ダメージ倍返し)
 CV: 小清水亜美 /Barbara Dunkelman(原語版)

アメリカのエンターテインメント会社「Rooster Teeth(ルースター・ティース)」によって製作されたWEBアニメーションシリーズ、
RWBY(ルビー)』の登場キャラクター。
名前の由来は金色に輝くという意味の「陽(ヤン)と、ブルース・リーの中国語圏での呼び方「李小龍(リーシャオロン)」から。
英語では「Yang Xiao Long」、漢字では「陽小龍」と表記される。
見た目金髪アメリカンガールなのに、中国語圏の名前で違和感があるが、
舞台は架空のファンタジー世界なので、なに、気にすることはない。
あと『新サクラ大戦』の登場人物でもない

モチーフはイギリスの童話『三匹の熊』に登場する人間の少女「ゴルディロックス」。
ゴルディロックスは「金髪」という意味(つまり「赤ずきん」などと同じく名前というより愛称)であり、
ヤンも自身の金髪に強い拘りを持っている設定である(後述)。

初出は2013年6月2日の「Yellow」トレイラー。
トレイラーの段階では、何者かを探す過程でマラカイト姉妹との闘いが描かれている。
テーマソングは「I burn」。

ルビー・ローズの異母姉で妹を溺愛している。
とはいえ友達なんて要らないと言うルビーに友人の必要性を説き、敢えて一人にして友人作りを促すなど、決して過保護ではない。
人見知りの激しいルビーとは対照的に、快活で社交的かつ豪快な性格の持ち主。
ジョークを言ったり、ワイスをからかったり等チームのムードメイカー的存在であるが、
他人と距離を置きがちでチームメイトとの関係構築が上手くいっていなかったブレイク・ベラドンナとも積極的に交流を持ち、
複雑な事情から根を詰めてしまった彼女の問題を解決に導くなど、気配りも出来る少女である。
一方で、髪を傷付けられると激昂するという悪癖があり、
と違って罵倒された事はないものの、髪にダメージを与えた相手は漏れなくぶっ飛ばしている。
また周囲の人間に対する己の立ち位置を自覚しているせいか、彼女自身は他人に頼るのがあまり上手ではない。

実母であるレイヴン・ブランウェンはヤンが生まれてすぐに姿を消してしまっており、
その為、「母親」と言えばルビーの実母でありかつ自身の育ての親でもあるサマー・ローズの名を挙げるが、
実母レイヴンの事も気に掛けており、今でも探している(「Yellow」トレイラーの「探し人」がそう)。
幼い頃には実母を探そうと無茶をしてルビーを危険に巻き込んだ事もあった(やや過保護なのはこの事件の影響らしい)。
なお、レイヴンは髪質は似ているが黒髪赤瞳であり、金髪は父親譲りである。

+ Volume3後半以降ネタバレ
Volume3のトーナメント戦の決勝にて、「敵(シンダー)側」であるマーキュリー・ブラックと対峙、勝利するも、
同じく「敵側」であったエメラルド・サストライのセンブランス「幻覚」によって無抵抗のマーキュリーの足をへし折ってしまう
(ヤンからは決着が付いた後に突如マーキュリーが襲いかかってきたように見えたため、咄嗟に反撃しただけだった。
 また、マーキュリーは両足とも義足かつ主要武器であり、痛がっていたのも演技)。
祭りの最中に起きた惨事に動揺した観客達の負の感情を引き金として、グリム達がビーコンアカデミーに大侵攻を開始。
シンダー達の工作もあり、ビーコンは陥落してしまう。
ビーコン陥落、そして友人の死……精神的に追い詰められている最中、
ブレイク・ベラドンナがアダム・トーラスに襲われている場面に遭遇した彼女は怒りを爆発させてアダムに挑むが、
一撃で右腕を斬り落とされるという惨敗に終わった。
その場は一命を取り留めたものの、心に大きなダメージを負ってしまう。

一時期は完全に意気消沈して引き籠るようになっていたが、父や教師陣の献身もあって復帰。
機械製の義手や、冷静かつ戦略的な戦い方も得てルビー達の後を追うように旅に出た。
旅の最中、母レイヴンが自身の宿命によってヤン達が傷付く事を恐れて去った事を知る。
その後、再びアダムに襲われるブレイクを助けに向かい、過去の恐怖を断ち切り真の意味でブレイクを受け入れる。
「ブレイクはお前(ヤン)のどこがいいんだよ!?」とDVストーカー男の見苦しい嫉妬全開のアダムをコンビで打ち破り、
遂に完全にトラウマを克服した。

ちなみに、チームRWBYのメンバー中では一番の長身かつ巨乳である。
ヤン姉たまんねぇ

+ 武器、センブランス

武器「エンバー・セリカ」

巨大な籠手とグローブ、ダスト装填機構を持つショットガンが一体化した武器(Dual Ranged Shot Gauntlets、DRSG。双射程散弾籠手)。
パンチの動作でダスト弾を発射可能で、これによるパンチの破壊力増大や、
反動による姿勢制御、単純な飛び道具としての運用が可能。
この武器と格闘術、後述するセンブランスを用いた荒々しいインファイトが彼女の戦闘スタイル。

なお、殴り付けると同時に射撃という機構はフィクションではよくあるが、実際には自分もダメージを被る恐れのある危険な発想であり、
後述の『BBTAG』では技官故に兵器の知識に明るいアカツキに正気を疑われた。
とはいえ電光機関の使用者であるアカツキが言えたセリフではなく、実際ヤンにも言い返されたが
だがオーラでの軽減や後述のセンブランスの能力もあるため、自身への多少のダメージ込みでヤンがそのような武器を採用している可能性もある。*1
+ Volume4以降ネタバレ
Vol.3終盤にて右腕と共にエンバー・セリカの片方を喪失。
その後、Vol.4で機械製の義手(銃火器内蔵)をプレゼントされ、以降はこの義手をもう一つの武器としている。

Vol.7にてエンバー・セリカ同様に改造を受けた際には大型化しており、日常生活では使い難そうだが更にパワーアップを遂げた。
また、遠隔爆破が可能な吸着式の小型爆弾を複数内蔵出来るようになっており、これによるややトリッキーな攻撃も可能となっている。

センブランス「バーン(ダメージ倍返し)」

自身がダメージを受ける事でそのエネルギーを蓄積、怒りによって倍化し、自身をパワーアップさせる。
解放時は髪の毛が金色に輝いて逆立ち、瞳が赤く輝く。
要はダメージを受けて怒れば怒る程パワーアップする強力な能力だが、
反面、初手で戦闘不能になる程の大ダメージを受けるとそのままノックアウトしてしまうという欠点を持つ。
また、「怒りに連動する」という性質からか意図せずに発動して勝手にオーラを消費しており、
ここぞという時に十全に効果を発揮できていないらしい。
本人の性格的にイライラすると動きが雑になり読まれやすくなるため「攻撃を受け流す」タイプの相手とはとても相性が悪く、
実力は高いものの、作中の戦績はあまり良くなかったりする。
原作者のMontyOum(モンティ・オウム)氏はこのセンブランスを「格闘ゲームのパワーゲージ」となぞらえている。
後に精神的な成長を遂げた際に「センブランスに頼らない」戦い方を身に付け、ある程度弱点を克服している。

『BLAZBLUE』とのクロスオーバー作品である『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』においては、DLC限定キャラとして参戦している。
外見や言動から、原作での時系列的にはVolume3以前の彼女に相当する様子。


MUGENにおけるヤン・シャオロン

BlackJudai氏が製作したものをArcutomory氏が改変した、『JUS』風ドットちびキャラが存在する。
MUGEN1.0以降専用で、ボイスは英語。
高い機動力を持ち、原作同様エンバー・セリカを用いたインファイトで戦う。
通常技はさほどでもないが超必殺技の威力が非常に高く、中でも3ゲージ技「Divine Burning」は6割近くのダメージを叩き出す。
ただし、全体的に補正がきつめであり、いずれの技もコンボに組み込むとかなり安くなってしまう点には注意。
通常技の威力がアップする自己強化技「Burning Mode」を活用し、火力の底上げを図りたい。
AIはデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会



*1
本作の戦士達はオーラがある限り、斬られたり撃たれたり、普通なら致命傷になり得る衝撃をいくら受けてもほとんど外傷を負う事は無い。
逆にオーラが枯渇した場合は、意識があり身体は動かせても事実上「戦闘不能」という事になる。


最終更新:2022年12月15日 21:21
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